旅するチェリスト水谷川(みやがわ)優子のブログ

2006-09-27 Wed 22:47
ベルリン・ライフの呟き その1<食べる事から>
本当は今10月過ぎています!
文を書き始めながら、またまた旅に出ていたもので思いっきりタイムラグがあります!ごめんなさいまし。。。でも過去の日付で出しておこう。
この頃はこんなに↓<夏>だったドイツ、日本より暑かった。20061007074815.jpg



午前中:プッチーニのオペラ「ラ ボエーム」の勢いに乗り、キッチン&バスルームの総点検+大掃除。一幕の出だしに勇気を得て不必要な物は大処分。
この夏はフィンランドと日本を2往復し、ドイツには寄らなかったので、ベルリンの自宅に足を踏み入れたのは5月以来!丸々3ヶ月ご無沙汰した我が家、衣替えどころか、先ず何が置いてあったか思い出さないと…

日常品の買い物の前に馴染みの楽器屋さんにて替え弦を買い、ついでに遅昼をその界隈にある<アロマ>という点心と鴨料理で有名な広東料理屋さんで。テーブルの上に置いてある自家製辣油の隣にあるのはどう見てもキッコーマンの瓶なのに、お醤油の味が違う。強いていえば微妙に魚醤っぽい風味です。友人と二人で大根餅や海老の蒸し餃子、中華風スペアリブなどなど頼みましたが、香辛料も利いていて、なかなか美味しい。先日、表参道の<糖朝>で食べた大根餅の味を思い出したけれど、やっぱりあれは日本向きな癖の無い物だったのね。それはそれで『東京・表参道』に似合った味でした。「洗練された味」というのかな。
ところでドイツに限らずヨーロッパにおいてのアジア料理一般は「本国の人が食べたらさぞトホホだろうな…」と思う様な、いい加減な物が少なくない。それは材料や調味料が手に入りにくい事も勿論あるけれど、○○料理なんだけど△△人が料理していたり、××人が経営者だったりして、その料理への誇りや愛情が不足してるパターンも多くある。それから、その滞在国の人たちへの『どうせ、わかりゃあしないもん』という諦めや不貞腐れもあるのかな。良く有る事で、店の閉まる午後に奥のテーブルでコックさんや給仕の人たちが食べてるシンプルな賄い料理が一番美味しそうだったりする。

その昔、留学先のザルツブルグでは地元の友人が「凄く美味しい」という触れ込みで連れて行ってくれた中華料理屋さんで出合ったラーメンは衝撃でした。固形コンソメ味のスープに生の赤ピーマンが浮かんだ物に茹で過ぎのスパゲッティーが入っていたんだもの。いやあ、あれはショックでした。色んな意味で…去年だったかドイツ人の友人が「姉がアメリカで研修のためにホームステイしたんだけど、家の中を案内された時に『これはマイクロウェーヴというの。なんでも温める事が出来るのよ、便利でしょう?』とか『洗うものがあったら遠慮なく言ってね、機械があるから手で洗わなくて良いのよ』って電子レンジから洗濯機まで、全ての家庭電気用品について説明があったんだって。しかも掃除機なんかドイツ製だったって!信じられない!!」と激昂していたのを思い出します。友人姉はトホホ・モードに入り、善良なホストファミリーに何の<申し開き>もしなかったそう…その気持ちは良くわかります。先週だって他のドイツの友人が頭にお箸差してたし(彼女が無邪気なので、微笑んでおきました)、チャイナドレスに下駄を履いてる人がいたり、お守りのお札をネックレスとして下げてたり…そんなの普通。いいの、似合っていれば。
流石にフィンランド人のオジさんに『日本人は毒の魚を紐で板に縛って生きたまま食べる(河豚のこと?)そうだが、本当だろうか?勇気ある証明なのか?』と尋ねられた時は本気で説明しましたけれど。
イメージはカリカチュアになり易いもの。お互いに勘違いはあります。

話しが随分ズレましたが、とにかく何処の国でも通用するー失敗を避ける為の永遠の規則ーとしては『有名店でも観光客の集まる店は味が落ちているので避ける』『その国人が食べにいくお店は美味しい(韓国料理なら韓国人とか)』の二つが挙げられます。なんて、当たり前ですね。

