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水谷川優子のチェロ弾き旅烏日記

旅するチェリスト水谷川(みやがわ)優子のブログ

ベルリン弦楽トリオ

左からヴァイオリンヴィオラチェロ
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弦楽器の代表が集まったところで(コントラバスさん、ごめんなさい…)
ピアノ三重奏のあとはマークとベルリン在住の赤坂智子さんとの弦楽三重奏のリハーサル。

この10月には日本でトリオのコンサートがあるのですが、なにせ智ちゃんもかなりの「旅烏(たびがらす)族」!

彼女はこの秋からはミュンスター音大のヴィオラ科の教授になるので、ますます移動は増えるばかり、、でもどんなに忙しくても疲れた顔は見たことないかも。

元気だわ、、ホント私の周りは『ブルータスお前もか!』の人ばかりです。

というわけで同じ街に住んでいるはずなのにスレ違いが重なり「このままではコンサート当日に会うことになっちゃう」と焦ったところ、なんとか3人の予定があって、シューベルト、ベートーヴェン、ドホナーニとみっちり練習できました。

これで一安心〜
2019081920565762e.jpeg前から一緒にご飯を食べたりしてるのに、この組み合わせで弾くのは初めて!でも非常にスムーズでストレスフリーなアンサンブルです。

弦楽トリオって実は隠れた名曲がたくさんある。なかなか弾き甲斐がある作品が揃っています。
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この秋はクローズドのコンサートの他に東京・国立のサロンでも弾かせていただきますので、ぜひ〜

10/19 15:00〜
ベルリン弦楽トリオ」サロンコンサート

会場:一橋大学 佐野書院
お問い合わせ:fax & tel 042-385-7286  
メールアドレス ijuin@remus.dti.ne.jp

素敵な会場だそうで楽しみ。

それにしてもシンプルな名前…もうすこし捻った名前を考えないといけないかな。うーむ。

〜はたちの完璧主義者〜矢代秋雄ピアノ三重奏

ベルリンでは朝起きると最初に日本のニュースをチェックしています。この度の台風10号はかなりの広範囲で大雨とのこと、それから新潟が40度になったとのこと、、どうぞ皆さまお気をつけてお過ごしください。


さて私は9日の夕方に日本からベルリンに到着〜
翌朝にはNYからピアノの谷川かつらさん、パリからヴァイオリンの瀬川祥子さんが集合、さっそくリハーサルに突入!

ピアノ三重奏「トリオ ソ・ラ」のメンバーです。
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日本では年に1、2度コンサートを重ねている私たち、この11月にはシリーズ「三都物語」の東京公演 第6回目を迎えます。

デビュー公演でそれぞれの国の作曲家を取り上げて以来、毎回いろんな「3カ国」の作品を演奏おり。第3回目からは邦人作品をプログラムにいれるようになりました。これは海外に住む私たちにとって非常に大切なこと、いろんな時代の邦人作品を通して自分の国を知ることが出来ると思っています。

そして、この度はご縁あって今年「生誕90年」を迎えた故・矢代秋雄氏のピアノ三重奏を取り上げることに。

今回はそのリハーサルを兼ねてベルリンで初お披露目、独日協会のためのチャリティコンサートで弾かせていただきました。
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(コンサートをオルガナイズしてくださった竹谷宗久ご夫妻と愛犬くうちゃんと)
プログラムはこの八代作品とシューベルトの第1番のトリオ(変ロ長調)
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(流暢な日本語で暖かいお言葉をくださった独日協会のシュミットさん)

シューベルトはこの3人にとって大事な曲、実は去年、上皇后陛下のご希望(非公開のコンサート)で演奏しています。

さて矢代秋雄氏は1929年に東京で生まれ、アカデミックな家庭に育って、幼き頃から自然に早くから音楽の素養を身につけたそうです。10歳のころには本格的に作曲に目覚め、現在の芸大、そしてフランス政府給費留学生としてパリ音楽院で学びました。英才、完璧主義者と呼ばれ、寡作ながら磨きぬかれた緻密な作品を遺した作曲家。

教育者としても素晴らしい成果をあげながら、残念なことに46才で急逝なさいました。

このピアノ三重奏は、そんな氏の東京音楽学校(現 東京藝大)作曲科の卒業作品。でもユニークな発想、技法、独特の世界観で、とても20歳くらいの若者が書いたとは思えないのです。

