旅するチェリスト水谷川(みやがわ)優子のブログ

2008-03-31 Mon 23:18
バルセロナ絵日記<序章>
今日は<序章>でござります。
IMG_2988.jpg
バルセロナ絵日記、なかなか本編に進めず。。。

言い訳:デジカメだと「取り敢えず撮っておこう」となり、膨大な写真の整理だけで時間がかかって。

言い訳:ベルリンに戻ってみたら宿題の小山が待っており。。。例えば、去年ドイツの音楽祭で録った音源を使用許可するために聴いてチェックしてサインして…とか注文しておいた楽譜が絶版で、図書館に連絡するとか、フランスの楽譜屋さんと交渉するとか…

というわけで沈滞していて申し訳ない。

そうそう、季節も変わりゆくので、テンプレートを<梅の木>から戻しました。昨日は友人のメールで『東京は今日桜が満開です』とありました。しかも雨で寒いとか。

皆さまお風邪など召さぬ様、お大事になさって下さい!


しかし…ということは私は桜に間に合うのだろうか??よほど寒い所に行かないと今年は見逃してしまうかも。

しとしと雨の日の桜も絵になるけれど、私は夜桜も好きです。

ー桜の木の下にはーーー

あとは桜吹雪ほど美しいものも無いのでは、と思います。
思い切り良く、潔く、散る。だから古来から日本人に桜は愛されるのだ、と何かで読んだっけ。

さて小出しになってしまうけれど、先ずはご覧下さい、この雪。
写真 雪の中
バルセロナに飛ぶ前の前の日…ドイツにおいてはー冬と春の最後の鬩ぎあいーだったようです。

辿り着いたバルセロナは意外と寒くて、張り切って持っていった春物たちは出番無し…
3月中旬は既に20度以上と暖かかったのに冬に逆戻り、ということです。

宿泊先は出来たばかりの洒落たアーティスティックなホテルで、ガウディのパトロンであったグエルのお屋敷の斜め前でした。
IMG_2909.jpg


この屋上の不思議なツリー(?)が有名なのですよね。
IMG_2911.jpg
地下には駐馬場(駐車場じゃなくて)もあるらしい。
この色合いIMG_2915.jpg
しかし…館内探索は時間がなくて今回は挫折。。。

IMG_2919.jpg
これは昨日のオペラの全景。
空港からホテルに到着して即、街に出ましたが…いやはや良く歩いた3泊4日でした。久々に足が痛くなって、とうとう<歩き靴>を買ってしまったくらい。
IMG_2931.jpg
近くの教会サンタ・マリア・デル・ピ


そして、とうとう本編へ続きます。。。
別窓 | 海のこっち側で | トラックバック:0 |
2008-03-30 Sun 23:01
バルセロナ絵日記<前口上>
バルセロナ絵日記<前口上>。。。

到着した夕方、早速に街の香りを集めに出掛ける。

IMG_2917-2

美しいオペラの前にてパチリ。
IMG_3047.jpg
これは違う日にガウディのイグアナとパチリ…

今日は申し訳ないのですが、ここまで!本番は明日ね。
別窓 | 海のこっち側で | トラックバック:0 |
2008-03-29 Sat 23:43
帰還
バルセロナからベルリンへ無事に帰還致しました。

沢山写真を撮りましたので、明日は早速<バルセロナ絵日記>をお届け致しましょう!
別窓 | 海のこっち側で | トラックバック:0 |
2008-03-26 Wed 00:30
動物の復活祭
昨晩、ベルリンに戻って来ました。

この一週間は缶詰状態だったし、復活祭(ostersonntag& ostermontag)だったので
IMG_2831.jpg
日曜日の夜はフォンデューシノワーズでした。
IMG_2829.jpg
お肉は牛、子牛、子羊、鳥の4種類、ソースは6種類。自分で一番好きな取り合わせを探りながらフォンデューする訳ですが、このソースが曲者。
エミールおじさんは最初からお塩だけで食べ最後までマイペースをキープ。ソースの美味しさに気を取られた人は気が付いたら、もう身動きが取れない状態に…夜更けに嫌がるボリスを連れて早足で散歩にいったのでした。(おやつはヴァイオリニストのマギー作クリームチーズケーキだった。。。)

翌日は午後早々に練習を切り上げ近くのファームに行く事に。
IMG_2832.jpg
馬は大好き、馬にも好かれたらしい。ん?お腹空いてるのかな。
IMG_2833.jpg
ここは競走馬を育てるので全国でも有名な場所です。

