旅するチェリスト水谷川(みやがわ)優子のブログ

2009-05-28 Thu 20:20
スーパーチェロ:ルンバのリズム編
今日は早起きして三鷹・風のホールにてリハーサルでした。

皆やる気満々だわ、難しい初挑戦の曲(弾くのが!聴くのは楽しいはず(>_<))はあるわで、10:30~18:00の長丁場なのに、時間があっという間に過ぎました。

 大変だけど、やはり楽しいチェロ・アンサンブルです。

しかし…これから日曜日まで毎日、東京を横断しての通勤生活もなかなか厳しいです。

なにせ大きな楽器と一緒なので、満員電車を避けるために時間を調整し、横須賀線、東海道線、湘南新宿ラインを駆使。
この辺りのJRはグリーン車があるから非常に有り難い。

でも朝はグリーンも混んでいて、今朝はギリギリ最後の一席を確保できたくらい。

やれやれ‥会社員の方は偉いと毎回、思います。まあ、彼らはチェロ付きじゃないけど‥

桐朋(高校)に入ったばかりのその昔
「慣れない満員電車で座ってらしたT先生のチェロに、押された人々がのしかかり楽器にヒビが入った」

とか

「Y先生はよろめいた女性にチェロを蹴られて裏板に傷がついた(なんとピンヒールが、ハードケースを貫通したらしい!)」

とか‥実際にあった怖い話を沢山聞かされたものでした。

  そういう悲劇は何とか回避せねば!

え?車?
ここ数年、日本では怖くて運転していません。

危ないもの!(自分の運転が‥)

そういえば、最近この数ヶ月で免許とった、もしくは今、教習所通いの友人が3人もいるのです。
皆、女性でそれぞれ著名な演奏家(バイオリン、ピアノ、チェンバロ)です。

 今まで免許取ってなかったのに、何故ここにきて???
 面白い傾向です。

さて、今からレッスン。
リサイタル前は出来てなかったので、今日から毎日リハーサル後にレッスンします。さらにその後は、夜中まで自分の練習!


ブラッヒャーの曲のノリの良いルンバの楽章で、生まれて初めてギターのピックを使用するのです!自分の指でピッツするのとは感覚が違って、全然弾けない!大騒ぎです。

 睡眠時間が減ってもピックの技術をΣ( ̄□ ̄)! 習得しなくては!

ちなみに日曜日は前から完売ですが、もしかしたらもしかすると当日に舞台の上に席を用意するかも、だそうです!


では
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2009-05-25 Mon 19:02
後日…甘い香りと甘い味覚
 昨日は姫路に行っていました。
 音楽と別な、稽古のためです。

コンサートとはまた違う意味で、久々に身が引き締まる思いをしました。
稽古からも友人たちからも沢山エネルギーを戴いたので、新幹線での日帰り旅でも、全く平気!

そういえば…そろそろ皆さん飽きたのか、マスク姿が減ったような気がしますね。
(私は新幹線の中でまたしてもマスクマンでしたが)
とにかく東へ近づくとマスク率が下がるのは明白でした。
IMG_1583ßßß
ところで…ただいま我が家はいつになく豊潤な薫りに包まれております。
どこもIMG_1570///
かしこもIMG_1576。。。(白は八重のトルコ桔梗)
      「アールグレイ」に「マレーラ」、「ブルームーン」かな?
IMG_1578ßßßß
 本物はもっと美しい色彩で、見飽きません。
ところ狭しと花ざかりIMG_1572ßßßß(←ネロオの顔より大きい巨大薔薇)
尊敬する写真家の坂田先生が
お送り下さった応援花→IMG_1514ßßß
大好きな芍薬も…IMG_1567ßßßß
もう、お盆とお正月とクリスマスとが一気に来たような感じです。
チョコレートにクッキー&ケーキIMG_1586ßßß。美味なお菓子IMG_1564ßßß。煉切のお菓子に和三盆…
オカズも豊富!IMG_1465ーーー
演奏前にもあちこちから差し入れを送って頂きました。
餓死することは絶対にないというくらい…IMG_1467^^^
<脳にエネルギー→餡>IMG_1469ーー
 おかげ様で栄養をつけて(!)本番に挑めました。
 (そうか、あのスタミナはここから…)

