晩秋に〜

2017年11月21日 22:13

またまたご無沙汰してしまいました。。。
すっかり晩秋になっておりますね。

今日まで2週間ほどヨーロッパにおりまして
ただいま日本行きの飛行機の乗り継ぎで次のフライトを待っているところ。

今回は久しぶりにKLMを利用、アムステルダム空港のラウンジにてこれを書いています。

この11月はフィンランドの西の街トゥルクとベルリンで秋の深まりを感じてながら過ごしておりました。
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(マークとフィンランドの古都トゥルクの市場の中の汽車カフェにて)

北の国らしく一気に寒くなるからか双方ともに街路樹のなんと色鮮やかなこと!鬱金色に橙色、柿色や朱に蘇芳、とさまざまな日本の色の名前を思い出しながら、やっと9月以降いろいろ弾かせていただいたコンサートが消化できて、次に向かう力が湧いてきたように感じます。
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(舅のラルフと)

コンサートは数もそうですが、1つ1つの中身が濃くて、毎回いろんな体験をします。それを分析して、学んで、次に生かすのには、咀嚼が大事なのですね。これは大袈裟に言って人生と同じ。
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(今回はラルフとマークのデュオのコンサートが3日連続であって、それについていったのですが、ちょうどマークの「記念」の誕生日もあって、フィンランドの家族や親類、古い友人もコンサートを聴きにきて実に良いタイミングとなりました。こちらはホテルのご主人、ラルフとは長〜いお付き合い!)

あと、食生活も同じ?こちらは身体がお利口なので、勝手にやってくれますが、考えたら凄いこと。考えなしに何でも口にいれたら身体に負担をかけて大変なことになってしまう。
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加えて、実は最近になって生まれて初めて続けざまに風邪をひき…今更ながら健康って有難いものだなあと、医者いらずを豪語する私も猛省中なのであります。

え、老化?いやいや進化です!

子供のころに憧れたのは周囲のおじいさま、おばあさま方、皆さま素敵な80代でありました。
ああいう心が豊かな80代を目指したいものです。
先は長し!

帰国した今回は九州と新潟でコンサートです。
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ではまた〜
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能管とチェロ@ホテルオークラ

2017年10月22日 00:01

お寒うございます〜
梅雨みたいな雨に続いて台風が来るようだし…
カラッとした秋晴れ、戻ってきてちょーだーい!

そのためか実は数日前より「オニの撹乱」となっておりました。
(日曜日に一緒のコンサートを終えて翌日にマークが一足先にベルリンに戻ってしまったのもあるかも?!)

さて、そういう訳でただいま絶賛リカバリー中なのですが
昨日はご縁あって第79回日本血液学会学術集会の会長招宴にてコンサートさせて戴きました。
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第1部は久々に能管の一噌幸弘さんと!
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ソロではそれぞれ古典ということで能管で「獅子」をチェロはバッハの無伴奏組曲第1番から
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DUOではコレッリのラフォリアと一噌さんのオリジナル曲をご一緒に
リコーダーか始まって角笛や能管と絡む即興演奏、楽しく弾かせて戴きました。

来年の3月は久しぶりに一噌さん、ピアノの山田武彦さんとのトリオ「一山水」のコンサートがあります。
心の瞬発力をつけて無茶ぶり即興演奏についていけるよう頑張ろうっと!
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そうそう国際学会だったので曲を紹介するトークも英語
一噌さんのギャグを訳すのは私にはハードルが高すぎるのでマイクは死守。。。

そういえば昨日はもう治りかけでほとんど咳も出ていなかったのですが
考えると本番中って不思議にクシャミも咳もあまり出ないな、不思議なことです。
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第2部は海外のお客様へのおもてなしを考えて
黛敏郎氏の「文楽」
そして会長をつとめられた木崎昌弘先生からのリクエストだった「アメージンググレイス」を

こっっこれは『白い巨塔』かっ!
でも田宮二郎さんではなくて唐沢寿明さんのイメージだそうです。ふふふ

でもアメージンググレイスは万国共通にアピールする力があるようで喜んでいただけたようです。
最後の音が消える瞬間に皆さまと共有した「沈黙の時」はコンサートホールと同じ空気でした。
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日ごろ命に関わるお仕事に携わる先生方がこの曲に託されたメッセージを受けとめられたからかな。