隣はエミューがいる牧場…
IMG_2834.jpg
しかも食用エミュー!!
IMG_2842.jpg
ちょっとETゴーホームっぽいエミューたち…目が合ってしまったからこれからエミューのお肉は当分。。。
IMG_2843.jpg
『ハロー僕エミュー』
IMG_2845.jpg
『私はラマです。食べられません』
IMG_2846.jpg
牧場の主みたいな凄いお年寄りの七面鳥を発見。
他にも色んな動物たちが生活しているのですが、宜しければ下記の<続きを読む>でご覧下さい。

夜はデュッセルドルフの町中へ繰り出し…IMG_2891.jpg
ビール工場の中に有るビアホール。土地の言葉で書いてあるメニューはドイツ人にも「?」なのです。

復活祭で活躍するのは多産や復活のシンボルである卵や兎…これは本物のダチョウの卵ですね。IMG_2892.jpg

シューマンがクララと住んだ<シューマンハウス>、当時の名だたる音楽家たちが集ったのでしょう。IMG_2894.jpg


日もだいぶ長くなって来ました。昔の面影を残す街角に超モダンな建物が交差する街
IMG_2899.jpg
コツコツと石畳に響く足音はいつのものなのか、ふと錯覚をおこしそう。
IMG_2900.jpg
今度いつここに来るかなIMG_2903.jpg
明日からはバルセロナです。
動物の復活祭の続きを読む
別窓 | 海のこっち側で | トラックバック:0 |
2008-03-21 Fri 22:13
聖金曜日
今日はkarfreitag<キリストの受難日>イエス・キリストが自ら死を受け入れたとされる日

降ってます。
降ってます。
 小さな雨粒に
  雪
   あられ
    +太陽さんさん!!
これが朝から10分ごとに繰り返されているのです。強い日の光の下に舞う粉雪…風も吹き荒れています。

<空が荒れ狂う>典型的な復活祭時期の天気です。
IMG_2823.jpg

毎年時期が変わる移動祝祭日なのに、どうして必ずこんな天気になるんだろう。空が怒っているようで、でも同時に浄化される…そんな不思議な時期。

こんな日は特にインスピレーションが刺激される。
IMG_2824.jpg
私にとって<楽譜を読むのは本を読むのと同じ>と書きましたが

実際にチェロを手にしている間は、作品に耳を澄まして命を掘り起こす時間
IMG_2826.jpg

石の中から声が聞こえて来たミケランジェロのエピソードを読んだのは、ザルツブルグ留学生時代だったな…
IMG_2827.jpg
しかし同時に<肉体労働者>でもある我々なのでした。
IMG_2714.jpg
窓の外を眺めては一息

こうやって何日かシンプルな生活リズムで缶詰になっていると、少しずつ体の中が変化していくのがわかって面白い。細胞分裂?

美味しいものを愛する演奏家たち7人(例によって全員国籍が違う)で料理の腕も競い合っています。
IMG_2647.jpg
朝は焼きたてパンだし…IMG_2810.jpg


おやつは焼きたてアップルケーキだし…
IMG_2803.jpg
料理ってみんなのストレス解消なのね…IMG_2807.jpg
腕自慢対決…今のところー13歳の夏にお祖母さまと南仏のホテルに逗留中、厨房にてフランス料理の極意を(ソースとデザート)学んだーというエピソードを隠し持つエミールおじさん(ヴィオラ)に押され気味の私IMG_2820.jpg
サラダを作る以外では出番なしと来ています。IMG_2639.jpg
鳥レバー白バルサミコ風味のせサラダ
ある日の食卓その1IMG_2628.jpg
Artichokeアーティチョークはコテージチーズ入りのソーズを付けて齧るIMG_2629.jpg
IMG_2630.jpg

ある日の食卓その2
今日は中華IMG_2673.jpg
IMG_2674.jpg

ある日のおやつ…IMG_2677.jpg


手強いエミールおじさん…IMG_2633.jpg
別窓 | 海のこっち側で | トラックバック:0 |
2008-03-19 Wed 23:02
テントウ虫とボリス犬
ドイツの春は何処に?と仰る方のために…

庭で目についた小さな点…IMG_2623.jpg
懐かしのテントウ虫でした。IMG_2625.jpg

ドイツの木蓮IMG_2626.jpg
雲の流れが速い春の空IMG_2627.jpg

という感じで月曜日の午後からここデュッセルドルフに住まわっております。
近年、頻繁に共演しているオルフェウス四重奏のチェリスト、ラウレンティウ(そうそうフィンランドの音楽祭でチェロ三重奏を一緒に弾いてるのがyou tubeで見られます。右側の人ね。)一家のお住まいで音楽三昧の合宿状態。

