旅するチェリスト水谷川(みやがわ)優子のブログ

2008-02-29 Fri 23:13
凄腕たち、近い再会を願う!
お陰さまで20080228.jpg
3日間のリハーサルと2回の本番、スーパーチェロアンサンブルトウキョウの濃い5日間も昨日の川口リリアホールの公演をもって無事に終了致しました。
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↑新作CDのジャケットにもなっている写真、大評判です。

沢山のお客様にいらして戴いて熱のこもった会場となり、皆で気持ちよく弾かせて頂きました。ありがとうございます。

リリアホールは残響音がまろやかで弾き易かったのですが、前日の仙台青年文化センターと性格が随分と違い少し戸惑いました。ほとんど正反対の性質を持つといって良い2つのホール、舞台上でもお互いの聞こえ方がまるっきり違うのです。とにかくリハーサルの間は皆で必死に一番良い響きを探すのに終始しました。

こういう時はそれまでのリハーサルや、前日の本番の手応えも捨てることで新たに進むしかありませんが、それがソロと違ってアンサンブルは、しかも横並びの12人だとなかなか難しく、怖いのです。
チェロはバイオリンよりも弾くスペースがいるから端と端などは<離れ小島>状態。
聞こえてくる音には時差があるので、目と体全体をアンテナに…後は本番においてのお互いの<信頼>のみかな?
でもコンサート中は皆それぞれが全力を尽くし、アンコールのピアソラ2連作までテンション高く、楽しく音楽に浸かったと思います。

それにしても丸山リーダーの精神力にはつくづく…彼の鋼の精神力が音を出させているのだなと、もう<尊敬>の一言!
そして妻のSちゃんにも座布団3枚!自身も忙しいビオラ奏者なのに、毎回ご主人を献身的に支える姿に涙が出ます。(会うたびに自分を省みて…)お世話になりました!

↓は前日の仙台打ち上げの図。リーダーおススメのお店、青葉区中央の<ねぎぼうず>にて。さすが地元出身者のご推薦だけあって、どれもこれも本当に美味で。。。
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お鍋の湯気なのか皆の熱気なのか、わかりませんが、なにしろ新鮮なお魚、お刺身から焼き物から、お鍋から…
そういえばスイス在住の姉に『あなたのブログは見ても見ても食べ物の写真ばかり…』とクレームを頂戴したのですが、今日は日本の美味しさに感動したのだもの。。。姉よ、ここからは目を覆ってください。
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↑こちら左は作曲家の西澤健一さん、素晴らしい新作の初演をさせて戴いたのは今回の喜びの一つでありました。しなやかで鋭敏な感性、そして周りに媚ない芯の強さを併せ持つ才能の持ち主、見かけは俳優系?です。素敵な奥さまとのピアノ・デュオで披露する演奏家としての腕も天才的という噂。

そして彼が焼いているのは昆布の上の太った牡蠣たち!
その後ろはヤケに真剣な表情の石川祐支さん。及川浩治さんと石田泰尚さんとのピアノトリオBeeの公演で、先日リリスホールではニアミスしたばかり。札響の首席を務める彼、先日の爆弾低気圧では飛行機が飛ばず帰ってみれば家は雪に埋もれ入れず(!)、でホテルに一泊したそうです。
この昆布はあとからパリッと焼かれて登場。潮の香りが!
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そして太った穴子を焼き…
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皆さんが持っているのは、さきほどのお刺身の骨。カリカリに炙ってくださったものを香ばしくポリポリ。右側の海野幹雄さんは、聴衆にも品の良いお育ちがバレてしまう<お坊ちゃま空気>に成田の管制塔を超えるレーダーを持ち合わせているチェリスト。アンサンブルのご意見番と密かに呼んでいます。
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今回は女性メンバーが三分の一!
左から今回の最年少である灘尾彩ちゃんはまだ25歳ですが、舞台でも堂々と伸びやかな音で頼もしく、素顔も性格も本当に可愛い。彼女が数日前から買い出したブログをリンク致しましたのでご覧下さい。真ん中は荒庸子ちゃん。4ヶ月の愛くるしい赤ちゃんを置いての初旅行が急に二泊になって大変だったと思いますが、彼女はいつも通りの柔らかーい笑顔。ママは神々しいと痛感いたしました。右が三森未来子ちゃん。その優しくて暖かいキャラクターは頼りがいあるグループの<姉貴>的存在。私もついつい色々と助けを求めてしまいます。+私で女性の楽屋はいつも和気藹々、楽しい4人組だったのでした。20080228194832.jpg


