旅するチェリスト水谷川(みやがわ)優子のブログ

2008-01-25 Fri 23:50
風の音階
先の企画について毎日来る日も来る日も打ち合わせ、という日々。
1人の時間にはずっとソフト面(曲目の組み立て)について考えています。

出して(案を)
練って(案を)
試して
一晩寝かせ
そしてまた練るという作業に明け暮れて少々疲れた…そんな中を今日は一噌幸弘さんを伺いに東京文化会館に行って参りました。

一噌さん…皆さまご存知の笛吹き王子です。

「the 笛吹王子」とは去年の11月にコラボレーションして以来…久々にあの音を楽しみました。
(あの御声、あの間合い、そしてあの駄洒落も堪能)

王子にかかってはホールも瞬く間にライブハウスに変身します。いや、能楽堂か。

年末に「忘年会ライブに遊びに来ませんか~」「楽器持って…」とご連絡を戴いて、ちょっと心が動いたら「今晩なんですけど」ですって。王子らしい…
あまりに急なので残念ながら予定が変えられませんでした。

年明けも、そのようなお誘いがあって形にならなかったので、王子の自由な笛を懐かしく思ったのでした。

文化会館のレクチャーコンサートで「二つの顔」シリーズというもの。
その四回目の今日はズバリ「西洋と東洋」という題で、東の代表はもちろん一噌さん、西の横綱がなんとバロックフルートの有田正広先生という、まさに一粒で二度美味しい、いえ、お二方とも持ち換えなさるから一粒で何度も美味しいコンサートでした。

一噌さんが冴えた「音取」で露払いなされば、有田先生はまろやかな音色で「シランクス」を…まるで磨かれた球を転がすよう!

ナビゲーターの田中美登里さんの上手な誘導と仕切りで、レクチャーの部分も面白かった。
とにかく、東西の笛の名手たちは駄洒落の気もあってらっしゃるし(…)、「笛オタク」を自認なさるお二人が刺激し合って、色んな意味で濃く有意義なコンサートでありました。

旋風のような「獅子」(王子)に巻き込まれれば、ブラヴェ&クヴァンツ「組曲」(有田先生)の色彩豊かさに吸い込まれそうになり…正直なところ、聴衆として笛がこんなに楽しいと思ったのは生まれて初めてです。

万の風が自由に舞う、自然の中に佇んでいたような2時間でした。

押しに押したコンサートが終わってから、お土産を持って楽屋に伺うと、いつもの飄々としたーまだまだ後5時間くらいは吹き続けていたそうなー王子が出迎えて下さりました。ちらりと有田先生にもご挨拶…素敵な方です!

お二人とも純粋に<笛が大好き>で笛に夢中…こういう大人たちの姿は子供達に見てほしい。こんな大人の出す音を聴いて、体験してほしい。

エネルギーを頂戴した夜でした!


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2008-01-23 Wed 16:34
 霙<みぞれ>日
雪か霙か…という感じで始まった今日、そろそろ雨の姿になってきました。
きっぱりと寒く冬らしい日です。

月曜日はAQT(アクア・トリニティ)の合わせIMG_2465.jpg
大分色んなことが見えてきました。
性格も考え方も全く違う我々3人、<だからこそ向かえる>という方向が音を通してますます明確になってきたのです。次には4月の静岡公演も決まっているし、いよいよ2月9日が楽しみに。盛り上がっています!IMG_2467.jpg
<よろしく>

その後は新しく開拓した目白のスペイン・タパス・バーにて別件の打ち合わせ兼dinner。
偶然発見したお店がなかなかのヒットでお連れしたK氏も大変なお喜び。
知らない土地でも食べ物に関して外したことがない私の<嗅勘(イメージ熟語です)>が実力を発揮。
薪ストーヴにあたりながら飲んだワインは格別だったし、スペイン産カラスミや穴子のフリット、最後に戴いたパエリアまで美味で上々の夜でした。

昨日は新宿Kホテルの中の懐石<蒼樹庵>にお呼ばれし、ビジネス・ランチ。料亭を意識して作られただけのことがあり、個室はビルの中であることを完全に忘れてしまったほど静か。インティームな空気の中で皆さんリラックスなさって、これまたお話が弾みました。