4楽章形式の大作は和声感が独特でなかなか手強い。それぞれのパートを練習しても、感覚的に掴めないところが多くて、苦戦。。

最初は3人、手探りで八代青年の語法を探りました。

部分的にフランス風なところと、ロシア風的な雰囲気があるのには、当時の日本の楽壇の影響もあるのかもしれない。

けれど、ちょっと失礼な言い方ですが、才気あふれる若者にありがちな「自分の才に溺れる」ような部分がなくて、それが不思議なのです。「世界に通用する音楽を」という気概もありながら、やっぱり怜悧な知性を感じさせる。

3人で音を作りながら圧倒され、また演奏してみて大きな手応えを感じています。

4楽章形式の大作、この秋をどうぞお楽しみに!!

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譜めくりをしてくれたヴァイオリンの二瓶真悠ちゃんとギリシャ料理で乾杯〜ベルリンはテラス席が満喫できるシーズンが心地よくて最高!!
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大いに学び、大いに食べる、これがトリオ ソ・ラ流!!

11月は日本のあちこちに伺います。

「トリオ ソ・ラ公演」
11/15(金)浜松 遠州栄光協会 住吉礼拝堂
11/16 (土)山口ポルシェセンター
11/17 (日)久留米クララザール
11/21 (木)名古屋 宗次ホール
11/22 (金)大阪 ザ・フェニックスホール
11/25 (月)東京 浜離宮朝日ホール

どこかでぜひ「ソ・ラ」の音を体感していただきたい。お目にかかれるのを楽しみにしております!

2人のバッキアーナ&祈りの音色

早いもので葉月!
今日 8/9は長崎に原爆が落ちた日
その時間には あちらに心を飛ばすつもりで平和を祈りました。

そう、文化庁芸術祭での受賞を記念して放送が延長されていたNHK FMの番組「長崎 祈りの音色」も今日でおしまい。

大切なことをたくさん教えてくださった放送でした。素晴らしい方々がつくられた内容の深い番組にご縁をいただいたことに深く感謝申し上げています。

個人的には長崎の歴史について もっともっと学びたいと思っています。

ここの歩みを もっと深く感じたい
そして それを音に託せるように
私なりの祈りの音色を奏でていきたい

それが、この番組へのご恩返しになるかな。


さて実はこの記事またしても機内で書いておりまして…そう、たったいまベルリンの自宅に着いてスムージーを飲んでいるところ。明日のお昼からまたリハーサルの毎日です。


今回の日本滞在は9日間と短いものでしたが

猛烈な暑さのなかでの1週間のお籠り(夏期修行)も非常に充実したものだったし

締めくくりの昨日は黒田亜樹さんとの「2人のバッキアーナ」公演、こちらも手ごたえがありました。

昼公演 終了後

しかし昼夜2公演の別プログラムはなかなかキツイ、、、もっと体力気力を充実させて来年3/23のバッハ&ヴィラ=ロボス 第二弾に向かいたいものです。

おかげさまでチケットは完売、昼は補助イスも出していただくほど。暖かくレスポンスの鋭いお客さま方でした。

昨日でヴィラロボスの感覚が掴めてきたのを実感、体感!!クロアキと2人、心はブラジルへ〜

夜のドレス(写真撮りそこね、、、昼夜通しで聴いてくださったHAITO氏にいただきました)

昼間と夜で2人のキャラが違ったのはやっぱりドレスのせいかなーー

次回の帰国時には8/25に軽井沢でヴィラ=ロボスのソナタを弾きます。これがなかなかの大作。

そして準備万端にして9月はいよいよ、イタリアでレコーディング。またしてもクロアキとの弥次喜多珍道中か!

盛りだくさんな日々だけど
慌てず 焦らず じっくり歩みたい。
心と体を一つにして進んでいきます。

島の音色と薫り〜フィンランド

フィンランドにたどり着いて
「あっっっっっ」
という間に早いもので半月たってしまいました。
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初日は12度でもはや夏とは呼べない温度。
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でもそうなるとサウナはさらに味わい深くなります。熱くなったら おきまりの「湖へドボン」!

