旅するチェリスト水谷川(みやがわ)優子のブログ

2009-09-30 Wed 10:41
リハ三昧、そして<にゃ>
YOSHIKIか村上“ポンタ”秀一さんか?!
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ドラムを叩くのってストレス解消になりそうですね。 しかし…周囲のストレスになるかも?!
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そんな時にはサイレント・ドラム(made by ローランド)で真夜中に腕を磨くしかないですね。

というわけで、昨日はAQT(アクトリ)のリハで久々に3人集まりました。
18日の横浜シネ・コンのためです。
皆で弾くのは七夕コンサート以来…時の経つのが早い~
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引き続いて、牧子ちゃんと私は4日の大阪シネ・コンのためにリハ。だいぶ固まってきました!

昨日は<3連リハ>の日で、その後は小柳美奈子さん宅へGO!22時過ぎまでリハ。
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『にゃ、おちちゃちぶりでちゅね~!』 美奈子さんと須川展也さん(サックス王ですよ)の愛娘<にゃ>です。
チェロの匂いをチェック!
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いつもお洒落で可愛い美奈子さんから、なんともキュートなチェロのピンブローチを戴いてしまいました。
七宝焼のチェロ、しかも淡い色は珍しい!何に付けようかしら?
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夕刻のリハで『食べ損ねたらいけない』と御飯を用意して下さった美奈子さん。なんと優しい~!
手に持ってらっしゃるのはお土産のメロンパンシリーズ。
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4年ぶりに会った<にゃ>、18歳というのに毛並みがますますツヤツヤで柔らかい~
猫の18歳は人だったら…換算の仕方で88から105歳と大きな差があるようですが、いずれにしても米寿を超えてる?!
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ブラッシングが大好きで溶けてます。
美奈子さんとは10月9、10日がコンサートで、またリハで<にゃ>にも会えます。
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う~ん、なんと気持ちの良さそうな!!一緒に転がりたい!

ではでは、今からリハへ行って参ります。
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2009-09-27 Sun 23:57
オフィス設計コンサート&名曲リサイタル(長いです!)
昨日はオフィス設計コンサート、六本木のビル34階で摩天楼を見下ろしながら楽しく弾いて参りました。
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天井が高くて四方はガラスなので、こちらは見晴らしだけでなくて音響も非常に良かったのです。

たくさんのお客さまがいらして下さりました。ありがとうございます!
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明るく開放感のある空間だったので、ビルに半日缶詰になっても平気でした。
なにしろ窓の外は空ですもの!

 それにしても…やっぱり1日2回公演は体力を消耗しますのう。
 気力と勢いで乗り切りましたが、やっぱり体力作りしなくては、かしらん。

それに天の邪鬼な(?)ワタクシは1日に同じプログラムを2度繰り返すのがイヤで、
<チェロで綴る二つの物語>と銘打って2通りのフル・プログラムを弾かせていただきました。

ピアニストも、さぞや大変だったと…
毒喰らえば皿までの境地で付き合ってくれた中川朋子嬢、ありがとう!!
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第1回目、無事終了の図。
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私のドレスと朋嬢のビスチェブラウスはTADASHI、さすがに色がピッタリ。
イメージはピンクのパパゲーノか?

ちなみに<Aプロ>は
1・バッハ
   無伴奏チェロ組曲第1番より
     プレリュード、サラバンド、ジーグ
2・ベートーヴェン
   オペラ「魔笛」の主題による12の変奏曲
3・フォーレ
   夢のあとに
4・黛敏郎
   文楽
5・エルガー
   愛の挨拶
6・グリーグ/マーク・ゴトーニ 編曲
   ペールギュント第1組曲&ソルヴェイグの歌
7・黒人霊歌
 アメイジング・グレイス
とこんな感じ。

そういえば今回は根性を入れて、ドレスも前半後半の計4回着替えました。
ヨーロッパでは衣装は至ってシンプル。
結局、こういうことって演奏に直接に関係ないし、第一、持って行くのも着替えるのも大変だし…

