水谷川優子のチェロ弾き旅烏日記

元気で日本に戻ってまいりました。

いまは新大阪に到着！
どこも春休みシーズンで混んでいますね〜

桜もこれからだし春の日本は最高！！
コンサートとともに満喫したいと思います。

さて今日は大阪FMの名物音楽番組「おしゃべり音楽マガジン くらこれ！」にゲスト出演させていただきます。

音楽を劇的に愛するパーソナリティのよっさんこと吉川智明さんの弾丸トークに時差ボケの私がどこまでついていけるかしらん〜(￣▽￣)

放送はなんと今晩の深夜、違った！！
明日の深夜だそうです(・ω・)ノ
日時：3/27（日）25:15～
http://fm-osaka.com/kurakore/?page_id=831
皆さま、ぜひ夜更かしなさってくださいまし！

そして昨日は4/9のヤマハホールのコンサートの初顔合わせでした。

「チーム万華鏡」

あらためて凄い顔触れのメンバーに感動🌟

すごーくお久しぶりのメンバーもいて今回一緒に弾けて本当に幸せに思います（＾∇＾）

このコンサートのメインはチャイコフスキー晩年の傑作「フィレンツェの思い出に」六重奏、華やかでエモーショナルな素晴らしい曲です。

双紙正哉さんに柳瀬昇太さん、安藤裕子ちゃんにダンディ渡邊辰紀さんと英語以外にさりげなくドイツ語もできるメンバーもいる中で「サンヒャク ゴ カラ〜！」と日本語も駆使しながらリハをリードするマークでした😁

昇ちゃんとのドホナーニの弦楽トリオも良い感じ！本番はうんと遊び心を盛り込んで弾けそうです。

というわけで、どうぞ4月9日は銀座へ！！
午後2時からヤマハホールでお待ちいたしております。(優雅に銀座ランチ、またはコンサート後に銀座で一杯？コースもオススメです😁)

一番左は仕掛け人の徳永英樹社長です。
当日はアンコールにも大きなサプライズあり（＾∇＾）どうぞお楽しみに！

いまベルリンのテーゲル空港におります。これから日本へ向けて出発！

アフリカ大陸→ヨーロッパ→アジア
と2日で結構な距離を飛ぶなあとしみじみ。
なんだか続くときは続くものですね。

さて先ほど友人から桜の開花宣言があったとメールあり、楽しみにしています。

あとお知らせ１つ！
WEB音遊人に素敵な記事を載せてくださいました。
「音を通じて気持ちをキャッチボール」
ライターは池谷さん、いつも丁寧にインタビューしてくださいます。お人柄がにじみでる暖かいご文章にはいつも励まされます。

施設訪問コンサートから4月9日の弦楽万華鏡ストリングス・カレイドスコープのことまで、どうぞお読みくださいませo(^_^)o

さきほどカイロよりベルリンに戻って参りました。
サンドレス→ダウンコートに季節逆戻り。。。

そして明日の朝は日本へ向かうので半日だけの我が家生活、
いまはとにかく洗濯機フル回転でサハラの砂(?)をふるい落としております。

さてさて4度目のカイロ滞在、去年の春は伺えなかったので2年ぶりのエジプトでした。

（カフェで仲良くなった黒猫、チェロを見ると寄ってくる。やけにおごそかな顔つき）

(オペラハウスにて)

パリから４時間のフライトは
カイロ空港の滑走路に着地した瞬間にあちこちからカチッカチッとシートベルトを外す音がし
さらに立ち上がるわ
荷物は取り出しはじめるわ
電話しはじめるわ、、、
でゲートへ移動する飛行機は完全にローカルバス化！

相変わらずのエジプトっぽさにニヤリとするマークと私。

そうして入ったカイロの街ですが、革命の1年後から選挙に新政府の設立、モルシ元大統領への批判と失脚などなど、年に一度の訪問ながらこの国の揺れ動きをちょっとだけ近くに感じて５年、、、

（４度目にしてすでにカイロが懐かしい場所に。。。）

この度は少しだけ人々の緊張感が減ったような気がしました。

(ホテルにてビックリ１:部屋にはいった瞬間何か変だと思ったらベットのヘッドボードが？？）

どうもツインをダブルの部屋にして広さを演出したらしいのですが…これ大人６人は軽く眠れる特大サイズ。しかも枕元にスイッチがないので毎晩、電気を消しにいくのに一苦労)

