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水谷川優子のチェロ弾き旅烏日記

旅するチェリスト水谷川(みやがわ)優子のブログ

スペシャルなガラコンサート@紀尾井ホールとカクラン

実はちと「オニノカクラン」しておりました。そう学ランじゃなくて鬼の霍乱です。

久々にどうにもならない状態になり寝込みました。詳しくはあと↓で!

さて、ただいまは新潟行きの新幹線の中です。正確に言えば上越に向かうところ。

今日からハープの山宮るり子ちゃんと新潟ツアー 上越、燕、長岡、新潟、三条と5市、5日間の旅なのです。

燕と長岡はアウトリーチ、あとはそれぞれホールでのコンサートになります。わくわく

ここで先週をふりかえりますと10/2は超豪華メンバーによるこんなガラ・コンサートが紀尾井ホールにて行われました。
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(前半のドレス)

ソプラノ 鈴木慶江さん
ピアノ 黒田亜樹さん
そしてスペシャル・ゲストにテノールの秋川雅史さん

と私。

いやあ、歌の方がはいると華やかですねえ!会場もかなり盛り上がりました。
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(写真提供:中村義政さま)

こちらは留学生時代からご縁ある「スペシャルオリンピックスのためのチャリティコンサート」いままでも何度か演奏させていただきましたが、実はなんと今年から音楽監督に就任、、、

慣れない肩書にちと戸惑いますが、まあ、すなわちご縁ある演奏家たちのご協力を得て、皆で盛り上がる楽しいコンサート。

何度かブログでも触れさせていただいたと思いますが、スペシャルオリンピックス(SO)とはケネディの妹が始めた活動で、知的障がいのある方々に様々なスポーツトレーニングと、その成果の発表の場である競技会を、
年間を通じ提供している国際的なスポーツ組織です。

このコンサートはその応援のためですが、お客さまにはSOの存在を知っていただく大切な機会にもなります。これから毎年、自分が出るのではなく、仕掛け人として色々なことも考えていきたいと思います。

皆がボランティアで参加するSO、その東京支部は今年で設立25周年ということでお祝いのガラコンサートに名付けたサブタイトルは「未来が始まるのは明日じゃない 今日だ!」

第264代ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世の御言葉です。力強いなあ。。

力強いといえば、歌手の方々!

大輪の花のような慶江ちゃんの美声と凛々しさは前から(中味は男前!)知っていましたが、本番の思い切りの良さと、圧倒的な華やかさ、本番の抑揚とテンションが素晴らしい。トークも皆を勇気づける、カッコいいもの。そんな彼女の蝶々夫人は泣いてばっかりじゃない自立した女性に聴こえました。歌姫って言葉がぴったりな存在です。

そして秋川さんことアッキー氏、今回は慶江ちゃんのご縁で初めてお声をかけさせていただきましたが、堂々のネッスンドルマに感動!「千の風になって」だけじゃないぞーという気概というか、、、

日本中で知らぬものはないほどヒットした「千」のためにオペラから少し遠ざかることになってしまった方の、オペラへの情熱をひしひしと感じました。舞台を降りても変わらずに柔らかく自然体。本当ーーーーに真面目な、真摯な方なのだと思います。その秘密は仏像彫刻にあるとわかって、なんとなく納得。どんなに忙しくとも毎日、彫るのだそう。お写真を見せていただいたら納得の素晴らしさ。
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(楽屋袖の画面にて 「千の風になって」絶唱中、クロアキ女史大熱演中の図)

生の「千」を伺って、やっぱり歌も作品も、人柄がでるんだなあとしみじみ(ハッ!!チェロにも出るんだった、、)
いつか展覧会に伺うのを楽しみにしています。

そうそう、大人の事情で秋川さんをシークレット・ゲストにしたチラシを作らねばならなかったのですが…
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…このシルエットがあまりにも唯一無二でしっかりバレてしまいました。。。やっぱり
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しかしながら最も力強いのは、黒田亜樹ことクロアキかもしれません。今回、日本列島滞在時間70時間でまたこの翌日にミラノへ飛んでいきました、、、演奏も振り切ったソロから私とのDUO、歌の伴奏まで力強かった。盟友よ、ありがとう!!

歌手のお二人、SOスタッフの皆さま、お客さま、紀尾井ホールの皆さまもありがとうございました。
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こちら来年もまた10月におなじ紀尾井ホールにてコンサート、もう奏者は決まっております。御出演は実力と人気のあの方たち、、どんな仕掛けになるか、腕の見せどころ、またお楽しみに!

