旅するチェリスト水谷川(みやがわ)優子のブログ

2008-09-28 Sun 15:10
秋の気配
 昨日から突如として秋らしい空気になりましたね。

肌寒いくらいの温度に、急いで薄手のセーターを出してきました。来週から行くドイツ&イタリアは寒そう。薄手のコートを出さなくちゃ。つい、この前まで暑さに喘いでいたというのに!!

 …そんな季節にぴったりなのはCA3A0545-0001.jpgノチョーラ(ハーゼルナッツ)やジャンドゥーヤ、ピスタチオなどなどナッツ系のジェラート。

 昨日は磯絵里子嬢と来月の信濃美術館コンサートの二重奏合わせでしたが、「練習前に元気にならなくっちゃ」とシシリア風ジェラート屋さんに立寄りました。我らが地元鎌倉に4月にオープンしたお店で、ミラノ出身の爽やかな御主人(写真の後方左に横顔が。。)が早起きして作るジェラートは濃厚でありながら、和三盆のように甘さがサラリとして最高!

 
 『美味しー!』と感動している可愛い絵里子嬢の写真を撮ろうとしたら『今日はダメ』と逃げられた。

絵里子嬢はエスプレッソとカスタード、私はフィオーリ・ディ・ラッテとノッチョーラ。
人工的なものは一切使わず自然のアロマを楽しめるジェラート、今なら果物系は「こけもも」や「ブルーベリー」が有ります。この前感動したのは「りんご」!(なにせ常連だから全種制覇済み。。。)

 ここの素敵な奥さまの笑顔も紹介したいので、いずれHPにリンク致しますね。
トリノで一番美味しいお店に匹敵、いや勝っているかも…

絵里子嬢のバイオリン。。。20080927192240.jpgこの後、厳しい(?)合わせをなんとか乗り切ったのはジェラートパワーのおかげです。


 さてさて、一昨日は原宿・色彩美術館における<高原直也展>に伺いました。

ローマ在住26年となる高原直也さん&奥さまのYさん。お二人には私は十数年来お世話になっています。御自宅に泊めて頂いたり、アトリエに伺ったり…いつも学生同士のように仲が良い御夫婦は爽やかで自然体、実に格好良い<理想のカップル>なのです。

 そしてタカハラ作品は御本人そっくり!
作品の側にいると心がすっきり明るくなってきます。
IMG_4657.jpg作者のお許しを得て激写。これは「エラー」というタイトル。
御本人曰く『サブ・タイトルは目玉、ははは!』ですって。

現代アートのイタリア人批評家に言わせれば『タカハラは意識の中の秩序を徹底的に排除し…』とか『非連続の中に浮かび上がる意識…』となるようです。。。


「欲しい欲しい欲しい~」とへばりついてしまった、新作《湖を指す島》シリーズの一枚。
IMG_4666.jpg湖や島は16世紀の世界地図を元にそのままの形に切って、立体的に貼られたもの。少し前の作品「真実の釦」シリーズにも共通する<楽しさ>があります。


 「地球儀」
幾ら見ても見飽きないどころか見れば見るほどワクワクしてくる。
木で出来ているように見えるこの球体、なんと紙を重ねて作ってあります。昔の百科事典のページを使ったそうで、大陸が立体的に抉られているの。なんと細やかさ。
(イタリアでは展覧会に発表した途端に各地で真似されたらしいです。やっぱり)
IMG_4658.jpgやっぱり何処か作者に似ていませんか?

 決して人を強制する事無く、確固として、そこに在る。

精神が自由な人には本当の強さがある、そんな事を感じた展覧会でした。

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2008-09-25 Thu 17:41
もろもろ。。。
さてさて20080924193935.jpg昨日は久々に再会した
ピアニスト・清塚信也さんと10月3日のコンサートのためリリスホールで合わせ。

 清塚さんは彼がモスクワ留学中だった18歳の時に出会って以来の、<弟分>的な存在です。
(なにやら日本では昨今、<ピアノ王子>と呼ばれているそうな。。。)

会う度に音楽家としてメキメキ伸びてらして、昨日もリハーサルしながら「もう<弟>などとは呼べぬのう…」としみじみ。。。練習の合間に受けたショートインタビューでのコメントにも逞しく成長した弟を頼もしく思った次第です。

