FC2ブログ

水谷川優子のチェロ弾き旅烏日記

十牛図からシベリウス / LFJ祭

史上最長のゴールデンウィークもあと少し
どこも恐ろしいほどの人+人+人です。

いつも平穏な家の周りももう9時くらいからザワザワ。早朝は元気に自己主張している鶯やコジュケイ、栗鼠たちも夕方まで身を隠しております。気持ちはわかる。私も人混みは苦手。あと湿気も。

さてギリギリで改元前の日本列島にすべりこみ
「平成最後の日」はO女史のサロンにて5/10のプログラムについてレクチャーさせていただきました。

20190504114249943.jpeg

音の資料もご紹介しながら、コンサートに向けてイメージを膨らませていただくための2時間。

そして終わってからは近くのイタリアンにて白アスパラの会!
20190505134425506.jpeg

やっぱり少人数制だと密にコミュニケートできて良いですね。終わってからも皆さまといろんなお話ができて楽しい会となりました。
20190505134616883.jpeg

(可愛く美しい桜エビさんたち ベルリンじゃ絶対に食べられない)

今年は日本フィンランド外交樹立100年ですが、そんなフィンランドが独立してまだ102年。。

シベリウスの音楽は、帝国ロシアからの独立を目指して奮闘する国民を鼓舞したと言われますが、シベリウス自身が自分のなかの「祖国フィンランド」に目を向けるようになったのは妻アイノとその父親の影響が大きい。

フィンランドは1155~1809年という長い間スウェーデンに統治され、独立前までフィンランドの公用語、教育は全てスウェーデン語だったのです。だからシベリウスのフィンランド語はかなりアクセントが強く、また書くのもそんなに得意ではなかったらしい。実はシベリウスには、御遺族が長らく公開を拒んでいた日記があるのですが、数年前にそれをマークの母アリアがフィンランド語に翻訳したのです。スウェーデン語をベースにところどころ癖のあるフィンランド語、私的なものなので謎の走り書きなどもあり、訳すのは一筋縄ではいかず、それはそれは大変な作業だったと話してくれました。

そんなことを絡めたシベリウスの話しのあとは、ラウティオについて:作品を始めとして、彼のフィンランド人らしい素朴で謙虚なお人柄を示すエピソード、ゴトーニファミリーとの友情についてなどなど。

そしてラルフのライフワーク「十牛図」
20190505141300d0d.jpeg

牛を真の自己、自分を牛飼いに見立てて
それを説く十枚の絵図は禅の入門書と言われるものです。

今回、初演するのは第七図「忘牛存人」と 第九図「返本還源」をテーマにした瞑想曲。

鈴木大拙先生のお言葉と梅原猛さんの解説をご紹介しながら、なぜラルフがここに心惹かれるのかお話しました。こうして言葉にすると、自分のなかで明確になって 引っ張りだされるものがあります。
20190505143212b64.jpeg

これが「平成」の締めくくり、、
不思議さとワクワク感に包まれながら、来たる御代の平和を願って乾杯いたしました。


天皇陛下の御言葉と 両陛下お揃いのお姿に
すこしでも前進できるよう 精進したいと強く思っています。

そして「令和最初の」コンサートは5/3に黒田亜樹さんとのラフォルジュルネ。
201905051435272e3.jpeg

LFJ 丸の内エリアコンサートで東京ビルTOKIA にて
201905051437140f4.jpeg

さすが国内屈指の音楽のお祭りで熱いこと!!
エリアはかなり盛り上がっておりました。
201905051436211f0.jpeg
2019050514364827b.jpeg

今年のLFJのテーマは「ボヤージュ 旅から生まれた音楽(ものがたり)」だとか。旅烏仲間のわれわれにピッタリ!とは亜樹さんの弁。

何故かこの2人が揃うとさらに珍道中になります。
20190505143840efb.jpeg

ヴィラロボスピアソラをテーマに演奏
亜樹さんとの共演はいつぶりかしら?

これぶりかな?
https://youtu.be/3Qf3xc5tuxk
この日も弾いたヴィラロボスの動画撮り以来
https://youtu.be/DIIfGWMmBl4

毎回、一緒に弾いていてスカっとした爽快な心持ちになります。楽しいのう
20190505144035368.jpeg

実はこのプログラムは8/8の「2人のバッキアーナ」の布石であり
201905051454033c8.jpeg

(ちなみに売り出しは明日から のはずhttps://s.confetti-web.com/detail.php?tid=52204)

