旅するチェリスト水谷川(みやがわ)優子のブログ

2008-11-29 Sat 23:55
我が家の王子・ちぇろお
先日、加藤昌則大魔神さまと30日のリハーサル中に、うちのチェロ雄くんが激しく咳き込み…そのまま主治医のところへ緊急入院…

 これを訳しますと

「チェロの音に酷い雑音が混じり出し、楽器の表板と横板が剥がれたらしいので、楽器屋さんに一晩お預けして、くっつけて戴きました。メデタシメデタシ」
と、いう単純な話なのですが……

 しかし!なにせチェロ雄くんは、ねろお(くろねこ)くんと並んでの我が家の二大王子!

彼らの不調はわたしの精神状態にも影響を及ぼす一大事なのです。(えっ?M夫はどうかって?ワタクシの主人は出来の良いトナカイのような存在。王子はこちらが1から10まで面倒をみなくてはいけない、ワガママな生きものしょ?)

本当のところ、私のチェロは102歳にして(楽器の世界では30代くらいの働き盛り?!)健康体。旅が続いても、あまり問題を起こさない本当に「よゐこ」なのです。でも、今回は風邪をひいたようです。気候の変化についてゆけなかったのかしらん。乾燥も湿気も嫌いな王子なのでした。

 今は、お陰様で主治医の(楽器屋さん)ドクターM山に治して戴いて、絶好調となっております。

さてさて、今日は東京・阿佐ヶ谷にて無伴奏のコンサートでした。IMG_5446.jpg
神社の中という会場はこの様な素敵な空間で静かだし、見事なお花も飾られて大変に気持ち良く弾かせて戴いたわけです。演奏後に戴いたお花も品が良い、薄~い桃色の大輪の薔薇。大喜びで家に連れて帰りました。
IMG_5448.jpg
 そして…『明日の本番があるので、コンサート後の一席にはちょっとお邪魔するだけ…』とマネージャーK氏とあれだけ堅く誓いあったというのに、ボジョレーで乾杯した後に立山などの美味しい冷酒が次々とやってきて…生牡蠣から始まって鰯の酢漬け松の実添えや、鱸(多分)のカルバッチョ、三種のテリーヌ、トリのシャンパン蒸し、牡蠣のグラタンに…と美味しいもの攻めにあって「帰るに帰れない~」と嬉しい悲鳴を…美味しゅうございました。T村さん、ありがというございます!

 
 それでも早めのコンサートだったので十時半には自宅に到着、明日のドレスを用意して、スーツケース詰め直して、こうして早速にブログ記事をアップしている訳です。

 
…最近、弾くことに強い一期一会を感じます。
 ー怖れなく、この一瞬に生きるー
それが今の私のモットーというか、課題のようなもの。

大袈裟に聞こえるかもしれませんが、時には自分を鼓舞して前に進まないと…現在はそういう気持ちです。

明日は加藤さんとお楽しみコンサート!
バッハのソナタからアヴェ・マリア対決、ピアソラに加藤作品も満載です。自分たちが弾きたいものを選んだら、結構な体力のいるプログラムになってしまった…

ではオヤスミナサイ! 
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2008-11-27 Thu 16:22
仙台より
20081127162236
今日は私のライフ・ワークのために朝一で仙台に来ております。

午前中に女の子の更生施設を、今さっき男の子の更生施設での訪問コンサートが終わったところ…
更生施設とは、いわゆる少年院のこと。私が日本各地の少年院で訪問コンサートするきっかけとなった、この仙台の2施設には2001年より毎年欠かさず訪問しています。

 今は…アタマが働きません。思いを形にするのが難しい。

ただ、ただ、会場だった体育館を後にしても外まで聞こえていた、鳴り止まなかった拍手だけが耳に残っています。

言葉より雄弁な拍手はチェロを通した私のメッセージへの、少年たちからの答えのように思えました。

もっともっと大きく、強く、なります。
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2008-11-25 Tue 10:05
「静謐と負けへんで」
なにやら最近、ブログ拍手の数が多い…?
積極的にブログランキングなどに参加しない私としては、皆さまにこっそり応援して戴いている感じがして励まされております。

 ありがとうございます。

さてさて今年最後の三連休は如何お過ごしでしたか?