まだまだ他にも美しいハンカチやフレグランス、薔薇のポプリや、お化粧品、ピローの安眠グッズに、ヘチマのスリッパ(牧子嬢ありがと!)などなど…ホールから宅急便を2箱送って頂いたほど頂き物をした、まるで誕生日のような(?)日でございました。

「楽屋見舞いに…」と下さって開けられなかったものなど、翌日に近くの修道院へお裾分けさせて戴きました。カードはちゃんと大事に取ってあります。

  ありがとうございました。
もちろんプレゼントも嬉しいけれど、何よりも御心にかけて下さって感謝申し上げております!


そして毎年ドレスと曲目のイメージに合わせて舞台のお花をして下さる
野崎由理香さんのアレンジステージ花2
彼女の細やかなセンスは今回も大好評。

デザイナー鈴木芳子さんのアイディアが光る作品↓とも息が合っています。
IMG_1528ーーー1
(写真は久々に再会したD雙葉での同級生のHとEと。
懐かしい「SIMPLE DANS MA VERTU FORTE DANS MON DEVOIR」の仲間!)

 今週は木曜日から12人チェロの「怒濤のリハ」。
 来週はカルテット、その次はDuo…暫くは色んな形の室内楽三昧の日々になります。

それにしても…音楽家はやっぱり体力勝負だと実感。タフじゃなくっちゃ!


 <<切り替えたつもりなのに、
    眠りに落ちる寸前にはキルピネンやロミ&ジュリなどが
    まだ、しつこく鳴っています。>>
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2009-05-23 Sat 14:51
白夜の調べ
「白夜の調べ」リサイタル

おかげさまで大阪も
昨日の東京も終了IMG_1515ーーーーー3
楽しく弾かせていただきまして、ありがとうございます。

今回のプログラムは一般受けするものではないと覚悟していましたが、
自分で決めた事ながらも、どうやら本番が近づくにつれて、いつもよりプレッシャーが高まっていたようです。
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(↑何故か微笑む、山田さん?)


「いらして下さった皆さまが楽しんでくださるだろうか、心を開いてくださるだろうか?」

 でも、それは自分次第。

今回の2公演を通して、改めて
<コンサートは観客の皆さまと作るもの、私たち演奏する側がお客さまに語りかけ、
お客様の力を頂く、即ち呼応するもの…>と
しみじみと実感しました。 <ライブ>です。


それにしても体力、精神力ともに大変なプログラムを考えてしまったもので、
「も~!!一体だれが決めたのよ!」「あ?自分か」
と一人で呟く毎日でした。。。

前半終了、いつもお世話になっているKお姉さんと紀尾井ホール名物(?)Aさんと。
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ドレスはシベリウスとキルピネンを意識してのフィンランドカラーです。座ると足下に水たまりができる感じ。

リサイタルは彼の娘を悼んで書いた曲「マリンコニア」で始まったのですが、中に意識が入りすぎて、弾き終わったら慟哭と喪失感で一瞬、虚脱状態に…特に昨日は切り替えが大変でした。

で、今回取り上げた、フィンランドでも滅多に弾かれることのない難物キルピネン(没後50年)のソナタですが、山田さんと苦しんだだけの事があって反響が良いようです。本当に嬉しい。

だってキルピネンのソナタは、友人だったら、取っ付きにくいし(譜面ふづらが)、頑固だし(急激なテンポチェンジ)、変わり者(移り変わる拍子、解決しない和音の連続)で一筋縄じゃいかない人だけど、何故か愛着が湧いていたのです。不器用なゴツゴツしたところが愛おしくて…8月にまたフィンランドで弾きますが、次回はドイツ人ピアニストと。どうなるかな?