左はこの大事なプレジデンシャルディナーで弾かせていただくきっかけを作ってくれた同級生の友人の唯子、お医者さまです。
右がお招きくださった会長の木崎先生、穏やかで和かな先生はその昔、唯子の指導教授だったそう。
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実は唯子とは高校の同級生…桐朋学園の音楽科で彼女は作曲科でした。
お父様が祖父・秀麿の指揮のもとで演奏していらしたというご縁もあったし、無類の猫好き同士で仲良くなってよく学校の帰りに遊びに伺ったものです。

それが猛勉強して大学は医大へ!!
ユニークな人物ばかりの学校ですが、さすがにこれには皆びっくり!

そんな唯子、いえ、Dr.塚田は激務でなかなか会えないのですが、漏れ聞く彼女の日常は本当に「待ったなし」

どんな病気でもそうでしょうけれど、血液系の病気も大変に複雑。
日常が生死に関わっていて、自分の仕事に身を捧げて日々をすごしている。
大変さを顔に出さず淡々と懸命に仕事向かう唯子、我が友人ながら眩しく思っています。
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一緒に猫や音楽の話をしているときは高校の頃と何も変わらないのだけどなあ。

素敵な友人、先生方に勇気とエネルギーを戴いて風邪も飛んでいったようです。
ありがとうございました!

神無月に贈るスペシャルなトリオ@名古屋

2017年10月04日 23:58

昨日はピアノの山本貴志さんとヴァイオリンのマーク・ゴトーニ、私でピアノ三重奏のコンサートでした。
その名も「神無月に贈るスペシャルなトリオ」!

スペシャルオリンピックスのために三都市で開かれるチャリティコンサート
まずは愛知の応援ということで名古屋のしらかわホール。

相変わらず素晴らしい響き!
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モーツァルトもチャイコフスキーもそれぞれリハーサルしてきたことを超えて思う存分弾かせていただきました。

神無月、そう10月のことですが
プログラムの真ん中にはチャイコフスキーの「四季」から10月と11月をいれています。
(こちら原曲はピアノ独奏、今回はピアノ三重奏版を弾いています)

この「10月」って日本の10月のイメージと全然違う!
お客さまも-ロシアの神無月(?!)-にはびっくりなさったみたい。
これから来る長ーーい冬を憂いているような曲調なのです。

ロシアの冬、、長くて辛そうですものね。
(でも11月は「トロイカ」の名のとおりの楽しい曲!)

これが後半のチャイコフスキー「偉大なる芸術家の思い出に」へ繋がるようにと
私たちも思いっきり感傷的に弾きました。
エモーショナルだけど、どこか頭の芯は冴えてる、そんなイメージで、、、

メインのトリオの一番最後の音がたなびきながらホールに消えていく瞬間
会場と舞台とが1つに溶けあう静寂があります。

心が音楽に連れて行かれてしまったので
皆がそれぞれ密やかに息をしている、、、

そんな風に感じます。
これが演奏家にとって最も幸せな一瞬です。

素晴らしいオーディエンスにひたすら感謝を捧げます。
スペシャルオリンピックス愛知の皆さま、ありがとうございました。
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さて明日は今回初のオフ日
目覚ましをかけずに眠って、練習して、散歩をしよう。

このトリオは明後日の金曜日に紀尾井ホール
その翌日に京都コンサートホールと続きます。

大切なものをいろいろ分かち合える仲間とのコンサートが一回でなくて本当に嬉しいし
全身全霊で弾くチャイコフスキーが毎回どう変わっていくのかも楽しみ。

頭も心も空っぽにして迎えたいと思います。

ブログ復活!トリオ・ソ・ラと仲間たち

2017年09月16日 21:05

ブログ、なんと8月は一回も更新できておらず、、、
ごめんなさい。

ずっといろいろな旅が続いており
素晴らしい体験をとおしてたくさん得たものがあります。
それをお伝えしたかったのですが
なかなか言葉に紡ぐことができませんでした。
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(かつての東ベルリンの象徴、夜のテレビ塔)