 ご存知のように土日、祝日にあまり関わりなく生息している私ですが、連休前日は上野の西洋美術館で開催されているデンマークの画家ハンマースホイhammer_banner_01.jpgの展覧会に伺ってきました。

 <静謐> という言葉が本当にぴったり。

 自身の住まいであった部屋を描いた連作は、画家本人の興味がないものはまるで元々存在しなかったかのように削ぎ落とされ、生活の香りが全くしません。
絵に閉じ込められた日常は、時間と温度、音までもがコントロールされているようでした。
かといって、光と影を写し取ったキャンパスからは、人工的な冷たさは感じず、そこに漂うメランコリーにただ圧倒されたのです。
立体感のある、写実的と称されるでしょう画風は<自れの感情に溺れないメランコリー>とでも呼べるものによって、新たなディメンションを与えられ、描き出された空間は実に非現実的なものとなっています。

 光の差し込む室内を描いたところはフェルメール的とも言えますが(実際にスカンジナビアのフェルメールと呼ばれるらしい)、私は、時折ベルギーのシュルレアリスム画家マグリットを思い起こしました。現実と夢の端境に立たされている気がしたせいかしら。(素人の私感ですから、ね…)

 作者の生まれたデンマークは、私が御縁を持つフィンランドから思えば、かなり中央ヨーロッパ寄りの国…でも独特な香りには、やっぱり北にしか流れない空気感を感じました。

それにしても…彼の妻を描いた作品も沢山あるのですが、ハンマースホイの筆は愛したであろう妻を美化し賛美するのではなく、その疲れた表情や浮腫、目の皺までも容赦なく、そして毅然と描き取っていました。

 それに軽いショックを覚えて、作者の人物像に想像を巡らせてみたのですが、作品からは人間的な甘えのようなもの(必ずしも否定的ではない、相手に対する思いとでも言うべきもの)が、私には嗅ぎとれず…「こんな芸術家の妻って辛いかもな~」とついつい思ってしまいました。。。

絵の中でだんだんとお年を召していく画家の妻…その最後の姿は静かな存在感でありながら、美術館を後にしても私に訴えかけてきます。

「わたしはいました。わたしたちは確かに在るのです。」と。

 ちなみに今回のために作製されたHPhammer_banner02.jpg
もかなり面白い。モンティ・パイソンのマイケル・ペイリンが再発見の仕掛人的な役割を担ったとは!
 でも、かなり詳しいサイトなので、実際に展覧会にいらっしゃりたい方は後日にご覧になるのをお薦めします。

 ハンマースホイの世界は12月7日まで。ぜひ体験なさってみてください!
20081121171434.jpg<夜の上野公園の図>
その晩はお隣の上野文化会館にて大御所ピアニスト、田崎悦子さまのリサイタルを拝聴、鋭いリズムと鮮やかな音に酔いしれて帰ってきました。アンコールのガーシュイン、なんともカッコいい!

 そして翌日の土曜日は早起きして姫路へ…恩ある方の卒寿に演奏でお祝い申し上げたのですが、90になられた方の微笑みは春の日差しのように暖かく優しく、私の方がエネルギーを戴いたくらい。
…自分が90になったところは想像出来ないな。現在のところ、一ヶ月後の自分も想像出来ない私であります…

日曜の夜に満員の新幹線で帰宅、昨日はライフワークの一環「施設訪問コンサート」でした。IMG_5356.jpg

 そんな中、新潟方面から友人が『こんなの↓発見!』とメールを。。。
-1おお、いつの間に!
こちらHPでも告知がまだでしたが、来年1月25日は新潟県見附市の文化会館アルカディアの大ホールでピアノの山本貴史さんとコンサートさせて戴くのです。
 冬の新潟が今から楽しみ!

今日と明日はそれぞれ違うピアノの方とリハーサル、マスク常備で出掛けてきますね。

 ところで…最近の私の心の呟きは『負けへんで』です。
  一体何に戦いを挑んでいるのか、自分でも??何故か関西弁だし。。。
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2008-11-20 Thu 20:20
聴いたり弾いたり~音との共存
動くヌイグルミ↓
20081117172617.jpg羊?いえ、仔犬のricoです!
通っている美容院(人間用!)で新顔の彼、ただいまは想像もできませんが大きくなったら巨大プードルになるのです。
20081117172707.jpg今はウチの猫より軽くてフワフワ!!わっ舐めたな!
さてさて、この月曜日は自分のメンテナンス日(?)で、マッサージで解して戴き、髪もばっさり(それでも、長い。。。)と軽くなり、夜はコンサート&パーティにお呼ばれ、すっかりリフレッシュさせて戴きました。