 ショパン、黒人霊歌、ピアソラ…とそれぞれいつになく面白いアプローチになりそうです。

残席僅少とのことですので、まだ間に合います!どうぞ、いらして下さいね。


そして、下記は先日20日の義兄ヨハンとのチェロ・デュオ・コンサート直後の写真。20080922205934.jpg思いっきりボヤけております。。。このコンサートも一言で言うと「楽しかった!」に尽きました。

 演奏中に、義兄と初めて共演した19歳の頃がふと浮かびました。やっぱり家族と共演するのも良いものです。ウチの姪たちや甥とも、その内に共演出来る日が来るのでしょう。

その時に『ユーコ(叔母さまとは呼ばせん!)下手?!』と言われぬように精進せねば、です。

 ところでコンサート後に『優子さんがあんなに楽しそうに弾くのは初めて』と色んな方に仰られましたが、ワタクシいつもそんなに難しい顔して弾いているの??

おまけ→<続きを読む>へ続く。。。 

        まだまだあります。長いのです。
もろもろ。。。の続きを読む
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2008-09-20 Sat 23:59
ルードビッヒの挑戦
今日は午後に新宿Hホテルにてお世話になっている財団法人の65周年の祝賀会で祝辞(として演奏)、そのまま電車に飛び乗って高崎に行って参りました。

 そして今は自宅でこれを書いております。

日帰りどころか夜着いて夜帰るなんて。。。高崎、近いっ!!


 それにしても、せっかく高崎まで行ったのに言葉通りのトンボ返りでした。

何故そんな事をしたかといえば、スイスにいる姉の夫=義兄のヨハンが群馬交響楽団の定期演奏会でコンチェルトを弾いたから。
組んでいるピアノ三重奏団<Trio Ceresio トリオ・チェレージオ>で指揮者の広上淳一さんに呼んで戴いて、ベートーヴェンのトリプル・コンチェルト(ピアノ、ヴァイオリン、チェロのための三重協奏曲 ハ長調 作品56)を演奏したのです。
 
 今日は私の初<郡響>体験でした。
先ず席に座ろうとホールに入ったら、プレ・コンサート・トークというので舞台で解説をなさっている方が。。。ほぼ満席の会場は色んな世代、様々な職種(に、見受けられる)の方が真剣に聞いてらっしゃる。いい感じです。

 そして、広上さんの演奏はチャーミングで細やか、且つダイナミックなものでした。
オーケストラも特に弦楽器(どうしても弦をメインに聴いてしまう職業病の耳です)が柔軟でしなやかで生き生きしている。
なので1曲目、ウェーバーの<オイリアンテ>序曲からワクワク、そしてベートーヴェンといったら…

 出だしからドキドキ。

「このドキドキは義兄ヨハンちゃんが弾くから?」と自分をチェックしたら、どうやら曲にときめいていたらしい。
冒頭は何度聴いても一体何が起こるんだろう、と思わせる緊張感なのです。
  
 もー、ベートーヴェンったら!

いつもは長ーく感じる(30分強)曲なのに、今日は作品の構築性に唸り、ソリストたちの掛け合い、それに絡むオーケストラを楽しみ、しているウチに、「ああ美しい!やっぱり名曲!」と2楽章で堪らずウルっとし、それが季節が巡るように3楽章に移り変わり…あっという間に終わってしまいました。

 実はこれ、鬼のような難曲なのです。いえ、本当に。

チェロ・パートが<イジメ>じゃないか、というくらい難しい。並じゃない難しさです。
ハイドンのチェロ協奏曲の2番の難しさに匹敵、いやそれ以上。これに比べればドヴォルジャークのチェロ協奏曲なんてある意味<チョロい>かも。

いや、違う難しさなのですね。

とにかく毎回聴く度に「ルードビッヒ、こんなの書くならチェロ協奏曲も遺してくれ!!」と思うのです。

 でも今晩は、我が義兄ながら大ブラヴォーでした。

家に着くなりスイスの姉に報告電話をして「ヨハンちゃん、素晴らしかった!!!」と言ったら『あら、義妹バカ?』とクールにいなされてしまいましたが。。。

 いえ、もちろんヨハンだけでなく、指揮者+オーケストラ+ソリストたち皆が一丸となって、この作品の歓びを存分に与えてくださり、会場も興奮の熱気に溢れ、大変充実した気分で満足して帰路についたのです。

 ただ、新幹線の都合で後半のブラームスのセレナーデ1番を聴き損ねたのが口惜しい。。。

ちゃっかりゲネプロからお邪魔して聴いていた父は『大満足!』だそうです。ちっ!


