日曜日はブルゴーニュでコンサートでした。
レジス・パスキエ氏とのアンサンブルです。

パスキエ氏といえば言わずと知れたフランスを代表する素晴らしいヴァイオリ二スト
でも「巨匠」とお呼びするには若々しすぎる感じ。
ピアノトリオ「ソ・ラ」のヴァイオリン奏者、私の幼馴染の瀬川祥子さんの恩師ということで、ここ数年ソ・ラでもいろいろとお世話になっていたのですが
マークもまた長いご縁があって
今年は氏が審査員長を務めるカサブランカ第1回国際ヴァイオリンコンクールの審査員に招聘していただいたり
さらには去年、祖父・秀麿が作ったオーケストラ・グラフ・コノエになんとパスキエ氏のお父様も参加していらしていたとわかりお互いにビックリ!!
(今年7月にNHKで放送された秀麿のドキュメンタリー番組の「亡命オーケストラ」のことです)
そんなこんなのご縁が入り混じって
今回は皆で先生のファミリーのルーツの1つであるブルゴーニュの小さな村にお招きいただき

ここの歴史ある素敵な教会で弾かせていただきました。

プログラムは祥子さんと私の二重奏でヘンデルーハルヴォルセン「パッサカリア」
マークと私で「ふるさと」と祖父・秀麿が作曲した「ちんちん千鳥」の二重奏曲(編曲は私の父)
そしてマークがヴァイオリンからヴィオラに持ち替えてドヴォルザークのテルツェット(三重奏)

(リハーサル風景)
最後は全員でチャイコフスキーの弦楽四重奏曲第1番を演奏
メロディが美しく有名な2楽章、チェロとオーケストラに編曲されて愛奏されています。(私も6月にチェロ+弦楽四重奏で弾かせていただきました)

4人では初共演のはずなのにリハーサルからずっとなんだか懐かしい気配。。。
パスキエ氏のヴァイオリンの音色は、美しいのにこれ見よがしなところが一切なく自然
音楽の作り方
呼吸
音程の合わせ方も
みんな自然体で一緒に弾かせていただいた感じ

教会は弦楽器にぴったりの音響で
小さなところだけれど満場のスタンディングオベーション!
もちろん、先生がお弾きになったから!!
でも皆さんの満面の笑顔と暖かい拍手が嬉しかった。
そうしたらカーテンコールでお辞儀しながら先生が横で
「ね、ここのお客はスノッブな人はいないんだよ、でも良いものは良いってわかる人たちだ」
「そして良かったら大きな拍手でこちらに返してくれるんだ」
と叫んで(!)くださいました。
なんて素敵で有難いこと!
(終演後に村の方々から次々に話しかけられ、ウッとなった私。いつかフランス語コンプレックスを克服したいなあ〜)

こちらは前日のパリでのリハーサル風景@楽器屋さん
終わって教会の前でここの名物はチーズ入りクッキーとワイン
ワインは近郊のシャブリ!

-フランスって豊かだなあ-
この日は何度この言葉を言ったかわかりません。

-パリはパリだ、フランスじゃない-
という人たちのことが初めてちょっとわかったかも

こちらはパリからついてリハ前のランチの図

先生のセカンドハウスの庭にて
晴天で疲れも一気に吹っ飛ぶ清々しさ

そしてご飯が美味しければますます元気。
パスキエ夫人のお手製サラダのシンプルで美味しいことよ!
マークと私はこのコンサートの翌晩に日本に発つということで今回はお泊りなし。。。
でも「次回はもっとゆっくりここで練習してコンサートしよう!
そして美味しいワイン🍷を飲もう!!」
と約束してくださったので、すでに今から楽しみにしている我々です。
ちょっとご案内くださった隣の村

お伽話の中にいるみたい

次回はこの町のレストランに行くお約束も、、、
取り敢えず演奏前に気焔をあげようと名物パテなどを買ってみました。
あーあ、地元のチーズ🧀も美味しかったなあ。。。

猫すらフレンドリーな村
また戻ってきたいところが増えてしまった。

ということで実は先ほど日本に戻ってまいりました。
明日(水曜日)からはリハーサル+リハーサル!
よし、ブログも貯めずにいこう😊🌟
すでに秋深しベルリン
この夏のベルリンは雨が多くて、太陽がなかなか顔を出してくれませんでした。
夏物のサンダルは結局しまったままだったと嘆く知人多し。