で現在の私はショパン一色。どこを切ってもフレデリックになりつつあります。IMG_2648.jpg


5月は23日に新潟<りゅーとぴあ>で寺島陸也さんと、31日の紀尾井リサイタルは田崎悦子さんと…短期間に全く違うタイプの素晴らしいピアニストお二人とショパンのソナタを弾かせて頂くので、どんな体験になるか…今からワクワク。

ノクターンやワルツといったピアノ作品の編曲にも自分で手を加えるので、色んな楽譜を見ては「ヒッヒッ」とほくそ笑んでいるいる状態。

怪しいですか?IMG_2652.jpg


でも楽譜を読むのは私にとって本を読むのと同じ。
良い作品は読めば読むほど、新しい発見がある。

なので「ヒッヒッ」状態になるのです。

そして例によって練習やリハーサル以外の時間は美味しいものに有りついています。それは後日またブログでご紹介。
頭や感覚はフルに使っているものの、少しは体も動かさなきゃフォアグラ持ちになっちゃう。といっても私がマラソンとかボクシングをする訳がなく、せいぜい散歩。

しかも散歩の友がラウレンティウ家の老犬ボリスときています。IMG_2668.jpg

可愛い奴ですが、なにしろ私より体力ないし、私のことを<奇妙な動物だ>と思っているらしく、私に対してだけ態度が微妙なのです。

「ボリス、散歩行こうよー」
『やだ、ボク行きたくない』
IMG_2655.jpg
見て下さい、この及び腰…

「ね、悪いようにはしないからー」
『ホントかな、ドキドキ』
IMG_2654.jpg
なだめたり…

「行きましょーよ、良いところに連れて行ってあげる(ウソ)からー」
『…なんか悪い予感がする…誰かタスケテ…』
IMG_2653.jpg
すかしたり…

人さらいの人みたいな気分でしたが、何とかご機嫌をとって外に連れ出しました。

しかし…この私をナメているのか、草ばっかり食べて走ろうとせん。
IMG_2660.jpg
「あのう、まだですかあ?」

『飼い主なら、ちゃんとコマンドしなきゃ』と言われて、試しにちょっと追いかけてみました。「ほーら怖いぞおー」
IMG_2657.jpg
走るわ走るわ…
よっぽど怖かったのでせうか?

『ユーコ、人間じゃない!』『悪党!』と友人たちの罵りを受けて、反省。IMG_2667.jpg
公園では紐なしです。こちらの犬はお行儀が良いのう。

それにしても、猫族のワタクシ、どうも小さい犬を見るとムクムクと悪戯心が湧いてしまう。友人の家のミニチュアダックスKなどは完全にメダカ扱いしているし。

ジャーマンシェパードやゴールデン、ラブラドール、秋田犬、バーニーズ・マウンテン・ドッグなどの大型犬とは普通に仲が良いのだけど…おかしいな。

屈折した愛なのかも。

散歩していたら、復活祭の卵でお粧ししたツリー発見。IMG_2661.jpg
小さなお子様が自分で塗った卵でしょうね。いいなあ。

どんどん日が暮れて来ました。IMG_2663.jpg
絵の様な月は、何かが横切ってもおかしくない。

さ、ボリスくん、暗くなって来たからそろそろ帰ろうか?
IMG_2665.jpg


いやあ運動した(ウソ)。ご褒美はスペインのワインかな。IMG_2669.jpg
と、こうして一日に終わりを告げるのでした。
別窓 | 海のこっち側で | トラックバック:0 |
2008-03-16 Sun 23:29
非日常生活・2/目にするもの
ちと記事が滞ったら途端に『ブログ書くって言ってたのに!』と嘘つきヨバワリされてしまったので、日記のずるアップ。。。
14日の日付でもアップ致しましたのでセットでお読みください。(でも両方拍手してね。なんとなく。)
IMG_2611.jpg
さて、日本では働き蜂(ウソ)
欧州では<潤い至上主義者>となる私です。
前回は命の水に触れましたが、今回は命の黒い水、珈琲について。

またしてもプエルトリコからの戦利品を担いで帰ったきたM夫。今回の私の日本からの戦利品は抹茶チョコレートに抹茶フリアン、アフリカ椿茶、それから海老&蟹煎餅などなど…接戦です。負けたかも。


上の写真はM夫が、カザルス音楽祭でアテンドしてくれた現地の運転手さんに『美味しい珈琲を買いたいのですが…』と呟いたら無視され、あとで主催者の方からコンサート後にプレゼントされたという珈琲豆たち。