さて午後は、プロの料理人として三ツ星レストランで働いた事もあるジャズサックス奏者のハリーおじさんに教えてもらっていたスペインのスーパーマーケットに立ち寄り、スペイン産オリーブオイルやスペインワインを、イタリアパスタも充実している。その後、家の近所のチーズ屋さんでリバロやマンチェゴ、カマンベールのカルバドスで洗ってあるもの、そしてアッペンツェラーの4種類と、ついでに野苺のお酢を買う。ここのお店は樽から持参した瓶に入れてもらうシステムで市場のミルク売りと同じ。瓶を持参しての量り売りだから無駄が無い。次回はカボチャのオイルも使ってみよう。サラダ、シンプルな焼きものの隠し味に最適。最後に新鮮な野菜を誇るトルコ屋さんで熟したアボカドやセロリ、泥付き人参や丸い蕪を…こっちではバジリコは鉢植えで売られる事が多い。トルコお得意の胡麻のエキスを固めたデザートや薄焼きパンのナンも買っておこっと。
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野苺のお酢入り瓶。キッチン取り付けのバーの上です。後ろに見えるのは歌曲ピアニストのハルトムート・ヘル氏(白井光子さんとのデュオで有名)から戴いたフィンランドから来たトナカイ君のローソク立て、フィンランド女流画家ソイレの会で演奏したらプレゼントされた、彼女の作品の不思議モチーフを鉄のキッチンペーパー立てに仕立てたもの。もう一個はバスルームのペーパー立てになっている。考えたら我が家は頂き物だらけ…そんなに広くはないアパートメントに身分不相応な絵が10枚以上…

以上、数日間の饒舌ぶりでした。確かこの日は午前中にモストリークラシックスの電話インタビューも受けています。ちゃんと日本のお仕事もしていますね。
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後ろは歩いて3分の市場。
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2006-09-25 Mon 19:13
ウェストファーレン・クラシックス2006
: Kent Nagano sends his best wishes to the Festival

The “Westphalen classics” brings outstanding international
musicians together for a joining of on intensive musical dialog and
along with it the relevance of cultural sharing. I do wish the festival
and it’s audience inspired, superb and extraordinary concerts.

Kent Nagano
Generalmusikdirektor der Bayrischen Staatsoper
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と、いう事で行って参りました<WESTFALEN(ドイツ語のスペル) CLASSICS>! ウェストファーレン・クラシックス2006ってカタカナで書くとゴルフの大会みたいですね。
ビールで有名なヴァールシュタインWarsteinを拠点にした、この音楽祭はまだ設立二年目と若い。でも上記↑の指揮者ケント・ナガノ氏の推薦文にある様に、多彩で魅力的なプログラムと顔ぶれで今年は遠方からも観客を集め、連日素晴らしい盛り上がりとなりました。

日記は、全くアップ出来なくてごめんなさい!
ホテルでインターネット接続出来ないし(今時、電話回線しか使えないなんて珍しい)、その上<ご想像の通り!>この10日間は朝から晩まで自由時間無しのカンヅメ状態。泳ぎにも行けなかったし、せっかくホテルにマッサージ&エステがあったのにその時間すらありませんでした。

音楽祭の出だしから一日3回のコンサートがあったり(最後の曲、シューベルトの鱒を弾き終えたのはナント夜の十一時!アンコールが終わった瞬間は流石にヘナヘナと…)、平日の午前中には近郊の町で学校訪問コンサートを行って4日間で1000人以上の子供達のために弾いたり(我々に取って大変に意義有る事、楽しかった!)、最終日の<グラン・フィナーレ>はWDR(西ドイツ放送局)のライブ録音有り(放送は11月だそう)、しかも私の弾いたのはBraunfelsの弦楽五重奏という大変な曲…
ト、色々忙しがって書いてはみましたが、今にしてみれば皆、毎日を楽しんで過ごしていました。「喉元過ぎれば何とやら」なのか、結局は音楽に関しては苦労と呼べるものなんて無いと言うことでしょうか。IMG_0028westfalenC1.jpg
リハーサルの合間の一瞬に撮った、この辺りの景色。お天気にも恵まれて幸運でした。IMG_0030westfalenC2.jpg
<幸せの実>?