(今日のベルリン、秋晴れで清々しい!)
「お日様の不在」が続くと、私でさえ気分が萎れてくるのだから
冬が長くて陽の光を切望する地域の人たちにとっては厳しいだろうなあ。
その分、美しい秋が続くことを祈ります🌞

(こちらは8月中旬にいた中央ドイツでの写真↑真夏なのにダウンジャケット姿!)
さて慌ただしくベルリンに帰って、なんだか毎日やること 雑用多く
ゆっくり読もうと思った本たちも手つかずのまま
この秋はアンサンブルでのコンサートが続くのでその練習にも追われています。
でも室内楽の曲を1人で練習するのって意外に厳しいのですよね。。。
う〜ん、つまらない。いや、忍耐 忍耐
その分リハーサルが楽しみでもあります。

(上に続いて中央ドイツ🇩🇪での写真:Schloss Kirchberg an der Jagst, というお城での室内楽マスタークラスがあったところ)
明日はパリ🇫🇷に飛びます✈️
が、今回は時間の余裕なし😅
せめて空港のメゾン・ド・ショコラには寄ろうっと。
その後の日本🇯🇵ではこんなスケジュールです。
♪9月30日 (土)18:00〜 室内楽への誘い Vol.4 @JTホール
田中あかね(ピアノ)さんのコンサート、ゲストにウィーンからクリストフ・エーレンフェルナー(ヴァイオリン)氏、 ヘルベルト・ミュラー(ヴィオラ)氏を招かれ、私はご一緒にブラームスのピアノ四重奏曲 ト短調を
♪10月1日 (日) 13:30〜 Liebe zur Musik @Salone Fontana(成城学園)
こちらは原 成美(ピアノ)さんのコンサート、同じくクリストフ&ヘルベルトさんとモーツァルトのピアノ四重奏曲 第1番 ト短調を
あかねさんも茂美さんも初 音合わせで楽しみ!
久々にオーストリア(私の留学先、第二の故郷)の演奏家と弾けるのももちろん嬉しい🌟
そしてこの秋🍁のメイン?!
♪ ~神無月に贈るスペシャルなトリオ~
10月3日 (火)19:00〜 @三井住友海上しらかわホール(名古屋市)
10月6日 (金)19:00〜 @紀尾井ホール(東京)
10月7日 (土)14:00〜 @京都コンサートホール・アンサンブル ムラタ(京都市)
久しぶりに山本貴志さんのピアノとマーク(ゴトーニ)のヴァイオリンでトリオ😄
モーツァルト ピアノ三重奏曲 第6番 ハ長調 K.548
チャイコフスキー 四季より(ピアノ三重奏版)「10月 秋の歌」「11月 トロイカ」
チャイコフスキー ピアノ三重奏曲 イ短調 作品50「ある偉大なる芸術家の思い出に」
こちらはスペシャルオリンピックス支援のチャリティーコンサート、やる気いっぱいのプログラムです。
♪10月9日は奈良県吉野の下北山で「朝倉泰子メモリアルコンサート」
ー朝倉ご夫妻にいただいた大切な思い出に感謝をこめてー
朝倉邸で生まれたアルバート・ロト(ピアノ)さん、マークとのトリオ復活🍾
モーツァルト ピアノ三重奏 変ホ長調 K542 やドヴォルザーク ピアノ三重奏 ヘ短調 作品65 などを
♪10月14日(土)11:00〜は同じ奈良県でも市内!
奈良 今昔物語 〜時空超えた幽玄のコラボ〜@奈良春日野国際フォーラム 甍~I・RA・KA~
榊原明子(ピアノ・作曲)さんの企画で彼女のオリジナル曲を人間国宝の大槻文蔵氏(観世流シテ方)、久田舜一郎(小鼓)伊藤えり(笙)さんと共演、光栄です!
♪10月15日 (日)15:00〜は鎌倉市の大船教会 with マーク
「難民支援のためのチャリティコンサート」も早いものでもう4度目✨
バッハ 無伴奏チェロ組曲 第6番 ニ長調 BWV1012
バッハ 無伴奏ヴァイオリン ソナタ第1番 ト短調 BWV 1001
ラヴェル ヴァイオリンとチェロのためのソナタ
ここのシンプルで美しい聖堂は音の響きが素晴らしいのです。
体調、気力ともに満ちて1つ1つのコンサートを弾いていきたいと思います。
というわけでコンサートのお申し込みや詳細は→スケジュールをご覧くださいまし。