エスプレッソ用もドリップ用も、豆の色が浅くて薄茶から栗色といったところ。
いつも飲んでいる深入り焙煎が凄く黒いように思えます。

とにかく香りが甘い!!エスプレッソなんて最初に飲んだ時、口の中にマンゴの香りがした位。M夫は『パパイア!』と叫んでいましたが…とにかく南国フルーティー珈琲なのです。

いつもの如くブラックで飲むドリップの方も、コクあって苦みは少々、酸味はまるでない、と不思議体験であります。

珈琲の概念を打ち壊されたような…あまりにも苦みが無さ過ぎるのでマキアートは却下。やはりイタリアのエスプレッソマシーンにはイタリアでローストした豆が相性よいのでしょうか。

そういえば以前、M夫はブラジルで『一番美味しい珈琲下さい!』と言ったら『日本に行きな!上等なのは国の外だよ』と言われたそうな。。。
結局コスタリカが最高に美味しかったらしい。(コスタリカでは一番美味しいのは国の人が飲むんだよ、という話。日本のお米で聞いたのと同じだわ。)


ま、とにかく<プエルトリコの珈琲はフルーティーである!>というこの事実を確認しながら覚醒する毎日です。

で楽譜を読んだり(おさらい、ね)、探したり、注文したり、調べものしたり、という日中が過ぎると夜は趣味の世界へ。
IMG_2609.jpg


数日前に通りがかった本屋さんで見つけた<世界のクロサワ>!しかも見た事が無いものばかりがシリーズになっていました。
売り切れは椿三十郎と蜘蛛巣城、用心棒と隠し砦の三悪人。椿さま以外は持ってるから、まあいいか。(日本で全集を買おうとしたら英語字幕がなく悲しく断念しました)

そう、有名な「生きる」もお恥ずかしながらワタクシまだ見てないのです。

その晩に早速見たのはゴーリキーの戯曲を江戸時代の長屋に置き変えてクロサワ流に料理した「どん底」、The Lower Depth、 NACHTASYLがドイツ語。ウィキのどん底

如何にもクロサワチック(当たり前か)のこの作品は1957年に発表され、一癖二癖有る役者さんたちも黒澤明ワールドの何処かで見た事がある人たちばかり。

大掛かりな作品ではありませんが、その舞台を見ているような臨場感、映画ならではの周到さ、それぞれの役者の臭い、カメラアングルにタイミング、最後のーどん底である事を開き直ったかのようなー酒盛りのシーンにストンと落とすエンディング…ただただ満喫致しました!

鬼の様な女を演じる山田五十鈴さん、表情と一挙一動が美しくも恐ろしい。今は滅多にいない大女優の貫禄。

凄惨に虐められる妹役の香川京子さんが初々しい。

三船はスーパーヒーローではなく、運命に(もしくは『どん底』の世界に)翻弄されるある一人の登場人物を演じただけ。

悪い大家の中村鴈治郎さんと御遍路おじいさんを演じた左卜全さん、まるでお能の面を見ているみたいで二人の掛け合いにはゾクゾクしました。

皆さんリアリティーのある役者さんですが、なんと清川虹子さんまで出ていたのに後から下記をチェックして気が付きました。ウィキ<黒澤明のどん底>(役者役の藤原釜足さん、ネーミングに笑ってしまった)

昨晩は何故か『皇帝ペンギン』に心震わせたワタクシ…明日から一週間はデュッセルドルフにてチェロくんと缶詰の日々です。

じゃ、又デュッセルから!!
別窓 | 海のこっち側で | トラックバック:0 |
2008-03-14 Fri 21:59
非日常生活・1/口にするもの
春といっても結局はこんな服装で過ごしております。
IMG_2615ぷ

でも町行く人々は少し華いで、何処も彼処もなんとなく春色のベルリンです。

そういえば今回ベルリンに着いたら丁度ストライキで、バスも地下鉄も全部止まっていたらしい。
空港から家まではタクシーだし、この数日間はひたすらのんびりする予定で散歩ついでに買い物を済ませ、シェーネベルグ地区から一歩も出なかったので影響は全くなし。
言われてみれば街にバスの姿が無く、誰も並んでいないバス停の存在が薄かったなあ…というのんびりした程度。S-Bahnしか走ってなかったとか、そのS-Bahnもストライキ…という話だったけれど、自宅でネコ化して頭の回路も電話回線並みの遅さになっている私には実感のないことでありました。