そーしーてーここからが、カクラン話です。
反省もこめて、ここに記しておこう。

実はこのガラの私は翌日からオニのカクランで沈没いたしました。

コンサート前夜のこと、チク?と右の首もとリンパのところに刺されたような感覚があり、朝、目が醒めると、そこが赤くて熱を持って広がっており、さらに会場に到達するころには胸元にも飛び火?

患部にファンデーションを塗り、楽屋&舞台裏ではずっと保冷剤で冷やしておりましたが、コンサート終了時には左側のリンパのところまでも真っ赤に晴れ上がり、、自分も熱っぽくなり。。。不安も倍増。皆さまにもご心配をおかけしてしまいました。

湿疹なのかな、今週はお医者さまに行けないし、どうしたら?と焦っていたら

楽屋にクロアキちゃんを訪ねてらしたお客さまの中になんと、皮膚科の先生が!!

ご覧になって一言「これは毒のある虫に刺されたのです!」とキッパリ。
毒にアレルギー反応を起こしていたのですね、、、

さらに、その場で携帯してらした(!!)飲み薬と塗り薬をいただいて、その晩はなんとか凌ぎ、、、

しかしながら翌日からは連日ダブルでのリハーサル。10月はオフの日がないし、絶体絶命と思ったら、アンサンブルの皆さまより「いま休んだ方が良い!」との御言葉。甘えさせていただきましたが、久しぶりの不調はこたえました。

やはり時差も含めて疲労で免疫力がかなり落ちていたみたい。皮膚科を訪問したら、今年は夏が終わらず、自然界は多大な影響を受けているとのこと。

蚊ですら、例年よりも毒素が強いとのこと、いまは茶毒蛾にやられる方が多いそうです。

そうですよね、10月なのに夏日、もうなんだか驚かなくなってしまった。

そして人生初のビタミン注射、太いのを受けて、土曜日には頭痛と熱、痒みと(←こんなに辛いものなのですね、、、涙)と目眩と戦いながら、這うようにして朝日カルチャーのレクチャーへ。

さりげなく壁に寄りかかって講義はちゃんとさせていただきましたが、演奏は…肝心なテーマのシャコンヌは弾けませんでした。指、というか全ての筋に力が入らない。無伴奏チェロ組曲から何曲か弾いただけでも動悸と息切れが、、、皆さまに申し訳ないやら、情け無いやら、忸怩たるものです。

いったい どんな毒虫だーーーーーーっ!!!と心の中で絶叫しておりました。

いや、これは自分の免疫力低下のせいか。これから虫なんかに負けない人になりたいと思います。

そして、翌日に朝日カルチャーの方からご提案いただいて、なんとが来年1月には「シャコンヌ」リベンジ企画が決まりました。もちろん講義も、まだまだお伝えしたいことがいっぱいあったので、本当に嬉しい。演奏も、今回ガッカリなさった方へのお詫びも込めてオマケ付きで、やります!どうぞ2ndチャンスをください。


さあ、今日の上越会館でのコンサートは夜です。一昨日からリハーサルを開始して、社会生活リハビリしましたが、いまから休んで体力を温存します。

では皆さまもどうぞお気をつけて〜
くれぐれも虫にはお気をつけて!!

夜長月のメロディ

はい、、、本日は9月最後の日でありました。
明日から10月、なんと2019年残すところ4分の1!

そして10月は今年で最も忙しい月
芸術の秋でございます。

前回のブログは8月中旬のもの。。
あれれ変だなー1カ月以上たってるー(棒読み)

ハイ、ゴメンナサイ、、反省こめて、長くなりました。

あのあとマークは上海へ 私は日本へ

帰国翌日からクロアキこと黒田亜樹さんと物凄い勢いでヴィラロボスをリハーサル

8/25は軽井沢で弾かせていただいたのでした。
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これは8/8のコンサートの続きで9月のイタリアCD録音を念頭に置いたもの。
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素敵な会場はアキちゃんの恩師のサロンMusicsalon千ヶ滝
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さすがピアニストのサロンは天井も高ーいし、ピアノも素晴らしい。
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右が湯口美和先生、さすがクロアキの先生だけあってチャーミングな方でした!ありがとうございました。

せっかくの軽井沢も日帰り、、次回はゆっくり遊びに伺いたいものです。
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帰りの新幹線でカンパイ。そしてレコーディングに向かって気炎をあげる2人であった。