懐かしい可愛かったミニお城の城下町 いや、城下村

明日は先ずパリでリハーサル (きっと夜中近くまでかかる)
日曜日はブルゴーニュでコンサート
フランス音楽界の巨匠ヴァイオリ二スト、レジス・パスキエ氏とのアンサンブル😍
またブログを書こう、溜めないで書こう!
そうしてパリから日本へ向かい、リハーサルの嵐に突入するという訳です。

こちらのドイツのマスタークラスの写真、お城の写真、まだまだたくさん、、、
しつこく出していきますね。
では いざパッキングへ
ブログ、なんと8月は一回も更新できておらず、、、
ごめんなさい。
ずっといろいろな旅が続いており
素晴らしい体験をとおしてたくさん得たものがあります。
それをお伝えしたかったのですが
なかなか言葉に紡ぐことができませんでした。

(かつての東ベルリンの象徴、夜のテレビ塔)
いまは身も心も復活!
この秋もかなり濃い日々となりそうですが、充実した時を過ごせるような気がします。

というわけで昨晩、10日間の日本滞在を終えてベルリンに戻ってきました。
日本にもベルリンにも「帰る」し「戻る」
(それにしても寒い↑昨晩着いたときは12度)
帰る前日13日はソ・ラで都内のサロンでのコンサートでオール三重奏のプログラム

「Trio SolLa トリオ ソ・ラ」 ヴァイオリンの瀬川祥子嬢、私、ピアノの谷川かつら嬢
パリ、ベルリン、NY在住の3人、なかなか日本で揃うのは難しいので、リハーサルはベルリンやパリで行っています。
この日のプログラム
前半のメインにシューベルトの第1番
後半のメインにメンデルスゾーンの第1番を演奏

(会館でのコンサートの準備から裏方まで関わってくださった従姉妹みたいな存在のYちゃんと)
霞ヶ関ビルの上の階で行われたクローズドのコンサートは
130人を越えるお客さまがいらしてくださいましたが
大きなホールとはまた違って、なんだか時の粒子が細かく感じられました。
3人で行間を読みとって伝えあうような丁寧なアンサンブルができたのは
そんな「サロン」の穏やかな雰囲気によるものかもしれません。
遡って11日には日本橋三井タワーでのアトリウムコンサートが。

写真:左からオルガナイズしてくださったWさま、譜めくりしてくれた日吉麻優子ちゃん(ただいまベルリン芸大に留学中のヴァイオリン奏者、マークの愛弟子なのです)、トリオ ソ・ラの3人組、そして司会をしてくださったアナウンサーの小林一枝さま

コンサート中の写真がないのが残念、、、
会場がビルのエントランスというコンサートでしたが
熱心なお客さまがゲネプロの時からずっと整理券のために並んでくださっててビックリ!
さらにコンサート中は立見の方もたくさんいらしてビックリ!!
集中して熱心に聴いてくださる皆さまのエネルギーを燃料にした、そんな幸せな1時間でありました。

両日のコンサートとも、改めて裏で助けてくださった方々のお力を感じました
そして、もちろん、熱心に真剣に聴いてくださるお客さまの有難さ
色んな方に支えられて弾ける、弾き続けることができる。
改めて感謝がやまない今日この頃。。。

演奏を共にする仲間だけじゃなくて
舞台を一緒につくってくださる方
聴いてくださる方
音楽を通していろんな仲間と繋がっています!
次回、ソ・ラの日本公演は2018年1月18日に東京文化会館であります
面白いプログラムですので、ぜひぜひお聴きいただきたいと思います。

喜びを分かち合える仲間って有難い♪