本当に山田さんのおかげでこのソナタにも深く入って行くことができて、感謝しています。
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<終了時↑>(ドレスは祖母の丸帯を今回のためにドレスに仕立てて頂いたもの)

とにかく、後半のロミ&ジュリは私の至福の時…そしてソナタも私の感じるプロコの<物語>の世界を存分に味わわせて頂きました。(ロミ&ジュリはNHKの名曲リサイタルで弾かせて頂こうと思います。収録は7月9日、詳細がわかり次第お知らせいたしますね)

アンコールの2曲目、ヤルネフェルトの子守唄では今回も山田氏の洒落心にやられました。

ところで、今回はリハーサル中も黙々と練習に励み、先日の大阪でも写真を撮り損ねていました。山田さんが驚いてらっしゃいましたが、水ものまず、雑談も一切無し、3時間弾きっぱなし、とかそんな感じ。だって楽器での会話が楽しくて楽しくて…

  やっと、山田さんと写真が撮れました。


それから…『サプライズ!!』
これには驚きました。IMG_1523ーーー1
心から敬愛&尊敬する渡邉 辰紀サマがいらしてたなんて!事前に知らなくて良かった。。。私が中学の頃からの<憧れ>のチェリストなのです。 「先輩!12人のチェロ(三鷹・風のホール5/31)でも宜しくお願いいたします」

こちらはDSCN5116.jpg
バンドネオンの三浦一馬くん、友人Y嬢、AQTの仲間、お馴染み水永牧子ちゃん。

IMG_1525ーーー1
会場のCDは売り切れとなったそうで、申し訳有りません。また列にお並び下さった皆さま、優しいお言葉をありがとうございました。

…というわけで自分の中で1つの章が終わり、今朝起きたら次のページが開いていました。

しつこく書きますが、お客さまの集中力と暖かい拍手にエネルギーを戴きました。
 それから色々な形で支えて私に勇気をくださる皆さま、
 一緒に音楽を楽しんでくださった山田武彦氏にも心から感謝を。

         さ、レッスンへ走ります。
白夜の調べの続きを読む
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2009-05-21 Thu 00:37
一言だけ。。。
『頼近美津子さんが、もういらっしゃらない…』
火曜日に、大阪帰りの新幹線の中で連絡を受けて、しばらく呆然としていました。

頼近さんは3月のアフラック・クラシック チャリティーコンサートの司会をして下さったのですが、実は、それまでに様々な御縁やニアミスがあったのです。やっとお目にかかれて、色々とお話できたと喜んでいたところだったのに…


 亡くなった、と耳にして特に胸に迫ってきたことがありますので
 それだけ、ここで皆さまにお伝えしたい。

アフラックのGPの時のことです。コンサートのトーク内容について、もう一度確認したいと頼近さんが楽屋にいらして下さいました。

そのとき何故か、今まで人に言った事がない事柄がヒュッと私の口から出たのです。

それは小さい頃からチェロを弾くことが決められていた私が、親に反抗して「なんで弾かなくちゃいけないの?自分で選んだんじゃないのに…もう、チェロやめたい!!」と言った時の話です。

 その時に母が呟いた
『でも…ママたちが貴女たち(姉も)にあげられるのは、これしかないの。』
 という言葉。


それを口にした時、頼近さんはショックを受けられたみたいに目を大きく開かれて、暫く黙っていらっしゃいました。

 2人の間にちょっとだけ沈黙が流れてから、
 『私は、子供たちに何をあげられるだろう…』
 こう仰ったのが、ずっとずっと耳から離れませんでした。

御病気のことも勿論、知らなかった私ですが、あの日の頼近さんの物凄いエネルギーにはコンサート中も圧倒されました。そして、あの彼女の一言は、私に大事なことを語りかけ教えて下さっています。

