またまたご無沙汰してしまいました!
火曜日にはじまったスーパー・チェロ・アンサンブル・トウキョウ、ひさびさの仲間と再会し、みっちりと濃~い3日間のリハーサルを終えていよいよ本番は明日の東京(三鷹・風のホール)と明後日の神奈川(本郷台・リリスホール)となりました。
<響きのよいリリスホール>

左から植木昭雄くん(半ズボンのころから知っているのでついつい「あきおちゃん☆」と呼んでしまいます(笑)
真ん中が昔から憧れのチェリスト渡邊辰紀さま、そして「スパチェロ」のリーダー&兄貴分の丸山泰雄さんです。
今回は新しいレパートリーとしてシベリウスのシンフォニーや「フィンランディア」に挑戦中!
オリジナルがフルオーケストラをチェロ12本ので演奏するのですから、それはそれは編曲の方も弾くほうも大変…でも素晴らしい曲なので、やりがいがあります。(私はM夫ことマークの「ふるさと」の作品なので、感慨ひとしお!)

<真ん中にたつのは林裕さん、頼れるDr.林~!12人が横にならぶと端と端はおそろしく(!)遠いので最初のうちは円陣を組んでリハします。本番もこれで弾けたら苦労しないのにな~>
それから初めて弾くのはJ・タヴナーというイギリスの作曲家のー独奏チェロと弦楽のための「奇蹟のヴェール」ーこれがまたスゴい曲なのです~
ギリシャ正教会には「聖母の守護のヴェールの祝日」があるそうで、このタイトルもそこからきています。
内容としては「サラセン軍に攻め入られて窮地に陥ったギリシャ軍が愚者・聖アンドリューの『マリアのヴェールが我々を包んで守っているのを見た』という言葉に鼓舞されて奇跡的に勝利をおさめる」というもの。
神秘主義の作曲家としてメシアンと比較されることも多いタヴナーはこの曲について「音楽でイコンを作りたかった」という言葉を書いています。彼の作品「Song for Athene」はダイアナ妃の告別式典でも演奏されたそうで一般にも知られ、2002年より騎士の称号をあたえられています。
そして、ソロはもちろん丸山泰雄さん、この独奏パートはその「聖母マリア」を象徴するもので、なんと全曲40数分やすみなく弾きっぱなし!「う~む!!」と唸るほどの大曲です。

<↑チェロだけでなく実は編曲の才能もすばらしい!マルチタレントのみきちゃんこと海野幹雄くん>
<ふわふわキャラなのにチェロの音はしっかり者という灘尾彩ちゃん!>
<演奏も人間も「熱血」な鈴ちゃんこと金子鈴太郎くん→>
<辰紀さまファンの彩ちゃんとアタクシ↓歯が痛い図じゃありませんよ、照れているのです~>

今回のプログラム、他にはバロック時代の作曲家フンクがビオラダガンバのために書いた作品や、
ブラームスの作品番号118という名曲の世にも美しい「間奏曲」をメンバーの林裕さんが編曲したもの、
チェロの神さま「カザルス」がチェロアンサンブルのために遺した「東方の三賢人」
そして映画「ベニスに死す」のテーマ曲につかわれて退廃的な映像と相俟って、そのメロディーがクラシックファン以外でも有名になったマーラーの「アダージェット」
うん、改めてこうして並べてみるとなかなかスゴい曲ばかりですね~(笑)
~12人の凄腕チェリスト~
クヮルテットよりナイーヴに、オーケストラよりダイナミックに!
というキャッチコピーに負けないよう頑張ってきます~
明日の金曜日から日曜のラジオ公開演奏まで3日連続ですが、どうぞ風邪ひきが悪化しませんように~
祈りながら、今日はもう就寝いたしますね。zzzzzzzzzzzzzz
なんだか先日の竜巻いらい天候が不順ですが、いかがお過ごしでいらっしゃいますか?
鎌倉も昨夜は真夜中に<嵐>がきました。
にわかに突風が?!と思ったらたちまち稲妻が轟き閃光が走り…本当にびっくりいたしました。
日中は暖かいのに、夜は一気に冷えるし、ちょっと違う国にいるみたいです。
さてさて今週の前半は汐留の共同通信社にてインタビューを受けました。