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海のフルーツー海鞘、爽やかでした。(結構食べられない人が多いのを発見)20080227235506.jpg
締めのお蕎麦、その前に見事なお雑炊が出たし…と一瞬躊躇したものの、その食感の気持ちよさにあっという間に戴いてしまいました。
白子や鱧や…他にも美味しいお料理が沢山出たし、面白い凄腕メンバーももっといるのですが、写真を撮り損ねました…20080228014359.jpg
私のベレー帽で絵描き化してるのは林裕さん、チェロもお人柄も独特の良い味!(注:右は丸山リーダー)それから石豊久さん&上森祥平さんという漫画の登場人物みたいな凸凹同級生2人、そのさり気ない一言が常に爆笑を呼ぶ山本裕康さんは音楽家の才能とリンクして小説家としての才もあるし(で、山さんのブログも早速リンクに追加致しました)、そして渡邊辰紀さん!超絶技巧を自然体で簡単そうにお弾きになる辰紀さんの音色は艶やかでうっとり…いつも惚れ惚れしております。なにせ、我が母も彼が高校生の頃からのファンでありますから。

では凄腕の皆さん、5日間ありがとうございました。暫しのお別れですが、また次回に会えるのを楽しみにしています!

私も気持ちを切り替えて、3月8日の加藤昌則さんとの県民ホールのコンサートに向かいます。来週の月、火曜日は新潟だし…(雪かしら)

時間は飛ぶようになくなっていきますものね!
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2008-02-28 Thu 14:22
只今移動中
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おかげさまで仙台公演も盛会にて無事終了!
あちこちで弾かせて戴いていると、同じ国の中でもお客様の自己表現が違うのを本当に面白く感じます。(写真は青年文化ホールにてリハーサル風景)
丸山リーダーのご出身地である仙台の聴衆の方々からは黙した熱さを感じます。
「固唾をのんで見守る」といった感じ。でも鳴り止まない大きな拍手とニセモノでない『ブラヴォー!』で昨日は会場が湧いているのを感じました。
そして今朝はホテルを9時に出発、そろそろ川口到着というところです。
バスの中はチェロだらけ…皆さまお休み中で静かなものです。

宮城から福島、栃木と車窓から眺めた景色は、完全に冬と決別したように見えます。
野原の所々に残っていた雪の足跡、遠くの山々が被る白い帽子も随分と小さくなって…

さ、今からリハーサル、本番では12人で完全燃焼できますように!
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2008-02-25 Mon 23:23
スーパーチェリスト・その2ー怒濤ー
岩場に遊ぶトドのような…IMG_2548.jpg
混入物発見!!IMG_2549.jpg
…お茶目なリーダー…

恐ろしい事にたった今、書き終えた記事が消滅…打ちひしがれております。

ので短縮版の記事を!
故あって明日から仙台入りする事になった我々12人、そのまま仙台に住み着いて本番、なんとチャーターバスで川口リリアに乗り込んでの本番、となることになりました。
故は…どうやら明後日は<新幹線が止まるかも>、という程の大雪が予想されているらしいのです。

剛胆な決断&素早い実行力のリーダー丸山氏に感服&惚れ惚れ。。。本当、自然を侮ってはいけませんものね。

しかし、現実はこれからパッキング、宿題もまだ終わってないし…
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まあ、何がなくとも、最終的にはこの子たちさえいれば何とかなる気もします。
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壮観!!
抜け殻と本体=サナギと蝶?いえ、蝉かしら。