 クローズドで親密な雰囲気の中で行われたコンサートは、その昔にグルダとスコダと『ウィーン三羽烏』と呼ばれた巨匠ピアニスト・イエルグ・デームス氏のリサイタルでした。
ホールのピアノはベーゼンドルファー(オーストリアの名器、リスト、またバックハウスなどが愛用した世界三大ピアノの一つ)で、同郷のデームス氏に奏でられると楽器も喜んでるみたいに聴こえました。(私の留学先ザルツブルグでも、やっぱりシュタインウェイよりベーゼンドルファーを好むピアニストが多かったのですが、弾きこなすのが難しいと言う方も沢山あります。)
 それにしてもシューベルト(Wanderer Fantasie 「さすらい人幻想曲」)のなんとも素晴らしかったこと!高い音から降りてくる音階が天から与えられる恵みの雨のようで…一つ一つの音が真珠の粒みたいに光って聴こえました。
胸に沁み入る切なさと孤独感、春の日だまりのような、幼子の微笑みのような柔らかい音…それからフルオーケストラが鳴り響いているのかと錯覚した、荒々しい山の天気のようなダイナミックス…
 有無を言わさぬ迫力に圧倒された夜でした。

12月2日に80歳を迎えられる氏は私のザルツの師匠と何十年来の家族ぐるみのお付き合いだそうで、『今度ウィーンに来たら一緒に弾こう。シューベルトが良いね?』と仰って下さいました。
 御言葉だけでも本当に嬉しい。。。
20081117204018.jpg心はどんどん若くなられて、演奏はますますエネルギーが満ち溢れていらっしゃる氏に感服!
 ちなみに写真の真ん中がコンサート仕掛人のH社長さま、右の後ろの女性はジャズボーカリストの鈴木重子さん(大変にチャーミングな方で12月にはライブに伺うお約束をしました)(おまけ:左端は母)

 そして火曜日はリハ-サルなどが有り、昨日は企業のイベント・コンサート。
photo_2.jpg後ろの題をご覧下さい。『時代を先駆けるミューズ』…お恥ずかしや…
 今回御一緒させて戴いたのは、いつものお馴染みバイオリンの礒絵里子嬢に、私とは初顔合わせだけれど以前からニアミスしていたミラノ在住ピアニストの黒田亜紀(クロアキ)さん!出逢ってなかったのが不思議なくらいで、直ぐに話が弾みました。

それぞれのソロに合わせもの。なんと言ってもピアソラのトリオが面白くって、楽しく弾かせて頂きました。

写真は、本番寸前に突然それぞれのCD30枚にサインをせねばならぬの図。『間に合わない~!』と叫びながら頑張りましたが、あんなに焦ったのは久しぶり。photo.jpg
また絵里嬢から写真のお裾分けを戴いたら、アップ致しますね!

と、ここまで書いた瞬間にメールが!「さすが絵里さま~ナイスタイミングです。ありがとう!」
ファリャを弾くの図DSCF1323.jpgPAも入ったので線だらけな舞台。
DSCF1325.jpg演奏直後、アンコールのリベルタンゴに燃え尽きた(?)私たち…
 スーツ姿のお客様方は盛り上がって下さいましたが、後半のバイオリン&チェロ二重奏『ゴットファーザー』(我々の持ち曲)、クロアキさんの『くるみ割り人形ロックヴァージョン』、ピアソラの『ブエノスアイレスの冬』と結構激しいプログラムが続いて、皆さまアルコールが恋しくなられたのではないかしら??
クライアントの方々とDSCF1330.jpg
『時代を先駆ける看板』はインパクト大!DSCF1327-1
楽しくパワフルなトリオでした。また3人で弾きたいと思います!
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2008-11-17 Mon 23:55
港町・神戸で
昨日は神戸日帰りの日で5時起きでした。。。

↓瞬間的にチェロにしがみつくほど眠気に襲われるの図
IMG_5276.jpgzzz
8年越のお付き合い(前回は2007年2月13日のブログにも登場)であるハンドベル・グループ「コスモス」の20周年記念コンサートだったのです。
 「コスモス」のメンバーは全員ダウン症という病気を抱えていますが、色んな舞台を一緒にサバイバルした仲間であります。
 私の出番は後半だったので、前半の様子はずっと楽屋モニター↓で拝見していたのですが、
IMG_5247.jpg彼らのここ数年来の進歩は本当に見違えるようで、7年前に極寒の2月のカナダに招待され演奏した時のこと(いろいろ珍道中でした…朝1番のテレビ生放送での演奏で事件勃発、4時に叩き起こされる、とか)など思い出して一人目頭を熱くさせていました。。。