さらに9月のイタリアでのレコーディングの布石でもあります。

令和元年はじまりました。

マークも昨日、上海のコンサートを終えて元気にやって来ました。ラルフもこちらに向かっています。

まずは明後日の日経ミューズサロン。

「一つ一つの機を大切に、生き急がないように」
音を紡いでいきますね。


あ、今度から以下のようなものをときどきお知らせすることにいたしました。どこかの会場でお目にかかれますように♪

令和もよろしくお願い申し上げます。

✳︎年間予定 (5/5アップデート)

5/7 (火) 18:30 第484回日経ミューズサロン ラルフ・ゴトーニ スペシャル・ピアノ・トリオ 日経ホール 東京

5/10 (金) 19:00 チェロリサイタル・シリーズ Vol.12 〜北欧のマエストロを迎えて〜 紀尾井ホール 東京

‪5/11 朝香宮杯 前夜祭 withマーク・ゴトーニ‬ 津カントリー倶楽部 ‬ 三重
5/18 (土) 13:30:DUO with 山本貴志
音の旅 〜琥珀の涙の物語〜三甲美術館 岐阜
満席 5/21 サロン・ディナーコンサート @大阪‬
‪6/15‬ (土) 13:45 〜ケルト・スピリッツ2019〜with 鈴木大介 (ギター) 紀尾井町サロンホール 東京
完売 6/20-24 にっぽん丸クルーズ:礼文島ほか
7月 Ensemble with Regis Pasquier Savonlinna
8/8 ‬ 「‬2人のバッキアーナ」with 黒田亜樹(ピアノ)
第1公演 〜昼下がりの黒鳥〜15:00
‪ 第2公演 〜暮れなずむ白鳥〜19:00 紀尾井町サロンホール
‪8月 Trio SolLa Berlin‬
9/8 (日) 15:00 チャリティコンサート カトリック大船教会
‪9/9 (月) 18:30 アトリウムコンサート 日本橋三井タワー
9月 Pescara Italy concert and CD recording
‪9/29 (日) 14:00 アンサンブルφ 横須賀三浦教育会館 神奈川
10/2 (水) 19:00 チャリティ・ガラ・コンサート 紀尾井ホール 東京
10/9 デュオwith ハープ 山宮るり子 上越文化会館
10/10&11 アウトリーチ 長岡市&燕市
10/12 デュオwith ハープ 山宮るり子 だいしホール 新潟
10/13 デュオwith ハープ 山宮るり子 三条東公民館
10/18 和波 孝禧と仲間たち 清里 長野
10/20 第28回 和波孝禧<仲間とともに奏でる秋の五重奏> 東京文化会館 小ホール
10/22 アンサンブル 銀座 王子ホール
10/24 品川ロータリー 記念コンサート
10/25 フィンランド大使館:「日本フィンランド外交100周年記念」
10/26 和波 孝禧と仲間たち あづみ野コンサートホール
11月21日 (木) 13:30 トリオ ソ・ラ 宗次ホール Munetsugu Hall 名古屋‬
11/22 (金) 14:00 トリオ ソ・ラ ザ・フェニックスホール 大阪
11/25 (月) 19:00 トリオ ソ・ラ 浜離宮朝日ホール 東京

皆さま

木のサロンにて音を紡ぐ

月曜日は世田谷の素敵なサロンにてコンサートさせていただきました。

パートナーはピアノの佐々木京子さん

6月3日をフィーチャリングしたプログラムをお話し挟んでの演奏です。
fc2blog_201805301819194b8.jpg
バッハの無伴奏
パガニーニのロッシーニ変奏曲
そしてシューマンの協奏曲

6月3日はチェロだけなので変則的な形になるわけです。
fc2blog_20180530223551eb4.jpg
終わってからは皆さまとお食事タイム♪

サロンのマダム・K夫人は料理の名人なのでお仲間もグルメな方々がお集まり。
和から洋、中さらに自家製スモークチーズまでお手作りです!

いつも素敵なK夫人を挟んで1枚。

心地良い空間、天井の大きな梁も、壁も、そこにいるだけで気持ちが穏やかになります。
木の響きも包み込むようで、チェロ雄も気持ちよさそうに共鳴していました。


世の中はちょっと湿気が出てきましたね。
来週から東京も梅雨入りだそうな。
リサイタルは今度の日曜日、ぎりぎりセーフ( ̄∀ ̄)
日曜日は快晴みたいだし、よしっ!!