 まだまだ、お若かった頼近さん、本当に残念でなりません。
深く深く感謝申し上げながら、ゆっくりお休みになれるように、心からお祈りしております。
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2009-05-19 Tue 10:15
大阪フェニックスホール
20090519101516
昨晩のフェニックスホールはおかげさまで完売、当日券用のお席まで用意してらしたのですが、やっぱりインフルエンザ騒ぎでお出かけになるのを控えた方が沢山いらしたみたいです。
主催者の方が「50人くらい、いらしてまへんな」と悲しんでらっしゃいました。朝から「今日は本当にあるのでしょうか?」と、お問い合わせ電話が相次いだそうです。

ホール入り口には手の洗浄剤、希望者にはマスクも配布なさっての安全対策。
ホール支配人の方もマスクマンになって「こんな時に弾いて戴いて申し訳ない。イズミホール、フェスティバルホールと話し合って、3ホール共に従業員はマスク着用を義務付けました。」とご挨拶にいらして下さいました。

でも…誰のせいでもないですもの!

それよりも、こんなに関西中で不安が掻き立てられている中を勇気を持っていらして下さったお客様のお姿に、山田さんも私も胸が熱くなりました。
[私たちはよっぽどな事(コレラやチフスのような病気が蔓延して政府から要請があるとか?)がない限り、コンサートを中止するなんて考えられないのですが…色々と思うところがありました。]

地元・大阪、神戸、京都、姫路、奈良、名古屋に和歌山から…足を運んでくださった皆さま方にお応えしたいと思うのと、今回のプログラムが我々に要求するのとで熱い演奏になり、集中力、体力ともに使い果たしました。
「白夜の調べ」プログラム…シベリウスとキルピネン、そしてプロコフィエフ。
お聴きになるのにも相当に集中力を出して戴いたと思いますが、皆さまが作ってくださった空間はエネルギーに満ち溢れ、その中で全てが調和する瞬間が多々ありました。
ありがとうございました!

写真は打ち上げ後に戻ったホテルの部屋、戴いたお花の後ろに隠れるチェロ雄くん、右には秘密のドレスたち…
演奏後のホテルは空虚な空間となり、やりきれなくて毎回ちょっと苦手です。

さ、今日はフィンランド大使館にお呼ばれ、シベリウス協会のレクチャーで、フィンランドの空気をまた吸い込んできますね。22日のためにも!
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2009-05-18 Mon 12:30
対インフルエンザ?!
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現在、新幹線の中でウィルス防御中、マスクマンになっています。

ヨーロッパではマスクした人いないし、皆が「日本人の七不思議」に数えるマスクマン…

「菌は目の粘膜からも入るのに馬鹿げてるー」と言われる度に「感染しないためだけでなく、自分が不調な時にヒトサマにうつさないための日本人らしいエチケットなんだ(ノ-"-)ノ~┻━┻」と言い返しています。

という訳で目も防御していますが…しかし…これでサングラスかけたら悪いことした人みたいですね。

山田武彦さんはもともとメガネだから、いいなあ。

今日は観客の方々、皆さんマスクマンで聴いてくださって良いのですよ。
私はドレスだからしませんが。でも除菌効果のある(?)演奏をしますね!
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2009-05-18 Mon 00:32
以心伝心の日々
昨日は湘南朝日カルチャーでした。
<講義>なんて言うと本当に偉そうで…恥ずかしい。
(未だに生徒以外に先生と呼ばれると飛び上がってしまいます)

  話すだけでなく弾かせて頂けるのは有難い、としみじみ思った次第です。
  (所詮、音楽家は言葉よりも音の方が伝わるし)
  自分の音楽感を通したチェロにまつわるお話をしてきました。
楽器のことから、バッハ、カザルスー鳥の歌、表現力を磨く話(武満徹&黛敏郎氏に関連して)、こう書くと盛りだくさんですね。。。

実は最近、日本語が下手になったような気がして…これからは以心伝心の術を会得したいと思います。

さてさて、今日は山田武彦さんと「白夜の調べ」プログラムの合わせ。
山田さんと弾いていると音での会話が楽しくて楽しくて、あっという間に数時間が経ってしまう。休憩無しで弾いています。