翌日からはリハーサル、取材、インタビューにコンサートの打ち合わせの数々、人間が生きるにはやること沢山あるんだなあ。
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チェロなのに↑ギター専門誌として名高い「現代ギター」社へ…(理由はまた〜)

リハーサルも近いものから
9/29のアンサンブルφ
10/2の紀尾井ホールでのガラ
10/22 の王子ホールのトリオ と先のものも

-働かざるもの食うべからず-
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と呟きながらちゃんと美味しいものもいただきました。だって日本だもん。

そして上海の音楽祭を終えたマークが日本にやってきて先ずは
9/8に鎌倉の隠れ家的な「佐助サロン」でDUO
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日本のエレガントな時代を感じさせる懐かしい建物…ここは時の流れがゆったりしてるみたい
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素敵なお庭を眺めて しばし寛ぎのひとときをエンジョイしておりました。写真撮り忘れ、、

オーナーの奥さまと母が懇意なことから今回のコンサートと相成りました。
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アンコール打ち合わせ中?マークのこの表情はなんだ?!
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そうでした、この日の夕方からなんと台風が関東を直撃するとのことで、なんとかお天気はもっていたものの、、アンコール中に豪雨が!
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でもすぐに止んで、やれやれと、、、
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そう、やれやれと、思ったのですが、、、

悲劇は夜中にやってきた。。

朝起きたら電気がつかない、圏外だし、一体何が起こったのか??
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なんと
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えええ

と驚愕、、電車も不通だし、土砂崩れで車もせき止められているところも。高速もままらならないとのこと。

この日は日本橋でコンサート、さあ、どうやっていく?!

ご近所さま方が道にでて話してらっしゃるので参加
、そこに自転車でパトロール中のおまわりさん、ひとしきり情報を収集、腹が決まりました。

焦っても仕方ない。
まだ時間はあるので、薄暗闇の中でもやることを準備しよう。断水でなかったことが本当に有難かった。。

そうこうしているうちに少しずつ街に灯りが戻ってくるのが見えて、電車も少しずつ復旧の兆しが見えて、、、

電車を乗り継ぎ乗り継ぎ、マークは人生で見たことのないほど混んだ電車に乗り、タクシーは居らず、、それでも、だましだましお江戸へ。目指せ日本橋三井タワー!!!

ゲネプロには少し遅れてしまったけれど、なんとかコンサートは通常運転で演奏できました。
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いえ、なんだか不思議ですが、こういう体力も気力も搾り取られたような時に何故だか悪くない演奏になることもある。
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【Photo by Yasu Iijima】

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(司会の小林一枝さんと)

それは きっと台風の影響があるなかで長時間並んでくださったお客様のエネルギーをいただいたから
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そう思っています。

それから良き仲間たちの存在、かな。
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いつもの 長年の仲間 瀬川祥子嬢とマーク

うん、やっぱり感謝はパワーになります。
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そしてマークは翌日はオーボエの青山聖樹さんのお声がけでアンサンブル of トウキョウにゲスト出演、東京文化会館でベートーヴェンの弦楽四重奏曲を2曲演奏しました。
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共演メンバーは皆さま芸大の先生方でチェロの河野文昭先生、ヴィオラの大野かおる先生、そしてヴァイオリンの玉井菜採ちゃんとマークはアナ・チマチェンコの妹弟子!
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こちらは私は聴いてるだけだったのだけど感慨深いコンサートとなりました。

そして!!即、ベルリンへ!!
けれどそのころは千葉の台風の傷跡のことは知らず、、、たくさんの方が成田空港に閉じ込められたことも、千葉での停電が大変なことも、、

私たちの成田エクスプレスの運行も一時は危ういものでしたが、なんとか無事にベルリンへ。

日本では事故や災害があっても、いつも、その対応力、復帰能力が本当に素晴らしいと思っています。

でも、時に自然は自分たちの力を軽く越えてくる。数年前のあの3月に、それを体感したはずなのに、自分の考えは甘いなあ、、飛行機に乗り込んだときはホッとするの半分、反省モード半分でした。

そしてベルリンについたら即またイタリアへ〜
コンサートとレコーディング、1週間の缶詰め。
これはあまりにも濃かったので別ブログで。

そーしーてー

クロアキちゃんと共に朝から晩まで音楽に向かい、力を振り絞って、かつ楽しく、幸せな時をすごして、良い仲間たちとマークに支えられながら、良いものが録れたと思います!!