マイクの向こう側へ 〜「今トキ!クラシック」

かっ書いた記事が消滅したーーー
最近はこんなミスはなかったのですが、愕然としております。。涙

というわけで気を取り直してもう一度!
一昨日はラジオの収録でした。

20180512173340756.jpeg

今回はパーソナリティ初1人の仕切り、、、ですが私には強ーい味方が!!
篠崎めぐみさんと田中美登里さん、ラジオ番組制作のプロとオーソリティに囲まれて大安心。

今回はたくさんの弦楽器奏者のゲストにいらしていただきました。前半のゲストは鬼才ヴァイオリニスト佐藤久成さん!
20180512173824d84.jpeg

久成さんは今月5/25の19:00から恩人と呼んでらっしゃる宇野功芳さんのためのメモリアルコンサートをなさいます。場所はなんとサントリーの大ホールです❣️

それにしても本当に久成さんって面白い。相変わらず熱ーい演奏と静かなトークのギャップがあります。

改めてラジオを作る側の意識を持っていろいろお話を伺うことができました。

そして後半は我がチェロ仲間たちの登場!
20180512175817cb5.jpeg

今度の6/3の私のリサイタルに出演してくれる、前途有望な新進チェリスト・水野優也くんと、何度もチェロアンサンブルでご一緒してる我が心の安定剤⁉️海野幹雄さん😊

水野くんはピカピカの20歳、でもすでに色んな協奏曲をオーケストラと共演しています。瑞々しい感性でこれから世界に打って出るチェリスト。

海野くんこと幹ちゃんは暖かい音色の持ち主で、ソロからアンサンブル、オーケストラだけでなく編曲も素晴らしいというマルチな演奏家。

お二人とも素敵な魅力に溢れたチェリストです❣️

そしてチェロ弾きたちが集まるとチェロ話が尽きない。。。

誰が素晴らしいチェリストだとか、こんな凄い曲があるとか、新しい弦を試したよ、とチェロ弾きはどれだけチェロが好きなのか!

という訳で和気藹々と時がすぎ、あっという間にタイムアップ。この続きは6/3の東京文化会館の「チェロ、変幻自在!」の舞台でぜひ体感していただきたいものです。

放送は明日の日曜日、再放送は20日の同じ時間にあります。お話だけでなく色んなCDもご紹介しておりますのでお楽しみに。

お、時間がない!そろそろ用意しなくっちゃ!!

MUSIC BIRD 「コンサートイマジン presents 今トキ!クラシック
5月13日 日曜日 11:00~12:00 (再放送 20日)

注目の若手実力派から個性派ベテランまで弦楽器奏者お三方にゲストに招いた1時間、充実の音楽とトークをお楽しみに!

パーソナリティ:水谷川優子
ゲスト出演 佐藤久弥(ヴァイオリニスト)/ 海野幹雄 &水野優也(チェリスト)

✳︎MUSIC BIRDは本格派のための高音質衛星デジタル音楽放送です。

※ハイレゾに迫る24bit「高音質」音楽放送サービス。

初期費用無料、月額2,000円(税別)で簡単に楽しめる「コミコミLight」プラン好評受付中。
✳︎お問い合わせ:http://musicbird.jp/

柔らかな天邪鬼→近衞秀麿ドキュメンタリー番組

今夜から明日にかけて祖父・近衞秀麿に関連する番組が3つ放送されます。

そういえば6月にはインティームなサロンでコンサートもいたしました。
(Blog記事「秀麿の冒険」)
201707280936253c2.jpeg
ワルシャワの撮影・収録から戻ったばかりの映像プロデューサー菅野冬樹さんとそれに同行した父・水谷川忠俊、私、祖父の曲などを一緒に弾いてくださったギターの鈴木大介さん
20170728093651640.jpeg
ヒデマロを追って30年、執念の取材を重ねていらした菅野さんの迫力ある語り
20170728093623bd4.jpeg
焼け野原になったワルシャワでポーランド人たちと祖父が演奏したシューベルトの未完成に思いを馳せて
大介さんと同じくシューベルトのアルペジオーネ・ソナタを演奏しました。

私には留学生時代より心の聖書とする本が幾つかあるのですが、そのうちの一冊は祖父の書いたものです。

留学先で突き詰めたい、掴みたい、と四苦八苦して 挫けそうになっては開いた本は
ヨーロッパの都市を横断する長い長い汽車の旅の伴でもあったエッセイ本です。
そこに記された言葉、行間に滲み出る祖父の考え方は時にはアナーキーなほど激しい。

きっと祖父のお公家さんらしい柔らかい物腰や言葉遣いをご存知だった方はびっくりなさったことでしょう。

昔、祖父のことを父は私に「あまのじゃく」という言葉で教えてくれたっけ。
祖父のように徹底はしていないし、きっとその何100分の1だけれど

長いものに巻かれたくない
人に言われるままじゃなくて自分で体験して、人生を決断したい
ときに痛みを伴っても、不器用でも、身体を使って理解したい
ほんの少しだけ自分にも当てはまるところがある、密かにそう思ったものです。

でもその天邪鬼が「まさかここまでとは」そう唸ったのは祖父のドキュメンタリーを見たとき。
そこに捕虜として囚われていたときの文章に感じとれたのと同じ、硬派で信念ある祖父の姿が映っていました。

