河合隼雄先生
さて、このフルート奏者はどなたでしょう???
心理学者、文化庁長官の河合隼雄先生です。
数年前にお目にかかって以来、何かとご縁が続き…先3月のリサイタルではプログラムにお言葉も頂きました。
舞台上で共演させて頂くのも、これで4度目。この28日には河合先生の喜寿をお祝いしたコンサートが奈良女子大記念館(昔の講堂、素晴らしい空間!)にて行われるのです。
今日は先生の為に作曲され御自身が演奏なさる、フルート二本、チェロ、ピアノの為の組曲『巡礼』という曲のリハーサルがありました。昨年の紀尾井ホールでの初演の時も弾かせて頂きましたが、今回はフルートの佐々木真先生に代わってフランス放送響首席フルーティストのトーマ・プレヴォー氏が演奏。氏と先生、私の組み合わせでは、昨年の夏に叔父・近衛秀健の遺作で三人共演した仲なので呼吸もばっちり。ピアノは河合ファンを自称なさる作曲者の七瀬あゆ子さん(仲良し!)が前回に続き演奏。ちなみに『巡礼』は彼女が河合先生の故郷、丹波に行き、そこで感じたものをテーマに作曲され、最後の楽章は「ヒルコ伝説」がモティーフでチェロに力強くも美しいメロディーが与えられているのです。
半年ぶりに伺う河合先生の音色…「ん??巧くなって!!?」本当に大変失礼ですが、思わず口に出してしまった私に、先生『練習よりも本番の回数が多いねん』とニヤリ。やられた…音が美しくなられただけでなく、室内楽をしている時の動物的勘が鋭くなってらっしゃる様で合わせもスムーズ。恐るべき上達度、です!!
ピアニストの吉田はるみさんとバイオリンのマーク・ゴトーニも加わって写真。この後は皆でご飯を食べに行き、絶好調の河合先生に駄洒落でやっつけられた晩となりました。
明後日、楽しみだな。