2007.04.17

London Symphony Orchestra & Harding そしてランラン!

連続記事アップしております!

今日は本当はこのようなこと20070304151238.jpg
をする日であった筈が、舞戻って来た風邪のためやっぱり潮風は避けておきました。そうしたら案の定の雨!
大きなお船…南極観測船しらせによる東京湾航海(晴海→横須賀)のクルーズだったのに、残念!

という訳で昨日はロンドン交響楽団のコンサートに伺っていました。突然に御招き戴いたものでプログラムも知らずに飛び込んだら、なんとハーディング指揮、しかも前半はランランのソロでモーツァルトのピアノ協奏曲17番!この曲は何度も弾いているからよーく知っているし、前回ドイツでもあちこちでランランの顔を見ていて(ベルリンの広告塔でも、雑誌の表紙でも!彼はなんとロレックスとアウディの<顔>でもあるんですもの)聴きたいと思っていた所でした。もう何年も前、彼が未だデビューしていなかった頃にドイツで友人のピアニストである父上が『中国人の男の子でもの凄いピアノ弾くのがいるぞ!!』と仰っていたのを思い出しましたが、モーツァルトに対するリスペクトからくるものか、自分の音をよく抑制し、ハーディングの鳴らす弦の音に寄り添う所も見られる…思っていたよりも大人な演奏で驚きました。そのPやPPの美しい事!そういえば彼ももう今年25歳、どんどん加速して成長しているのでしょうね。((ここだけの話しですが、昔はちょっと丸い感じで御顔がほりえもんっぽかったのですが、頬もすっきりとしていましたartist_langlang.jpg
200601MULanglang1.jpg
こんな感じ。ランラン=langlang=郎朗=どうやら輝くという意味らしい。名の通りの子に育ちました。))アンコールの中国の春という曲では期待にそって爆発!その優れた身体能力の全てを使って(それでも抑制しているのかもしれませんが)音を花開かせていました。こんな身体だったら何でも出来るなあ、と些かあっけに取られたくらい。丁度、先日ルフトハンザ機内で彼の新しいアルバム『ドラゴンソング』をちらりと耳にしたばかりですが、やっぱり<お国の曲>は他人の追従を許さない感じに生き生きしています。一言で彼を表現するなら『驚異的な』ピアニストかな。いやあ、面白かった。
舞台の明るい大らかな感じのまま、コンサート後に行われたレセプションではスピーチしていました。ちなみに黒いジャケット、黒パンツにピンク(フーシャピンク)と赤のスカーフ。。。似合っていました。
後半はマーラーの5番、LSOはなかなか美しい響きでした。イギリスのオーケストラっぽいリズム感があって、弦だけになると時々ハイドンや、ヘンデルみたいな音になる。透明感があって後ろ足を軽く跳ね上げる感じです。ハーディングという人は現在31歳、素晴らしい集中力!!マーラーとして聴いたら、オーストリアやドイツで馴染んでいた音とは全然違う。でも正直な事を言ったら昨晩は体力が無くて(風邪のぶり返し)ウィーン風マーラーはちとキツかったので、この様な明朗なマーラーが新鮮で良かった。退廃的な空気やユダヤの血の濃さ、拭いきれない十字架の存在などは一切感じられず、いや徹底的に排除して、ハーディングが楽譜を一から読み直し、立体的に作ったのには脱帽です。舞台でもそうだし、近くで見ても小柄な(に見える)この人の何処にこんなエネルギーがあるのでしょう。他のものも聴いてみたくなりました!
最近、人のコンサートに行くのが珍しい私。日本ではなおさらです。
でも、風邪でも伺って良かったなあ。

2007.04.06

ヒーローペンギン

いやあ、今年の桜には翻弄されました。温暖化と関係あるのか、ないのか。。。
3月半ばに満開と予想されながら結局は気温が下がり、冷凍保存状態されて例年並みの開花。ドイツからの帰国が桜に間に合ったかと喜べば、しかし東舞鶴湾の有名な桜並木は未だ0.5分咲きだったし、能登では蕾…極めつけ関東に戻ってみれば桜というよりは<新緑の世界>になりつつあるではありませんか!姫路の友人宅でのライトアップされた一本の桜…その横でゆっくり時を過ごせたのが唯一の<今年の思ひで>か。。。
いや、明日は友人と鎌倉の桜の下を散歩する事になっているのです。葉桜でもいいから頑張って目に焼き付けて来ようっと。