…と自分が愚かにも思えましたが、気持ちの切り替えには役立ちました!
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ところで、本番中に我々の後ろでヘリコプターが発着していたらしい。
森ビルのヘリポートかしら?
音は聞こえてこないのですが、お客さまの目は空中を上下するヘリに釘付け?!
DSCN5515off.jpgマリメッコ・ドレス
<Bプロ>は
1・バッハ
   無伴奏チェロ組曲第3番より
    プレリュード、サラバンド、ジーグ
2・ベートーヴェン
   オペラ「魔笛」の主題による7の変奏曲
3・サン=サーンス
   白鳥
4・ポッパー
   ハンガリーラプソディ
5・カタロニア民謡/カザルス
   鳥の歌
6・ラフマニノフ
   ヴォカリーズ
7・プロコフィエフ/山田武彦 編曲 
  「ロミオとジュリエット」組曲 より
(少女ジュリエット、仮面、モンターギュ家とキュピレット家、ジュリエットの死)

そういえば、コンサート終了後にはNHK・FMの「名曲リサイタル」でペールギュントとロメジュリが流れていたのですよね。打ち上げ中にあちこちから『聴きましたよ♡』メールが届きました。

 ワタクシ聴いてないし…進むためには聴かねば!ですね。

そうそう、というわけでここでピアノの広瀬悦子ちゃんとの写真解禁~!
SN390097NHK.jpg←長袖で絆創膏を隠す!
放送まで公開しないとNHKの方にお約束したので、2ヶ月半ぶりにやっとお目にかけられます。

悦子ちゃん、ピアノの腕前はもとより自分をしっかり持った素敵なヒトでした。
また、どこかで会いたいです。

そして…闇夜に輝く東京タワーと日下部社長さまとの4ショット!DSCN5542office.jpg
タワー近い!この景色って良いでしょう?
『良かったら、また弾きにいらして下さい』とのお言葉を頂戴しました。
はい、また喜んで!IMG_3518off.jpg
それにしても…この後に珍しく飲んだビールの美味しかったこと。
で、打ち上げには何故かお能の喜多流・シテ方、松井 彬先生と能管の一噌幸弘さんも集合!11月にある和歌山でのコラボ打ち合わせをしました。IMG_3522f.jpg
このお2人…また天才鬼才の間で揉まれるのね…

帰ってからは夜中までスーツケースいっぱいに戴いたお花やお菓子とチョコレート、日本酒(一升瓶!!)やワイン、そして癒しグッズ☆の整理をしました。ありがとうございます。
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皆さまの<愛>を感じながら…よし、次に驀進しよう!
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2009-09-25 Fri 00:39
がんばる蝉
休日はいかがでしたか?

旅も良し
遊びも良し
休むもまた良し!
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鎌倉は日中まだ蝉の声がします。がんばるなあ。
でも夜は秋の虫の大合唱だし、夏と秋の境目ってこんなでしたっけ?

さて、私のシルバーウィークは「あっ!」という間に過ぎ去りました。

昨日は牧子ちゃんとロ-ランド・ライヴ・イン・シネマ大阪の合わせ。
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後ろが公演で使用するローランド社の電子チェンバロ<C30>、素晴らしい音色なのです。

様々な仕掛け&しかも自然な音で牧子嬢の職人技もますます冴えていますよ。

シネコンの舞台はもちろん映画館、だから曲目も映画に関連したものにこだわっています。
クラシック(やバロック)の曲はけっこう映画やドラマに普通に使われているのですよね。

照明もローランド社のお得意分野なので当日はまた凝った舞台になりそうです。(ちなみに横浜公演はアクアトリニティー!)

その後は中川嬢と夕方から真夜中まで合わせ、終わったのは12時近く…それからウォッカ・カシスの薄めを片手に、キーマカレーを仕込んでストレス解消(無いけど)、幸せに眠りにつきました。


そして今日も朝からリハーサル、引き続いて父が手掛けている編曲作品の音出しも。
 なにやら元気です。
夕方からは楽器と私のメンテナンス。Photo 40
チェロは調整、私のほうは2ヶ月以上放置していた超ロングの髪を切ってサッパリしました。
ああ、頭が軽い!Photo 25
これで巨大シニヨン(別名は団子ヘアー、ミーの髪型ですよ)ともお別れか…

あさって(もう明日だ)は六本木のオフィス設計コンサート、1日2種のプログラムって体力はどうなんでしょう。
聴いて下さる方も大変なのかしら?