「善き新聞記者」のイメージそのままの素敵な記者のKさんにつられて、なんだか音楽よりも現代の社会について熱血にお話してしまった。。。いいのだろうか?!
これから、あちこちの地方新聞に発信していただけるそうです~
そして昨日は小柳美奈子さんとリハでした。
いつも一緒にいるような感覚ですが、考えてみたら3月いらいの再会!
私はエジプトのお土産を、美奈子さんからはロシアからのお土産をいただいて物々交換みたい(笑)
「お互い不思議なところに行ったわね~」と先ずは珈琲でひとしきり盛り上がりました。
ロシア土産はこんなチョコレート、濃い味だそうです!
そんな2人の本番は27日の14時から「OTTAVA foresta」というラジオ番組の公開ライブ生放送~
こちらはインターネットラジオなので生放送が終わった30分後には再生して聴くことが可能だそう。
しかも放送終了後1週間以内なら何回でも再生可能ということです。
『OTTAVA forestaのホームページから、お聴きになりたい番組の曜日アイコンをクリックすれば聴けます』ということなのでオンタイムで聴けない方はぜひオンデマンド放送でお聴き下さいまし!
http://www.yotsubako.com/studio/
またライブ聴きたいな♪という神奈川にお近いかたは
横浜・センター北駅横にあるYOTSUBAKO CLASIX STUDIOでお目にかかりましょう~
<お知らせ>
昨日(5月17日)発行の夕刊フジ16面の中瀬ゆかりさんの「おんなの坂道 ナナメ45度」のコーナーに5月12日水谷川優子チェロリサイタルについての記事が掲載されています。
中瀬さんは小説家のご主人様が『チェリストをヒロインにしたいから話しを聴きたい』ということで、お食事を御一緒にしたことがあり、それで今回お二人でそろってコンサートにいらしてくださったのです。
ユニークで切れ者、そして可愛らしい方でした!
<おまけ>
↓そのリサイタルの様子を撮ってくださった女流カメラマン山崎亜沙子さんから、写真が届きました。
「お客様には見えないところ」ばかり幾つかお目にかけます。
<ゲネプロ中>
リハはいつも動きやすく着替えやすい格好です。

いちばん大切なのは弾く場所の<位置決め>!
ホールの響きや空気に慣れるのも大事です。
<楽屋にて>
今回は音楽上もっとも信頼できるパートナー&大切な家族であるマークの存在に色んな意味で助けられました。

留学生時代から一緒に弾いて今年で17年目!!いちばん近い存在です。
そして写真を拝見して本当に嬉しかったのは、こちらの3枚!

アンコールも終えていちばん最後にお辞儀をしたあとです。
2人の表情に自分でも驚きました。

うまく言葉にできませんが、なんだか嬉しそうな穏やかな顔をしているような。。。

山本貴志さんとのベートーヴェン、いまから秋が待ち遠しいくらいです。
いやいや、収穫の秋を迎えるには、熟していないと!
1日を大切にすごしていきます~
またしてもブログが滞ってしまってごめんなさいまし!!
今回は長いです~
さて、土曜日の紀尾井ホールでのリサイタル「ベートーヴェン・チェロ作品全曲演奏会第1回目」
おかげさまで無事に終了いたしました!

