旅するチェリスト水谷川(みやがわ)優子のブログ

2005-12-24 Sat 15:53
誕生日
今日は世界中でイエス様の御生誕が祝われる日…
しかし!ウチのファミリー近辺では12月24日はまず<私の誕生日>!
実は洗礼名は<マリー・ノエル>というのです…

私が子供の頃、母はこの日にバースデー・ケーキを注文するのに苦労したらしい。なにかと人騒がせな誕生日でした。定番メニューは私が大好きだった鳥の丸焼きとポテトサラダ、自由が丘の風月堂のショートケーキ、それは高校生になるまで毎年続きました。

幼稚園の頃には曾祖父と曾祖母も揃って、四世代の賑やかな大家族で過ごしたこの日…最近はスイスの姉家族の所を訪ねるのが習慣になりつつあります。今日は昼に姉の手作り誕生日ケーキ(チェリーの入ったチョコレートケーキ・シュヴァルツバルト)で子供達の歌と手作りのカードのプレゼント付きセレモニーがありました。
これから夜は暖炉の前、クリスマスツリーの下で祝います。子供達がプレゼントを開けて興奮の嵐が静まったら、後は大人達の時間。

ちなみにお察しのとおり、子供の頃から誕生日とクリスマスのプレゼントは共通…でもその代わりに友人達が覚えていてくれるのが今でも嬉しい。
ところで、もう誕生日の意味合いは確実に子供の頃と違います。一年という時間は年々と濃く早くなっていくのですねえ。

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2005-12-22 Thu 23:53
weihnachtsmarkt=クリスマス市場
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もう午後の3時半位には暗くなる冬のベルリン。もう既に一ヶ月近くクリスマス一色になっているベルリン…日が沈むと町中がキラキラしてきます。
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パリのデパート・ラファイエットが有るのもこの辺りだけれど、一寸歩くだけでもエルメス、サンローランから始まって世界中の有りとあらゆるブランド店が集まっているのがわかります。ここがパリなんだかNYなんだか…自分が一体何処を歩いているのか一瞬わからなくなりました。ここがこの前まで旧東ドイツ地区だったとは!!俄に信じがたい。
ゴージャスな飾りは、どことなく銀座晴海通りも彷彿させませんか?
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華やかなジャンダルメンマルクトの写真です。weinana3.jpg

ドイツのクリスマス市場は通常、道端や広場の様な誰でも通りがかりの人がお店を覗き込める様な場所に出来ますが、通りがかったジャンダルメンマルクトのMARKT<市場>には珍しく囲いがしてあって入り口で入場券が売られていました。で、なんか気分が出なかったのでウンターデンリンデンの有名な大きな市場まで散歩しようと方向転換した瞬間、パトカーのサイレンが近づいて来て、あれよあれよという間に全ての横道が閉鎖されてしまいました。道路に張られた縄を見張ってるお巡りさん達に、ニッコリと『あのお、ウンターデンリンデンに行くには…?』と聞けば、『爆弾が発見されたのでウンターデンリンデンの近辺には寄れません』との事。すわ「テロか?!」と思いきや、なんと戦時中の不発弾がフリードリッヒ大王の騎馬像の後ろから発見されたとの事。ふう
で、がっかりしながら歩いていると…あるある大きなクリスマス市場が忽然と現れました。流石ベルリン、スペースが有れば何処にでも市場が立つのですねえ。