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2006-09-13 Wed 11:27
デハ
機内に入ります!
今回はハチマキ巻いて行って参ります(`_´)ゞの気分。
ベルリンに着いたら明日移動し、晩から音楽祭のリハーサルが始まります!うーん、体力だけが自慢の私もちょっと弱気…いや、気力でカバーします!
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2006-09-12 Tue 00:12
盛岡その3、皆様方と…
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と、いうわけです。
お召しの方はこちらの女将、可愛らしい素敵な方!四つのお孫さまにチェロを弾かせたいとの事、宮沢賢治の地ですものね。
ところでこちらの皆様、全員東京住まい経験者。東京生まれ育ちの私より、ずーっと東京のお店にお詳しいのは言うまでもありません。やっぱり日本人は食べ物好きだなあ!
こちらの涼しさはもう秋そのもの。クーラー無しの過ごし易い夜を満喫しながら、岩手の食生活の豊さ、幅広さに改めて驚き、明後日からのドイツ食生活の前準備とばかり日本の味を貪る私でした!
ちなみに明日は盛岡、仙台の2公演。
もう寝ます、ね。
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2006-09-12 Tue 00:00
盛岡…そのような訳で2
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こんな感じ。
鮎ウルカや菊花松茸、烏賊がまったり、海老が甘とろっ…の素晴らしいお刺身、プラチナ豚の角煮風などなどを散々頂戴致しまして、たどり着いたのは勿論お蕎麦。
更科蕎麦は癖なく、汁(ツユ)も江戸蕎麦よりさらりと甘い。細くキュルッと口に入るお蕎麦。そうか、これなら<わんこ蕎麦>が何杯も戴ける訳だ、と納得いたしました。
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2006-09-11 Mon 23:48
盛岡の夜1
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失礼…
只今いきなり北に参っております。
新幹線で盛岡駅に降り立った私とマネージャーN嬢、改札口からほとんど直行致しましたのが、この直利庵という盛岡で百二十年の歴史を誇る名店!
駅までお出迎え、歓待下さったのは、私と岩手とを結ぶ<長いご縁>のT氏と明日ミニコンサートを主催下さるK銀行のY氏、 趣があるお店の入口には「わんこそば」とありました。
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2006-09-06 Wed 23:39
東急青葉台にてのイベント(満員御礼の巻)
はい、これです。青葉台駅で友人が取ってくれた写真。
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で、行って参りました、青葉台。やっと自分のポスターが貼られているのを目撃!
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で、弾いて参りました、フィリアホール!実に素敵なホールだったので嬉しく弾かせていただいたし、なんと言っても聴衆の方々が大変暖かかった。20060908221843.jpg
これは青葉台東急スクエア主催の<招待コンサート>でしたが、お客様は2000円以上お買い上げのレシートと引き換えに整理券を…と割に大変でらっしゃるらしいのです。それが初日に300枚、数日で満席になったという事で関係者の方々もお喜びでした。(当日は晴れ女の私と致しましては<不覚>の小雨、そのためいらっしゃれなかった方もちらほら有った様でした。寸前までチケットをお尋ね下さった皆様、お断りせざるを得ずに申し訳ない!)
そして、なにやらコンサートの反響と致しましては、翌日からHPにメールや、後援会<ENNE倶楽部>入会、11月の鎌倉・円覚寺のコンサートお申し込みを頂戴致している様子。。。御一緒に時と空間を共有して下さった方々、ありがとうございます。
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今日のパートナー、初共演だった作曲&ピアノの加藤昌則さん。今宵の為に『canzonetta』というチェロとピアノの為の曲を書いて下さいました。演奏も曲も自然体で、しかも新鮮味溢れる音作りをする加藤さん、これからもどんどん御一緒にやって参りませうね!
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終演後、CDのサイン会。沢山の方だったので一言ずつでしたが、ちゃんと目を合わせ、言葉を交わす事が出来るのは私の喜びでもあります。
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さて、東急の方々やフィリアホールの方、ビクターN氏、加藤さん+事務所イマジンのK、N、大御所のMr.Hと打ち上げ後、なんちゃって写真をパチリと撮っているところにコンサートのお客様も通りがかり、ちょっと恥ずかしい。CIMG0247.jpg

乗り換え中も遭遇。
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でもね、今日の本当の主人公は私ではなくてペールギュントを待って待った<ソルヴェイグ>なのです。
彼女の心は純粋で、その思いは祈りに昇華されたから…
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2006-09-04 Mon 15:21
続き
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携帯からなので写真がいっきにアップ出来ない…なかへち美術館の続きです。
ちなみに、今は6日のフィリアホールのためにピアノの加藤さんとリハーサルが終わったところ。ふう。
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2006-09-04 Mon 11:36
なかへち
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2日は「なかへち美術館」でコンサートでした。和歌山の南方の真ん中…コンビニの姿も見ることなく下北山から山中ドライブ二時間、山を背に突然現れた近代的な建物がこの「なかへち美術館」、ガラスの館は自然の中に違和感なく溶け込んでいました。
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