旅するチェリスト水谷川(みやがわ)優子のブログ

2009-05-16 Sat 00:43
眠る猫
いま、帰宅しました。
タクシーを降りたら家の前で待っていた母にコチビチが亡くなったと伝えられました。
  
  眠っているような表情と姿で、まだ身体も微かに暖かいような気がします。
  安心して、眠りについたのだと思います。

コチビチはかなり性格のはっきりした猫でした。
その大きな身体と同じように極めて大物的存在の猫で、大胆不敵、犬のような忠義なところもあって、猫としては変わり者です。表情が豊かで、頭もよくて…
特に食べ物のことでは、いつも奴に出し抜かれてギャフンと言うと同時に感心したものでした。

  私がコチビチを守っているのではなく、私が守って貰っている…
  そんな気がした猫でした。

この16年間のコチビチとのいろいろなエピソードが頭を回っています。
楽しくて、可笑しかったことばかり。
コチビチ、IMG_3079ßßcoci
ありがとう。
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2009-05-15 Fri 00:37
その後のコチビチ&謎?
先日のブログを読んで下さって色んな方々からご連絡いただきました。
ご心配をおかけして本当に申し訳なく思っています。

コチビチのことと、
音をたてて近づいて来るリサイタルの「白夜プログラム」が入り混ざって
頭の中で24時間休み無しに映像付きの音楽が流れているような…

そんな不思議な感覚の毎日を過ごしています。
IMG_3355_2.jpg
今日は家にコチビチを連れてかえって来ました。

獣医の先生はやるだけのことをして下さいました。
  『あとは本人(猫)の気力と体力です』

そのお言葉は、持病と寿命とで五分五分…いえ、『奇跡を待つ』というニュアンスに聞こえました。
 
でも治療前よりも息がずっと深い。極度の硬直状態だった身体もリラックスしています。

昨日はリハーサル前に獣医さんのところへ寄ったのですが、(どうやら気が動転していたらしく、予定時刻より一時間も早くリハ会場に行ってしまいました。こんなの初めて!)その時より、今の方が 楽そうに見えます。


 迎えに来た私の声を聞いたコチビチ、一声『みゃう!』と大きく鳴き、タオルに包まれて大人しく車に乗りました。

やはり家で一緒に時を過ごし、看病できるのは嬉しい。
集中治療のお陰で痛みは和らいだようだし、後は家でクスリと栄養剤(流動食のようなもの。注射器で食べさせる)のケアをします。

苦しそうなコチビチの姿を見るのは本当に辛くて、自分の無力さに腹立たしさと虚しさも感じますが、
今は少し穏やかな様子でちょっとだけ安堵。。。

  物心ついた頃から、たくさんの猫や犬たちに囲まれて育った私は
  自分は人間ではなく動物の仲間だと信じていました。
  そんな私にとって彼らはペットではなくて、家族です。

  全員が拾い猫や貰い犬なので
  御縁があってウチに来たという感が非常に強いのです。

(今まで何十匹いたかは数えた事がありませんが、中でもコチビチは最も長寿な猫。16年間の付き合い、我が子だったら16歳!?)

生きているものの生と死に関わって、彼らに身を以て教えられたことは何にも代え難い大切なものです。

 いま、ネロオやノラはコチビチのいる部屋には近づきません。
 彼らには彼らのルールがあるのですよね。  


      しかし…さきほど不思議なことが一つ起こりました。

歩く事もできないコチビチ、帰宅してすぐに母の部屋に段ボールにタオルを敷き詰めた「猫ハウス」に横たえると安心したように寝ました。

      やはり我が家が一番みたいで、こちらもホッとします。

で、練習の合間毎に見に行っていたのですが…
さっき覗いたら母のベッドの真ん中に寝ているではありませんか!しかも枕に頭を乗せて幸せそう。

「ベッドの方が柔らかいからかな。母って優しいなあ…」などど思って自室に戻ったところ
『ちょっっと!貴女、コチビチを私のベッドに置いたのっ?!!』と飛び込んできた母…

      どうやら自分でよじ上った??でも、どうやって??
      奴にはまた首を捻らされています。

とにかくー悲しくてチェロに手がつかないーなんてことはないので、ご心配なく!
コチビチが生きることに頑張っているので、私も落ち込んでいる場合ではありません。
_MG_7772ーーー2
山田武彦さんとのリハーサルは毎回、発見があって本当に楽しいものです。

それに土曜は初めての朝日カルチャー「湘南教室」レクチャー&コンサート、
新宿とどのように雰囲気が変わるのか楽しみです。
   


      長くなってごめんなさい。
      お心にかけてくださった方々に心から感謝を!
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2009-05-12 Tue 01:17
コチビチの「時」+追記
時が無音で刻まれていくのを感じる日々…_MG_7117/c

大好きな「ロメオとジュリエット」を編曲してくださった山田武彦さんとの18日@大阪と22日@東京リサイタルにむけた、刺激があって楽しいリハーサル

プログラムノートの添削や、他原稿(…〆切破り…)や

なぜかシロアリ駆除大作戦(これは自分でしているわけでは無い)などなど
毎日のように色んなことがあります。


 そんな中で我が家の<コチビチ>

 ◎その昔、まだ数ヶ月の子猫の頃に家にやってきて
  (道で拾った母が自分が美容院に行くあいだ交番に預けた)