とりあえずは腹ごしらえを!weinana9.jpg
良い香りだったのがグリル・ソーセージのお店weinana10.jpg
これはベルリン名物<カレー・ヴルスト>ケチャップ味にカレー粉がまぶしてある様な…これは慣れたら癖になる味、なのだろうか?急いでグリューワインで口直ししました。(グリューワイン=寒い時に飲む暖かい香料入りの赤ワイン。少し甘いからと調子にのって飲んだら大変、結構強いのです)
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色んなお菓子があるけれど、これはチョコレートにコーティングされたリキュールが染みたクッキーボール。鬼のよーに甘いので一人で一つは絶対食べきれない。
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大人がはしゃぐのが暗くなってからのクリスマス市場。こんな盛り上がりもクリスマスの翌日にピタリと止むのが不思議。以前ザルツブルグに住んでいた時も「昨日までの皆のエネルギーは何処に行ってしまったの」と毎年首をかしげていました。
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来年は何処のクリスマス市場を訪ねられるかな。
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2005-12-20 Tue 23:27
秒読みクリスマス
この数年間はクリスマスの休みはスイスにいる姉家族達と一緒に過ごすのが定番になっています。彼らの家の大きなクリスマスツリーの下には子供達へのプレゼントが並び、25日の朝にはアメリカ式に巨大靴下の中にチョコレートやお菓子を忍ばせて…
というわけで、ベルリンに戻ったこの二日間は最後の買い物に追われていました。
ドイツ中が何処も彼処もクリスマス一色なこの季節。旧西ドイツの繁栄を象徴した高級デパートKaDeWeも恐ろしい混みようでした。KASSA(会計)は当然の如く長蛇の列。道行く誰もがなんとなく忙しなく焦っているのには、やっぱりドイツも師走だなと感じます。
はて我々は何に追われているのだろう?
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冬は熱々のマローネを食べるのが嬉しい!100グラム2ユーロです。街角の栗売りもクリスマス用のお洒落なデコレーション。
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ドイツではどこの街角でもスペースさえあれば、こういった小さなスタンドが所狭しと建てられています。これはボールを投げて賞品に当てる、簡単な子供用の射的スタンド。こんな縁日みたいな店から食べ物屋さん、旧東側の職人による木彫りの天使を売る店まで様々なお店がありますが、それはクリスマスクリスマスが過ぎれば翌日には一斉に撤去される。ホッとすると同時に何となく物寂しくもある光景。
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楽器屋さんの帰り。明日はミュンヘンに向かって発ち、明後日は姉のいるルガノへ…パッキングもまだ出来てないし、プレゼントのラッピングもカードもまだ!譜読みもしなきゃだし、今年中にやっておかなければならない事がまだまだ山積み!と私も焦りかけて来ましたが…
そうだった。誰にも追いかけられてる訳じゃないのよね。
では今から家の大作務しようっと。今度ベルリンに帰ったら、もう新しい年なのですもの。
今年最後の数日間を心穏やかに過ごそう。


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2005-12-18 Sun 22:15
雪&雪
ご無沙汰致しました!
只今旅行中、先週からミュンスターでリハーサルが始まり、あちこち移動しながらコンサート。今夜が最後の公演です。それが今年の締めくくりのコンサートとなります。
<コンサート納め>
詳しくは明日ベルリンに帰ってから、又ね。
取り急ぎご報告まで!
屋根の上に薄らと積もる雪を見ながら…ゾーストにて(夏の日記に書いた中世の古い町です)
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2005-12-11 Sun 22:03
チョコレート・チョコレートvol.2
さて、昨日の日記を書いていたら無性にチョコレートを食べたくなった私。今日はクリスマス一色のベルリンの町からチョコレート屋さんの風景をお届けしましょう。
ついこの前まで旧東ベルリンだったstadt mitte…今この辺りはギャラリー・ラファイエットやホテル・フォーシーズンズなどを中心に世界中の上等なお店がひしめく高級な界隈となりました。
明るいショーウィンドーから巨大サンタが見えたのは…チョコレート専門店。chacho1.jpg


お店の入り口で私を出迎えたのはこんなチョコ・サンタ達…結構、意地悪そうな顔でしょ?chacho2.jpg


このボンボンみたいに包まれたチョコレートはそれぞれお酒入り。chacho6.jpg

私はお店の奥のショーケースに宝石みたいに並んだプラリネを買いました。グラム売りで昔のメイド風制服姿のお姉さんが白い手袋で箱か袋に入れてくれる。プレゼント用には紙の箱からビロードの宝石箱調まであります。端からナッツチョコ、果物入りチョコ、リキュールクリーム入りチョコ、ファンタジーチョコ(店のオリジナル)が、ざっと60種類くらい。私はカシューナッツとマカデミアにチョコが掛かった物のビターとミルク味の両方、ラズベリークリームとカルバドス、シャンパニア・ロゼやラッテ・マキアート、ミントクリーム等を少しずつ選びました。

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広ーいお店の柱や壁中に所狭しと様々なチョコが並んでいます。このサンタ達は大小様々、よく見ると小道具やポーズが一寸ずつ違ったりする。目移りして大変です。『出来るものなら、齧ってみやがれ』という顔の20センチくらいのサンタをプレゼント用に一つ選びました。
店の中のデコレーションはチョコのみ。

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これはチョコレートで出来たカイザー・ヴィルヘルム記念教会。1943年の空襲で焼け落ちた教会を平和の記念碑としたもので本物は町の中心クーダム地区にあります。他にもブランデンブルグ門やドイツ連邦議事堂など、チョコレートだとは思えない程にリアル。あとどういう仕掛けなのか、天井からチョコレートが流れ出すピラミッドなんかもありました。