(↑珍しくコンサートのはじまる前に1枚!こんなに準備が早々にできていたのは初めてだったかも…)
たくさんの方にいらしていただけて本当に幸せに思っております。
ありがとうございました!!
今回はなんだか不思議なことに演奏後の「終わった!」感がまったくなく、いまも「続く」感でいっぱいです。やっぱり11月に2回目があるからでしょうか??
なんと、それは山本さんも同じだそうで、打ち上げの席でベートーヴェンの5番D-Durのフーガがアタマのなかに流れてきたら、ふいに横から『僕、続きで5番が聴こえているんです…』と言われてびっくりしました。
一緒に演奏するとなにかシンクロするのかもしれませんね。
終了後の楽譜の図(徳ちゃん撮影)
とにもかくにも、3、4、5月前半まではいろんなことがあって、実にさまざまな体験をさせていただきました。
そのせいか『よく寸前まで講習会をやっていたわねえ、練習できなかったでしょう?』とか
『ソナタ3曲と変奏曲1曲、体力いりますね、準備も大変だったでしょ?!』などというお言葉をいただいたのですが、あまり自覚がなく「はああ、そおですねえ。。。」としかお答えできませんでした。
土曜日はある意味で気負うことなく迎えた1日と言えます。(間違った気合いはかえって邪魔だったかも)
プログラムに書いたことにも繋がりますが、私にとってのベートーヴェンは不必要に相対したり、超えようとする外側にあるものではないようです。
それからカイロや(続き、また書きます~いまは選挙でたいへんらしい!!)、先日のGWのような日本での講習会では、若者に接する時間によってじぶんの中が整理されるようで、練習時間と引き換えにできないほど自分のためになっているのが自覚できました。まさかみんなの若さを吸いとっている?!
そういえばリサイタル前夜におもしろいことがありました。
あの日はいつものように真夜中までのろのろごそごそと夜行動物になっていたのですが、消灯寸前に手にしたのは、なぜだか何年も手にしていなかった<ベートーヴェンの遺書>でした。
(そう、あの有名なハイリゲンシュタットで書いたものが、ドブリンガーから薄い小さめの本として出版されているのです。直筆のコピー付き!)
これはモーツァルテウム音楽院の卒業祝いに恩師ハイディ・リチャウアー先生にプレゼントされた大切なもの。
一体なぜ、どこから、コロリとそれが出てきたのか、これまた謎…
(たんに整理整頓できていない?!いろんな意味で自分でもショッキング( ̄▽ ̄;)!!)
とにかく、それはいきなり床に転がりでてきました。
そして久々に開いてみると、そこはちょうど弟カールへ宛てた(もう1人の弟ヨハンの名は消されている)ページだったのです。
本当にそれは、なんと切実で正直な言葉なのでしょうか。
全くこの人ったら、自分を「飾る」ことをしない(できない)んだから。。。
人間として不器用なルードヴィッヒにまた愛おしさがこみ上げ、
またクリエーターとしてのベートーヴェンの不遜までな自負に圧倒された瞬間でした。
遺書の内容に関しては私の拙い言葉など通さずにぜひぜひご自分でお読みいただきたいと思いますが、とにかく私はそれを書いていた時分のベートーヴェンは<自殺という考え>も乗り越えて、新たな境地にあるように感じます。
<もう迷わない>自分に向かってくる問題(耳に関する恐怖)を認め、苦しみながらも真っ向から受け止めようとする、そんなベートーヴェンの姿がくっきりと残されています。
彼の死後にこれを読んだ弟は、そして当時の人々はどんな気持ちになったかな…などと思いながら、眠りにつきました。
前記には「相対しない」と書きましたが、でももしかしたら、いま後期のカルテットを弾いたら<そびえたった険しい山に挑戦!>という気持ちになるのかもしれません。
第2番も第5番にしても、いまと11月の私は全く違う中味になっているはずだし、なっていないと困る!
そういうわけで、連続演奏会のプログラム冊子も2回に分かれています。
そのころの自分はなにを考えてなにを音に紡ごうとするのかな。。。
とにかく、皆さま、本当にありがとうございました!
もしも…またお付き合いくださったらこんなに嬉しいことはありません。
心から感謝をこめて。。。 水谷川優子
*御報告*
アンコール曲の「希望に寄せて」演奏時に触れさせていただいた(マイクがなく聞こえにくかったのではと申し訳なくおもっています。。。)あしなが育英会の震災・津波遺児のための「東北レインボーハウス建設基金」への手作り募金箱の中味ですが、なんと69,127円もの金額になりました!!
さっそく昨日、郵便局から振込ました。ありがとうございます!
これに11月の終了後にはコンサートからも寄付させていただきます。
純益がでるように私もうんと頑張らねば~
では、フメクリスト以上の存在:吉池公美さん、マネージャーMちゃん
そして山本貴志さん、ありがとう!また一緒に音を創っていけるのを嬉しくおもっています。