そしてベルリンへ舞い戻り、、4日前に日本に舞い戻り、またリハーサルと打ち合わせの日々が始まっております。

昨日はアンサンブルφ@横須賀 三浦教育会館にてのコンサートでした。

こちらは私は去年の3月に山田武彦さんとのリサイタルで伺っていらい。今回も音楽好きな皆さまが熱心に暖かく聴いてくださいました。補助席まででる盛況ぶりに皆さまのご期待をひしひしと感じ、それによってアンサンブルもどんどん盛り上がっていくのでした。
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8月のリハ 証拠写真
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寸前リハの証拠写真
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前半のドレス 私は謎の祈りポーズ
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後半のドレス。

久しぶりのこの3人でのアンサンブル。φもよい年月を重ねてきてるなあ、と取り急ぎの自画自賛。
さて次はどんな曲にチャレンジしようか。

そして夜長月最後の本日は、10/2のためのリハーサル2度目、、このコンサートはシークレットがあるので、、、まだ書けないや。ふふふ

神無月は短くたくさん日記を書きます。
ええ、書きますとも。みててちょうだい。

では、おやすみなさいませ〜

ベルリン弦楽トリオ

左からヴァイオリンヴィオラチェロ
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弦楽器の代表が集まったところで(コントラバスさん、ごめんなさい…)
ピアノ三重奏のあとはマークとベルリン在住の赤坂智子さんとの弦楽三重奏のリハーサル。

この10月には日本でトリオのコンサートがあるのですが、なにせ智ちゃんもかなりの「旅烏(たびがらす)族」!

彼女はこの秋からはミュンスター音大のヴィオラ科の教授になるので、ますます移動は増えるばかり、、でもどんなに忙しくても疲れた顔は見たことないかも。

元気だわ、、ホント私の周りは『ブルータスお前もか!』の人ばかりです。

というわけで同じ街に住んでいるはずなのにスレ違いが重なり「このままではコンサート当日に会うことになっちゃう」と焦ったところ、なんとか3人の予定があって、シューベルト、ベートーヴェン、ドホナーニとみっちり練習できました。

これで一安心〜
2019081920565762e.jpeg前から一緒にご飯を食べたりしてるのに、この組み合わせで弾くのは初めて!でも非常にスムーズでストレスフリーなアンサンブルです。

弦楽トリオって実は隠れた名曲がたくさんある。なかなか弾き甲斐がある作品が揃っています。
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この秋はクローズドのコンサートの他に東京・国立のサロンでも弾かせていただきますので、ぜひ〜

10/19 15:00〜
ベルリン弦楽トリオ」サロンコンサート

会場:一橋大学 佐野書院
お問い合わせ:fax & tel 042-385-7286  
メールアドレス ijuin@remus.dti.ne.jp

素敵な会場だそうで楽しみ。

それにしてもシンプルな名前…もうすこし捻った名前を考えないといけないかな。うーむ。

〜はたちの完璧主義者〜矢代秋雄ピアノ三重奏

ベルリンでは朝起きると最初に日本のニュースをチェックしています。この度の台風10号はかなりの広範囲で大雨とのこと、それから新潟が40度になったとのこと、、どうぞ皆さまお気をつけてお過ごしください。


さて私は9日の夕方に日本からベルリンに到着〜
翌朝にはNYからピアノの谷川かつらさん、パリからヴァイオリンの瀬川祥子さんが集合、さっそくリハーサルに突入!

ピアノ三重奏「トリオ ソ・ラ」のメンバーです。
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日本では年に1、2度コンサートを重ねている私たち、この11月にはシリーズ「三都物語」の東京公演 第6回目を迎えます。

デビュー公演でそれぞれの国の作曲家を取り上げて以来、毎回いろんな「3カ国」の作品を演奏おり。第3回目からは邦人作品をプログラムにいれるようになりました。これは海外に住む私たちにとって非常に大切なこと、いろんな時代の邦人作品を通して自分の国を知ることが出来ると思っています。

そして、この度はご縁あって今年「生誕90年」を迎えた故・矢代秋雄氏のピアノ三重奏を取り上げることに。

今回はそのリハーサルを兼ねてベルリンで初お披露目、独日協会のためのチャリティコンサートで弾かせていただきました。
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(コンサートをオルガナイズしてくださった竹谷宗久ご夫妻と愛犬くうちゃんと)
プログラムはこの八代作品とシューベルトの第1番のトリオ(変ロ長調)
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(流暢な日本語で暖かいお言葉をくださった独日協会のシュミットさん)

