旅するチェリスト水谷川(みやがわ)優子のブログ

2005-08-26 Fri 21:37
河合隼雄先生
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さて、このフルート奏者はどなたでしょう???
心理学者、文化庁長官の河合隼雄先生です。
数年前にお目にかかって以来、何かとご縁が続き…先3月のリサイタルではプログラムにお言葉も頂きました。
舞台上で共演させて頂くのも、これで4度目。この28日には河合先生の喜寿をお祝いしたコンサートが奈良女子大記念館(昔の講堂、素晴らしい空間!)にて行われるのです。
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今日は先生の為に作曲され御自身が演奏なさる、フルート二本、チェロ、ピアノの為の組曲『巡礼』という曲のリハーサルがありました。昨年の紀尾井ホールでの初演の時も弾かせて頂きましたが、今回はフルートの佐々木真先生に代わってフランス放送響首席フルーティストのトーマ・プレヴォー氏が演奏。氏と先生、私の組み合わせでは、昨年の夏に叔父・近衛秀健の遺作で三人共演した仲なので呼吸もばっちり。ピアノは河合ファンを自称なさる作曲者の七瀬あゆ子さん(仲良し!)が前回に続き演奏。ちなみに『巡礼』は彼女が河合先生の故郷、丹波に行き、そこで感じたものをテーマに作曲され、最後の楽章は「ヒルコ伝説」がモティーフでチェロに力強くも美しいメロディーが与えられているのです。
半年ぶりに伺う河合先生の音色…「ん??巧くなって!!?」本当に大変失礼ですが、思わず口に出してしまった私に、先生『練習よりも本番の回数が多いねん』とニヤリ。やられた…音が美しくなられただけでなく、室内楽をしている時の動物的勘が鋭くなってらっしゃる様で合わせもスムーズ。恐るべき上達度、です!!
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ピアニストの吉田はるみさんとバイオリンのマーク・ゴトーニも加わって写真。この後は皆でご飯を食べに行き、絶好調の河合先生に駄洒落でやっつけられた晩となりました。
明後日、楽しみだな。
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2005-08-24 Wed 18:09
束の間のお仕事?!
今、雑誌ストリングとクラシック・ジャパンのインタビュー終了、マネージャーのKさんと移動中です。
ストリングは10月号「ミューズの手」というコーナーの為。感じ良い女性カメラマンの御力でいつもよりリラックス出来た撮影に…!
9月15日創刊号のクラシック・ジャパンでも女性記者が素敵で話に花が…!
現場写真を撮って皆様にお目にかけようと思ってデジカメをバッグに入れたのに、充電忘れてエネルギー切れ…あーあ
しかし、慣れぬ暑さで思考回路はやや溶け気味です。今日は少し涼しいけれど、やはり日本の湿気は厳しいですね。
相変わらず日本のタクシーや電車の中は寒くてジャケットとスカーフは必需品です。やれやれ
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2005-08-22 Mon 00:33
た、ただいま!
日本、しかも自宅!!さっき、関西から戻ったところです。
ぎりぎり祖母の誕生日に滑り込みセーフ出来て、ほっ!!

それにしても、やはり日本の湿気は凄いものですねえ。
我が家のネコたちも、なんだか胴がのびきっている様に見えます。
さて今日から四日間ほどは自分の枕で眠れる日々…うふ
デハおやすみなさいませ!!
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2005-08-16 Tue 20:18
日本日本
やはりヘルシンキの空港は早朝から恐ろしい程の混み様…各国選手団・コーチ軍で埋め尽され、多方面への飛行機が遅れに遅れていました。
それにしても失礼ではありますが、種目別に体つきが随分違うものですね。隣に並んでいる人は何の選手かな、などと考えてしまいました。日本人の小ーさくて細ーい女性四人組、絶対にマラソン・ランナーだと睨んでいたら、後で読んだ新聞に載っていた6位の方だった。
ところで私にとって物珍しいスポーツ人種達の間では、チェロはかなり目立った様子。見ているつもりでこちらが檻の中だったらしい。
さて今日から奈良です!
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2005-08-14 Sun 15:11
音楽祭最終日
音楽祭中は連日リハーサルとコンサートで、なかなか…やはり…あまり書けませんでしたね。ごめんなさい!今夜はこれから最終のコンサートです。プログラムはブラームスのピアノ四重奏ハ短調と弦楽六重奏の1番。