 次回また絶対に聴きたい<郡響>&広上さん、でした。

そうそうプログラムには義兄の名がヨハン・セバスチャン・ピーチと印刷されていましたが、ペイチュと発音するのです。
ヨハン・セバスチャンだけでも珍しいのに、<桃>は。。。

 走って「おめでとう」しに行った舞台裏でチラリとお話した広上さんやトリオ・チェレージオ、写真なんか撮れる訳も無かったので↓を記念に!
20080920200400.jpg群馬音楽センターの電話です。やられた!


さあ、明日はその義兄と嵐のごとくリハーサルです!

オヤスミナサイ
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2008-09-17 Wed 00:59
夏よ、さらば!
 週末は海へと散歩し
20080913104744.jpg<勝手に>2008年の夏に別れを告げてきました。


 夏も終わりの空気になってきて、わが町でも流石に蝉たちの勢いが衰えています、

今では夜の<秋の虫混声合唱チーム>の方がお元気です。
 ええ、こちらの組は絶好調、秋の夜長を楽しむというよりはステレオ大音響状態かな。


そして人間界も色々あるようです。

 いつもは時事問題にはブログであまり触れないワタクシですが、一息ついてみれば、日本の政治界も角界も大騒ぎ。それに、まだまだ出てくる<食品偽装>シリーズには、げっそり。(え?今回は<事故米転売>というの?)


ちょうど先週、伊丹十三監督の社会派娯楽映画『スーパーの女』dwogxchw.jpg
のDVDを観たばかりだったので、なんとなく複雑な気分になっています。

 この1996年に公開された映画は、伊丹作品に欠かせぬ存在の宮本信子さんと津川雅彦さんが主演の<スーパーマーケット生き残り大作戦>といったコメディなのですが…

なにせ映画の中では輸入牛を和牛に偽装したり、残り物を「リパック」した日付で販売したり、昨今の日本とダブって見える部分が多くて、笑ってばかりはいられませぬ。

 原作者がスーパーマーケットチェーンの元社長(その後は会長、企業は映画製作に全面協力しました)だったこともあり、いつもながら説得力のある伊丹映画ですから、当時この映画を見た人は消費者としての目が開かれたでしょうし、実際に公開後に品質改善を行ったスーパーもある、と聞いています。

 それに過去10年余り、この食糧自給率が低い日本で誠実な方法で質の良い食物を作り、またそれをフェアに流通させようとしてらっしゃる方も確実に増えていらっしゃいます。



 でも、このような事件が明るみに出ると、旧体質を引きずっている企業と、心ある個人とのモラルの差は広がる一方なように思えてきます。

 今回、何も知らずに事故米を買ってしまった流通業者は約370社ということですが、混入を知らされずに定価で購入したところは本当にお気の毒なこと。(一消費者としては特に薩摩の酒造(焼酎)なんて人ごととは思えず!)

 悪い事とわかってやる確信犯の企業が、水戸黄門時代の悪代官のように見えてきます。
そう、『○○屋、お前も悪い奴じゃのう』の世界です。

単純に遠山の金さんにでも退治していただけたら爽快なんだけど。

 もちろん、基本的な食に関しては「私たち消費者の責任」も問われる問題であります。
侮られるのも悪いのですが、一番ヨロシクないのは、何か事件が起こる度に報道に煽られてパニックすること。

「結局、こちらが冷静にかつ賢くならないと」などと呟きながら、戴いた伊佐美をロックで嗜んでいたら、レッドソックスの松坂選手が日本投手のシーズン最多勝利数を記録したというニュース。
選手の『本当の意味で、いつか野茂さんを超えられるように頑張って…』というコメントを耳にして、すっと爽やかな気持ちになった次第です。


 「夏よ、さらば!」20080913105651.jpgの続き。
今回は生温くない、秋の海でした。

 さてこれから、今月22日にはクローズドで、スイスから来る義兄ヨハンとチェロの二重奏コンサートを昼夜2回、しかも義兄の得意な超絶技巧(はい、私は不得意です)ばかり弾くし、

10月3日のコンサートに向けて、ピアニスト清塚信也さんとの新しい曲の合わせがあるし、バイオリニスト磯絵里子嬢とのリハーサルも始まるし、

ドイツに一足先に戻った家族、M夫も翌日から協奏曲の合わせをしていることで
 私も、ここで仕切り直しの、気合い入れなおし、を致します!