幼い頃から祖父のエピソードは色んな音楽家の先生たちから聞かせていただいたものですが
そこに見え隠れする姿は全く違うもの。柔らかくてホワッとしています。
不思議だなあ。。。


さて、おじいさんの思い出は?
と訊かれて
くっきりと脳裏に浮かぶのは葬儀の映像。
幼い頃からまるで映画みたいに繰り返し繰り返し思い出します。

でも祖父が遺してくれた楽譜や文章、演奏の数々
そこに生き生きとした祖父自身を感じられるのは幸せ以外の何物でもありません。

つくづく、祖父という人は自分の「真」に対しては天邪鬼じゃなかったんだなあ。。。


では、以下に本日からの番組について記しておきます。
宜しければぜひご覧くださいませ!

NHK総合放送ミッドナイトシアター
7月29日(土)(今晩!)午前2:20~4:00


2015年に放送したドキュメンタリー番組「戦火のマエストロ 近衛秀麿」
皆さまのリクエストにお応えしてNHK地上波での放送となりました!

「戦火のマエストロ・近衛秀麿~ユダヤ人の命を救った音楽家~」 元首相・近衛文麿の弟であり、同盟国の客人としてナチスからも活動を許されていた秀麿の水面下での知られざる活動。それは、戦後、連合国側の取り調べから明らかになった。今回番組では、アメリカ公文書館で見つかった調書や、秀麿を知る関係者の証言を通じて、ユダヤ人演奏家たちの亡命を助けていた実態や音楽に身をささげたその個性を描き出す。 【出演】藤田由之,鳩山寛,クロイツァー・凉子,水谷川優子,水谷川忠俊,本多章一,【語り】益岡徹


スーパープレミアム
玉木宏 音楽サスペンス紀行 マエストロ・ヒデマロ 亡命オーケストラの謎」
7月29日(土)[BSプレミアム]後8:00~10:00


戦前からヨーロッパ・ドイツを拠点に活躍した日本人指揮者・近衛秀麿には、「表の顔」からは想像もできない、もう一つの顔があった。刻一刻と激しさを増すナチスのユダヤ人弾圧の嵐の中で、多くのユダヤ人たちを国外に脱出させ命を救っていたというのだ。しかし、その動機や手法は、いまだに多くの謎につつまれている。
マエストロ・ヒデマロはいかにしてその大胆な試みを企て実行していったのか、ドラマ「のだめカンタービレ」でクラシックのジャンルを超えて音楽ファンの心をとらえた俳優・玉木宏が、ヨーロッパ各地を旅し、「音楽史に眠るマエストロ・ヒデマロの謎」の解明に挑んでいく。


「死の都」に響いた「未完成交響曲」
〜1943.9.28 戦火のワルシャワ公演を再現する〜
【放送予定】7月29日(土)[BSプレミアム]後11:45〜前0:35


スーパープレミアム「玉木宏 音楽サスペンス紀行」の放送に合わせて、4K映像と5.1chサラウンド・オーディオによる「未完成交響曲」を全曲お届けするコンサートスペシャル。世界の音楽史に残る日本人指揮者・近衛秀麿のワルシャワ公演を、60名のポーランド人演奏家で編成されたオーケストラが演奏、指揮者にはウィーン大学名誉教授の前田昭雄氏を迎え、現代によみがえらせる。



いま見てみたら過去のBlogにも祖父の番組についてちょっと記していました。
戦火のマエストロ〜鼈(スッポン)の男?!
「戦火のマエストロ~近衞秀麿」の放送&NHK撮影@ベルリン

トリオ缶詰リハ@ベルリンから晩秋の浜離宮朝日ホールへ

201610151725431cf.jpeg
日本からドイツに着いてすぐリハに突入しております。

ピアノの谷川かつらさんはNYより
ヴァイオリンの瀬川祥子さんはパリより

「トリオ ソ・ラ」
ここベルリンに集結です。

この写真トリオの2014年の東京デビュー公演の寸前にパリで演奏したときに撮ったもの。

今日からはこのパリです。
明日は芸術愛好家の方々がお集まりのサロンでコンサート

そして日本では11月17日の浜離宮朝日ホールで木曜日の夜に弾かせていただきます!

その内容については先日、新聞や音楽誌などインタビューを受けてきましたが
今回は山根明季子さんの書き下ろし作品があって、いまワクワクしながら音を造っております。ふふふ

初期の元気な「俺様」ベートーヴェンとドヴォルザークのドゥムキーで挟んで思いっきり演奏したいと思います。
2016101517254632d.jpeg
では、行って参ります〜

該当の記事は見つかりませんでした。