さて最初に遠くからも目についたサンタ…chacho3.jpg
近くに寄ったら縦も横も私より遥かに大きかった。なんと一個づつラップされたチョコ!絶対全部、本物のチョコレートで出来ている筈です。チョコ職人の執念(?)を感じました。

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2005-12-10 Sat 22:28
チョコレート・チョコレートvol.1
先日、機内で見た映画「チャーリーとチョコレート工場」
原作「チョコレート工場の秘密」は世界中の子供達に読まれ、2004年には出版40周年を迎えたそう。今回の映画化にあたって原作者ダール氏の未亡人が『監督はティム・バートン!』とご指名なさったということですが…期待を裏切らずユニークな映画でした。私が本を読んだのは子供の頃で記憶が不確かなのだけど、工場主のWilly Wonkaを父親との関係で深いトラウマを追った人物と描くのは絶対にバートン流…このウォンカ演じるジョニー・デップとバートンは今までに何本も一緒に映画を作っていますが(「シザーハンズ」「スリーピーホロウ」新作はアニメーションの「コープスブライド」など話題作ばかり)この映画で私は遅まきながら俳優としてのデップに脱帽しました。「パイレーツ・オブ・カリビアン」でも『変な奴』としか認識しかなかったのですが、ヒーローを演じられる素材に性格俳優の才能を備えた希有な存在だと実感します。そのデップが少年チャーリー役に推薦したのが「ネバーランド」で共演したフレディ・ハイモア。現実味が皆無のウォンカ役を完全に自分の物としてリズミカルに演じるデップ。それと張って実に自然でリアリティがある演技をするハイモアはただの「子役」を超えた存在感。二人は互いの魅力を引き出し合う組み合わせです。またチャーリーの母を演じるヘレナ・ボナム・カーター(その昔「眺めのいい部屋」で有名に…その後ミッキーロークと共演したアッシジの聖フランシスコの映画でクララを演じ、10代の私は可憐で品格溢れる彼女に憧れたものです)をはじめとする俳優達が良い味。チャーリーに付き添いチョコレート工場を訪問するおじいさんが何とさりげなくチャーミングである事か!現代のステロタイプ的なモンスター子供を演じる子役達もそれぞれツボを押さえた演技(これは監督の力量でしょう)で、全員が合わさるとキチンと香辛料が効いた煮込み料理みたい。何度でもみたくなる映画です。一度目VIDEOを間違えてドイツ語で見てしまった私はオリジナルの声が聞きたくて、つい英語でも見直してしまいました。忘れてはならないのが工場で働く小人のウンパ・ルンパ役を演じたディープ・ロイ…何百人ものロイがエルフマン作曲の80年代風な歌に合わせて踊るシュールな姿が目に焼き付いて、今夜にでも悪夢を見そう。エルフマンはバートン映画には欠かせない存在です。映画の<耳効果>は非常に大切ですね。B000CFWNLC.09.LZZZZZZZ.jpg

ちなみに<耳効果>がどんなに重要かは、音無しでホラー映画を御覧になったら一発でおわかり頂けます。通常は恐ろしいシーンが一気に滑稽になります。恐がりだけど好奇心が旺盛な私…ザルツブルグで初めて一人暮らしをした時はよくそうやってTVをみたものだなあ。
ところで映画監督と音楽担当という間柄…映画好きだった作曲家の武満徹氏が黒澤明監督映画の音楽を作曲した事について書かれたエッセイを思い出しました。武満さんが巨匠クロサワの人間的な一面を切る、興味深い内容です。
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2005-12-08 Thu 23:19
一日休暇
<遅くなりましたが、12月3日の日記もUPしてあります!>