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2008-02-24 Sun 23:30
スーパーチェリスト・その1
NYの地下鉄を闊歩する凄腕チェリストたち!?
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いえ、京王新線の幡ヶ谷駅構内…の、凄腕チェリストたちです。

今日からスーパーチェロアンサンブル・トウキョウの合わせが始まりました。
連日4~6時間で三日間のリハーサル、そして仙台公演、川口リリア公演と続きます。今回は既にレパートリーの、しかもCDの録音も済ませた曲が多いので、いつもよりちょっと余裕…?今日は予定より早く終わりました。

いえ、怠けているわけではありませんよ!
チームの<より良い明日>の未来図を描くリーダー、丸山さんの下で厳しくしごかれております。
リーダーというかキャプテンというか、指揮官の丸山氏のキャラクターは「兄貴」です。
「頼れる兄貴」なのです!

(初めて参加させて頂いてから何年になるのか…あの頃は大先輩だらけだし、男性が多いしで、リハーサル中に自分がサッカー部の新入部員になった白昼夢を見たものでした…しかもドリブル出来ない部員ね)

それにしても、このアンサンブル「チェロ弾きに悪人なし」の定説通り、楽しく和気藹々とした雰囲気です。今日なんて、皆と作る響きの輪に身を浸していたら体調が良くなったくらい。

前回も書いたと思いますが、12人チェロ弾きがいれば12通りの個性がある。
キャラクターが被ることは無いと断言できます。

もちろん、どんな楽器でも音や音楽に人柄が滲み出るものですが、ここまで顕著なのはチェロだけではないかしら?

そして、チェリスト同士が仲良いのは世界中の現象です。
例えば、どの国でもチェロ担いでいると見知らぬ人に微笑みかけられ
「やあ、僕もチェロ弾きなんだ!」
「あら、どこの国のひと?」
「○○」
「わ、じゃあ××さん知ってる?」
「もちろん!同じ先生だもん。君はどこで勉強したの?」
「△△」
「あ、友達がいたよ。◎◎って知らない?」
「知ってる知ってる、●●で一緒に弾いたことある!」
…が日常茶飯事です。

チェロ族という大きな家族には国境はありません。背中に担ぐチェロが平和のシンボルです。(大袈裟??)

まあ、明日も12人で切磋琢磨しながら、多いに楽しく合わせて来ます。

いくら丸山さんが吊るしのポスターを排除しても日本だとすぐにわかってしまう、地下鉄内の<凄腕たち>!
満員電車だったら単なる<嫌われ者たち>。。。でしょうか。
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さ、この和気藹々ぶりを音で感じたい方は
 仙台市青年文化センターの27日公演か
 川口リリアホールの28日公演へどうぞ!

スーパーチェロ日記、続きます。
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2008-02-23 Sat 17:30
BUBU-KATZE <猫嫌いの方ー要注意>
BUBU-KATZE!IMG_2488.jpg
先日は久々に小学校からの友人Mの家を訪問。学年の中でも有名だったおばさまの素晴らしいお料理を楽しみに伺ったのですが、思いがけずBUBU猫(ぶーぶーカッツェ)の歓待も受けることになりました。
注:BUBU猫とは水谷川家においての、丸く愛らしい猫の総称です。katzeはドイツ語で猫のこと。

M『名前はミル…息子がミルフィーユと名付けたの。みやこ(女子校Fでの私の呼び名)が知ってるミーコは数年前に亡くなったけど、同じ猫でも随分違うのね。性格も体型も…』IMG_2489.jpg
BU『ちっ!撮るなよ』

『気をつけて、噛むわよ!』というMの白き手は確かに傷だらけ。IMG_2492.jpg
大丈夫、甘噛みです。

甘噛み…じゃ?IMG_2493.jpg
でも通常は他人をこんなに近くに寄らせないので、上々の扱いだそう。

M『取りあえずお食事にしましょ』IMG_2501.jpg
M母『ジンファンデルで乾杯ね!』

ピンク胡椒が爽やか、海の幸サラダIMG_2500.jpg


ほんのりと甘くすっきり、オレンジパプリカのポタージュIMG_2506.jpg


漂う香りにちょっと羨ましそうなBUちゃん。IMG_2499.jpg
ソファーからハミ出している物は、なんですか?