コンサートはホール以外でも行われます。一昨日の会場はラウマ郊外の木の教会。明るくて音も暖かくて良い。これはピアソラのリハーサル中。
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ボッケリーニの弦楽五重奏で盛り上がったコンサートでした。

他にも、今年は普通のコンサートの後に野外ガーデンコンサートを行ったりと盛りだくさんだったのですが、この写真の場所が博物館の様で素晴らしかった。CIMG0518.jpg
オーナーのご夫婦。

ここは電気を通さずに昔のままに生活出来る家。明かりはロウソクで、暖房はもちろん暖炉。母屋ではさりげなくレンジや冷蔵庫が古い扉の後ろに隠されていましたが、電話は戦前のダイヤル式!!20050814222736.jpg
左はドイツ人ギタリストのリースケ一家。

さて今晩はコンサートの後にヘルシンキに行き、明日の早朝には関西に向かいます。折しも今日がヘルシンキ世界陸上競技大会の最終日…空港はさぞ混んでいる事でしょう。
日本は暑いだろうな…
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2005-08-09 Tue 23:00
FESTIVO!!
日曜日に着いたRaumaはフィンランドで最初(1991)に世界遺産に選ばれた、人口3万8千人の小都市です。国の南西部にあってボスニア海に面しています。という事は海の向こう側はスウェーデン。中世以来、特に15、16世紀に重要な港町として栄えました。
毎年8月にここで行われる音楽祭の名前は<FESTIVO>、既に22年の歴史があります。私は99年から、これで五回目。
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これは湖でなくて海!音楽祭期間に我々出演者が缶詰になる宿舎の横にあります。でも奥まっているので波が無くて湖みたい。今朝も泳いでいる親子を遠くからみかけました。(毎年ちょっと怖い。深い所は底が見えないので私はあんまり泳ぎたくない)

月曜は早朝から10社くらいの記者会見でした。でもフィンランド語で行われるので質問がこちらに飛んで来ない限りは微笑んでいるだけ…楽です。どの国の人もフィンランド語にはお手上げ、他の言語が全く助けにならないから。私は来る度に耳だけは進化して、大分勘が利く様になりました。感覚的に彼らと日本人は近いように感じるので、あまり言葉に頼らなくても、わかり合える部分があります…でも好奇心の固まりの私は、もっと色々わかりたい!秘かにマスターしようと毎年思うのですが…
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新聞その1:明日のモーツァルトの弦楽三重奏の合わせ。私が学生時代から一緒に室内楽を弾いているマーク(左・バイオリンMark Gothoni)とテーム(右・ビオラTeemu Kupiainen)は二人ともフィンランド人。三重奏では一番気が合う組み合わせです。呼吸も音楽の造り方も自然に合います。リハーサルも、本筋から入れるので楽しい。
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新聞その2:町中にあるFestivoの旗やポスター。マークは98年に音楽監督就任して以来毎年、出演者と曲目で違った色を出すのに、楽しみながら知恵を絞っています。今年のオープニングコンサートはゲストでロシア人ピアニストのグリゴリー・ソコロフ氏のリサイタルで始まりました。もう一つのゲストはドイツのバロック音楽グループ、アンティカ・ケルン。Festivoは室内楽メインの音楽祭なので、毎晩テーマに沿って、バッハ、シューマンからピアソラまで、歌、ギター、ピアノと弦楽器の二重奏、弦楽五重奏、弦楽六重奏などなど、盛りだくさんの一週間となります。
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2005-08-06 Sat 18:33
森と湖に挨拶を
今夜にはヘルシンキに向かい、明日はラウマへ。到着したら早速のリハーサル。
ここの、お馴染みの森と湖に別れを告げるために、朝早く起きて水に飛び込みました。最初は勇気がいる程に冷たいけれど、泳ぐと直ぐに暖かくなります。透明な湖に包容される感覚の中で頭は空っぽ…今年は例年より水位が高かったから、水も簡単に温まらないのかな。でも7月は30度の暑さだったらしい。もう8月になるとどんどん昼と夜の差がはっきりしてきて(白夜だったから)、自然が夏に別れを告げる準備をしている様に感じます。
初めてこの場所に来た五年前、東京育ちのモヤシっこだった私は湖が怖くて水に入れなかったし、虫を気にして外で食事が出来なかったのに、今は随分慣れたものです。火を熾してたき火も出来るし、サウナも準備出来ます。ふふふ
毎回、ここと別れを告げるのは寂しく思います。この冬は来られないから、来年の夏までのお別れなのかな。
そういえば、さっきはリスの赤ちゃんにお目見えしました。テラスへのドアを開けたら、すぐそこの木にへばり付いたまま、固まってしまいました。人間なんて見た事ないから、さぞ怖かったと思います。可哀想に…。今頃、仲間にモンスターに会った、と報告してるかな。