そして夕方に帰宅、悲しいニュースが届きました。

バイオリニストの江藤俊哉先生が亡くなったのです。ご病気だったけれど、まだ80歳でいらしたのに…

十代の頃、先生には弦楽四重奏でレッスンして戴いたり、桐朋の高校(音楽科)を卒業してから留学するまで籍を置いたディプロマ・コースでも色んなアドバイスを下さいました。また先生の元に集った学生のオーケストラ(通称・エトオケ)での合宿やコンサートの楽しくて濃厚な思い出もあります。(皆で作った江藤先生のお顔イラスト入りTシャツ、まだ持っています)

厳しく音を御しながら、音に身を任せる…指揮をなさる先生を間近に仰いで弾いたベートーヴェン「大フーガ」の弦楽合奏版。今でも耳を澄ますと、あの時のぴんっと糸が張ったような緊張感、そして到達点での解放、厚みのある弦の響きのうねりが鳴っています。

まるで切り取って、記憶の引き出しに仕舞ってあるみたいに。

もの凄くシャープで、ユーモアがおありで…揺れる年ごろの私に<プロフェッショナルとは>ということを教えて下さった大人の御一人です。

「先生、ありがとうございました。今度はゆっくりお休みになってください。」
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2008-01-19 Sat 18:34
真冬のワルツ
お寒うございます!
こんな本格的な<真冬>という日には葛湯で体の中から暖めるのを強くお勧め。
私は時差ボケ防止、風邪ひき予防、万能薬としてヨーロッパでも常備しております。「時差ボケ防止」の根拠はありませんが、やはり『病は気から』&『信ずるは強し』です。
インスタントも美味しいのですが、やっぱり吉野葛100%の方が効きそう。
それに抹茶を入れたり、生姜や柚子を擂ったりと、味にバリエーションを加えると毎日でも飽きずに召し上げれます。

近頃の冬空は濃いカカオに生クリームを乗せたものや、コクのあるロイヤルミルクティーも合う暗さ。。。

さて、昨夜はアメリカの若手チェリストのクローズド・コンサートにお呼ばれしていました。ごく少人数の招待客のみだった<試聴会>の前半はクラシックで後半はクロスオーバーでしたが、実に爽やかな演奏!ずっとアメリカで育った彼は見聞を深めるために、この夏から2年間ベルリンに住む事を決めたとの事で、また向こうで再会する約束をして別れました。どんな風にブレイクするのかな?これからが楽しみなチェリストです。

で、ワインを飲んで夜分に帰宅してみたら<ウチの殿さま猫>がまさかの御体調不良…私の顔を見ると弱々しく『にゃっ…』と一声、黒猫だけど顔色も悪いし、第一にヨロヨロしてベッドに飛び乗ることすら出来ない様子なのです。
「大変っ!!」と看病に励んだところ、一夜明けて少し回復、食欲も出て来ました。今は目が合うとゴロゴロ言ってみせ、健気なところをアピールする余裕も出てきたらしい。いつも絶対にしないもの。20080119162255.jpg
ねろお用の電気アンカを敷きながら『やれやれ…オレさま不調』

それが風邪の症状だと思っていたのに、先ほど左後ろ足が腫れているのを発見!最近ウチの縄張りを(無許可で!)ウロツイている巨大なギャング猫の顔が脳裏に浮かんできました。自衛と制裁を兼ねて水鉄砲を用意しておこうかと思ったら、母に『罪を憎んでネコを憎まず…』と諌められました。