円やか、帆立と小海老のパイ包みポテトのグラタン添えIMG_2511.jpg


寛ぎのひとときIMG_2514.jpg
なんか見た事のある図だと思ったら、お隣に住んでいた水槽入りのワニガメ君でしたか。

類は友を呼ぶ、叔母さまの料理好きなご友人が焼いて下さったベイクド・チーズケーキIMG_2516.jpg
味わいすぎて写真を撮り損ねたリゾットも含め、全て美味の星3つ!!

M母『あら、ミルも煮干食べる?』
ミル(BU)『食べル!』
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あれ、この後ろ姿って何処かで。。。アルマジロ?

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このお姿は…狸?!

「ツチノコ」

キッ!!
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睨みが効く猫です。後ろ足で蹴られそう。

M母『ミルはねえ、まだ三ヶ月なのよ。どうしてこんなに大きくなっちゃったのかしらん?』IMG_2535.jpg
三ヶ月!あなた子猫なの!?

可愛くって可愛くって、ついチョッカイを出す「触っちゃお」
右指注意!IMG_2538.jpg

キッ!!IMG_2539.jpg
怖っ!!

まあまあ、そう怒らずに…IMG_2540.jpg
B『…』

可愛いのに触らせてくれない、そんな猫にはもっとシツコクしたくなるのが人間。
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そんな心理も知らぬ、まだまだあどけない仔猫のミルでした。愛らしいおなか!

さてリンクのお知らせ:神谷未穂さんのブログ《ヴァイオリニスト未穂のダイアリー》をリンクに追加致しました。
「ヴァイオリンを弾く観月ありさ」と私が密かにあだ名していた美少女も在フランス(半分日本?)の素敵なマドモアゼル、いえ最近は素敵なマダムの風格も出てきました。私と彼女は姉同士が同級生で在スイスの仲良し、しかもこのブログでもお馴染みの磯絵里子さんとは従姉妹!二人で組んだユニット<デュオ・プリマ>での活躍も目覚ましいのです。いつか一緒に弾きたいですね、未穂ちゃん!
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2008-02-19 Tue 14:16
ショパンショパン
やっと本チラシが出来つつあります。N6gc1l.jpg
上から覗いてらっしゃる田崎女史のためか、いつになく<カッコいい>路線のチラシになりました。


1月に朝日カルチャーセンターの「田崎悦子、半生を語る」という講座に伺ったのですが、お話だけでなく御自身のDVD観賞や生演奏もあり、あっという間の一時間半、なんとも楽しい講座でした。

ビルの中の教室でピアノから紡ぎだされた音はまさにー<生きている>ー
音の一つ一つが立体的で、飛んだり、跳ねたり、滑らかに繋がったり…生まれたての音の粒をそこで掴める様な、そんな錯覚をおこしたくらい。
弾いてらっしゃる姿は楽器に向かっているのではなく、音が言葉であり、田崎さんの魂<ソウル>そのものなのだと実感させるもの。

実際に圧倒される迫力でした。

でも、私的にお話ししている時の田崎さんのなんとチャーミングでしなやかなこと!
積み重ねてらした年齢やキャリア…そんな事をすっかり忘れてしまうほど<可愛い>方なのです。
改めて、こんな素敵な方とご一緒に弾ける事の喜びを噛み締めています。

ワインを持って、お泊まりリハーサルに伺う予定です。
弾いて、浸かって(音に)、飲んで(?)…しかも田崎家の家族には犬と猫たちもいるとのこと、なんというパラダイス!