さて、そういえば先日機内で「寝なきゃ」と言いながら横目で見てしまった<ハッピーフィート>、中味を要約すると<自然界のバランスを崩されたペンちゃん達が自分たちの苦境を人間にタップダンスで訴える>という環境破壊批判のメッセージが、可愛くラッピングされた映画でした。
T0005155.jpg

http://wwws.warnerbros.co.jp/happyfeet/ぷくぷく体型が愛おしい。

で、フームと思いながら家に着いたらドイツの友から「これを見るよーに」とのメール。
WWFのサイトでした。WWFについて日本語の説明はこちら→>http://www.wwf.or.jp/aboutwwf/index.htm
ほらパンダのマークの↓この団体です。目になさった事あるでしょ?(ウチのスイスに住む甥もこのパンダグッズを欲しがってた…)
WWF-logo.gif

そして見たのはこちら↓
ダビンチコードの動物版!『誰がシロクマを殺したのか??』と。
主人公はまたもやペンギン教授でした。
biodaversity_code_poster_125759.jpg
http://www.daversitycode.com/ご興味が御有りの方はどうぞ。



2005.12.10

チョコレート・チョコレートvol.1

先日、機内で見た映画「チャーリーとチョコレート工場」
原作「チョコレート工場の秘密」は世界中の子供達に読まれ、2004年には出版40周年を迎えたそう。今回の映画化にあたって原作者ダール氏の未亡人が『監督はティム・バートン!』とご指名なさったということですが…期待を裏切らずユニークな映画でした。私が本を読んだのは子供の頃で記憶が不確かなのだけど、工場主のWilly Wonkaを父親との関係で深いトラウマを追った人物と描くのは絶対にバートン流…このウォンカ演じるジョニー・デップとバートンは今までに何本も一緒に映画を作っていますが(「シザーハンズ」「スリーピーホロウ」新作はアニメーションの「コープスブライド」など話題作ばかり)この映画で私は遅まきながら俳優としてのデップに脱帽しました。「パイレーツ・オブ・カリビアン」でも『変な奴』としか認識しかなかったのですが、ヒーローを演じられる素材に性格俳優の才能を備えた希有な存在だと実感します。そのデップが少年チャーリー役に推薦したのが「ネバーランド」で共演したフレディ・ハイモア。現実味が皆無のウォンカ役を完全に自分の物としてリズミカルに演じるデップ。それと張って実に自然でリアリティがある演技をするハイモアはただの「子役」を超えた存在感。二人は互いの魅力を引き出し合う組み合わせです。またチャーリーの母を演じるヘレナ・ボナム・カーター(その昔「眺めのいい部屋」で有名に…その後ミッキーロークと共演したアッシジの聖フランシスコの映画でクララを演じ、10代の私は可憐で品格溢れる彼女に憧れたものです)をはじめとする俳優達が良い味。チャーリーに付き添いチョコレート工場を訪問するおじいさんが何とさりげなくチャーミングである事か!現代のステロタイプ的なモンスター子供を演じる子役達もそれぞれツボを押さえた演技(これは監督の力量でしょう)で、全員が合わさるとキチンと香辛料が効いた煮込み料理みたい。何度でもみたくなる映画です。一度目VIDEOを間違えてドイツ語で見てしまった私はオリジナルの声が聞きたくて、つい英語でも見直してしまいました。忘れてはならないのが工場で働く小人のウンパ・ルンパ役を演じたディープ・ロイ…何百人ものロイがエルフマン作曲の80年代風な歌に合わせて踊るシュールな姿が目に焼き付いて、今夜にでも悪夢を見そう。エルフマンはバートン映画には欠かせない存在です。映画の<耳効果>は非常に大切ですね。B000CFWNLC.09.LZZZZZZZ.jpg

ちなみに<耳効果>がどんなに重要かは、音無しでホラー映画を御覧になったら一発でおわかり頂けます。通常は恐ろしいシーンが一気に滑稽になります。恐がりだけど好奇心が旺盛な私…ザルツブルグで初めて一人暮らしをした時はよくそうやってTVをみたものだなあ。
ところで映画監督と音楽担当という間柄…映画好きだった作曲家の武満徹氏が黒澤明監督映画の音楽を作曲した事について書かれたエッセイを思い出しました。武満さんが巨匠クロサワの人間的な一面を切る、興味深い内容です。

テーマ : チャーリーとチョコレート工場 - ジャンル : 映画

2005.10.21

秋の映画

今ね、微妙にストレスが溜まって来つつ有るのを感じる!
こういう時は思いっきり、美しいものに触れたい。
11月のリサイタルが一息ついたら、映画、映画見たい。秋の日本で久々に映画館に行きたい!