 ◎ネロオやノラの大ボスで
  (コチビチがいると遠慮して食べないほど)

 ◎そこらの小型犬より顔が大きくて
  (小型犬用の出入り扉を付けようとしたらハマって取れなくなった)

 ◎誰よりも食い意地が張っていて
  (他の猫どころか人間の食べ物まで掠め取っていく)
  (食べていない振りをして色んな人に餌をねだる)
 
 ◎御年94歳の祖母の、家長の座を巡る好敵手
  (お互いにライバル心が燃えて活性化するらしい)


そんなコチビチが
この前の金曜日から急激に衰弱しています。_MG_7120/c
もう、水すら飲もうとしません。

    猫ですが、16年以上も私の家族の一員です。
    どう振り払ってみても、心に影が落ちてきます。

身動き一つせず、ただ大きな目を見開いたまま、ゆっくり、ゆっくりと静かに息するコチビチ
  深海魚になった夢でも見ているのだろうか、とバカなことを思ったりします。

開いている目の前で手を振ってみても、まるで向こう側を見ているように反応しません。

   今日は 「老衰ならば、延命処置は酷です」と言われました。


留学生だった私の夏休みに突然やってきたコチビチは、ぎりぎり手に乗るくらいの大きさでアイラインばっちりの美少年でした。

いま、練習の合間にコチビチの様子を見にいくと、今までの色んなエピソードが頭が過ります。

 <新参者だったコチビチが出掛ける私の後を追いかけて、玄関の吹き抜けからタイルの床にジャンプ…
泣きながらタクシーで病院に行きましたが診察台の上でもぐったりとして動こうとしません…
部屋に犬が入ってきた途端に『ふーーーーーーっっっっっ!!』と飛び上がって威嚇、
先生が念のために餌をかがせると食べた事が無い人のようにガツガツと食べだし、
挙げ句の果てに身体を包んでいた私のお気に入りのタオルには大きなお粗相がしてあった…>

とか

<外で遊び回って数ヶ月間もほとんど家に寄り付かなかった青年コチビチ、
ある日、帰宅したら私のベッドに座って、何故か横向き…
くるりと振り向いた顔の向こう側は、縄張り争いでヤラれたのか、大きく腫上がって「お岩さん」のようでした。
連れて行った獣医さん、大きく育ったコチビチの大きさに怯えて、猫一匹相手に大人3人がかりで麻酔してらっしゃいました。(でも、コチビチはとっても大人しい)>

 思い出すのは、可笑しくて変な話ばかりです。

でも、そういえば、怪我、病気、引っ越し…いつもピンチの時にコチビチは私のところへ必ず来ました。

 もし、今がまだ彼の「時」じゃないとしたら…

また、何事もなかったように起き上がって『あああ良く寝た。腹減った!!』と起きだしてくるのでしょう。

そう、今までのように
_MG_7124ーcphoto by Asako Yamazaki

追記:

昨晩から明け方まで、コチビチは数時間毎に外に出たがりました。

  日が昇ってから2度目に一緒に駐車場の床に座っていると
  ふと見たコチビチの目に、光が宿ってきたように感じます。

  「まだー彼の時ーは来ていないのかもしれない!」
彼が黙って死を迎えているのではなく、生きるために戦って見えた瞬間でした。


  開業を待って懇意である獣医の先生のところへ駆け込んだところ
  コチビチの持病である慢性のお腹の炎症が、肺炎を誘発して
  高齢のために一気に弱ったらしいというのです。

先生は「チャンスがあるので体力にかけてみましょう」と仰ってくださいました。
  延命のためだけの非人間的な処置は取らない、そういう方なのでお任せしてみます。


  コチビチは集中治療室(箱)に入って今晩はお泊まりです。
 
  夕方に母が顔を見にいったら、顔を向けて、こっちに来ようとしたらしい。

  ー今晩はコチビチの正念場、私にとってもー
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2008-02-23 Sat 17:30
BUBU-KATZE <猫嫌いの方ー要注意>
BUBU-KATZE!IMG_2488.jpg
先日は久々に小学校からの友人Mの家を訪問。学年の中でも有名だったおばさまの素晴らしいお料理を楽しみに伺ったのですが、思いがけずBUBU猫(ぶーぶーカッツェ)の歓待も受けることになりました。
注:BUBU猫とは水谷川家においての、丸く愛らしい猫の総称です。katzeはドイツ語で猫のこと。

M『名前はミル…息子がミルフィーユと名付けたの。みやこ(女子校Fでの私の呼び名)が知ってるミーコは数年前に亡くなったけど、同じ猫でも随分違うのね。性格も体型も…』IMG_2489.jpg
BU『ちっ!撮るなよ』

『気をつけて、噛むわよ!』というMの白き手は確かに傷だらけ。IMG_2492.jpg
大丈夫、甘噛みです。

甘噛み…じゃ?IMG_2493.jpg
でも通常は他人をこんなに近くに寄らせないので、上々の扱いだそう。

M『取りあえずお食事にしましょ』IMG_2501.jpg
M母『ジンファンデルで乾杯ね!』

ピンク胡椒が爽やか、海の幸サラダIMG_2500.jpg


ほんのりと甘くすっきり、オレンジパプリカのポタージュIMG_2506.jpg


漂う香りにちょっと羨ましそうなBUちゃん。IMG_2499.jpg
ソファーからハミ出している物は、なんですか?