何にせよ<情報が飛び込んで来ず、自ら選ぶ…>という生活は久しぶり。(ーベルリンのストライキ<チベット・ラサ地区の暴動の行方ーという状態)


さて、あちこちのネジが緩み、ストレッチいらずになった私、時差も無く、元気に過ごしております。

で日常生活(もしくは非日常)をgeniessen=<味わって>いる訳なのですが…

味わうと言えばこれかしら。
IMG_2580.jpg
我が家のアヒルくん、いつも大忙しです。ドナルドの口でデカンタ。

瓶はM夫の米国戦利品、その1お馴染みのケイマス、1999年です。

どちらかと言えば好みのタイプなのですが…今度はスペシャルセレクションを飲んでみたい、とつい思ってしまいました。

そしてナパといえば、これ!
IMG_2607.jpg
戦利品、その2です。
我が叔母・Tante Yよ、もうサンフランシスコにアシを向けては眠りませんから。

でも…普通の食事の友とするには気が引けるから、やっぱり何かしらの記念日まで取っておこう。
去年の記念日は同じくオーパスワンの2003年を、その前は1998年を開けたのですが…2003年の瓶は未だ心に残る美味しさでありました。(勿体ない事に1995年は、日本の家のベッドの下かなんかに長年忘れ去られており『もう駄目かも知れないワ!飲んでやる!』と母とヤケになって開けた記憶が…)

しかし…これらは全部頂き物なので、ひたすら「アリガタヤ!」の一言に尽きます。

来年辺りはナパに行ってみたいという野望有り。

普段着のワインIMG_2600.jpg
以前も書きましたが、この辺りは色んなお店が沢山。<心の潤い>第一主義である私は散歩に出るとグルグル回って楽しんでいます。

これはスペインワイン専門店の女主人が胸を張って薦めてくれたもの。ナヴァッラのワインです。これの前に2種類ほどワインプローベしましたが、一番アロマとコクのバランスが良いように感じました。しかし偉そうな発言ですね。

美味しいものを口に含むと「これに何を合わせて食べようかな…」とその場で遠い目になるのは父から譲り受けた私の業なのでしょうか。

で、急いで帰って作ったのは…IMG_2581.jpg
いつものお肉屋さんにその場でミンチして貰った<羊と牛肉>の挽肉を合わせたかったのはFestoneという太ったマカロニみたいなpasta。パスタもバジリコも巨大なので大皿にみえない。

よーく炒めたタマネギに合わせたのは白いシャンピニオンと楕円形トマトのみ、羊のワイルドさを引き立たせながら調教するのに、隠し味の焼酎と木イチゴの酢を使いました。

料理は気分とインスピレーション。お腹を空かせた家族や友人がいれば尚更良い。

これに茄子と赤ピーマンのオーブン焼き白ビネガー風味、それからグルメ食材屋さんのスカシ兄さんが『サラミのブガッティだよ』と薦めた黒胡椒の効いた半生タイプのサラミと、同じくイタリアの癖の無いヤギのクリームチーズ、カマンベールのカルバドス熟成チーズ、スイスのベルグケーゼがお伴という食事でした。

ま、こんな物です。

手抜きとは言わないけれど、料理するのに大騒ぎもしていられないのが本音。でも毎日のご飯こそ美味しくなきゃあかん。

IMG_2579.jpg
『勝手な事言ってるよ』とアヒルくん、トナカイ君とひそひそ話中。
別窓 | 海のこっち側で | トラックバック:0 |
2008-03-12 Wed 23:42
ベルリンの小春日和
無事にベルリンの我が家に辿り着きました。

恐れていた蜘蛛の巣も、私の帰宅1日前に米国ツアーを終えて数週間ぶりにドイツに戻って来たM夫がはらってくれたせいか、どこにも見当たらずに快適。

御陰さまでこうして早速に<海のこっち側で>カテゴリーの記事を増やせるワタクシであります。

『今、ベルリンは寒くもない』というM夫の微妙な情報を頼りに真夜中までパッキングしたものの…蓋を開けてみるまでわからないのが、<こちら>の春先の天候。

安定しないので、早めに気温が上がったとしても<復活祭が終わるまで絶対コート常備>というのが定説、ドイツのおばあさんの知恵袋です。

実際にクリーニング屋さんが冬物で繁盛するのって4月の終わりくらいですもの。


さてさて時差で清々しく目が覚めた今朝は曇り空、散歩の途中で快晴、買い物が終わったら急に風と雨…
天気に翻弄されるドイツの小春日和…だから本当の春がやってくるのは詩や小説にあるように5月なのです。