さて、ずっとアップし損ねていた記事を書いてしまいましょう。
これは今年の仕事始め、5日にあったEnne倶楽部のNew Year Partyの図です。DSCN3345ぷー
今回は会場が六本木ヒルズクラブだったため人数が限定90名。テレンス コンラン卿チームによるデザインの空間がスタイリッシュながらも、円卓を囲んでアットホームな雰囲気でした。
左は「今回のメインに新年らしくシュトラウス(息子)を弾きたい!」という私のワガママに<春の声>をバイオリンとチェロに編曲、演奏も引き受けてくれたゲストのマーク(ゴトーニ)。無理を聞いてもらった甲斐あって『アレンジや演奏でオーケストラとまた違った味わいがある』『オペレッタの歌の掛け合いみたいで素敵』とお客様には楽しんで戴けたようです。
最近ずっとワルツが踊りたかったので、この日は演奏でストレスを解消しました。(ウィーンフィルのニューイヤーコンサートのせい?いや、運動不足??)
DSCN3347ぷー
アンコールには我々に献呈して下さった作品<遠き日>から一曲弾かせて頂きました。手前は作曲者のT氏、お仕事を引退なさってから創作活動に本腰をいれていらっしゃいます。その情緒的な美しさに、マークがフィンランドの情景が浮かぶと評したこの曲、これからレパートリーとしてヨーロッパでも弾かせて戴きます。ありがとうございました!
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六本木ヒルズクラブはアカデミーヒルズの上で森ビルの51階、会員制のクラブです。こちらはclub roomの?&?。晴れた日はこの窓から<ビル群の向こうにくっきりと富士山がそびえ立つ>のが見えるらしいのですが、この日も微妙に雲がかかっていて蜃気楼のようなラインが見えるのみでした。
でも流石に見晴らしが良く明るい会場です。今回は様々なお料理のビュッフェで、どれも最高に美味しい…と皆さま絶賛。
その場でパスタを茹であげ目の前でソースと絡めるカルボナーラを一口だけ戴きましたが、美味でした。(クラブのイタリアンはla cucina)

そして…いつもの如くそれ以上、何も口にする暇がなかった私。

DSCN3371.jpg
帰りが遅かった人だけで、突然に記念写真。Enne倶楽部は老若男女、取り混ぜたグループ、良い雰囲気なのです。

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コンラン氏のこだわり、控えの部屋も心地よいのでした。ちなみにビスチェはフィレンツェで見つけたリボンをメインにデザインして戴いたもの。この日は珍しく下にスカートを合わせております。IMG_2428.jpg
終了後はパティオの寒空でストーブにあたりながらビールを飲み。。。東京タワーとヒルズの青いイルミネーションが綺麗でした。
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2008-01-17 Thu 23:37
締め切りに追い風
しめきりっっ 締め切りが~!
と唸りながらコンピューターに向かい続ける、この数日間…まるでインスピレーションの泉が涸れつつある作家の気分です。

横ですやすやと幸せな寝息をたてている、オレさま猫の<ねろお君>が恨めしい。
猫は寝るのが商売です、か?IMG_2459.jpg


書き上げねばならない原稿の他に申請日直前の書類作成、それから次シーズンのリサイタルプログラムが急遽練り直しになって楽譜とにらめっこ、音源を聴きながら…インターネットで情報を探しながら…返事をしないといけないメールが…!!
で千手観音状態。

ねろお君、ご主人さまは猫の手を是非借りたいです!

締め切りというものは何故に重なるのか?なんか<一刻を争う>という雰囲気のプレッシャーで肩が凝りそう。(なので気分転換にこうしてブログを書いています。え?試験前日にいきなり部屋を片付け出す人みたいですって?)

一応、雑誌用の原稿は期日の事務所終業ぎりぎりに送ってセーフ。メールさまさま、です。昔だったらワープロでファックス…いや、その前なら手書きで郵便。
最近では楽譜もメールで送ってきたりしますから、便利で早い!
でも何か…何処かに大きな穴が空いていそうだと思うのはアナログ人間の証?IMG_2460.jpg
相づちくらい、うってくれても良いじゃない?

もう一本の原稿は…Enne倶楽部会報の編集長に恐る恐る打診したらちょっぴり延ばして下さって、先ほどなんとか送信できました。はい。
…ふう…IMG_2464.jpg
ねろおさん、埋もれていますよ?

などとぶつぶつ言っていたら、夕方から凄い追い風で全て一気に解決。そう、出だしが異様に遅い私も最後の追い込みには強い(辻褄合わせのプロ)のです。それから今日はそんな運気(??)だったのか、夜になって滞っていた事柄がバンバン解決…やる事リストのチェック欄がどんどん×で埋まっていきます。
ああ、すっきり…!追い風さま、ありがとう。


一息ついて夕食。今日の晩酌の友はキリッと冷えた<ルバイヤート甲州シュール・リー2005年。Sさま、ありがとうございました!

うーむ、辛口でフルーティ…さっぱりとした和的な食事の後は乾燥無花果の白ワイン漬けとマスカルポーネをつまみながら飲みました。甲州ワイン、万歳!