折しも私が着いたときにエジプト大統領シシ氏は日本！
去年は安倍首相がエジプト訪問したし、在エジプトの香川大使もかなりお忙しそうでした。
日本のシステムを導入した新設の科学技術大学もどんどん拡大するようですし、日本はこれから年間数百人の優秀なエジプト人留学生を迎えることになるそうな。

去年の秋はプーチン大統領がこの国への原発開発を支援すると約束したし、この春は韓国でも原発への技術者の派遣など大きなサポートを取り決めたようで、シシ大統領はなかなかやり手、、、

でもやはり原発より、ソーラーシステムが安全だし、この国では一番手っ取り早いのではないかとしみじみ思います。

まだ春だというのに、日焼け止めクリームが効かないエジプトの日差し、恐るべし！

サハラ一面にソーラーシステムを備えたら各国に売っても余るほどのエネルギーが生まれるのではないかと、、、
とまあ色んなことを見聞きしたエジプト約2週間の日々でした。

(ホテルにてビックリ２↑ある日部屋に戻ったらこんなタオルの芸術品が！！）

（ハート？いやスワン？！たった一回の謎のサービス(?)でしたが他の部屋には全くなかったらしい…うーんタオルで鶴折って返せば良かった)

もちろんこの旅の目的は音楽！！
カイロ音楽院とオペラハウスとのコラボレーションで個人の曲のレッスンをするマスタークラスと、学生とアンサンブルを共演してコンサートで演奏する2種類です。

（音楽監督のラルフ、そしてマークと宮殿だったホテルマリオットにて束の間の休憩の図）

中には初年度から私のレッスンを受けてる子もいて、その成長ぶりに嬉しく思いました。
ガラコンサートは講師たちと、エジプト人で過去にこの講習会を受け、現在はプロ奏者として活躍する演奏家が出演しました。


(美しい会場 Arab Institute )


(幕開けはマークとの二重奏)

最後に若いエジプト人作曲家でヴァイオリン奏者Mohamed Ali Farag氏の作品「クラリネット五重奏」を演奏 ヴァイオリンはマーク、ピアノにラルフ、クラリネットにはカザルス音楽祭の監督ミシェル・ルティエック氏(前にプラドの音楽祭でブログに登場！)、ヴィオラはエジプト人奏者でドイツに留学したスーザン・サバー嬢、チェロに私。

翌日はオペラコースのコンサート

選出されたのは将来が楽しみな若者から、このマスタークラスの常連でオペラハウスの一員として活躍する歌手まで。皆さん、歌の奥深さを感じさせてくれました。

中にはヨーロッパの歌劇場のオーディションも突破できるであろう声の持ち主も！
ラストは生徒とのさまざまなアンサンブル

(オープニングに演説するマーク)

(…撮るつもりでバッチリ撮られてました…)


チェロ３本とピアノでポッパーのレクイエム: 右からMarcellinoくん、Mohamed.Sさん、見えないけれどピアノのLamisuちゃんと。
3月11日をカイロで過ごしたのはたぶんこれで2回目。初めてのエジプト訪問は東日本大震災の翌年の3月、もともとエジプトには親日の方が多いそうなのですが、このときは現地の方がたくさん親身に声をかけてくださったのが胸に沁みました。今年もオペラハウスでは特別なコンサートが行われたそうで、私たちも鎮魂の思いをこめて演奏。

ドホナーニの弦楽三重奏: 東欧らしいリズミカルな面と美しいメロディ、さらにフランス的な印影が混ざったユニークな作品
日本でも4月9日に演奏する大好きな曲です。なんと今回マークはヴィオラを担当！
ヴァイオリンはガラコンサートで弾いた五重奏の作曲者モハメッド、通称モーくんです。

ところで、毎年このマスタークラスは受講者から特に優秀な生徒数人に奨学金をだして夏にフィンランドで開催されるサボンリンナ・ミュージック・アカデミーに招待しています。

（皆、良い笑顔！！）
過去に選出された生徒のなかには、さらに推薦を受けてヨーロッパの音大へ留学、現在ドイツのオーケストラやフランスの歌劇場のメンバーとなった人たちもいて、カイロの学生たち曰く「夢への道を開く門」として見られているそう。

上記のマルチタレントの持ち主、モーくんもこの夏はフィンランドへ招聘されることになりました！

（コンサート後にカイロの夜を知らない私たちを廃墟っぽいビルの屋上の隠れ家みたいなお店に連れていってくれたモーくん、水煙草＜シーシャ＞を吸ってます。ちなみに味はピーチ味（笑））

