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水谷川優子のチェロ弾き旅烏日記

御年250歳 コンサート初め・1

ただいまー日本!
昨日こちらに戻ってきたところです。

そして遅ればせでお屠蘇とお節
さいごに白味噌&丸餅の我が家のお雑煮を堪能して
やっと完全に年が明けた感覚になりました。
あと足りないのは初詣!

さて日本へと飛ぶ前日の土曜日はベルリンコンサート初めでした。

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イスラエル人チェリストHila Karniが行うコンサート・シリーズで

ポツダム広場から近くの「もと工場跡地」
如何にも東ベルリンらしい捻りの効いた場所です。
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コンサート会場はパン工場のビルの地下サロン
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ところで本年はご存知のようにベートーヴェン生誕年でルードヴィッヒくん御年250歳となられます。

というわけで2020年幕開けはラルフとマーク父息子とのピアノ三重奏「幽霊」で始まりました。

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「マーク&ラルフ 似てますかー??」

思えば去年もゴトーニ・ファミリーとしてフィンランド東西でコンサート初めしたのだった。ああ、あの銀世界が懐かしい。
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(美しいパウダースノー 冴えた寒さが格別でした)

この日は1日2回公演、まずは16時に子どもたちのためのナレーション付きコンサート

Prelude Family Concert
この会のタイトルはその名も「Ludwig FUN Beethoven」

なにしろFUNですから!

子どもたちへのAllベートーヴェン・プログラム
まずラルフとマークのヴァイオリン・ソナタ第1番 ニ長調 作品12-1で始まります。
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ゲネプロはきっちり&しっかり

何故ならば私たちもちょっと台詞を言ったり 
リアクションをしたり
司会者の方に受け答えしないといけなかったのです。

たった一言のドイツ語のセリフに緊張する、、そんな自分が情けなくも可笑しい。楽屋でぶつぶつとセリフを誦じるマークと私

ラルフはなぜだかセリフ免除。。。
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しかしながら厳しくリアクションが薄いダメ出しされるマエストロ・ラルフの図

だってマエストロなんだもの。慣れてないんだもの。

マークは音楽祭などでこのようなコンサートも百戦錬磨、フレキシブルだし上手です。
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司会のアンドレアスさん(Andreas Peer Kähler)
のちにベートーヴェンになりきるお姿に俳優なのかと思ったら実は指揮者!ベルリンフィルの子ども向けコンサートのナビゲーターとしても有名だそう。

みっちりとリハをしたらもう開場時間に。
どんどん小さくて元気なお子さまがたくさん駆け込んできます。きゃーーーチェロ持って逃げなきゃー
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しかしながらコンサートが始まると静まり返って聴きいります。さすが!!

それを受けてか受けなくてか、ラルフとマークのDUOも火花が散るような真剣勝負
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と、そこに、、、
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怪しい だ、誰?!

突然ベートーヴェンさん御本人が登場
会場の子どもたちも大きな目と大きな口を開けてビックリ

そこから縫いぐるみも一緒にしゃべったり歌ったり。

さらにサプライズのゲストとして5歳のヴァイオリニスト・マリアちゃんが第九の「あのメロディ」をご披露。
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伴奏はもちろんラルフ…

マリアちゃん、マエストロの凄さを分かってるかなあ、大きくなってわかってくれたら良いなあ。
マエストロ けっこう凄いヒトなんだ。

それにしても堂々とした演奏姿ですね、マリアちゃん。彼女に呼吸を合わすマエストロ↓
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(ちなみに写真はリハ中)

それから本番はなんと第九の歓喜の歌-An die Freude-をお客さまが全員で歌う流れに

Freude, schöner Götterfunken,
Tochter aus Elysium
Wir betreten feuertrunken.
Himmlische, dein Heiligtum!

歓喜よ、神々の麗しき霊感よ
天上楽園の乙女よ
我々は火のように酔いしれて
崇高なる者(歓喜)よ、汝の聖所に入る
(wikiの和訳より)

シラーの歌詞を誦じてるとは
ドイツの子どもたち、恐ろしや!!

日本でなら赤トンボとかおじいさんの古時計くらいの認知度なのかしら、いやトトロか?

そして私も登場ー
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ええと、セリフも無事に言えたし
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ちゃんとベートーヴェンさんと絡めたし
リアクションも上手にできたし

ここでやっと弾かせていただけました
ピアノ三重奏作品70の1「幽霊」

やれやれ
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最前列の被り付きカーペットお座り席は小さい子たち専用。

そこで瞬きもせず食い入るように見て、聴いてくれる子どもたちにお応えして熱演!
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そして最後に司会者の姿に戻ってアンドレアスさん登場。
なんといっても子どものみならず付き添い参加の親たちの心も掴むのが流石でした。

子どもたちも親たちも素晴らしいリアクションで楽しゅうございました。
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冷静で賢いマリアちゃん、なんといまピアノとヴァイオリンと作曲を学んでいるとか!!