そういえば…溜まっている写真を使って、溜まっている記事もブログにアップせねば…いや、それより譜読みがっっ!!
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2008-01-13 Sun 23:42
音祝~おとほぎ!
本日は横浜市栄区にあるリリスホールにてニューイヤー<音祝~おとほぎ>コンサートでした。午後二時開演だったので朝からリハーサル。これはアンコール=メインの加藤作品<音祝>の合わせ。天の岩戸も思わず開きそうな曲です。IMG_2439.jpg

今回のプログラムは前半が

クライスラー:愛の喜び(礒・加藤)
クライスラー:中国の太鼓(礒・加藤)
バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番プレリュード(水谷川)
バッハ:主よ人の望みの喜びよ(礒・水谷川)
メンデルスゾーン:春の歌(加藤)
ブラームス:歌の調べのように(水谷川・加藤)
メンデルスゾーン:ピアノトリオ第1番ニ短調第1楽章(礒・水谷川・加藤)

というわけで、加藤さんはバッハ以外弾きっぱなし!
後半は前橋汀子さまとフランクのソナタからブラームスのハンガリー舞曲まで盛りだくさんなプログラムで、リハーサルもフルに通すので大変です。

そして…加藤さんが汗をかいている間、私たち(磯・水谷川組)はすでに お弁当ターイム!IMG_2431.jpg
…加藤さん、お先に失礼致します…
『うーーん、美味しい!』by絵里子 しみじみ…IMG_2435.jpg
お弁当の蓋を開けた時の喜びの表情が可愛かった絵里子ちゃんです。
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こんなお弁当。松葉についた黒豆や鴨がまだお正月の気分。ニューイヤーコンサートですものね。
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などと言っている間に前半終了!加藤さん編曲の「主よ…」を弾くのは何度目でしょうか。弾くたびにしっくりしてきます。メンデルスゾーンも<大人の情熱>で三人で楽しく盛り上がりました。
写真はイマジンの仲間たち。左の男性はマネージャーのH林さん、右の女性も同じくマネージャーのN村さん。彼女にも<神奈川の母>と呼ぶほど神奈川関係でお世話になっています。
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アンコール終了!(加藤さんの肩に乗せてあるのは…お気になさらずに)
加藤さんは、汗だく。。。それでも『いや、俺まだいけますよ!』と豪語していました。
さすが大魔神です!IMG_2442.jpg

前橋さんと。IMG_2447.jpg
本番の演奏はモニターでしか聞くことが出来ないので、リハーサル中にちょっとだけ会場で生演奏を伺いました。もの凄いオーラに深い音色!!だてに日本の音楽界を引っ張っていらしたわけではありません。本番も<凄まじい>と形容できるような集中力でプログラムを一気に弾いていらっしゃるお姿に酔いそうでした。
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恒例のサイン会も皆さんご一緒なら余裕。IMG_2453.jpg
絵里子ちゃんとは2月9日のAQT<アクア・トリニティ>でも一緒、またまた楽しくなりそうです。

このあと少し打ち上げに参加して、夜レッスンして、その後に友人の誕生日で新しいカフェに行って…
明日はAQTの合わせです。それから15日締め切り原稿が2つ…あるのに両方全然まとまっていない!
今年はまだ始まったばかり…時間が手の内からすり抜けていかないようにするのが、元旦に誓った<心の戒め>です。



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2008-01-10 Thu 19:39
リリスのトリオ合わせ
久々リリスホールです。13日の合わせに本番会場を使わせて頂きました。なんと贅沢な!20080110154010.jpg
これは磯絵里子ちゃんが加藤昌則さんとクライスラーの「愛の喜び」を合わせているところ。曲も奏者も華やかで楽しい!
ガラなので全員がそれぞれソロを弾き、私と絵里ちゃんの弦二重奏も盛り込まれています。20080110154604.jpg
そして前半のトリはメンデルスゾーンのピアノ三重奏、略して『メン・トリ』!20080110154521.jpg
ワタクシの腕がイタリア絵画の未来派状態になっております。チェロのソロでpから始まるこの曲、出だしからピアノの細かい動きがアジタート、けっこう激しいところもある情熱的な1楽章です。
メンデルスゾーン、弾く度に初めて弾いた中学三年の頃を思い出す…ああ、あの頃はアオかった!
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今日は三人で仲良く笑いの絶えないリハーサルをしながら『大人のメントリを弾きましょうね』と誓い合い(?)ました。
薔薇色かな…いや、爽やかに行くかも。まあ、お楽しみに!