マークの父親、ピアニスト＆指揮者のラルフ・ゴトーニがはじめたフィンランドとエジプトの「ミュージックブリッジ」の試みもこれで9回目。

これを続ける意義をわかってくださる方もある一方で、支援者をみつけるのは非常に大変そうです。ラルフによれば自国フィンランドではただでさえクラシック音楽へのスポンサーの獲得が難しく(シベリウスの国だと思うと驚き！)、音楽を通しての国際親善と若者の育成のためとはいえ、フィンランドからはアラブ諸国の存在が遠すぎて人々の理解を得にくいのだという話。

でも、そんな苦労をものともせず、いつでもポジティブに物事に向かう義父なのでした。
彼曰く、『学ぶ喜びをもって謙虚に音楽にむかう若者の姿からは国籍を問わず、思いがけないほどの力をいただくもの』

そういえばフィンランド大使館の方に「エジプトとフィンランドに日本がはいってこの文化の橋はますます丈夫になりましたね」と仰っていただきましたが、もちろん来年の１０周年もここに来ようと思っています。

（ラルフと皆でカイロの街と月と星をみながら気炎をあげました）

さてそろそろ日本行きのパッキングにかからねば〜

パリでの充実の数日間が終わって昨日からカイロにきております。

パリからカイロはたったの４時間なのに一気に冬から初夏になり
さっそく空港への迎えの車のなかでオデコの真ん中を蚊にさされました。

貼るカイロ常備の私もさすがに虫さされのクスリは持っておりませんでした。
…ちっ　蚊め…

街の雰囲気も空気も時間の流れ方もガラリと変わります。
ホント、旅するのは面白い。

今日は朝からすでにレッスン開始
明日はリハもはじまります。

さっそく驚きの出来事が続いていますが
先ず皆さまにお伝えしたいのは
＜＜このブログが「青少年にふさわしくない内容のもの」としてブロックされていること＞＞

なぬーーーーー？？？！！！

しかも一昨年までは大丈夫だったのに、とショックを受ける私に
「大丈夫、きっとドレス姿が検閲にあったのかもネ」とよくわからない方向性でなぐさめるM夫…

しかしなんとかアップだけは出来るらしいのでがんばります。
久々に「珍道中カイロ日記」の開始です〜

２／２６よりデュッセルドルフにおりまして
いまはケルンから列車でパリへと移動中です。

(こちらは先週：ベルリン大聖堂の前↑）

ヨーロッパ内を旅するならば味気ない飛行機より鉄道のほうが私は好きです。
眺める景色も変われば、乗客も変わる。
見えるものと聞こえてくる言葉がどんどん変わっていく様が面白い。

（本日↑デュッセルドルフ駅にて。ケルン駅の手前で「電気系統の故障」とやらでいきなり停車！「直る見込みはわかりません、あしからず」というアナウンスに焦りましたが奇跡的に走り出してパリ行きに乗り換え完了。いつも乗り換え時間を多めに見るＡ型のマークに感謝するO型の私）

デュッセル、ケルン、エッセンのNordrhein-Westfalen地方はオランダ、ベルギー、フランスに驚くほど近く、しみじみベルリンって陸の孤島だなあと思います。

（ベルリン中央駅にて）

さて久々の「汽車の旅」にテンションが上がりつつ
ここで「お知らせ」を〜
日本でいろいろ受けてきたインタビュー記事がいろいろ形になりました☆

「ぶらあぼ3月号」ー千変万変する弦のお祭りー
こちらは全国のチケットセンター、楽器店、楽譜販売店などで無料配布中！



　「YAMAHAのWEBぶらあぼアネックス」
　http://ebravo.jp/yamaha/archives/20392
　や「ｅぶらあぼ」
　http://ebravo.jp/digitalmagazine/bravo/201603/#page=58
　でも同じ記事をお読みいただけるようです。


「音遊人」ー豊かな響きを堪能する弦楽器の春の宴ー
ヤマハフィーリングクラブ会員むけ会報誌、素敵な本なのに一般書店での販売はないそうで残念…


「サラサーテ　４月号」ー＜やりたいことをやる＞チェロの演奏に信頼する奏者たちが集まってくれた珠玉の会ー


弦楽器のための音楽誌で３／２昨日の発売でした！

ではそろそろパリに到着〜
なんて早いんでしょう。
あらためてヨーロッパって地続きだなと実感です。