などと思っていたら、昨日はお呼ばれしたアンサンブル金沢の首席チェリスト、ルドヴィート・カンタさんのリサイタルで山梨在住音楽評論家のM氏ー評論家のマズルカ的ブログーに遭遇。
先日M氏主催の「天秤座の会」という集いに参加出来なかった私はメールで近況をお知らせしていたのですが、会うなり『優子さんに、これあげようと思って!』と雑誌ホッとらいふを手渡し。開いてみると巻頭記事が八ヶ岳麓の田崎邸で寛ぐM氏×田崎女史の対談じゃありませんか。
噂の囲炉裏や暖炉の写真も載っていて「おお、ここで音合宿か!」とワクワクに拍車がかかりました。

そうそうカンタさんのコンサート、前半がショパンだったこともあって喜んで伺ったのですが、さすが<弦の国チェコ>という弓さばきに見とれました。

アンコールに弾かれたショパンは私も5月のリサイタルに弾きますが、カンタさんの決して派手ではない、けれど深くて暖かい音色にお人柄がにじんで…しみじみとした感動を胸に抱えて帰路につきました。

ショパンとチェロの相性に乾杯!
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2008-02-16 Sat 22:51
お知らせ:怒濤のショパン??
お知らせ!
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↑なぜかエバってみました

 さてさて<お知らせ>です。
毎年、紀尾井ホールや朝日浜離宮で行っていたリサイタルを
さらに<自分の世界>を追求するため(!)に今回からシリーズと致します。

その第一回目はなんと巨匠<田崎悦子女史>をお迎えしてのショパン!
副題は衝撃のデュオー憧憬と渇望のショパンです。←名付け親K氏。。。

ショパンが敬愛したバッハで幕開け、最期に遺したチェロソナタをメインにしたプログラム…

その間には夜想曲やワルツといったピアノのための名曲を古今のチェロの名手たちが編曲したものも取り上げます。
ショパンの親友だったチェリストの編曲もありますし、なんと私の編曲も。

そうそう「戦場のピアニスト」のあの夜想曲もチェロの音で聴いて頂きます。

(内容については、これからブログで触れていきますね。当日いらした方にはさらにサプライズ付き!)


子供の頃からのショパンへの思い入れを、ここで音に昇華させたいと思います。

コンサートは5月31日(土)14時開演
チケット売り出しは来週2月23日です。

どうぞ皆さま、いらしてね!
紀尾井ホールにてお待ち致しております。


あ、下記リンク集に♪Paris-Tokyo雑記帳♪というYさまの素敵なブログを追加致しました。記事の内容も音楽から美味しいものまで色々盛りだくさん!是非ご覧になってください。
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2008-02-13 Wed 17:08
桜…カワヅサクラの季節
あの白ーく冷たかった雪はもう過去の出来事…?

今日の東京は風は冷たいけれど、窓越しのお日様がぽかぽか。
近くの神社では小さな河津桜に花開き…その可愛らしい様子にPP(ピアニッシモ)の春の声を感じます。(でも今朝、関西の友人からは『雪ちらちら、寒ーーいっ(>_<)』と凍てついたメールがきましたが…)

ところで、あまり自分の体調についてばかりブログに書くのは申し訳ないのですが、あまりにも沢山の方に御心配戴いたので、ここで少し触れさせてくださいまし。

1月のブラックアウト以来、まだ完全な本調子(いつもの元気120%)ではありませんが、日に日に体力は戻りつつあります。

珍しく食欲がない日が続きましたが、自分でもショックだった<ミニサンドイッチ8切れ入りの2切れが精一杯>という、あの悲しい日々とはもう「さよなら!!」
今やっとRoyce'のポテチ・チョコが美味しく感じられるようになりました。


何よりも日常生活で気力が満ちてきたのが本当に嬉しい!(コンサート中だけでなく)
ありがたやー、です。

今度こそ、自分の身を<預かりもの>だと思って大切にします。(誓!)