いまは身も心も復活!
この秋もかなり濃い日々となりそうですが、充実した時を過ごせるような気がします。
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というわけで昨晩、10日間の日本滞在を終えてベルリンに戻ってきました。
日本にもベルリンにも「帰る」し「戻る」
(それにしても寒い↑昨晩着いたときは12度)

帰る前日13日はソ・ラで都内のサロンでのコンサートでオール三重奏のプログラム
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「Trio SolLa トリオ ソ・ラ」 ヴァイオリンの瀬川祥子嬢、私、ピアノの谷川かつら嬢
パリ、ベルリン、NY在住の3人、なかなか日本で揃うのは難しいので、リハーサルはベルリンやパリで行っています。

この日のプログラム
前半のメインにシューベルトの第1番
後半のメインにメンデルスゾーンの第1番を演奏
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(会館でのコンサートの準備から裏方まで関わってくださった従姉妹みたいな存在のYちゃんと)

霞ヶ関ビルの上の階で行われたクローズドのコンサートは
130人を越えるお客さまがいらしてくださいましたが
大きなホールとはまた違って、なんだか時の粒子が細かく感じられました。

3人で行間を読みとって伝えあうような丁寧なアンサンブルができたのは
そんな「サロン」の穏やかな雰囲気によるものかもしれません。

遡って11日には日本橋三井タワーでのアトリウムコンサートが。
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写真:左からオルガナイズしてくださったWさま、譜めくりしてくれた日吉麻優子ちゃん(ただいまベルリン芸大に留学中のヴァイオリン奏者、マークの愛弟子なのです)、トリオ ソ・ラの3人組、そして司会をしてくださったアナウンサーの小林一枝さま
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コンサート中の写真がないのが残念、、、

会場がビルのエントランスというコンサートでしたが
熱心なお客さまがゲネプロの時からずっと整理券のために並んでくださっててビックリ!
さらにコンサート中は立見の方もたくさんいらしてビックリ!!

集中して熱心に聴いてくださる皆さまのエネルギーを燃料にした、そんな幸せな1時間でありました。

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両日のコンサートとも、改めて裏で助けてくださった方々のお力を感じました
そして、もちろん、熱心に真剣に聴いてくださるお客さまの有難さ

色んな方に支えられて弾ける、弾き続けることができる。
改めて感謝がやまない今日この頃。。。
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演奏を共にする仲間だけじゃなくて

舞台を一緒につくってくださる方
聴いてくださる方

音楽を通していろんな仲間と繋がっています!

次回、ソ・ラの日本公演は2018年1月18日に東京文化会館であります
面白いプログラムですので、ぜひぜひお聴きいただきたいと思います。
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喜びを分かち合える仲間って有難い♪

柔らかな天邪鬼→近衞秀麿ドキュメンタリー番組

2017年07月28日 18:20

今夜から明日にかけて祖父・近衞秀麿に関連する番組が3つ放送されます。

そういえば6月にはインティームなサロンでコンサートもいたしました。
(Blog記事「秀麿の冒険」)
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ワルシャワの撮影・収録から戻ったばかりの映像プロデューサー菅野冬樹さんとそれに同行した父・水谷川忠俊、私、祖父の曲などを一緒に弾いてくださったギターの鈴木大介さん
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ヒデマロを追って30年、執念の取材を重ねていらした菅野さんの迫力ある語り
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焼け野原になったワルシャワでポーランド人たちと祖父が演奏したシューベルトの未完成に思いを馳せて
大介さんと同じくシューベルトのアルペジオーネ・ソナタを演奏しました。

私には留学生時代より心の聖書とする本が幾つかあるのですが、そのうちの一冊は祖父の書いたものです。

留学先で突き詰めたい、掴みたい、と四苦八苦して 挫けそうになっては開いた本は
ヨーロッパの都市を横断する長い長い汽車の旅の伴でもあったエッセイ本です。
そこに記された言葉、行間に滲み出る祖父の考え方は時にはアナーキーなほど激しい。