あと、ドイツに戻ったウチのM夫さまから『ド、ドイツではNORO-VIRUSという恐ろしい菌がそこらじゅうで流行っているぞ!』と連絡あり。
『のろびーるす』と耳にする度になんとなく平仮名で想像して、微笑ましく思っていましたが、やっぱりあんまり可愛くないみたい。気をつけようっと!

というわけで寝不足厳禁!!油断大敵、美容の敵。

明日は天気予報が雪だるま印だというし、今晩は兵庫県T市のFさんが送って下さったE店の(←長いっ!!)ローストビーフをスペイン産赤ワインで食して、すぐ寝ちゃおう計画です!!これでNOROなどには負けまい。

皆さまもウガイなさってね。

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2008-01-07 Mon 20:47
色んな始めこと
今日は今月13日の<音祝~おとほぎ~>コンサートのメイン曲の初合わせでした。その名も「音祝」!
磯絵里子ちゃん、加藤昌則さん、前橋汀子さま(さま、やっぱり)、なんか光の妖怪みたいなワタクシ…そしてリリスの田中館長!今日はイマジンのNさんまで来て下さって父兄参観の合わせって感じでした。
初めてお目にかかった前橋さまは思ったより小柄、素敵な方でした。でもお弾きになると力強くて迫力!だから舞台で大きく見えるのでしょうね。
さて、この曲はメインでしかもアンコール。ピアノにバイオリン二本、チェロという組み合わせは非常に珍しい。しかも「音で祝う」ということで加藤くんは休暇返上で苦労したらしいです。色んなテーマが登場人物のように出てきて、祝う…まるで映像をみているみたいで、加藤ワールド健在です。
リリス公演お楽しみに!
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で、その後はこちらに直行!
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さっき帰宅したら丁度、NHKのニュースでやっておりましたが、ただいま『近衛(正しい<え>の字が出てこない!)家1000年の名宝』というタイトルで京都にある陽明文庫の創立70周年記念の展覧会が上野の東京国立博物館の平成館で開催されております。
新年早々2日から始まっていましたが、月曜日なので今日になって開会記念式典と特別内覧会があったのです。「不義理を重ねている身内に新年の挨拶も兼ねて、一挙両得!」なんて不純な思いも実は有りましたが、行ってみるとやっぱり博物館は特別な空間。

「春日鹿曼荼羅図」には子供の頃の記憶が有ったし、予楽院と呼ばれた近衛家煕が10歳の頃に描かれた「鍾馗図」は生き生きのびのびとして本当に可愛い。亡くなった祖母(水谷川忠麿夫人)も祖父か曾祖父(どちらだったかな)の忌に復元し、いらした方にお配りしたそう。
もともと古今東西を問わず、昔の布地が大好きな私は表具裂の美しさに溜息、なんと美しい事か!ガラスケースに鼻をくっつけるように見とれていました。
信じられないほど細やかな銀細工なのは、お雛様のお道具。うっとり、にっこりしてしまいます。水晶を背負った小さな亀の愛らしい事。
真ん丸顔の御所人形も表情豊かですし、指人形の「気楽坊」に至っては今にも動き出しそう。
書については難しいことはわかりませんが、代々の天皇のお字や藤原家の者の字…じっと見ていると語りかけてくるような味があります。
字は人を表す…
たとえ崩し字で今の我々に読みにくいものであったとしても、それに向かっていると何かを伝えてくる。面白いですね。絵と同じというわけでも有りませんが、音も、すべて相通ずるところがあるものだと思いながら会場を後にしました。

藤原道長の日記が目玉だそう。2月24日までですので、よろしければご覧下さいまし。
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2008-01-04 Fri 23:24
初富士報告&葡萄のお話
昨日から日本で新年を過ごすときの恒例<関西・ご挨拶詣>に行っておりました。

早朝の新幹線から見えた今年初の富士山は雲一つかからず、なんと美しいことか!20080103074140.jpg
青い空に白い雪が目に染みるようで、何故かいつもより雄々しく見えました。20080103074046.jpg
『こいつぁ、春から縁起がいいや』ですね。
気持ち新たに始めた1年、空に『応援してるぞ、頑張れ!』のハンコを押してもらった気分です。空気が澄んでる分、すごーーーーーく寒かったけど『1年、気を引き締めてけよ!』のハンコも押されたのでしょうか…?