昨日は私のプロジェクトの一環で神奈川県のH市に訪問コンサートで伺っていました。
御縁あって、S先生が連れて行って下さった先はキリスト教シニア・ホーム。信仰を持ったお年寄りの方々が住んでいらっしゃる施設です。
小さな響きの良いチャペルがあって、そこでマークがバッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ、私は無伴奏チェロ組曲などを弾かせて戴くと、どんどんと穏やかな澄んだ気持ちになっていきました。
明るいシュトラウスやグリエールの「ゆりかごの歌」などの二重奏、父が編曲した、「ちんちん千鳥」を含む日本の歌…
最後に賛美歌を数曲弾くと、皆さまの御声がまるで大きな教会の合唱団のようにチャペルに響き渡りました。とても杖をついたり、車いすに乗っていらっしゃる方々とは思えない、そんな力強い歌声。
信ずることは感謝すること。その振動が楽器や、心にびりびりと伝ってきます。

賛美歌の中に「フィンランディア」があったので、突如それを弾く事にしたら、力強く演奏し終わったマークが『まるで皆さんがフィンランド語で歌っていらっしゃるように感じました』とスピーチ。

戴いたものが大きかった時間でした。

実は朝は未だふらふらしていたのですが、これで内面から充足!
そこで夜はこのように乾杯。20080212180752.jpg
しかし、まだ<アプリコット・ジンジャー>(アプリコットリキュールのジンジャエール割り)で乾杯なのでした。この前のAQT打ち上げでは杏子酒だったし…
これではお酒とは呼べん!くくく…20080212180621.jpg



さて、ところで次回AQT(アクトリ…否、アクア・トリニティ!)の静岡公演について

既にHPでもスケジュールにUPして戴いておりますが、4月21日に静岡県立美術館でAQUA TRINITYのコンサートがあります。
これ日本製紙さまがスポンサーで、なんとお客様は御招待。
静岡新聞では数日前に告知され沢山の方が応募して下さっているようですが、Webからも下記2箇所からお申込みになれます。

公正な抽選ですから、申し込み順ではありませんので、どうぞ奮ってご応募くださいまし!


アットエス:2008日本製紙ミュージアムコンサート第1回

静岡新聞:アクアトリニティ2008日本製紙ミュージアムコンサート

ちなみに4月なら先日Cさまに戴いて最高に美味しかった「石垣いちご」がまだあるそうな。
ー美味しい苺をお土産に静岡でAQTを聴こう!ーがキャッチフレーズです。
ただし美術館のコンサートなので月曜日ですが。。。
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2008-02-10 Sun 21:40
Aqua Trinityファーストリサイタル 御礼
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Aqua Trinityファーストリサイタル無事終了!

雪の中をいらして下さった皆々さま

前日リハーサルにも立ち会って下さったチェンバロ主のUさん、に
マネージャーのダブルN嬢。

いつも暖かくサポートして下さる心優しいリリスホールの方々

有難うございました

いやはや手前味噌ですが、我々よく頑張ったと思います。
なにせ、このプログラム…尋常ではありません。

ヴィヴァルディ:四季より“春”第一楽章
 花咲き乱れ、鳥のさえずりが…という本来ヴァイオリン三本で弾くソロ部分、なんとチェロで原音参加…AQTならではのオリジナルを追求するためには、このくらいやらねばね!

ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
 牧子嬢、ラヴェルのまったり感をチェンバロで出すため大変に工夫していました。この響き、またオケとは違って新鮮だったのでは?

キュイ:オリエンタル
ドヴォルザーク:スラブ舞曲第2番
 我々が好きな民族調の曲。ピアノだと普通に収まってしまうところですが、<異国の音>が追求できたかしら。

加藤昌則:ある映画主題による二重奏「Memoirs of TOTO」~ A collage of “God Father”
 これは絵里ちゃんとのデュオ。
ライティングも使って、もうお話に入り込んで、いや、初代と二代目のゴットファザーになりきって演奏。加藤さんの映画への思い入れが楽譜の行間に滲み出ていました。その思いを背負って二人、かつて無いくらい集中…役者さんのように気持ちがシンクロしていました。さすが大魔神!