という訳で、明日の大阪行きのパッキングもまだですが、もう限界なので休みます。

朝日での写真も撮って頂きましたが、明日のフェニックスでの御報告写真と一緒にアップかな。
初めて山田さんとのリサイタルに初「白夜プログラム」に初フェニックスホール!楽しみです。

ホールの所在地は、ただいま新インフルエンザで震撼している辺り…
新幹線ではマスク付けてようっと。。。(気休めかもしれないけれど)
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2009-05-16 Sat 00:43
眠る猫
いま、帰宅しました。
タクシーを降りたら家の前で待っていた母にコチビチが亡くなったと伝えられました。
  
  眠っているような表情と姿で、まだ身体も微かに暖かいような気がします。
  安心して、眠りについたのだと思います。

コチビチはかなり性格のはっきりした猫でした。
その大きな身体と同じように極めて大物的存在の猫で、大胆不敵、犬のような忠義なところもあって、猫としては変わり者です。表情が豊かで、頭もよくて…
特に食べ物のことでは、いつも奴に出し抜かれてギャフンと言うと同時に感心したものでした。

  私がコチビチを守っているのではなく、私が守って貰っている…
  そんな気がした猫でした。

この16年間のコチビチとのいろいろなエピソードが頭を回っています。
楽しくて、可笑しかったことばかり。
コチビチ、IMG_3079ßßcoci
ありがとう。
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2009-05-15 Fri 00:37
その後のコチビチ&謎?
先日のブログを読んで下さって色んな方々からご連絡いただきました。
ご心配をおかけして本当に申し訳なく思っています。

コチビチのことと、
音をたてて近づいて来るリサイタルの「白夜プログラム」が入り混ざって
頭の中で24時間休み無しに映像付きの音楽が流れているような…

そんな不思議な感覚の毎日を過ごしています。
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今日は家にコチビチを連れてかえって来ました。

獣医の先生はやるだけのことをして下さいました。
  『あとは本人(猫)の気力と体力です』

そのお言葉は、持病と寿命とで五分五分…いえ、『奇跡を待つ』というニュアンスに聞こえました。
 
でも治療前よりも息がずっと深い。極度の硬直状態だった身体もリラックスしています。

昨日はリハーサル前に獣医さんのところへ寄ったのですが、(どうやら気が動転していたらしく、予定時刻より一時間も早くリハ会場に行ってしまいました。こんなの初めて!)その時より、今の方が 楽そうに見えます。


 迎えに来た私の声を聞いたコチビチ、一声『みゃう!』と大きく鳴き、タオルに包まれて大人しく車に乗りました。

やはり家で一緒に時を過ごし、看病できるのは嬉しい。
集中治療のお陰で痛みは和らいだようだし、後は家でクスリと栄養剤(流動食のようなもの。注射器で食べさせる)のケアをします。

苦しそうなコチビチの姿を見るのは本当に辛くて、自分の無力さに腹立たしさと虚しさも感じますが、
今は少し穏やかな様子でちょっとだけ安堵。。。

  物心ついた頃から、たくさんの猫や犬たちに囲まれて育った私は
  自分は人間ではなく動物の仲間だと信じていました。
  そんな私にとって彼らはペットではなくて、家族です。

  全員が拾い猫や貰い犬なので
  御縁があってウチに来たという感が非常に強いのです。

(今まで何十匹いたかは数えた事がありませんが、中でもコチビチは最も長寿な猫。16年間の付き合い、我が子だったら16歳!?)