寄せては返す…20080913104813.jpg
ずっと波に浸っているとアタマの中は空っぽになっていきます。

しか~し、相変わらず海に溶け込まない姿のワタクシであった。
20080913105800.jpg後ろに見えるのは江ノ島。
黒い点々は烏ではなくて、湘南サーファーの皆さまです。
波乗りの熟練おじさまから、思わず私も出来るかと錯覚してしまった(くわばらくわばら)ボードの下敷きになっている初心者の方まで…

何事もチャレンジですね。考えるより、行動の秋としようっと。
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2008-09-12 Fri 12:20
カスヤの森で
鬱蒼とした竹林20080911113504.jpg昨日お邪魔したのは横須賀にあるカスヤの森現代美術館

 連れていってくださったのは、日本在住40数年の素敵な奥さま、Uさんです。
彼女はドイツの方で御主人は天文学者のK博士(ハワイにある日本の国立天文台に巨大望遠鏡「すばる」を設置なさった方)、お二人は来月から渡独なさって数年間過ごされる予定なのです。
20080911113402.jpg
 U夫人はさり気ないお洒落が本当に格好良くて、いつも密かに惚れ惚れしているのですが、この写真の竹林(美術館の裏庭)を散歩していたら、瞬く間に『こんなの見つけちゃった!』と何処からか、竹の皮を拾っていらっしゃいました。筍が皮を脱ぎ捨てた姿は十二単みたいで、遠目にはバナナの房(しかも完熟バナナ)にも見える。。。『テーブルの上に飾るの』、だそう。うーーむ!

 全てに調和が取れた洒脱なスタイル、やはり彼女の美的感覚はトータルなものなのだな、と実感した瞬間でした。

『若い頃は本当に素敵なものに出逢うと、しばらく林檎(ドイツですねえ…)だけ食べてお金を貯めたのよ。でも、ぜーんぜん辛くなかったわ!』、と笑って話して下さったUさん、お若い頃はバレリーナを目指ししたストイックな特訓を受けていました。それがK博士との出逢いで、はるばる日本にお嫁に、しかもこんなに長く住む事になろうとは…人生は先が読めないものなのですね。


 さりげないけれど、隅々まで彼女らしい、というお洒落のセンスと同じで、彼女のお話も時の流れを忘れる程にチャーミング。
20080911132548.jpg
取って戴いたお弁当も目に麗しく、舌に楽しく…!

 そうそう、ここにはヨーゼフ・ボイスJoseph Beuysの作品があるというので、お供したのでした。

竹林の中で風と一体化していた宮脇愛子さんの作品『うつろひ』(パリやバルセロナにもある作品のシリーズ)↓に囁かれ、ボイスには心の奥底にドイツ語で話しかけられ、…
20080911115435.jpg美術館を出る頃にはすっかり、体中が耳となっていたのでした。
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2008-09-09 Tue 15:28
ある楽器無しの週末の記録
こそこそ…
IMG_4531.jpg何をしているかと言えば…

お菓子のデコレーション、しかも隠れて仕事中。
IMG_4535えつこ

先週末は何ヶ月も前から友人たちと約束していた山梨詣に行っておりました。

そして、お訪ねした先の主、Tさまが土曜日がお誕生日だったことが判明したので、皆でサプライズのお祝いを…

あくまでもサプライズに徹するよう、SK夫人が隠し持って来て下さったケーキの土台
『ご本人に見つからないようにデコレーションするよーに』と仰せつかった私とKさん、生クリームを泡立てて、果物を切って、並べ、チョコペンで文字を書く…こそこそと主さまの御声がする度に明かりを消して…