それにしても、都会の高層ビル群に立体高速道路…が想像つかないなあ。
2ヶ月間ですっかりヨーロッパの片田舎のヒトとなったみたい。。

そうそう、その土曜日の夜はNHKラジオの放送日であります。
あれはヨーロッパに飛ぶ前日の収録で…その朝にすごい勢いで転んだのでした。

 人生から消去したいNo.5に入るくらいの痛い日でした。
 楽器弾く人間が、しかも大の大人が転ぶとは…とほほ

      しかも膝には今も傷跡がくっきり
     
あの痛みを忘れるなという神の啓示でしょうか、ねえ?
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2009-09-20 Sun 22:22
pikku Myyとシルバーウィーク
<シルバーウィーク>に突入いたしましたね。(しかし、この名称は…)

 皆さまはレジャー派?それとも自宅休暇派?

私は休日は絶対に自宅休暇派です。仕事と旅がセットだから、もうパッキングはケッコウという感じ。
しかも生活パターンは世間さまのリズムとほとんど逆行しているので、この連休も無いのと同じ。

すでにリハしたりレッスンしたりの毎日が始まっています。
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↓ピアニスト中川朋子嬢&ILLYの宇宙人カップ
20090918200733.jpg私はムーミンの「ミー」20090918204719.jpg
『似てる~』と言われましたが…そ、そう?私はスナフキンになりたいな。ニョロニョロでもいいです。

ちなみに着ているのは、この夏フィンランドで一目惚れしたミー(pikku Myy)のTシャツ。始めはスイスに住む姉の長女にと思ったのですが、この頃大人びてきた姪(13歳)は『今は黒が好き』なんて言っていたから、送ったら馬鹿にされるかも…と躊躇。myy.jpg結局、子供サイズのLを自分用に購入。そしたら、どうもミー好きだと思われたらしくて、その後は色んなpikku Myyグッズをプレゼントされました。1つはチェロケースに下釣り下がっています…ちなみに新しい携帯にさり気なく付いてるのは
ニョロニョロ。IMG_3503nzo.jpg
基本的にキャラクターグッズはあまり好きじゃないし、ジャラジャラ物を下げるのはキライなのですが、これは別格かな。え、年を考えろ?いえ、ムーミンは大人のものですから!!キッパリ!!


さて中川嬢はザルツブルグでの留学生仲間。その昔はDUOでイタリアの色んなコンクールを受けたり、それらの入賞のご褒美であちこちコンサートしたり、色んな珍道中をした仲なのです。

珍道中といっても並のじゃありません。弥次さん喜多さんを地で行く 「イタリア道中膝栗毛」の旅で、毎回、色んな事件が勃発したけど、「若さ」と「恐い物知らず」の2点で乗り越えました。
ずいぶん楽しかったなあ。
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今回のA、Bプロで弾くベートーヴェンの変奏曲(モーツァルトのオペラ「魔笛」の主題による7つの変奏曲と12の変奏曲)などは、学生時代に彼女の先生であるハンス・ライグラフ教授やボザールトリオのメナヘム・プレスラーといった巨匠たちに教えを乞うた曲。2人で弾いているとマエストロたちの懐かし~い思い出がどんどん蘇ってきます。

「楽譜にこんなこと書きこんでる~」とか『ここ苦しかった。なんで難しかったのかなあ?』などと呟きながらリハーサル。

それにしても、昔、すごく苦労したところが楽にできたりすると、年をと…違った、年月を重ねるのも悪くないなと思います。ふっふっ…

そういえば26日のコンサートの広告が大きく日経新聞に載っていたそうで、色んな方から(なんとクリーニング白○舎の店員の方まで)お声をかけて戴きました。
 ありがとうございます。

というわけで、私のシルバーウィークは通常と変わらず。。。?
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2009-09-17 Thu 23:53
午年の一馬くん
7月に某コンサートにゲスト出演して下さったバンドネオン奏者の<三浦一馬くん>