きっと祖父のお公家さんらしい柔らかい物腰や言葉遣いをご存知だった方はびっくりなさったことでしょう。

昔、祖父のことを父は私に「あまのじゃく」という言葉で教えてくれたっけ。
祖父のように徹底はしていないし、きっとその何100分の1だけれど

長いものに巻かれたくない
人に言われるままじゃなくて自分で体験して、人生を決断したい
ときに痛みを伴っても、不器用でも、身体を使って理解したい
ほんの少しだけ自分にも当てはまるところがある、密かにそう思ったものです。

でもその天邪鬼が「まさかここまでとは」そう唸ったのは祖父のドキュメンタリーを見たとき。
そこに捕虜として囚われていたときの文章に感じとれたのと同じ、硬派で信念ある祖父の姿が映っていました。

幼い頃から祖父のエピソードは色んな音楽家の先生たちから聞かせていただいたものですが
そこに見え隠れする姿は全く違うもの。柔らかくてホワッとしています。
不思議だなあ。。。


さて、おじいさんの思い出は?
と訊かれて
くっきりと脳裏に浮かぶのは葬儀の映像。
幼い頃からまるで映画みたいに繰り返し繰り返し思い出します。

でも祖父が遺してくれた楽譜や文章、演奏の数々
そこに生き生きとした祖父自身を感じられるのは幸せ以外の何物でもありません。

つくづく、祖父という人は自分の「真」に対しては天邪鬼じゃなかったんだなあ。。。


では、以下に本日からの番組について記しておきます。
宜しければぜひご覧くださいませ!

NHK総合放送ミッドナイトシアター
7月29日(土)(今晩!)午前2:20~4:00


2015年に放送したドキュメンタリー番組「戦火のマエストロ 近衛秀麿」
皆さまのリクエストにお応えしてNHK地上波での放送となりました!

「戦火のマエストロ・近衛秀麿~ユダヤ人の命を救った音楽家~」 元首相・近衛文麿の弟であり、同盟国の客人としてナチスからも活動を許されていた秀麿の水面下での知られざる活動。それは、戦後、連合国側の取り調べから明らかになった。今回番組では、アメリカ公文書館で見つかった調書や、秀麿を知る関係者の証言を通じて、ユダヤ人演奏家たちの亡命を助けていた実態や音楽に身をささげたその個性を描き出す。 【出演】藤田由之,鳩山寛,クロイツァー・凉子,水谷川優子,水谷川忠俊,本多章一,【語り】益岡徹


スーパープレミアム
玉木宏 音楽サスペンス紀行 マエストロ・ヒデマロ 亡命オーケストラの謎」
7月29日(土)[BSプレミアム]後8:00~10:00


戦前からヨーロッパ・ドイツを拠点に活躍した日本人指揮者・近衛秀麿には、「表の顔」からは想像もできない、もう一つの顔があった。刻一刻と激しさを増すナチスのユダヤ人弾圧の嵐の中で、多くのユダヤ人たちを国外に脱出させ命を救っていたというのだ。しかし、その動機や手法は、いまだに多くの謎につつまれている。
マエストロ・ヒデマロはいかにしてその大胆な試みを企て実行していったのか、ドラマ「のだめカンタービレ」でクラシックのジャンルを超えて音楽ファンの心をとらえた俳優・玉木宏が、ヨーロッパ各地を旅し、「音楽史に眠るマエストロ・ヒデマロの謎」の解明に挑んでいく。


「死の都」に響いた「未完成交響曲」
〜1943.9.28 戦火のワルシャワ公演を再現する〜
【放送予定】7月29日(土)[BSプレミアム]後11:45〜前0:35


スーパープレミアム「玉木宏 音楽サスペンス紀行」の放送に合わせて、4K映像と5.1chサラウンド・オーディオによる「未完成交響曲」を全曲お届けするコンサートスペシャル。世界の音楽史に残る日本人指揮者・近衛秀麿のワルシャワ公演を、60名のポーランド人演奏家で編成されたオーケストラが演奏、指揮者にはウィーン大学名誉教授の前田昭雄氏を迎え、現代によみがえらせる。



いま見てみたら過去のBlogにも祖父の番組についてちょっと記していました。
戦火のマエストロ〜鼈(スッポン)の男?!
「戦火のマエストロ~近衞秀麿」の放送&NHK撮影@ベルリン