湖のほとりにキノコ発見!いつも食べている種類ですが、調べてみたらpfifferling(ドイツ語)=Cantharellus cibarius(ラテン名)=日本名は<あんずたけ科のアンズタケ>でした。勿論、毒キノコも住んでいるので、わからない物は口にしません。地主で農家のアンティおじさんは、いつ何処に何が生えているか動物みたいに良く知っています。15代もここに住んでいると森や湖の生き字引になりますね。
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今はブルーベリーの天下でもあります。確か、目に良いのでしたね。甘い!!
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籠とキノコブラシは必需品。
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お料理教室ではありませんが、こうやってキノコのお掃除をします。

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近くに寄ると芳醇な香りがします。今日はどうやって食べようかな。黒パンとチーズ・オムレツ、キノコのソテー。CIMG0477.jpg
お昼をすませたら、ここに別れを告げて出発です。

おまけ:新発売に弱いクロヒョウ。今回シュウェップスのロシア味を発見!中央ヨーロッパでは、まだ見た事無い。ロシアへのノスタルジーを誘い出す味。薄いピンク色の液体でピンク味でした。そういえば、スペインではコカコーラの無カフェインの缶を目撃したなあ。
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2005-08-03 Wed 19:55
Rauhalinnaとキノコ
Rauhalinna Villa!<ラウハリンナ>このヴィラは1900年に、当時ロシアの皇帝に仕えていた武官が最愛の妻の為に建てさせたもの。ロマンティックですね。(ご存知の様にフィンランドは長年スウェーデンとロシアの間で取りっこされていました。独立成立は1917年。これはロシア風のフィンランド建築物(装飾部分、全体のテイストがロシア人趣味。でも木なので、どこか素朴です)といえるでしょうか。
現在はホテルやレストランとして使用されているのですが、残念ながら今日はお休み。
せっかく手作りケーキでお茶しようと思ったのにな。
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ラウハリンナをうっとりと眺めるピアニストのコラCORAちゃん。ドイツ人の彼女にとっても、非常にエキゾチックな物らしいです。

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例によって、その辺に茂っているラズベリー、甘い!

道端のキノコ。フィンランドはキノコ天国です。雨の翌日なんて、そこら中に嬉しく生えます。さっそく摘んで、専用ブラシでゴミを落とし又は紙で丁寧に拭い(新鮮な茸は洗ってはならない。だって香りが飛ぶもの)フライパンで軽く空炒め。暫くすると、驚く程の水分が出て来ます。水分が引いた所で、バターと塩。お好みでクリーム少々。香りの香辛料は使わない。キノコの素晴らしい香りに台所が包まれて、食欲増進です!
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