IMG_2569.jpg
帰ってみたら、アパートメントの壁面塗り替えが完了していました。ガウディのサグラダファミリア並の(=終わりの無い)工事だと思ったけど、さすがに終わったか。

戦前の建物なので、廊下が明るくなって嬉しい。

IMG_2571.jpg
日差しは暖かく、風は冷たい。ダウンの下はロングスリーヴのシャツ一枚。
IMG_2572.jpg

近所を散歩中。昔から芸術家が多く住み着いたシェーネベルグ地区にはM・ディートリッヒのお墓もあります。

IMG_2574.jpg
行きつけのショコラティエを覗いてみたら兎だらけでした。
そうだった、もうすぐ復活祭(イースター、ドイツではオースター)なのね。
年によって日付が変わる移動祝日なので、今年はもう来週です!
IMG_2573.jpg
以前住んでいたザルツブルグでは、オースターの季節になると町中が綺麗に色を塗った卵やチョコレートの兎を飾って、それは華やかに湧いたものです。
フィンランドでは復活祭の時に食べる特別のお菓子が美味しかったし、イタリアでは子羊がメインに出たなあ。。。

そういえば日本では復活祭は一般的にまだまだ存在が薄いのですね。クリスマスはあれだけ定着しているのに。(プレゼント交換の日として?)


IMG_2575.jpg
あちこちの顔見知りの店をチェック。私もM夫も旅が多いのを知っているお店の人たち『帰って来たの?久しぶり!』

IMG_2576.jpg
若者に人気なファラフェル屋さんでお昼。なんでもある日本だけど、これは食べなかったなあ。
IMG_2577.jpg
別窓 | 海のこっち側で | トラックバック:0 |
2008-03-10 Mon 23:55
発つ鳥、後は?
昨日は関西を朝出て午後からは雑用&パッキング。

一昨日の披露宴の楽しさは心に残るものでした。新郎新婦ともに絵から抜け出たように美しかった。
ホテルの大きな会場には義理や儀礼は一切なく皆が心を一つにして喜んで…お二方が結ばれたことに「有難うございました」と思わず御礼申し上げたくなるほど嬉しいものでした。
その後、宿泊先では世代や性別、職業や住んでいる地方を超えて親しい友人たちと朝方まで話し込んでしまいました。笑いすぎで軽い筋肉痛…

で、パッキング
明日から1ヶ月弱、久しぶりにドイツに帰るのです。
我が家に帰るのは本当に久々です!

蜘蛛の巣張っているかもしれないくらい久々です…

でパッキングしていればスーツケースにネロオが巣を作るし…IMG_2556.jpg
あのお、日だまりだからって寛がれたら困るんだけど!
『なんで~どうして駄目なのお~』IMG_2555真ん中
うそぶくネロオ。長期に出掛ける気配で牽制体制に入るのです。

そんなネロオとの戦いの合間をぬって、本日は5月31日の紀尾井リサイタルのためのインタビューを受けて参りました。

音楽誌「ショパン」は田崎悦子さんと御一緒。
ピアノの雑誌なのですが、今回はショパンだからショパン!
で、久々に伊熊よしこさんが記事を書いて下さいます。
発売は4月ですが「ショパン5月号」です。

悦子さんはやっぱり艶やかで格好良い!インタビュー中についつい隣で惚れ惚れしてしまいました。
4月に帰国したらクローズドのプレコンサートがあるので、即リハーサルとなります。IMG_2562_2.jpg

2人のインタビューの濃い内容は誌面でお読みになってね!


それから、モストリークラシックのチャーミングなO田さんと。以前にベルリンで電話インタビューして下さったのてすが、お目にかかったのは初めて。聞き覚えのあるお声なんだけど初対面というのは不思議な感覚です。IMG_2563.jpg
笑っているときの笑顔と切り込んでくる質問の時の真剣な目が素敵なO田さん。つられて沢山お話ししてしまいました。なんとまとめて下さるか、記事が楽しみです。

と、いうわけで4月早々はまた日本の地に舞い戻って来るわけですが、お淋しくなられたら<拍手ページ>にコメントをどうぞ。お返事致しますから。

でも例によってこのブログでは、いつも通り<欧州便り>を更新しておりますので、御心配なく!