長い舞台を見事にやり遂げた「コスモス」メンバーと↓
IMG_5318.jpg彼らはとにかく明るい!周囲が心配したりピリピリしている時に、「大丈夫?」とニッコリされると、こちらもつられて微笑んでしまう。励ますのではなくて私が励まされる立場なのです。後ろはメンバーの弟Tくん。
IMG_5320.jpgグループの優しい父親的存在O山さんと「コスモス」の産みの親である鈴木都さん、お疲れさまでした。(都さんは小柄で可愛い方ですが、芯が通った、人の心を動かす凄いパワーの持ち主…こっそり「大臣になれるかも」なんて思うのですが)
IMG_5321.jpg一緒にカナダにも行ったボランティアのSさんたちとも再会し、この数年を振り返ることが出来た一日でした。

コンサートを終え、外に出るとそこはルミナリエ!
IMG_5330.jpg光の道を歩きながら、「コスモスの奏でる透明な響きに、自分の音が重なっていく瞬間が好きなのよね」と呟いて、帰路についたわけです。。。
IMG_5325.jpg明日も頑張りませう!
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2008-11-14 Fri 23:13
本日の流れ、そして朝の妄想?
今日は東京FMホールでコンサートIMG_5192.jpg
オール・ソロでトークをはさみながらバッハから黒人霊歌、ソッリマの「アローン」に黛敏郎氏の「文楽」など、休憩を入れて2時間ほど弾かせて戴きました。

こちらは初めてのホールだったのですが、大変に良い響き!
IMG_5190.jpg天井が高いし、こういう残響音の場所なら無伴奏でも無理しないで楽しく弾くことができます。舞台の方々も<響きのアイディア>を出して下さる素晴らしい「必殺仕事人」で、文句無しの◎。
 ご覧下さい、この平台の黒カーテン! IMG_5199.jpg
気分良くて、ついリハ-サルにも力が入ります…

 楽しく弾くといえば、そういえば「アローン」を日本で弾くのは初めてかも…本当に良い曲!
学生時代からの大切なレパートリーである「文楽」がチェロという楽器の、音色の可能性を突き詰めた曲で、これに日本人としての血が騒ぐとしたら、「アローン」には現代人としての血が沸きます。
 これから積極的にプログラムに入れようっと。

そして肝心のコンサートは「信証学苑創立70周年記念演奏会」でしたが、今年は学苑理事長である園長先生が勲章を授与され、さらに70歳になられた年。。。
IMG_5201.jpg右端が3つもおめでたい事が重なっていらっしゃる園長先生。
 どうぞ、これからも健やかな子供たちをお育てください!IMG_5200-3

 さてさて、明後日は「神戸日帰り演奏」の日。

これから休み無しの結構厳しい11月ですが、今日は何故か「転んでもタダでは起きない」不屈の精神が備わっています。


その理由を知りたい方は…小咄を一つ致しますので、右下の「続きを読む」をクリック。。。
本日の流れ、そして朝の妄想?の続きを読む
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2008-11-11 Tue 23:58
浮世絵パワー
 今日の午前中は来年3月のコンサートの打ち合わせでした。
頭の片隅で春の頃のー近未来の自分ーを想像しながら、演出の方と曲目をご相談したわけです。

 そのコンサートのある4ヶ月後といえば…クリスマスがあって(しかも、イブは誕生日…)、年越し、年明け、きっと初雪が降り、梅も桃も終わって、そろそろ桜の予報がでるという頃かな。

 また、あっという間に時が経つのでしょうねえ…
予定に追われるのではなく、充実した日々を送りたいものです!

 さてさて、その後は東京・両国の江戸博物館へ向かいました。

そう、両国と言えば大相撲!、じゃなくて今回の目的は江戸博物館の特別展、
「ボストン美術館 浮世絵名品展」です。
IMG_5172.jpg
ずっと行きたかった、この展覧会に一緒に行ったのはHちゃん↓美しく聡明で、細やかに気が利き、責任感もある彼女は某航空の優秀なキャビン・ア○ンダントなのであります。(やっぱり!)
IMG_5169.jpg
 ちなみに彼女の後ろは江戸美術館の中のモダーンカフェの壁。
右から左へ書かれた懐かしの謳い文句とカタカナに見とれました。トリス・ウ井スキー!今や生き残りは『ヱビスビール』くらいなものかな?