映画「黒いオルフェ」テーマ
 去年にバンドネオン、ピアノ、ヴァイオリンでの演奏を聴いて以来「これはAQTでやりたい!」と思っていた曲。イントロのザクザク感はチェンバロならでは、です。

ビゼー(加藤昌則・編曲):「アルルの女第2組曲」より『ファランドール』
 リハの時に加藤君が『これ、絶対に面白いよ!』と太鼓判を押してくださった曲。しかし何故かチェロが結構大変なところが多く、絵里ちゃんに『これ絶対にイヂメよ。何かしたんじゃない?』と言われる始末。でも大魔神は『いやあ、面白いよ!』の一言なのでした。

で、加藤作品に触れたトークで思いっきり、『今日は加藤さんが残念ながら、いらっしゃらなくて…』などとお話ししていたのに、前半終了して楽屋に戻ろうとしたら、そこにはニコニコとした旧知の人の姿が!!
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思わず、三人とも『ええっ!!どうしているの??!!!!』と絶叫。
 好き勝手に弾いてしまったので、焦るのです。こういう時は…

後半
ラモー:クラヴサン・コンセール第5番
コレルリ:ラ・フォリア
 牧子巨匠の世界に私たち二人とも必死でお供致しました。
どうせ現代楽器で弾いているのだから下手に古楽器の真似をするのはやめよう、と自分たちらしさを出すのに苦心したもの。チェロは6弦のガンバの部分を受け持つのだし。でも、なんと美しい曲たち!これからレパートリーを増やしていきます。

最後はピアソラ三段!
 ブエノスアイレスの春
 タンティ・アンニ・プリマ
 リベルタンゴ
大好きなピアソラ、憧れのピアソラをこの三人で弾けて幸せでした。
お互いに普段のソロの時と全然違うプログラミングだし、新しいジャンルもあったし…大変でしたが、手応えがありました。

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沢山の方にお並び頂いて『これから楽しみにしています』と御声をかけて戴きました。嬉しく、ありがたい事です。

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最後に加藤大魔神ともう一度パチリ。
左は絵里ちゃんの従姉妹、ヴァイオリニストの神谷未穂ちゃん。いらして下さってありがとう。

AQTもやっと一歩を踏み出しました。次回は4月の静岡公演です。
牧子ちゃん、絵里ちゃん、ありがとう&これからも宜しく!
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2008-02-08 Fri 15:27
少しずつ浮上…東へ
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今朝は姫路から新幹線を乗り継ぎ、静岡テレビの生放送に駆け込んで始まりました。(五分だけだけど)
チェロの魅力なぞ語りながら、4月21日に静岡県立美術館であるAQT公演の宣伝をし、アメージング・グレイスを一節…
そのあとは静岡新聞とWebそれぞれのインタビューで語り語り…
今朝の静岡は清々しく気持ちよい晴れっぷり、富士山が石を投げれば届くほど近くに見えました。Mr.ちあき曰く「雪のせいで冬は特に近くに見えるんです。」だそうな。
今日お目にかかった静岡放送や新聞の方々は皆さんお人柄が良く、穏やかな空気…私も終始リラックスしていました。
4月は三人で伺うし、もう少しゆっくり静岡で過ごしたいものです。
取材の後は朝からアテンドして下さったMr.ちあきに4月の会場となる静岡県立美術館に連れていって戴き、今からリリスに走ってAQTのリハーサル。チェンバロのご機嫌はどうかな。
それにしてもコンサート会場でリハーサル出来るなんて贅沢…幸せです。明日も楽しみでわくわく中!
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2008-02-03 Sun 17:56
銀箔のしらべ
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朝起きたら、こんな世界に…!
一瞬、自分がどこにいるのかわからなかった。まるでフィンランドみたいなんだもの。
そういえば最近、スイスでもドイツでもフィンランドでも、こんなに綺麗に雪が降るのを見てないなあ…と暫く窓に鼻をつけて眺めていました。
窓を開けると懐かしい香り、目を瞑ると雪降る音が…風によって踊っているみたい。

さて今日は新幹線で西に向かう日…簡単に関ヶ原を通れるでしょうか?

家にいるときは幻想的で静かな一時でしたが、案の定、一歩街に出たら大変な騒ぎ。私だってローヒールのブーツで何度も滑りながら(チェロ背負って)恐々歩いていましたし、そこら中のバスやタクシーがチェーン着けてのノロノロ運転で、フィンランド生まれ育ちのMが「ぷっ」と笑うほどの大騒ぎ。
在来線が遅れたり運行中止だったりした割に新幹線はたった数分の遅れ…
でも「のぞみ」が小田原で『雪をチェック』するためにわざわざ止まったのにはびっくりしました。
丁寧な仕事、さすが新幹線です!
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2008-02-01 Fri 17:54
心のデトックス=強制的な反省
復活!