生きているものの生と死に関わって、彼らに身を以て教えられたことは何にも代え難い大切なものです。

 いま、ネロオやノラはコチビチのいる部屋には近づきません。
 彼らには彼らのルールがあるのですよね。  


      しかし…さきほど不思議なことが一つ起こりました。

歩く事もできないコチビチ、帰宅してすぐに母の部屋に段ボールにタオルを敷き詰めた「猫ハウス」に横たえると安心したように寝ました。

      やはり我が家が一番みたいで、こちらもホッとします。

で、練習の合間毎に見に行っていたのですが…
さっき覗いたら母のベッドの真ん中に寝ているではありませんか!しかも枕に頭を乗せて幸せそう。

「ベッドの方が柔らかいからかな。母って優しいなあ…」などど思って自室に戻ったところ
『ちょっっと!貴女、コチビチを私のベッドに置いたのっ?!!』と飛び込んできた母…

      どうやら自分でよじ上った??でも、どうやって??
      奴にはまた首を捻らされています。

とにかくー悲しくてチェロに手がつかないーなんてことはないので、ご心配なく!
コチビチが生きることに頑張っているので、私も落ち込んでいる場合ではありません。
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山田武彦さんとのリハーサルは毎回、発見があって本当に楽しいものです。

それに土曜は初めての朝日カルチャー「湘南教室」レクチャー&コンサート、
新宿とどのように雰囲気が変わるのか楽しみです。
   


      長くなってごめんなさい。
      お心にかけてくださった方々に心から感謝を!
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2009-05-12 Tue 01:17
コチビチの「時」+追記
時が無音で刻まれていくのを感じる日々…_MG_7117/c

大好きな「ロメオとジュリエット」を編曲してくださった山田武彦さんとの18日@大阪と22日@東京リサイタルにむけた、刺激があって楽しいリハーサル

プログラムノートの添削や、他原稿(…〆切破り…)や

なぜかシロアリ駆除大作戦(これは自分でしているわけでは無い)などなど
毎日のように色んなことがあります。


 そんな中で我が家の<コチビチ>

 ◎その昔、まだ数ヶ月の子猫の頃に家にやってきて
  (道で拾った母が自分が美容院に行くあいだ交番に預けた)

 ◎ネロオやノラの大ボスで
  (コチビチがいると遠慮して食べないほど)

 ◎そこらの小型犬より顔が大きくて
  (小型犬用の出入り扉を付けようとしたらハマって取れなくなった)

 ◎誰よりも食い意地が張っていて
  (他の猫どころか人間の食べ物まで掠め取っていく)
  (食べていない振りをして色んな人に餌をねだる)
 
 ◎御年94歳の祖母の、家長の座を巡る好敵手
  (お互いにライバル心が燃えて活性化するらしい)


そんなコチビチが
この前の金曜日から急激に衰弱しています。_MG_7120/c
もう、水すら飲もうとしません。

    猫ですが、16年以上も私の家族の一員です。
    どう振り払ってみても、心に影が落ちてきます。

身動き一つせず、ただ大きな目を見開いたまま、ゆっくり、ゆっくりと静かに息するコチビチ
  深海魚になった夢でも見ているのだろうか、とバカなことを思ったりします。

開いている目の前で手を振ってみても、まるで向こう側を見ているように反応しません。

   今日は 「老衰ならば、延命処置は酷です」と言われました。


留学生だった私の夏休みに突然やってきたコチビチは、ぎりぎり手に乗るくらいの大きさでアイラインばっちりの美少年でした。

いま、練習の合間にコチビチの様子を見にいくと、今までの色んなエピソードが頭が過ります。

 <新参者だったコチビチが出掛ける私の後を追いかけて、玄関の吹き抜けからタイルの床にジャンプ…
泣きながらタクシーで病院に行きましたが診察台の上でもぐったりとして動こうとしません…
部屋に犬が入ってきた途端に『ふーーーーーーっっっっっ!!』と飛び上がって威嚇、
先生が念のために餌をかがせると食べた事が無い人のようにガツガツと食べだし、
挙げ句の果てに身体を包んでいた私のお気に入りのタオルには大きなお粗相がしてあった…>