 で…肝心の内容ですが…137点、もう素晴らしいの一言!!

最初のコーナーは<浮世絵初期の大家たち>

↓は思わず帰りがけに買った葉書を撮ったもの。
初代鳥居清倍(きよます)の「二代目藤村太夫の大磯の虎」
IMG_5184.jpg本物はもっともっと深い色で、もっと生き生きしています!

生き生き…そう、今回ずっと見ながら思ったのは浮世絵が生きているということ。
 なにか、作品を通して当時の人々の在り方、人生の楽しみ方、生き方まで伝わってくるようでした。

描かれた人々の姿の美しいこと、艶やかなこと、また時には滑稽なこと…

 平面の世界が立体に見えます。
 時と場所が切り取られて写された、小さい作品の中に宇宙の広がリを感じます。

溜息をつきながら眺めて歩くうちに、どんどんと自分の心が解れていくのがわかりました。


 それと同時に、色といい、その配色の妙といい、あまりにも素晴らしいので、次回のコンサート衣装の参考にと考えていたりも…貪欲だなあ。
実は10代の頃から、反物をドレスに仕立てて戴いたり、帯をハンドバッグやドレスの一部に作り直して頂いているのです。先日も、もう着ない祖母や曾祖母の着物を解いてドレスに使う相談をしていたところなので、ついつい。。。

しかし、江戸人ってなんてモダンなお洒落なんでしょう!
 ひたすら、うっとり、です。

それから 
 歌麿の「蚊帳」にドキリ、としたり、「柿もぎ」に見惚れたり
 写楽の「二代目嵐龍蔵の金貸石部金吉」や「二代目瀬川富三郎の大岸蔵人妻やどり木」の世界に吸い込まれそうになったり

見れば見るほどに胸がドキドキと高鳴ってきて「これじゃ、まるで恋??」と自分に起こる現象に首を傾げていた頃、こちら↓に到達。。。
 葛飾北斎「桔梗にとんぼ」
IMG_5177.jpg
すーっと心が静かに治まりました。
IMG_5181.jpg冴えた空気が入り込んでくる「雪松に鶴」

 ああ、申し訳ない。私の文章とこの写真からでは、色も、エネルギーも、本物の何百万分の一しかお伝えできません。

 今回展示された浮世絵たちの殆どは海を渡った明治以来、初めての「里帰り」…
 この「浮世絵名品展」は1月から名古屋、新潟、福岡、と回って、この東京が最後。次回はいつ故郷に戻れるかはわかりません。今月未までだそうですので、是非ご覧になってください!

 ボストン…遥か彼方の地で、作品が大切に守られてきたのにも大変に感動を覚えました。
IMG_5179.jpg
今回の『顔』である歌川国政「市川蝦蔵の暫」
 ダイナミックな構図と線使い、色彩感覚…このインパクトには完璧に<降参>!
IMG_5170-1.jpg
エネルギーを沢山戴いて活性化したところ、気のせいか今晩はチェロの響きが違うような…?(なんてね)
嬉しく買ったカタログ。IMG_5187.jpg
それが、不思議なことに、こうして作品をもう一度眺めていると、それぞれの絵を会場で目にした瞬間の感動がわき上がってくるのです。あのパワーが蘇る、というか…

やっぱり、浮世絵は生きているのですね!
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2008-11-07 Fri 23:55
芸術の秋 食(飲)の秋 健康の秋 2008
うーん!

今晩は至福の時を過ごさせて戴いてきました。
いつもお世話になっているリリスホールでトルヴェール・カルテットの皆さまのコンサートだったのです!

最高の演奏、最高に楽しいアンサンブルですっかり幸せになり、お酒も飲んでないのにホロ酔い気分で帰路についたと言うわけで…

サイン会の様子↓20081107212958.jpg
あまりにも長蛇の列なので、隙間から須川さんに手を振って美奈子さんにお土産チョコを押し付け、彦坂さんと田中さんに写真を強要し、そして新井さんのお姿は彼方遠く。。

 今日はリリスホールが高校生の若者に埋め尽くされ…きっとブラスバンド関係なのでしょうね、サイン会では『神キターっ!』『コウリンしてる』という会話が飛び交っていました。

それにしても、本当に素晴らしかった!
 また来年もイマジンのガラでご一緒出来たらいいな。


 という訳で、実は滅多にヒトサマのコンサートに伺わないワタクシですが、今週はこれでコンサート2つ目。
この11月は全部で4回も聴きに行くことになっているのです。(予定が合わず断念したコンサートも幾つか…ブルネロ行きたかった!)