突発的な停電とは予期せぬ時に起こるもの
と相場は決まっていますが…

実は久々に、
黒黒黒黒黒黒黒黒…
黒黒黒黒黒黒
黒黒クロ黒黒黒
黒黒黒黒
黒…
という状態に陥っておりました。

今回、私の体内ブレーカーが落ちたのも急で、背中にブラックホールが出来ているかどうか、確認する間もなく高熱。
ベッドの中で体中の骨が軋むのを我慢しながら、日頃の健康を感謝せねばならんと痛感(痛感です!)。
痛い目に遭うと自分の過ごした日々を省みて猛烈に反省するもの…と言っても最近は暴飲暴食など、格別に荒れた訳でもない。
ただ思えば、一月になってから様々な事が次々に勃発、別に悪い事だけでもないので、クールに淡々と対処していたつもりが、やはり何処かに無理があったのでしょう。ガラにも無く、頑張っていたのかもしれません。


私は風邪やインフルエンザなら、ひいた(うつった)瞬間に『来タッ!』とわかるのですが、今回は症状は風邪に似ていましたが、そうでは無いのをはっきり自覚。

月曜日に楽しくAQTの牧子嬢のご飯付きリハをした20080128122553.jpg
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帰り、電車の中で、それは突然やってきたのでした。
そんな時に限って電話はかかるし、タクシーはいないし、携帯の電源がいきなり切れるし…
とにかくなんとかベッドまで辿り着くと、あとは『さようなら』という風に記憶が途切れたのでした。

スイッチ オフ

でも、人間、時には這ってでも果たさねばならない約束があるもの。
もしくは<這えるなら果たさねばならぬ>というべきか?
もちろん音楽家にとってのコンサートがそうです。手術している訳でなし、しかも人を感染させてしまうのではないなら、やらねば。

で、今週は訪問コンサートをお約束している先が二カ所あったので、解熱剤を飲んで行って参りました。
弾いている時は捨身です。
ありのまま出来る限りの図…

弾き終わると、実際に体は辛いけれど、心には確かにすっきりするものもある…
全く性格の違う二カ所の施設で、でも双方、心待ちに迎えて下さる皆さんのお顔を見ると、息も上がらないし、出ない筈の声も通り、痛い筈の背中も演奏の足を引っ張りません。

不思議

今日、久々に復活の兆しを感じ、階下に行って珈琲を飲みました。
昨日が締め切りだった原稿を急いで送り、午後は歯医者さんへ。

噛み合わせのチェックを済ませた先生が『むっ!これはっ!』と絶句。
「えっ?なにか変な事が?」という私に、
先生『先週から歯が動いてますよ、どうしました?』
私「えっ。。。あのう、月曜の夜から熱が出て」
先生『風邪じゃ、ないでしょう?知恵熱ですね』
…ですって。
なんでバレているんだろう。

帰りはノルマンディー風クレープ屋さんに寄って、珈琲屋さんで豆を焙煎してもらって、日曜日に日本にきたMといつもの散歩道を三倍のテンポでゆっくり歩きました。まるで老夫婦のように…

今日はやっと食欲も戻ってきたし、背中の痛みは骨の痛み(…の様に感じる)から筋肉の痛みへ、下校の子供達に混じって、陽光のもと並木道を歩いていると、一から始めて良いのだ、という気がしました。焦らず、マイペースで。

肩の力が入っていたのを、体に強制的に抜けさせられたような…

体の方が頭よりお利口ということを、またもや思い知った、私にとって心のデトックスとなった数日間でした。

おまけ:痛かった話だけではナンですので、先日戴いた綺麗なものもお目にかけましょう20080130192516.jpg
梅の密やかで、甘酸っぱい春の香り
六本木グランドハイアットの旬房で、カマクラに出逢う20080130190633.jpg




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