やみつきの楽しさです。
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2週目は30度を超える毎日

第1週目はマークと彼の幼馴染でもあるチェリスト Marko Ylönen、モントリオールのマギル大学教授の橋本京子さんのピアノでのコンサートや
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(リハーサル)
ここサボンリンナ ミュージック アカデミーの長年の理事をつとめたEero Rantala氏のメモリアルコンサートでラルフとイギリスのバリトン歌手 Konrad Jarnotのシューベルト「冬の旅」があったり
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2週目はラルフが長年親しくしており、マークも懇意のレジィス・パスキエ氏がフランスからいらしてヴァイオリンのマスタークラスを。

そこに彼のアシスタントを務めたこともある、私の幼馴染でトリオ ソ・ラの瀬川祥子さんが登場して
4人でカルテットのコンサートもありました。
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4人で弾くのはフランス以来!
今回はブラームスの弦楽四重奏第1番てモーツァルトの「不協和音」を。

パスキエ氏は巨匠フランチェスカッティの弟子、その暖かみを帯びた美しい音色とエネルギー、音楽の前に跪く姿勢に、いろいろ思う日々となりました。

個人的には島でブラームスやモーツァルトはもちろん、これから日本のコンサートのために(8/8に東京です!)練習しているヴィラ=ロボスがなにやら面白く響いて、それはそれは興味深い体験となりました。
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島の生活をしていると頭と心が透明になるような気がします。言葉にできない体験、、、
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これを音に託せますように。
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ご無沙汰いたしました〜白夜の国から2019

きゃーーーーー!!

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このブログを始めてから初めて
というか
「とうとう」こんな言葉が冒頭に出没するようになってしまいました!

実は6月は記事が一度も、、、申し訳ありません。。

もう七夕さまも過ぎちゃったし「一年に一度」の更新なんてことにならないように戒めます。

と、いうことで前回の日記は5月17日
岐阜のコンサートへの道中で書いたもので内容は5/10のリサイタル シリーズでラルフとマークとの「ゴトーニ アンサンブル」でした。

嗚呼!!(遠い目)

あれからベルリンと2往復したんだっけ。
今朝は早起きしてフィンランドに飛んできました。
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(ベルリンのテーゲル空港で姪のバレンティナと遭遇〜ベルリン芸大の学生である彼女もこれから3カ月は各国音楽修行の旅、青春だわ!)

久々のフィンランド、1月に来たのにものすごーーーく遠く昔のことのよう。

再度叫びたい
「嗚呼!!」

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マスタークラスに参加する学生たちを空港でキャッチ。今回もアメリカ、イギリス、ドイツ、中国にエジプトとまたまた国際色豊かな参加者、皆にとって実りある講習会になりますように!

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東フィンランドまでは電車の旅です。

せっかく昨日でベルリン芸大の夏学期が終わったというのに未だメールに追われ続けるマークの図↑

そういえば、ベルリン-ヘルシンキの機内で眺めていた機内誌にこんなものが
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いろいろと興味深いのですが
人口550万人でサウナの数が230万って!!!

驚く横で「でもサウナって普通は夫婦や家族何人かで入るから、国民全員が一度にサウナに入ることも出来るわけだね、理論的には」と自慢げなマーク

自慢するとますます鼻が高くなる気が、、

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ふむふむ言いながら機内で朝ごはんを食べる
ライ麦パン中身はサーモンとクリームチーズ

そしてヘルシンキ空港からサヴォンリンナは4時間の旅なので お昼ごはんは電車レストラン

懐かしい雰囲気、景色を見ながら暖かいご飯が食べられるのは最高です。
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新幹線も食堂車を設置して欲しいなあ。ワゴンサービスまで無くなりつつあるなんて寂しい。。

マークが注文したのは「ミートパイ」的な[リハピーラッカ]中にはひき肉とご飯、ソーセージがはいっているのです。フィンランドのおやつ的なごはんの1つだそう。

マーク曰く、ハンバーガーみたいな存在ですって。
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私の選んだのはミートボール、ちゃんと赤い実のソース付き。これとマッシュポテトの組み合わせはフィンランドの国民食の1つ!

おっともうすぐ降りなくては!!!
ではまた書きます。

今度こそは時をあけずに更新しますね〜