戦時中の内職みたい?な気分で頑張った甲斐あって、御本人には全く気付かれず、でした。

やるなら、とことん!クールボックスの中に隠して登場したケーキです。IMG_4559えつこ皆を代表して私が選んだプレゼントはフィンランドのメーカー、イッタラ「タイカ」の黒白の新作で『シック!趣味だわ!!』と大変喜んで下さったし、(お召しになってるものと、まるで合わせたみたい)主さまの御主人の全面的な協力によって、見事、上出来なサプライズになりました。

 それにしても。。。主さまは私の大先輩なのですが、何度お年を伺っても信じられない。。。
なんともパワフルでチャーミングな女性なのです。

 そして、夜はえんえんと続く…
前菜部分だけでも大変なものでした。なにせ皆さま女性軍はお料理自慢なパーティ上手ばかり。(私など出る幕無しで、今回は食べる専門。召し上がりたかったらヨーロッパまでいらしてね…)
IMG_4562えつこ

で、男性軍はやっぱりバーベキュー係でしょう。
↓は火奉行と呼ばれたK氏…足下で一緒に火番をしているコタロウくん(珍しい韓国犬)はこのお家にいる4匹の犬の長老格。IMG_4572えつこまるでアラスカでキャンプする孤独な人とお供のハスキーのよう…
 この左に見える御主人制作の石釜で焼いたピザがまた最高!でも結局、贅沢にも食べ物が多すぎて、残念ながら2枚しか焼けなかったのでした。。。

 途中、劇的な雨に襲われながらもワインボトルがどんどん空になる夜でした。

そして翌日は早起きし、S氏お薦めの萌木の村のオルゴール館へ。IMG_4578えつここれがまた素晴らしかった。
正直にいうと行く前は「え~オルゴールう?ワイン倉のほうがいいかなあ」などと可愛くなく呟いていたワタクシ、反省致しましたです、はい。
IMG_4580.jpg先ず、結構な音量で金管楽器アンサンブル的な迫力に押されたオルゴール。つい、オルゴールというと箱の上にバレリーナがくっ付いて踊ったり、アクセサリーを入れる小さなものを想像してしまいますが、もともとはこのようなオルガンなのでした。
IMG_4579.jpg日本の絡繰り人形を彷彿とさせる、フルート人形は指が細かく動き、しかも<瞬き>します!

地元に<お顔>が効くS氏のおかげ様で、モーツァルトの自動オルガンのための曲を再現して頂きました。ナビをして下さったこの女性は<オルゴールのプロ>です。
IMG_4582.jpgこの楽器は180年前にウィーンで紛失され、今から30年前に15年かけた復元が完成しやっと日の目を浴びたとの事。いくらモーツァルトの譜面が残っていても、書かれた楽器を通さなければ意味が半減しますものね。そういう意味では大変に感激しました。

 ただ、音楽家の立場からすると『もしオリジナルが残っていれば、当時の演奏方法を知る良い機会だったのに、残念!』と思ってしまう。
モーツァルト時代の残り香を感じられる希有な楽器となっていたでしょうから。

 それでも、復元した方々の熱意は素晴らしく、また、その楽器がこの場所にやって来たのも御縁でしょう。なんでもドイツの元の持ち主に『ここのオルゴール館なら専門の職人が付ききりで世話をして下さるから』と信頼されてお嫁にきたそうです。
確かに、オーナーの情熱と楽器への愛情を感じた場所でありました。

で、これIMG_4583.jpg1920年代にアメリカで流行った自動ピアノ<リプロデューシング・ピアノ>、この日はラフマニノフの演奏を拝見。ペダルは動かなかったのですが、「流石のラフマニノフ、手が大きいのだろうな」とか、「ここではルバートしないのか」などなど、やはり目の前で鍵盤が動くのはCDよりもずっと生々しく、興味深いのでした。

そこで早速に、ガーシュインがリプロデューシング・ピアノで、紙に孔をあけて記録を残した(録音?)『ラプソディー・イン・ブルー』のCDを買った次第。だってリズムが変わっていて面白いんですもの。
 何か不思議なのです。自動ピアノなんだけど、機械じゃなくて、そこに弾いている人の温度を感じる…まるで残留思念のようなエネルギー、ね。

興奮さめやらずに、ガレット&クレープ、ブルーベリーシェイクで軽やかなお昼を。
総勢、14名…普段お忙しい方々ばかりなので、こうして御一緒の週末を過ごすなんて、考えてみると一泊でも良く実行出来たものです。皆さま、ありがとうございました!