さてさて時差ぼけも何のその。早朝のBerlin・zoo駅にて友人達と待ち合わせberlin.jpg
久々に乗ったICE…ドイツでは新幹線のライバルと自称しているけど、やっぱりヨーロッパでの好敵手はフランスのTGVかしら。時折り<只今の時速250キロ>と電光掲示板に表示されるけど、なにやらのんびりと感じます。欧州内は、時間の余裕さえあれば国境を越える汽車の旅が一番楽しくてお薦め。学生時代に頻繁に乗っていたオーストリアからイタリアに抜ける列車は窓から臨むパノラマが最高に美しくて、何時間でも飽きずに見惚れていたっけ。
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ハノーファー到着。berlin3.jpg
ファゴットとバイオリンとビオラ…ピアニストのブリギッタは楽器がない代わりに楽譜がスコアなので、いつも荷物が重い宿命。今日は休暇の私…ですがチェロ無しなのが忘れ物したみたいな、背中が軽くて寒い様な、くすぐったい変な感じ。berlin4.jpg
ハノーファーのベートーヴェン・ホールでの室内楽シリーズはドイツ国内でも高く評価されています。今日のメンバーもそれぞれドイツ国内での筆頭演奏家…ベルリンラジオやベルリンドイツ交響楽団、ミュンヘン・フィルの首席やベルリン音大の教授連です。彼らの演奏が素晴らしいのに普段は慣れてしまっているけれど、こうして観客に混じって聴くとやっぱり大迫力!『皆さん凄い人たちだったのね…』
ファゴット奏者フランクが室内楽版に編曲したモーツァルトの「音楽の戯れ」 からストラヴィンスキーの七重奏まで最高の技術に裏付けられた上質の音楽…時差ぼけも感じずにうっとりと聴きました。同時に感動したのは聴衆のクオリティー。知識の有る無しとは関係なく、素直に音楽を体で聴いて楽しめる、そんな聴き手達の間に混じってみて、改めてこの国の音楽愛好家の層の厚さと深さを痛感した夜となりました。berlin5.jpg
終わってからは皆でワインで乾杯!
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そうして案の定、ハノーファーの町には行けず…汽車に乗り遅れそう!と駅にタクシーを飛ばしてベルリンに戻ったのでした。ま、こんなものでしょう。観光旅行とは縁の無い私でした。
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2005-12-07 Wed 22:10
到着・ドイツ日記開始
昨晩、無事にベルリンに到着!懐かしい寒さに歓迎されました。
旅はいつもの様に機内食はパス、ウォッカトニック二杯で熟睡…ところが今回は機内でついついVIDEOに手がいって「チャーリーとチョコレート工場」と「ファンタスティック4」と二本も見てしまいました。感想はまた後日ね。
そして今朝まで7時間半、一度も目を覚ます事なく快眠!元気です。
今日は一日休暇日!早速、友人達のコンサートに便乗して小旅行中です。皆でベルリンから早い列車ICEに乗って一時間半…初めてハノーファーにやって来ました。
管楽器が入った大編成の室内楽…自分が弾かないコンサートなんて、かえってワクワクしています。
また明日、写真をアップしましょう!
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2005-12-05 Mon 23:58
ぴゃおううう!!!
ごめんなさいごめんなさい!ごぶさたごぶさた致しました!
なんだか、もう爆発寸前、毎日雑用の山で雪崩が起きそうな気分です。
3日の葉山コンサートについても未だアップ出来ず…
だって明日ベルリンに発ったら二ヶ月近く日本を留守にするのに、パッキングも今ひとつ未完成だし、原稿も溜まっているし…今晩は徹夜。。。
あ、でもドイツからでもメールも通じるし日記も更新出来るんだった。焦るのはやめましょう。
皆さん、私の両親がベルリンに留学した60年代は家族に電話なんて滅多な事ではしなかったそうです。アメリカに留学していた叔母からなんて電話がかかる前日に国際電話局から予告があり、翌日のかかってくる時間には家族全員が電話の前に整列で待ったのですって!なにしろ一ドルが360円の時代ですものね、現代では考えられないなあ。
ま、そういう訳でdo not miss meです!(なんてね)
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ご挨拶「行って参ります。直ぐ戻りますね」
ドイツ&スイス便りをお楽しみに!!!
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2005-12-03 Sat 23:37
葉山の木の館
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この洋館には、まだ学生だった私が留学先の仲間達と結成した<テオフィルス・アンサンブル・ザルツブルグ>という弦楽五重奏団で初来日した時にコンサートした思い出があります。それが95年でしたから、今回は実に10年ぶり。この日はチェロ無伴奏のコンサートでしたが、定員80名の席は早々に完売で当日は100名を超えるお客様がぎっしり…音響を心配しましたが、記憶の通り天井の高い木の館でチェロは機嫌良く響きました。20051210204713.jpg
なにやら、くねっていますね。主催者側のリクエストに応えアンコールにクリスマスにちなんだ物を弾くところ。20051210193440.jpg
CDにサイン。昔の建物は一歩部屋から出ると非常に寒いのであった。20051210193509.jpg
建築家の方も沢山関わっていらっしゃるこの会、コンサート終了後には建物の探検ミニツアーが有り、隣の部屋にはワインが用意されて皆様の交流タイムが…テーブルセッティングも洒落てお料理も美味だったそうだけれど、例によって食べ損ねる私でありました。
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| 水谷川優子のチェロ弾き旅烏日記 |