なんという英才教育と驚いたらパパは作曲家だそう。うーむ、まるでモーツァルトとそのパパ・レオポルト・モーツァルトみたいですね。
チェロは弾かないんだ、、、
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と、いうところで第1回目は盛り上がって終了〜

次回に続く!!

ベルリン弦楽トリオ

左からヴァイオリンヴィオラチェロ

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弦楽器の代表が集まったところで(コントラバスさん、ごめんなさい…)
ピアノ三重奏のあとはマークとベルリン在住の赤坂智子さんとの弦楽三重奏のリハーサル。

この10月には日本でトリオのコンサートがあるのですが、なにせ智ちゃんもかなりの「旅烏(たびがらす)族」!

彼女はこの秋からはミュンスター音大のヴィオラ科の教授になるので、ますます移動は増えるばかり、、でもどんなに忙しくても疲れた顔は見たことないかも。

元気だわ、、ホント私の周りは『ブルータスお前もか!』の人ばかりです。

というわけで同じ街に住んでいるはずなのにスレ違いが重なり「このままではコンサート当日に会うことになっちゃう」と焦ったところ、なんとか3人の予定があって、シューベルト、ベートーヴェン、ドホナーニとみっちり練習できました。

これで一安心〜
2019081920565762e.jpeg前から一緒にご飯を食べたりしてるのに、この組み合わせで弾くのは初めて!でも非常にスムーズでストレスフリーなアンサンブルです。

弦楽トリオって実は隠れた名曲がたくさんある。なかなか弾き甲斐がある作品が揃っています。
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この秋はクローズドのコンサートの他に東京・国立のサロンでも弾かせていただきますので、ぜひ〜

10/19 15:00〜
ベルリン弦楽トリオ」サロンコンサート

会場:一橋大学 佐野書院
お問い合わせ:fax & tel 042-385-7286  
メールアドレス ijuin@remus.dti.ne.jp

素敵な会場だそうで楽しみ。

それにしてもシンプルな名前…もうすこし捻った名前を考えないといけないかな。うーむ。

田崎悦子 in Joy of 室内楽シリーズ 〜伝わる熱〜

金曜日は田崎悦子先生企画で表参道のカワイ・パウゼにてコンサートでした。

私が弾かせていただいたのはベートーヴェンのチェロソナタ第2番Op.5-2と
ブラームスのピアノ四重奏第1番 ト短調 Op.25
そして シューベルト:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 D.574のレッスン(コメント)を

このシリーズはもう9回目だそうで
悦子先生ご自身が留学生当時に感銘をうけられたマールボロ音楽祭と同じ方法で
大人の演奏家と在学生が共演し、前日のリハーサルも、当日のゲネプロも公開しています。

リハーサルをご覧になったお客さま方は口々に
音楽が生まれる過程に参加できて興味深かった
田崎先生はもちろん、私たち2人の、若者の導き方や演奏への考え方もわかって面白かった
などなどと仰ってくださいました。
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(左からシューベルトのソナタも演奏したヴァイオリンの長山 恵理子ちゃん、悦子先生、そしてこの日はヴィオラを担当したヴァイオリンの高宮城 凌くん)
ブラームスを終えて〜

暑かった、、、いや熱かった。
悦子先生からの音から伝わる微熱がどんどんと温度をあげて
燃え上がりました。

ベートーヴェンは2人で対話して音が紡がれていくのが楽しくて楽しくて…
たいへんに畏れ多いことですが、、、

田崎悦子先生は本当に年齢がわからない。
天真爛漫でチャーミング
それでいながらその華奢なお身体でブラームスやベートーヴェンを奏でると
まるで彼ら作曲家と同世代に生きてらしたかのような深さ、そして生々しさが湧いてきます。

タイムレスな存在と書いたら安っぽいでしょうか?
ドイツ語のDie Zeitlosichkeitという言葉も浮かんできます。

先生の価値観や音楽には自由かつ宇宙のような広がりがある。
私にとっては子どもの頃から憧れていた巨匠たちの香りを持った方のお一人です。
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もう1枚、写真を〜
私のお隣はピアノの村上 真柚ちゃん、恵理子ちゃんとすてきなシューベルトのデュオを聴かせてくれました。
みんな桐朋生、そういえば悦子先生と私の後輩なのですね。

純真で素直、さらに伸びるのに一番大事な音楽への情熱もあります。
いま大学4年生の3人がどんな音楽家になっていくのか、楽しみです。

そして悦子先生ともまたいつかぜひ音を紡がせていただきたいと強く願っております。

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