とか

<外で遊び回って数ヶ月間もほとんど家に寄り付かなかった青年コチビチ、
ある日、帰宅したら私のベッドに座って、何故か横向き…
くるりと振り向いた顔の向こう側は、縄張り争いでヤラれたのか、大きく腫上がって「お岩さん」のようでした。
連れて行った獣医さん、大きく育ったコチビチの大きさに怯えて、猫一匹相手に大人3人がかりで麻酔してらっしゃいました。(でも、コチビチはとっても大人しい)>

 思い出すのは、可笑しくて変な話ばかりです。

でも、そういえば、怪我、病気、引っ越し…いつもピンチの時にコチビチは私のところへ必ず来ました。

 もし、今がまだ彼の「時」じゃないとしたら…

また、何事もなかったように起き上がって『あああ良く寝た。腹減った!!』と起きだしてくるのでしょう。

そう、今までのように
_MG_7124ーcphoto by Asako Yamazaki

追記:

昨晩から明け方まで、コチビチは数時間毎に外に出たがりました。

  日が昇ってから2度目に一緒に駐車場の床に座っていると
  ふと見たコチビチの目に、光が宿ってきたように感じます。

  「まだー彼の時ーは来ていないのかもしれない!」
彼が黙って死を迎えているのではなく、生きるために戦って見えた瞬間でした。


  開業を待って懇意である獣医の先生のところへ駆け込んだところ
  コチビチの持病である慢性のお腹の炎症が、肺炎を誘発して
  高齢のために一気に弱ったらしいというのです。

先生は「チャンスがあるので体力にかけてみましょう」と仰ってくださいました。
  延命のためだけの非人間的な処置は取らない、そういう方なのでお任せしてみます。


  コチビチは集中治療室(箱)に入って今晩はお泊まりです。
 
  夕方に母が顔を見にいったら、顔を向けて、こっちに来ようとしたらしい。

  ー今晩はコチビチの正念場、私にとってもー
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2009-05-07 Thu 23:11
弦・チェロ弾きの話題
このロイヤルミルクティーが似合いそうな小雨が続き…

 ネロオも私もすっかり溶けております。
20090507133717-1
『お外行きたい、雨、止めてよ~』byネロオ


あまり時差ボケに苦しまない私ですが、この雨と気温のせいなのか、今回は日が経つに連れて変な時間に眠くなります。やっぱり、西から東へ来る方が厳しいのかな。

それよりも久々の湿気にやられて、チェロオ君もグロッキーになっているようです。
朝から晩まで除湿器をかけ放していますが、なにやら時おり『ぽげっ』とか『とぅわっ』などの異音を発します。
IMG_1406-3『アノ頃は乾いていた』(オランダ)byチェロ雄

 聞き慣れない怪音がするのは、昨日、御機嫌取りにGとC線を取り替えたせいでしょう。

今回は久々に、以前の定番だったスピルコーワを張ってみたのですが、
 C線…こんなに柔らかかったかしら。。。


この数ヶ月間使って馴染んでいたPirastro Synoxaのシルバーも柔らかいと思っていましたが、これは…!

 これは弾き方を変えないと…反応が鈍いのです。
で、手応えを求めて駒の近くをfで弾くと雑音がっ!


あ、そういえば、この弦は張ってから落ち着くまでに数日間かかるのでした。

今は感覚が違うっ…と言いながらもパニックしている訳ではなく、
グズっているような愛器に多少の戸惑いを感じながらも、新鮮な気持ちなところ。

 様子を見て、気分が乗らなかったら、また変えようっと。
IMG_1410-1←utrecht音楽院の練習室
そんなこんなで、なんとなく学生時代を思い出しました。

 ゲリンガスさまに習ったある夏、当時彼が凝っていて(ほとんど会社の回し者のように)生徒に強力にお薦めしてらしたラールセン(下2本は確かWolframだったかな?)。変えたときはピカピカな音に衝撃を受けたものです。