で、これこれ↓私が「にやり」としている訳は…IMG_2396.jpg
年末の山梨で特に皆さまにご紹介したかった。ワイナリーの機山ワイン、土地の方のイチオシで伺ってきました。IMG_2409.jpg
「ふふんっ!グラッパも飲むわよ!」


これが2007年の白と赤、実に日本の食卓に合うお味!
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通常、ー和食とワインーという流れには頑固な抵抗がある私(江戸っ子魂?)ですが、この白と和食ならすんなり合う。これで鰆の西京焼もあうかも…などと生意気に思いました。日本生まれの葡萄だからかしら、やっぱり。
ブランデーのラ・フリューティストもグラスに注がれた瞬間に芳醇な香りが広がって素晴らしかったけれど、今回は日本の自宅食卓用に甲州100%の白とグラッパを数本頂きました。でもキザンセレクションのメルローとカベルネソービニオン、ファミリーリザーブの2006年ビンテージは2008年の5月に発売ということ…シャルドネもさぞや爽やかでフルーティーでしょうし、絶対に全種類試してみるもんね。
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外観も素敵なので、ぜひ機山ワインHPをご覧になって頂きたいと思いますが、ここは家族経営の温かさ、ワインを実に大切に育んでいらっしゃるのがひたひたと伝わってきます。
お写真は奥様のゆかりさん!美人で気さくな彼女はオーストラリアにワイン留学していらしたらしい。あとから小学生の可愛いお嬢ちゃまにもお目にかかりました。ワインに囲まれて育った彼女たちも大きくなったら後を継いでいくのかな。
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部屋の片隅で『ENNE!』と叫ぶマークの声に見たのは、これ
証明書にある<Rauma、Finland>はマークが主催する音楽祭の町ラウマのこと。そう、私も演奏して毎年8月のブログでお馴染みのあの場所です。(来年は25周年記念!日本から沢山の方がいらっしゃる計画も…)
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これが1916年にラウマの港に船と共に沈んだシャンパン…の空き瓶。発見されたのは確か80年代後半だった筈です。一体どんな味がしたんだろうか?
というわけでIMG_2400.jpg
2008年もEnne<ご縁>に乾杯!!です。
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2008-01-01 Tue 22:58
ー新春のご挨拶ー
2008年、謹んで新年のお慶びを申し上げます!
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皆さま昨年は様々にお世話になりまして心より御礼申し上げます。
 本年もどうぞ宜しくお付き合い下さいませ。


なんだか連日ワインでパーティーだった年末、年越しの瞬間までも赤ワインで乾杯致しました。
でも新年は、久々の日本でのお正月に母が張り切ってくれましたので、お節料理に敬意を表してお酒。お屠蘇から越乃寒梅で飛ばしております。(Tちゃん、ありがとうございます。2007年金賞の秘蔵新酒も美味しゅうございました!)

ウチのお雑煮は京都式で白味噌の丸餅。お節と言えば、数の子ときんとん、黒豆と祖母の作った錦卵くらい、昆布じめの鯛くらいしか食べられるものがなかった子供の頃には、この甘いお雑煮だけが強い味方でした。(ごまめなんて見かけが怖くて…)丸餅を焼いた香ばしい香りにお腹をすかせながら、お椀の蓋を開けると上に乗せた鰹節が踊っていてワクワクしたものです。

今ではもちろん、お重に入ったものは全種類制覇。こんな美味しいものを昔はなんで食べられなかったのだろう、と首を捻りながらお酒と味わいました。

昨夜は除夜の鐘が鳴ったあとに家を抜け出して、いつも伺う神社で参拝。
普段は入れないご本殿の前で、神様に昨年の御礼と新年のご挨拶(誓い??)をして眠りにつきました。

2008年が平和で明るい年となりますように!




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| 水谷川優子のチェロ弾き旅烏日記 |