  「見たい展覧会も沢山あるし、今年こそ<芸術の秋>を満喫!!」
と思っていたら、今月の後半は自分が弾くコンサートが押し寄せてくるのでした。。。

  通常のコンサート   3(告知が遅れているのがあります)
  クローズド       2(ソロ1、アンサンブル1)
  施設訪問コンサート  4(私のライフワーク、少年院などの施設に伺います)

2週間の間に随分詰まっているし、神戸日帰りや仙台日帰りもあるので、体力的にも厳しくなりそう。

そういえば、昨日はAQTの曲も決まったし、スーパーチェロの楽譜も届いたのだった…
 どうやら、12月も足音を立てて、そこまで来ているようです!(今度こそ早めに譜読みを始めようっと)

「うかうかしていたら今年が終わっちゃう!」と焦りかけましたが、今日のトルヴェールで改めて学んだ事があります。

  :元気な身体に宿るポジティブな音楽
  :健やかな心が響かせる、自由な音色

これです!

 味覚の秋だし、新酒も出るしで、誘惑も沢山あるけれど…音楽家も健康第一。

先ずは地道にそろそろ眠る方向へいくとします。。。 zzz
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2008-11-04 Tue 12:28
秋熟す!
三連休でしたが、皆さまは如何お過ごしに?

 私は所用で西日本を訪れていたので、一昨晩のテレビ放送は思いがけず旅先で友人たちと見ることに…

↓<女剣士>ではありませんよ
IMG_5167.jpg弓の「秋の会」でした


 授賞式の番組は式の様子を一時間にまとめたダイジェスト版だったので、演奏部分は良くてもカット有りだと思っていたのに、全編を放映して下さいました。

 びっくり!有り難いことです。


それにしても冒頭の「獅子」の下り、一噌さんの気迫のこもった厳しい表情には驚きました…
いつも隣で弾いているので、こうして真っ正面からお顔を拝見するのは初めて。
空気を切り裂くような音で、画面からも迫力が伝わってきます。

 2人のコラボレーションに関しては、客観的に聴いていて、やはりあの場、あの会場の熱気を受けてリハーサル時と異なる高いテンションとなっていました。


自分はさておき(!)、バッハのアレをああいう風に能管で吹かれるのって、やはり王子の「神業」…と思った矢先に御本人から、お電話。

 ちなみに一言目は『…青筋が立ってました…ぜ、全国放送なのに!!』。。。

そうそう、来年3月1日の午後に行う一噌幸弘さんとのコンサートですが、能管&バイオリン&チェロのコラボレーションとなります。一噌さんも是非この組み合わせで挑戦なさりたいバッハの曲があるとか…(先日から「お知らせ」を小出しにして申し訳ありません)
会場は東京・築地の某有名なお寺です。

 どんな響きになるか…お楽しみに!

そして肝心の日本賞、今回は「課外授業 ようこそ先輩」シリーズのーみんな生きているーがグランプリを取られましたね。いつも殆どテレビを見ない私が時おり拝見する好きな番組だったので嬉しく思いました。(昨日、再放送を拝見した母は大変に感銘を受けたようです)

 この度、裏から少~しだけ垣間みることが出来た「日本賞」ですが、世界中で<人の心に触れるテレビ番組>の制作に真っ向から取り組んでいらっしゃる方々がいらっしゃるのを実感し、沸々とエネルギーが湧いてきました。

 こういう形で関わらせて頂いたことに感謝しています!


さ、今日は作曲&ピアノの大魔神、加藤昌則さんと今月30日の広尾コンサートのリハ-サル。
 色々仕掛けを考えて来ます。

 この日はシンプルに<楽しいコンサート>がキーワード、先ずは自分たちが楽しまねば、ね!
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2008-11-01 Sat 13:18
緊急報告:テレビ放送のお知らせ(例の!)
緊急報告:テレビ放送のお知らせ

 ただいま連絡がありまして、先日のNHK日本賞 授賞式において

     一噌幸弘さんとの演奏が放映されるそうです。

 放送日は11月2日(日)21:00~21:59 NHK 教育テレビにて

      すでに明日ですが、是非ご覧下さい!

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(王子、私共にハイビジョン用ファンデーションを塗って戴いたカイが…?!)
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