見たい候補その1
「The Brothers Grimm」
テリー・ギリアム監督の、お伽噺で有名なグリム兄弟を主人公にしたもの。この映画自体が御伽の世界に違いない!ちょっと待って、テリー・ギリアム聴いた事あるぞ。「モンティ・パイソン」のメンバーではありませんか!img_18.jpg
皆さん「モンティ・パイソン」ご存知?子供の頃に父が見ていた記憶が微かにあるけど、70年代にイギリスで爆発的人気を呼んだコメディ集団です。BBCで放送されたフライング・サーカスのシリーズは、未だにドイツでも根深い人気があります。友人に大の大の「モンティ・パイソン」フリークがいて、私は何本DVDを見せられた事か…日本でも人気だった筈なんだけど。テリーは番組で美術・アニメーションをメインに参加していました。他にメンバーの中心的存在であった天才ジョン・クリーズは最近では「ハリーポッター」の『ほとんど首無しニック』役で特別出演していますね。あの哲学的なナンセンス感覚は気が付くとハマる危険なもの。jc.png
何故かクリーズのアップ

マット・デイモンとヒース・レッジャー演じるグリム兄弟、そして「イタリアの宝石」と呼ばれるモニカ・ベルッチも魔女の役で出ています。先日大きなポスターを町でみかけました。私がまだザルツブルグ留学してた頃から好きだったモニカ。FI690630_2E.jpg
1964年9月30日生まれ、迫力があります。スーパーモデル全盛期、彼女はフェミニンな美しさで光っていました。当時のイタリアでは人気を博していたのがTVショーのお姉さんたち…長い金髪にケタタマシイ笑い声、ユニホームの様な超ボディ・コン(死語の世界)…全員クローンみたいで、まるで女性のカリカチュア。そのころ彼女達より年下だった私が見ても<嘘だと信じたい>不自然な世界でした。そして彼女達とは比較にならぬ存在感だったモニカ。BTH690630_1B.jpg
これはイタリア映画「マレーナ」の1シーン。女優になったのが当然に思える、独特のオーラでイタリア、フランス、そしてハリウッド映画と世界に進出しています。「マトリックス」の役どころは今ひとつだったけど…

現在、世界的に絶滅しかかっている<熟せる女性>の貴重な一人かな。最近、多くなってる<熟さぬタイプ>は蕾(誰にでも秘めている可能性)→花(まだ本物ではありません。若さと親に貰った見かけ)→華(内面の輝きが表に!!)…といかず、花の部分で自分に水や肥料を与えぬために直接、花から老化への一途を辿るのです。花→萎れた花→枯れ花!最近の人工的ヘルプ=整形でも『華』には到達出来ません、怖いですね。やっぱり男女共に中身を磨かなくちゃ。
なんか花伝書を思い出した…

さて見たい候補その2
「ロバと王女」
フランスの作家、シャルルペローと言えば、赤ずきん、長靴をはいた猫やシンデレラで有名ですが、その中の「ロバの皮」が映画になっています。私は子供の頃は童話ばかり何十冊となく読み、諳んじていた位の童話好き。(一番気に入っていたのは○○色の童話集という物。色んな色のタイトルがついて、全十何冊。世界中のお話が詰まっていました)96702.jpg
この「ロバの皮Peau d'Ane」もシンデレラ的なプリンセス物語ですが、映画自体は1970年に『ロバと王女』として製作されていました。ph5_story-1.jpg
dnv_story.jpg
今回はそのデジタルニューマスター版で『シェルブールの雨傘』の名匠ジャック・ドゥミ監督&カトリーヌ・ドヌーヴという当時の黄金のコンビが復活!という訳です。実はこれは大好きな澁澤龍彦さんがエッセイの中で「ロバの皮を被ってパンを作るドヌーヴの愛らしさよ…』と書いていらしたので、いつか見たいと思っていたのです!ドヌーヴと言えば、熟した女性の代名詞…(熟し過ぎたら怖いけど)ph4_story-1.jpg
ずっとDVDも発売されなくて…この度の快挙はどうやら昔の関係者が昔のカラーを美しくリニューアルして復刻版を遺そうと頑張った賜物らしい。しかもジャン・マレーも出演。コクトーの作品に主演してその美しさを誇っている時より少し後の筈ですね、おじ様ぶりが見られるのかしら?

秋は美しいものでエネルギー補給する!
他は「チャーリーとチョコレート工場」にも興味有り。でも時間が無いから全部見に行けない、やっぱり一部はDVDで鑑賞かなあ。

テーマ : 洋画 - ジャンル : 映画

 | HOME | 

プロフィール

yuko miyagawa

Author:yuko miyagawa
水谷川優子 OFFICIAL WEBSITEへ

カレンダー
07 | 2008/08 | 09
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
最近の記事
CD Album
コンサート情報
♪ 8/30(土)19:00〜 「室内楽の夕べ」

♪10/3(金)18:30〜 水谷川優子&清塚信也 リサイタル 「祈りの夜」  横浜市栄区民文化センター 「リリス」
リンク
月別アーカイブ
カテゴリー
ブログ内検索
RSSフィード