…パッキングまだ終わってない…


別窓 | Diary コンサート | トラックバック:0 |
2008-03-08 Sat 20:05
県民ホール終了→駆け足で西へ
20080308200558
満場の県民ホールでのコンサート、Iさん(穏やかで素敵な女性)を始めとするスタッフの方々、マネージャーNさん(若いけど音楽家の心の母)の暖かいサポートにより楽しく無事に終了!
小さいお子様も結構いらしていたというのに、客席には集中した空気が充満、幸せな気分で弾かせて戴きました。ベートーヴェンのソナタの間も子供たちから「ジーっっっ」という視線を感じつつ、それに応えるよう弾いておりましたよ。
ありがとうございました。
本日のパートナー加藤昌則氏とはもう何回も共演して気心しれた間柄。演奏・トークの掛け合いがお互い遠慮なく出来て、それをお客さまが上手にキャッチして盛り上がって下さいました。

歌有り、ベートーヴェンのソナタ有り、ヤナーチェックなんて珍しい曲からペールギュント…ソルヴェイグの歌でシンミリしてしまったのを吹き飛ばすように、アンコールには白鳥と愛の挨拶で明るく終わりました。
サイン会にも沢山お並び戴いてありがとうございました。

で…実は会場から新横浜まで親切なタクシーの運転手さんに飛ばして戴きまして、ただいまワタクシ新幹線の中。
大事な大事な方の御結婚披露に走っております。その方のお祖父様の代から私がずっとお世話になっている恩人の大切な日。今日のコンサートとサイン会も最後まで充実させたかったし、披露宴にもなんとか伺いたかったのです。
でも皆さまの御協力で無事に間に合いそう!
心から音でお祝いして参ります。
別窓 | Diary コンサート | トラックバック:0 |
2008-03-07 Fri 20:48
懐かしの港町
横浜…我が懐かしの街

幼稚園に上がる前はよく横浜の元町に曾祖母と祖母に手を引かれて、長い長いお買い物のお供をしたものです。
やはり頻繁に行った渋谷や銀座よりも記憶がはっきりと残っているのは、醸し出される異国情緒や海のためなのでしょうか。

何時間もかかる店巡りにおとなしく付いていくと、最後に喜久家でご褒美。大好きだった三角形のジャムターツ、子供の頃は一枚なかなか食べきれなかったけれど、大人になって行ってみたら「あら?」というサイズでした。あの頃は何でも巨大に思えたなあ。しみじみ

もう少し大きくなると県立音楽堂や県民ホールのコンサートに連れて行って貰った訳ですが、あの頃はまさか自分が将来そこの舞台に立つことになろうとは…思いもよりませんでした。

というわけで今日は県民ホールで明日の合わせをしていて少しノスタルジックな気持ちに。

20080307183300.jpg
ポーズつける大魔神こと加藤昌則さん、ホールのIさんと。

「かもめと色がノスタルジック!」20080307183849.jpg
と叫んだら加藤さんがかもめになってくれました。真ん中はリハ中にフメクリしてくれたMちゃん。
ではまた明日!!
別窓 | Diary コンサート | トラックバック:0 |
2008-03-06 Thu 23:29
本日の流れ
本日の流れ

いつもの楽器屋さんで愛チェロのメンテナンス→最近、世の中があまりにも乾燥しており、チェロに雑音が混じっている気がしてきたので調製をお願いするも2分で終了。『凄く良い状態ですね!』と太鼓判を押される。
 おかしいなあ…でもホッとした

20080306221604.jpg

いつもの美容室で自分のメンテナンス→奇妙なことに、生まれた時からのストレートヘアの下部分に近ごろウネウネが自然発生。『パーマかけても、こうはならないワ!』と喜ぶ美容師さんにマキマキされる。
 鏡の中の自分は11歳の姪に似ていた…

いつものメンバーでE倶楽部のミーティング、これからの展望についていつもの様に好き勝手なことのみ言わせていただく。
 親愛なる仲間たちには、ひたすら感謝…

いつになく、その後のご飯には行かず帰宅。
明日は8日のコンサートのために加藤昌則さんと県民ホールにて<贅沢リハーサル>です。
ありがたやありがたや!

チケットは完売だそうで、大変有り難き幸せに存じまする。
さらわねばさらわねば!
別窓 | Diary コンサート | トラックバック:0 |
2008-03-04 Tue 23:52
雪だるま不在ー春の新潟市
皆さま、おウチのお雛さま方はお元気にお過ごしでいらっしゃいますか?