円やか、帆立と小海老のパイ包みポテトのグラタン添えIMG_2511.jpg


寛ぎのひとときIMG_2514.jpg
なんか見た事のある図だと思ったら、お隣に住んでいた水槽入りのワニガメ君でしたか。

類は友を呼ぶ、叔母さまの料理好きなご友人が焼いて下さったベイクド・チーズケーキIMG_2516.jpg
味わいすぎて写真を撮り損ねたリゾットも含め、全て美味の星3つ!!

M母『あら、ミルも煮干食べる?』
ミル(BU)『食べル!』
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あれ、この後ろ姿って何処かで。。。アルマジロ?

IMG_2530.jpg
このお姿は…狸?!

「ツチノコ」

キッ!!
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睨みが効く猫です。後ろ足で蹴られそう。

M母『ミルはねえ、まだ三ヶ月なのよ。どうしてこんなに大きくなっちゃったのかしらん?』IMG_2535.jpg
三ヶ月!あなた子猫なの!?

可愛くって可愛くって、ついチョッカイを出す「触っちゃお」
右指注意!IMG_2538.jpg

キッ!!IMG_2539.jpg
怖っ!!

まあまあ、そう怒らずに…IMG_2540.jpg
B『…』

可愛いのに触らせてくれない、そんな猫にはもっとシツコクしたくなるのが人間。
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そんな心理も知らぬ、まだまだあどけない仔猫のミルでした。愛らしいおなか!

さてリンクのお知らせ:神谷未穂さんのブログ《ヴァイオリニスト未穂のダイアリー》をリンクに追加致しました。
「ヴァイオリンを弾く観月ありさ」と私が密かにあだ名していた美少女も在フランス(半分日本?)の素敵なマドモアゼル、いえ最近は素敵なマダムの風格も出てきました。私と彼女は姉同士が同級生で在スイスの仲良し、しかもこのブログでもお馴染みの磯絵里子さんとは従姉妹!二人で組んだユニット<デュオ・プリマ>での活躍も目覚ましいのです。いつか一緒に弾きたいですね、未穂ちゃん!
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2006-12-01 Fri 16:35
ブラック王子
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なんでしょ、これ?IMG_0134neroo3.jpg
『ん?誰かがオレ様を見ている…』IMG_0133neroo2.jpg
オレ様猫のnerooでした。
11月から私が一泊旅行ばかりなので、ちょっとご機嫌な我が家のプリンス…「マタタビが仕込んである籠だぜ!』でも貴男がそこに入るのは無理がありますよー頭隠してナントカですよー

猫や犬って、こちらのストレスが多いと比例して不機嫌になって家中ツンツンした空気になりませんか?
つい最近、珍しく留守番無しで猫達だけにした日があって、帰宅したら猫市民代表のプリンスに先制攻撃パンチでやっつけられました。たった半日なのに…しかも外に自由に行かれる様にしてあるのに…『自分たちだけ置いてけぼり、何処行っちゃったんだよう』と三人(匹)で会議してたんでしょう、「ただいまあ!」と明るく帰ったらコチビチは横目でじとっと見るし、のらちゃんは『大変だったのよう』と訴えるし、nerooは抱いて喉をヨシヨシしたら、その瞬間私の手をカプッ!ま、噛んでる時間は0、01秒くらいだったのですが手の平に穴がっ!「あのうneroo君、穴空いたんですけど…」(血は出ませんでした。穴だけ)
neroo『……』
優「おお、可哀そ!そおう、ちゃびちかったのねーー」ギュウッと抱きしめる
nerooバシッ!
優「ひ、平手打ですか!!」
と勝ち目が無い状態でした。ひたすらに頭を下げ、ご機嫌を取るアタクシ…
意思表示がはっきりしていらっしゃるneroo王子は神田の生まれ…時々激昂すると江戸っ子気質でヒとシの区別がつかないべらんめえ調になられます。まあ、普通はオレ様ですからワガママですが、暴力的ではないし、栗鼠に馬鹿にされてるフシもあるし、先日はガラス越しのアライグマを『フウウッ!シャアアアアッッ!!!』と威嚇してみたら、なんかニッコリと笑い返されていました。え、勿論アライグマにです。だって向こうの方が人間(?)出来てるっぽいものね。

IMG_0132neroo1.jpg
『ん?オレ様か?天下無敵よ!任せとけ』

あ、ちなみに先日は母に『コブラちゃん』と呼ばれていました。食べ過ぎで、何か大きな動物を飲み込んだかの様な下半身になってるからです。さしずめ、星の王子様に出て来るヘビの様だとも言えるでしょうか。冬眠の準備してるのかい!!?

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