音と色の呼応 ・東山魁夷館
伺って参りました、信州は信濃美術館・東山魁夷館!
一昨日は見事な秋晴れで、既に新幹線の中から鮮やかな秋色の自然を楽しんでいました。
長野駅からタクシーで美術館に到着した瞬間は、お隣にある善光寺の素晴らしい御門に心を奪われるものの、横目で見ながら即リハーサルへ。。。
「合わせの後にお散歩を!」と言っていたら、案の定のタイミングで雨が振り出して断念…
東山魁夷先生の作品のオーラに包まれた、明るくて素敵な館内の様子です。
(敏腕マネージャーH林による撮影)
今回、磯嬢とさんざん悩んだのはドレス、なにしろ作品の邪魔をしてはいけません。
なので前半は先生がお好きだったモーツァルトを意識して淡い色調を…
ヘンデル-ハルヴォルセンやバッハを弾いて、いよいよモーツァルト。
ドン・ジョバンニやフィガロ、魔笛のオペラからアリアの編曲版を弾かせて頂きました。
2人ともに、磯嬢御用達のお店のドレスで色調ぴったり…
演奏していて、不思議なことに気がつきました。
1曲弾き終わる度に会場の絵がさらにくっきりと、まるで発色しているように見えるのです。
作品の色彩が体内に入ってくる感じ…あれは何だったのでしょうか?
そして後半は加藤昌則さんによる私たちの「持ち曲」、『ある映画音楽のための二重奏』~ゴットファーザーのテーマから始まって、今日の目玉である初演に移ります。
その名も「WHITE SHADOW~真白き静唱~」
加藤さんが東山先生の絵を研究し、得たイメージを音で表した作品ですが、演奏中に何かの狭間を漂っているような不思議な感覚がしました。
演奏会終了後のサイン会に並んでらしたお客様が『わたくしは何十年も先生の御作品を拝見していますが、あの曲の間はパアーッと色んな絵が見えてきました。作曲の方にどうぞ宜しくお伝えください』と仰って下さいました。本当に加藤氏、大ブラヴォー! 有難うございました。
最後はこのチームでの初コダーイでしたが、2人ともに思う存分演奏して、最後の音を弾ききった瞬間は満面の笑みでした。
気持ちよく弾かせていただいたのは音と絵が呼応し合っていたのかもしれません。
美術館の方々と、先生の絵の世界に溶け込んでいる?この美しい湖は長野だそう。東山魁夷先生は心から信州を愛されたのですね。
こちらは信濃毎日新聞のIさん、東山家秘書のSさん、後半を白に統一した私たち2人、美術館館長のMさん、NK新聞のSさん
この美術館コンサートは本当に沢山の方々が力を合わせて作り上げていらっしゃるようです。
皆さま、ありがとうございました。
今回「あわよくば拝見したい…」と、私が密かに願っていた「美しい木の椅子展」…
もちろん、そんな時間はなくて帰りがけに悲しんでいたら立派なカタログを下さいました。
大好きな北欧の椅子や松本で生まれた椅子、その名の通り美しい椅子が沢山載っています。
本物が見たかったなあ!(ホントは触りたい…)でも展示会は11月16日までですので、いらっしゃれる方は私の代わりに是非。
全て終わった後は、今回、最初から最後まで大変お世話になったNK新聞社チームと<信州の宴>へ!勇気のある方は下記の『続きを読む』をクリックなさって下さい。
おまけ:これは帰りに嬉しく買った憧れの「おやき(野沢菜入りが最高)」&信州のお酒「真澄」明日は所用で西へ参ります。紅葉は綺麗かしら?