実年齢は19歳ですが、リハーサル時には年齢がなくなります。
  
  成熟してる。
  老成してる。

冷静に出来上がりの向こう側を見つめてる姿に畏敬の念すら感じます。

 そして、弾いてる時は…一緒に飛べる!
 それが私にとっての三浦一馬く(さ)んです。

奢らない、気負わない、チャラチャラしない。。。(普段はフツーの19歳)
だから初々しいのに、どこか老成するという芸当が…いえ、これは持って生まれたものですね。

 そう言ったら、彼の父上は一言『あいつ、若年寄みたいでしょ』と笑ってらっしゃいました…

今日は、そんな一馬くんのCD発売記念のリサイタルで朝日浜離宮ホールに行ってきました。
彼らしい、素晴らしいコンサートでした。

せっかく一馬くんと、ゲストのギタリスト・大萩康司さんと写真を撮っていただいたのに、
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新しい携帯が全然使えずボケボケに!
素晴らしいアンサンブルを聴かせてくださった、お二人。ちなみに午年で一回り違うそうです。

こちらはピアニストのBABBO氏、陰の立役者で今回は編曲もされてました。20090917211448_2.jpg
『わーっお久しぶり~!』
実は10年前に共演したことがあるのです。

さて今日は、一馬くんの<風と語る青年>のイメージが<風を自由自在に操る魔術師>に変わりました。

 鋭く尖ったナイフの先みたいな音
 月から零れた銀の鎖みたいな音
 落ち葉に射す木洩れ日みたいな音

最後のリベルタンゴでは、熱気を帯びたリズムが終わりなきかの如くにクレッシェンドして会場が呑み込まれそうな迫力でした。大ブラヴォー!!

沢山エネルギーを戴いたので早速に使いますね。
ありがとう、一馬くん!
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2009-09-14 Mon 12:33
イチローさん~磨き続ける力~+ウチの子
お元気でお過ごしですか?

日中の温度があがっても、すでに完全に秋ですね。
鎌倉の蝉さんは未だ頑張っているようですが…

さてさて、やることが鬼のように山積みなのに、帰国して初日、2日目と恐ろしい勢いで<ミイラ寝>してしまいました。

飲み食いせず、身動きもせずに、ひたすら眠り続け…挙げ句の果てが、ただいま珍しく時差ボケ気味でございます。
Photo photo booth
 「ああ良く寝た!」と目を覚ませば、それは草木も眠る丑三つ時
 世界中が深い眠りについているような深海の静けさです。
 自分を持て余す時間。。。

長編はアブナイと思い、短編集の「東京奇譚集」(著:村上春樹)を手に取ったら一冊読みきってしまいました。(一昨日は伊丹十三氏の不滅のエッセイ「女たちよ!」)

  本のチョイスを間違えたかも。

今朝も気がついたら朝靄の中で小鳥たちの鳴き声に包まれていました。
今夜こそは、まっとうな眠りに挑戦です!
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こちらは少しずつ、周りに日本語が流れるのに耳が慣れてきました。テレビや新聞も。
先ほどはイチローさん<9年連続200安打達成!>のニュースが飛び込んできました。

 素晴らしいですね!

<持って生まれた才能>よりも<その才能を磨き続ける>ことの凄さが伝わってくる偉業です。

共同通信による<イチロー外野手の話>
『解放されましたね。人(の記録)との戦い、争いに終わりを迎えることができた。そこからくる解放感。(地元に戻る)ぎりぎりで達成できた。(左ふくらはぎ故障で欠場した)あの8試合がなければ地元の人が喜んでくれた。(運を)持っているのか持っていないのか分からない。』だそうです。

 道は切り開くもの、運もそうなのかもしれませんね。

そして…この人は決して立ち止まらない。
今回200本目をヒットした瞬間にも、それに甘んじず先を見ている…そんな気がします。
ー自分の過去にも未来にも振り回されず、<今>に全力を尽くすー

そんなイチローさんの姿勢に心から感動します。

 本当に素晴らしい!!

こういうニュースには力が湧いてきますね。


…ということで、私も戴いたエネルギーで色々クリアーしなければ。
特に溜まりに溜まった苦手なオフィスワークはー淡々とこなすーを目指します。
そう、イチローさんみたいにクールに。

今週からは色々なリハも始まります。
先ずは26日の六本木を目がけて中川朋子嬢と!
これは1日で2つのコンサート、プログラムが違うので結構ハードなリハーサルになりそう。

そして水永牧子ちゃん、小柳美奈子さん、アクトリの合わせも始まるのです。
今のうちにキッチリ体調を整えておかなくちゃ!