 そういえば、仕事で移動ばかりしている私も、こんな楽器無しの旅なんて大人になって初めてかも?
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2008-09-05 Fri 20:13
9月の情景
 皆さま!
9/5、今日から期間限定サイト、Roc×カフェグローブのサイトの中でインタヴューが掲載されております。 ↓是非、ご覧下さいませ!
RoCウーマン


さてさて、やっと私にも<休暇>がやって参りました!
 20080827132259.jpg<癒しと休息>森林浴のイメージ…


 2日は都内でー日本在住の英語を話す御夫人方のサロンーのゲストにお呼ばれ、とある貴人を主賓に迎え室内楽を楽しみ、翌日は所用で朝5時に家を後にし、新潟と富山を駆け足で過ごして、昨夜遅くに戻ってきたところ。。。

 今日は目覚ましをセットせずに爆睡…のはずが9時前に電話で起こされ、結局2度寝は出来ず!口惜しや。。。

 でも、まあ早起き(?)は何文の得、というわけで午前中はオフィスワーク、散歩して海辺のハワイアンバーガー屋さんへ遅めのお昼、夕方から浜辺でゆったりと過ごしました。

 近くにありながら全然恩恵を被っていない(?)、久々の海。

浜を散歩するだけの筈だったのに20080905163031.jpg気がついたら足が海に浸かって!!!(サンダルは脱いでいました)

メアリーポピンズ傘を差しながらも、「カクなる上は、ちょっと濡れるも沢山濡れるも同じ」と開き直った私…

 しかし、私のこのような情けない姿に勇気を得たのか、気がついたら人々が次々に、服のまま<入水>!?

そしてー海は生温かったー

 
 何時間でも浜に立って波に連れて行かれる感触を楽しんだ、子供の頃に時間が遡ったようでした。
太陽を遮りながら、また浸かりに行こうっと!(温泉??)


 
 そして、明日は一泊で山梨へ…と今週は貪欲(?)に過ごす休暇、
 さらに来週は何処へも行かずにゆっくり自宅で過ごす、憧れの<スーツケースを使わぬ日々>を!!

5月のリサイタル以来、夏中も結構走り続けて来た感があるので、ここでひとつ「プラン無き生活」をして、秋に向けてリフレッシュする予定。

帰りがけに鶴岡八幡宮に居する青鷺さま↓を横目で見ながら20080905175944.jpg休みこそ<何もしない贅沢>な時間を過ごそう
と思いました


けれど、よく考えたら…
 
 ホームページのリニューアルは私のせいで滞っているし、
 読まなきゃいけない譜面が山積みになってるし、
 提出しなきゃならない書類は溜まっているし…

来週は新学期寸前に夏休みの宿題を抱えて四苦八苦する小学生みたいになっているかも。。。
しれません。
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2008-09-01 Mon 14:43
そして8月は過ぎ去った…
20080901144300
先ほど、関東に帰ってまいりました!

写真は30日のトリオ、ホール(チャペル)の響きはなかなか良く、お世話してくださった皆さんも暖かいし、お客様の雰囲気も良くって、気分よくラストの曲「ドゥムキー」を弾き終わったです。

楽屋では差し入れの巨峰が大ヒット、ロトさんも指先をムラサキに染めながら召し上がっていました…

で、昨日は姫路から新幹線を乗り継ぎ、軽井沢へ…お世話になっている方のパーティーに伺っていました。

森の中は静かで、なにかフィンランドに戻ったよう… コテージで隣の部屋に泊めて戴いていた母は夜中に動物の気配で目が覚めたそうです。

猿かしら…それはフィンランドにはいないな。

で、今朝は静かなホテルでブリタニア風クレープなど朝御飯をゆっくり戴き、祖母のお土産に「こけももジャム」と「あんず飴」を買って、今し方、自宅に辿り着いたところ。

それが……

どこも雨が続いて夏にしては心細い寒さなのかな、と思っていたら鎌倉は違いました。

暑さ復活に蝉の大合唱!

しかも合唱団は前よりフォルテ、いやフォルティッシモの力強さです!!

怒涛の8月には終わりを告げましたが、まだまだ秋までは遠そう…

カクナル上は開き直って残暑をエンジョイするしかないようです。
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