また秋も宜しくお願いいたします。
では当日のようすなど。。。

仲良しの美女ピアニスト宮谷里香りんと高橋多佳子ちゃんが駆けつけてくださいました!
デュオ・グレースとしても素晴らしい活動をしているお2人、なんとすでにブログに書いてくださったそう!!遅れをとりました(・O・)」
多佳子ちゃんブログ(なんと山本くんのことは高校生のころからご存知だそう)
りかりんブログ(りかりんとは秋からプロジェクト始動です!)
先日の講習会に参加した初々しい生徒たち&頼もしい助っ人のチェリスト佐古くん、M夫ことマークの図

石川、兵庫、奈良からきてくださった友人たちとマーク、そして中腰につきあってくれる山本さんの図

ドレスはまたしても祖母の80年ほど前の帯を一本つぶしてデザイナーSさんに作っていただきましたが、実はスカート部分が取り替えられます。友人Tちゃんのツテで手にいれたタイ本場のシルクは前半が金かかったヴェージュ、後半が日本の紫、刺繍部分に色をあわせました。和のデザインは斬新でインスピレーションを受けます。
そして…コンサートにいらして戴くだけでも本当に本当に嬉しいのに、またしてもクリスマスのようにプレゼントをいただいてしまって。。。恐縮です。。。

素晴らしいお花の数々の一部↑さらにありまして、いま私の部屋は自然のアロマに満ち溢れています。
それに和洋のお菓子、そして言わずもがなの嬉しいお酒類(笑)
お手伝いくださった友人美女3人~いちばん右はいつも舞台に素敵なお花を飾ってくださるフローリストの野崎由理香さんです。

↓假屋崎省吾さんは山本さんと仲良し(共演者&ファン?!)私も以前ガラコンサートで御一緒になりお話しましたが、優しいお人柄の方です。

そして、これ「だだーん!」
前回2月のEnne倶楽部イベントででたサプライズのショコラ・チェロ・ネック!!

あまりにも私が羨ましそうにしていたため、TちゃんとそのボディガードIくん、ショコラティエ武藤さんが新たにプレゼントしてくださいました。ありがとう!!
でもチェロ雄にそっくりすぎて「食べられない~(涙)」と躊躇していたら、マークが「一緒に食べようっ!」と言ったので思いきって入刀しました。
ローレルさんのショコラ、やっぱり美味しいです。
それでは次にむかってGO!
サイドバーに更新しましたが、5月は25、26、27日と続いて弾かせていただきます。
25、26は久々の12人のチェロで楽しみだし、
27は美奈子さんとラジオでライブ演奏の公開収録です!
では、今からインタビューへ出勤~今日は雨なのでレインシューズだな。
なんともご無沙汰してしまいました!
6日は毎年1回うかがっている川上村の「やまぶきホール」でのコンサート
前半は13~19歳の生徒たちとの弦楽アンサンブル(皆さん、大ブラヴォー!!若いって素晴らしい!!)
後半は講師のドボルジャークのピアノ五重奏という本番を終えて
最終に飛び乗ってもどりました。

弦楽器の先生方と(左から澤和樹先生、沼田園子先生、右はM夫ことマーク・ゴトーニ)

真ん中はご存知アルバート・ロト先生、ますますお髭が目立っています~
そしてホールの方々も御一緒に新緑パワーの中で記念の1枚!
可愛い生徒たちと一緒にすごして幸せだったし、
いろんな楽しいことがありましたが、いま書くのにちょっと余裕がありませぬ。。。
今日はこれから山本貴志さんと12日の試演会です。
はああ、時が飛ぶように去っていきますね~
とにかく、いまは元気に12日に向うことだけを考えます。
そうそう、御報告がありました!!
ホームページのリニューアルのお知らせです。
デザイナーS氏の素敵なアイディアで新しいイメージになりました。
http://www.yuko-miyagawa.com/
どうぞご覧下さいませ~