 その後にはラーセンのソリストを愛用していた私に、イタリアで師事したボヌッチ先生が『はい、今すぐ全部ナイロン弦!』と強制的に弦を変えられ…あれは当時腕が細く(!)、弓に上手く体重を乗せることができなかった私に、のびのびと全弓を使わせる強制、もとい矯正のためでした。柔らかい弦にすれば抵抗力が少なく、早めのスピードで全弓を使うことが出来ますものね。コンサートでは不満でしたが、『早く習得すれば変えても良いぞ!』と言われ、弓のためのエチュードやエクササイズに励んだわけです。良い先生だったなあ。。。


さて、ここで<<告知>>

◎ラジオ:5月10日(日)深夜25時30分~26時30分 FM大阪 吉川智明さんの番組「おしゃべり音楽マガジン くらこれ!」ゲスト出演

◎月刊情報誌 :「モーストリークラシック」6月号(公式ウェブサイトhttp://www.mostly.jp/2009/04/post-17.html)に記事が掲載

◎月刊情報紙: 関西音楽新聞の今月号にインタヴュー記事が掲載

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写真は昨夜、焼きたてのパンを届けてくださった鎌倉のお菓子屋(パン)「アルセスト」さんの
ほかほかパンたち。(アルセストさんのお菓子は鎌倉駅、北鎌倉駅の珈琲店「門」(もん)で食べられます。特にお薦めなのはモンブランとショートケーキ)

左から香ばしいスリゴマ、イヤって言うほど入ってる干し葡萄パン(黒いのは焦げている訳ではありません)、辛めのチーズ、ふんわりプレーン。
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早速にスリゴマを一切れ、いただきました。焼きたてパン、異常に美味しい!(すぐ食べない分は冷凍し、食べる時にオーブンで軽く温めます)

 深夜のおやつの罪悪感…すぐに銀のペンギンコルクが守っているシャブリで洗い流しました。

雨の続く時って、こんな小さなご褒美がほしくなりませんか?
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2009-05-02 Sat 01:40
あら大型GWに突入?!
前略:すでに今日から5月なのですね。

私は元気に帰国いたしました。IMG_1445berlin.jpgさすがに成田は豚流感もとい新型インフルエンザの影がちらついた緊張体制。

米国やメキシコ便と比べてノホホンとした空気の欧州便、ドイツ人客室乗務員が『日本人は誰も豚食べないわ』と言っていましたが、それはそうでしょう。

いくら加熱したものは大丈夫と言われても心情的に選べるなら違うものを食べたくなりますものね。
ましてや機内食ですもの…

なんといっても野菜が一番安全でしょう。

 いや、O157があったか…

IMG_1438berlinß1そんな欧州便も機内を一歩出たところには、空港係員の方々が待ち構えて鬼気迫るアンケート用紙配り。

検閲への提出義務が定められた用紙の冒頭には

ー嘘を書いたら罰金50万円!ーといったことが書いてあり

 『この10日間に米国、メキシコに行っていましたか?』
 『この10日間に米国、メキシコに行ってた人と接触しましたか?』
 『この10日間に嘔吐発熱しませんでしたか?』

というような質問の「いいえ□」に×をつけて

後は乗って来た便名と搭乗地、住所と電話に署名、パスポートナンバーを書き込みました。


修学旅行が取りやめになる学校も続々でている、とか。
M夫も今月はピアノ四重奏のブラジルツアーなので心配です。
IMG_1430berlinß1
自分たちにできることは免疫力が落ちないよう(納豆、オクラ系を食べ、睡眠を取り?)にして、頻繁に手を洗って、うがい。あとはマスクで防ぐくらいしか無いのでしょうか。

疲れは一番の敵ということで、私は成田からいつものメンテナンス・マッサージに直行。機内で圧縮されていた血の巡りが劇的によくなったせいか朦朧となって帰宅し、10時間以上爆睡しました。

今日は原稿がなんとか2つ間に合い…

…まだ終わっていないものもあります……


皆さま、良い連休を!!
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| 水谷川優子のチェロ弾き旅烏日記 |