シューベルトはこの3人にとって大事な曲、実は去年、上皇后陛下のご希望(非公開のコンサート)で演奏しています。

さて矢代秋雄氏は1929年に東京で生まれ、アカデミックな家庭に育って、幼き頃から自然に早くから音楽の素養を身につけたそうです。10歳のころには本格的に作曲に目覚め、現在の芸大、そしてフランス政府給費留学生としてパリ音楽院で学びました。英才、完璧主義者と呼ばれ、寡作ながら磨きぬかれた緻密な作品を遺した作曲家。

教育者としても素晴らしい成果をあげながら、残念なことに46才で急逝なさいました。

このピアノ三重奏は、そんな氏の東京音楽学校(現 東京藝大)作曲科の卒業作品。でもユニークな発想、技法、独特の世界観で、とても20歳くらいの若者が書いたとは思えないのです。

4楽章形式の大作は和声感が独特でなかなか手強い。それぞれのパートを練習しても、感覚的に掴めないところが多くて、苦戦。。

最初は3人、手探りで八代青年の語法を探りました。

部分的にフランス風なところと、ロシア風的な雰囲気があるのには、当時の日本の楽壇の影響もあるのかもしれない。

けれど、ちょっと失礼な言い方ですが、才気あふれる若者にありがちな「自分の才に溺れる」ような部分がなくて、それが不思議なのです。「世界に通用する音楽を」という気概もありながら、やっぱり怜悧な知性を感じさせる。

3人で音を作りながら圧倒され、また演奏してみて大きな手応えを感じています。

4楽章形式の大作、この秋をどうぞお楽しみに!!

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譜めくりをしてくれたヴァイオリンの二瓶真悠ちゃんとギリシャ料理で乾杯〜ベルリンはテラス席が満喫できるシーズンが心地よくて最高!!
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大いに学び、大いに食べる、これがトリオ ソ・ラ流!!

11月は日本のあちこちに伺います。

「トリオ ソ・ラ公演」
11/15(金)浜松 遠州栄光協会 住吉礼拝堂
11/16 (土)山口ポルシェセンター
11/17 (日)久留米クララザール
11/21 (木)名古屋 宗次ホール
11/22 (金)大阪 ザ・フェニックスホール
11/25 (月)東京 浜離宮朝日ホール

どこかでぜひ「ソ・ラ」の音を体感していただきたい。お目にかかれるのを楽しみにしております!

2人のバッキアーナ&祈りの音色

早いもので葉月!
今日 8/9は長崎に原爆が落ちた日
その時間には あちらに心を飛ばすつもりで平和を祈りました。

そう、文化庁芸術祭での受賞を記念して放送が延長されていたNHK FMの番組「長崎 祈りの音色」も今日でおしまい。

大切なことをたくさん教えてくださった放送でした。素晴らしい方々がつくられた内容の深い番組にご縁をいただいたことに深く感謝申し上げています。

個人的には長崎の歴史について もっともっと学びたいと思っています。

ここの歩みを もっと深く感じたい
そして それを音に託せるように
私なりの祈りの音色を奏でていきたい

それが、この番組へのご恩返しになるかな。


さて実はこの記事またしても機内で書いておりまして…そう、たったいまベルリンの自宅に着いてスムージーを飲んでいるところ。明日のお昼からまたリハーサルの毎日です。


今回の日本滞在は9日間と短いものでしたが

猛烈な暑さのなかでの1週間のお籠り(夏期修行)も非常に充実したものだったし

締めくくりの昨日は黒田亜樹さんとの「2人のバッキアーナ」公演、こちらも手ごたえがありました。

昼公演 終了後

しかし昼夜2公演の別プログラムはなかなかキツイ、、、もっと体力気力を充実させて来年3/23のバッハ&ヴィラ=ロボス 第二弾に向かいたいものです。

おかげさまでチケットは完売、昼は補助イスも出していただくほど。暖かくレスポンスの鋭いお客さま方でした。

昨日でヴィラロボスの感覚が掴めてきたのを実感、体感!!クロアキと2人、心はブラジルへ〜

夜のドレス(写真撮りそこね、、、昼夜通しで聴いてくださったHAITO氏にいただきました)

昼間と夜で2人のキャラが違ったのはやっぱりドレスのせいかなーー

次回の帰国時には8/25に軽井沢でヴィラ=ロボスのソナタを弾きます。これがなかなかの大作。

そして準備万端にして9月はいよいよ、イタリアでレコーディング。またしてもクロアキとの弥次喜多珍道中か!

盛りだくさんな日々だけど
慌てず 焦らず じっくり歩みたい。
心と体を一つにして進んでいきます。