「飾るのは早め、仕舞うのは迅速に!」…でも片付けるタイミングってなかなか難しい。翌朝にそそくさと箱に入れるのは可哀想だし、旧暦で片付けるのが本当だとも耳にするし。
はて旧暦だと、いつ頃に?
疑問に思ったら居ても立ってもいられなくなり、物知りサイトこよみのページ(なかなか面白い)発見。見てみると今年は4月8日=旧3月3日らしい。。。

それでは<桜の節句>になってまう、やっぱり却下!20080304120406.jpg
Sさんありがとうございます

というわけで、桃の節句だった昨日は眠い目を擦りながら早朝に新潟に出発。
内容の濃ーーーい1日を過ごし、今日は三条市に寄ってお昼を戴き、さきほど戻って参りました。

実は新潟には沢山の友人がいるのです。彼らの職業は様々ですが、共通点は人柄が暖かいところ。モノ造りを目指して集まってくる人たちと昔からの土地の人たちの混じり合いが面白くて、さらに食べ物&飲み物が最高に美味しいとくれば、ここを好きにならない理由がありません!

なので、ここ数年はプライベートで伺っては、子供達の施設を訪ね、ライフワークとしている<訪問コンサート>も行っておりました。

そして去年の秋に上越市に伺った帰りには、新潟市で<囲む会>的なものも催して戴いて「ますます御縁が深まって来たなあ…」と思っていたところ。

そこに、5月23日に新潟が世界に誇るホール<りゅーとぴあ>でりゅーとぴあ・1・コイン・コンサート2008<癒しのチェロ>と晩にりゅーとぴあ・プライム・クラシック1500 vol.3 の2公演を…というお話を戴きました。

<りゅーとぴあ>は以前から音楽仲間たちから『凄い響きなんだよ』『弾き易くて最高のホール』『雰囲気もスタッフも◎!』などと賞賛の嵐だったホール。
しかもピアノは寺嶋陸也さん!何年ぶりにご一緒させて戴くので、今から楽しみにしています。

企画のN尾氏は2月のAQTリリス公演に新潟名物を持って駆けつけて下さった心優しい方でトンがりヘアと赤いパンツがお似合いの
<新潟のタンタン>20080303184848.jpg
残念ながらちょっとボケてしまいましたが、噂のホールで一枚!
見事なオルガンですね。客席の拡がり方が珍しくて、透明感のある印象。お客様としても聴いてみたいホールです。
左からタンタンN尾氏、私&チェロ君、それからエネルギー溢れる直球インタヴューをして下さった新潟日報記者Oさんに、ふんわりとした微笑みが暖かい広報のY木さん、岡山→東京→新潟という経歴のO村さんはマネージャーN嬢の芸大での敬愛する先輩で聡明で素敵な女性でした。

昨日やった事を書き出しますと、
午前10時新潟駅に到着
→とある会社に伺っての打ち合わせ

→知足美術館を拝見20080303113441.jpg
(一目惚れしたBU猫たち、ウチのコチビチみたい!)

→新潟大学病院に移動して先ずは小児病棟の食堂で子供達へのコンサート
(あちこちに貼ってある子供たちの自主制作ポスターから、この日を楽しみに待っててくれたのが伝わってきます。全ての段取りをして下さったベテランの士長さんはこの春で引退。長年に渡って子供たちの涙も喜びも親の苦しみも分かち合ってらしたのだと感じました。コンサートにはストレッチャー(車輪付きベッド)に乗ったままの子や、痛々しい包帯の子も…重い重い病気を抱えた子たちもいた筈なのに、どの子も晴れやかなお顔で聴いてくれます。先生方や看護士さん、親の方々も<一つ>という空間でした。)

→最上階の会議室で大人の入院患者の方々へのコンサート
(点滴したままの方から、車椅子の方、看護士さんの介添え付きの方、そこに混じって白衣のお医者さま方や看護士さんたち、とほぼ満席。アンコール終了後は一番前で少年のようにかぶりついて聴いていらした院長先生が大らかで楽しい自然体のスピーチ。いらっしゃる方の表情が明るい病院でした。なんとなく日野原先生の事を思い出します。)

→りゅーとぴあ移動して新潟日報紙のインタヴュー(ホールで写真撮影、ちらっと音だしも)

→囲む会の第2弾(結構遅くまで)

→パタンQ

→今朝はお馴染みの保育園でコンサート
(バッハや<大きなのっぽの古時計><赤とんぼ>などソロの後、子供たちの歌と<雪>や<幸せなら手を叩こう><トトロ>他を合奏、最後は大きい子たちにチェロの響きを体で受け止めて貰う体験教室)

→三条へ移動、お昼(色々楽しくお話ししながら)

→今に至る

出演者のサインで有名なりゅーとぴあの舞台裏です。20080303184951.jpg
5月は私もサインして来ますね。

それでは

→パタンQ

別窓 | Diary コンサート | トラックバック:0 |
| 水谷川優子のチェロ弾き旅烏日記 |