今回、欧州での2ヶ月間で実感したのはー健康な身体に健康な精神が宿るーということ。
健康な身体+健康な精神=自由な音、かな。


↓今回、<ご主人>である私を出迎えてくれたネロオ
Photo 34nerooって、寝てるけど。
こちらは2ヶ月間も猫無しだったので禁断症状がでそうでした。
   
あれ、なんだか夏前よりもずっしりしてる?
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まるで下半身に金が詰まっているかのような重みです。
横になると『ドスッ!』っと効果音が…

 なにやら、夏の間にう~んと母に甘やかされたらしい。

挙げ句に「明日からダイエットですよ~」というと
『ケッ!』と目を逸らし…
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それどころか思いっきり後ろ足でキックしてきました。
「明日から根性をタタキ直さなくちゃ、でちゅよ~~」 『にゃっっ!!』
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…この2ヶ月ですっかり愛猫にもナメられた感じがします。

この秋は名誉挽回、目にモノ見せて差し上げますよ、ネロオ!!
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2009-09-09 Wed 20:45
ゴルゴ13も帰宅して…の巻
皆さま、こんにちは!

おかげさまで無事に帰国いたしました。
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やっぱり、チェロを背負った一人旅では気分がケモノになりますね。
疲れたのか、さっきまで爆睡してしまいました。

そうそう、この夏はチェロ仲間のラウレンティウやペーターとあちこち飛んだので、他のチェリストたちの旅の様子をじっくりと見ることができました。

 大抵のエアラインでは、チェロを安全に座席にセットするために(極太ロープでグルグルに括られてケースに傷がつくことも!)一番最初に搭乗します。

 ゲートから飛行機までバスに乗って移動する時は一番前に待機、時にはお迎えの車で先に走ることもあるのです。

 VIP扱いなんだか、厄介者(犯罪者?!)扱いなんだか、その両方の気分を味わえますよ。。。


ラウレンティウは『大丈夫大丈夫!』と相手を宥めて自分のペースに持って行くー貫禄派ー
『ペーターはキミ以上にピリピリするけど…任せてたらいいよ』とは、この春に彼とブラジルツアーしたばかりのマークの助言。

なにせペーター、飛行機の入り口で我々を待っていた係の強面お兄さんの持っていた太い縄をジロっと一瞥、『それ、イラナイ。使うこと有リエナイ…』と低く呟くのです。
思わず「ボンドかターミネーターか!」と思いました。(いやあ、相手がおっとりしたフィンランド人でよかったわ)

でもほんと、一緒のフライトでは彼の影に隠れて全てがスムーズに終わりました。
これってー威嚇派ー?

でも外国人奏者の誰もがドキドキするのはセキュリティーチェックが厳しい北米でしょう。
ちょっとした言動でお縄になってしまいますからね。

実際にベルリンフィルのコンマス、ガイ・ブラウンシュタイン氏が荷物検査時に、彼のヴァイオリン(グァルネリ)を勝手に(!)ケースから取り出した係員に怒鳴って拘留されかかったのは、ほぼ伝説になっています。

 でも、いま一番大変なのはイスラエルかな。
先日もテルアビブの空港でノルウェイのヴァイオリニストRが特に悪さをしたわけでもなく(彼のジョークが通じなくて出国審査官を怒らせてしまったらしい。とほほ。。。)別室御案内で検査(ドラッグ!)の上に留置され…もちろん当日のヨーロッパ行きフライトはパーになりました。同じ飛行機に搭乗する筈だったラルフ(ゴトーニ)もトバッチリを受けたのか、最新のMacを30分以上弄くられて壊され、泣き寝入りしたそう。(しかし、どうやって壊すの?!)

『あの~?コンピューター、作動しなくなったのですが…』と一応丁寧に言ってみたマエストロ、
審査官の答えは『はん?高価だったわけ?』…ですって。。。


 おお、恐い!!


日本の審査官の皆さんが紳士で文化人で本当に良かったです!

我々、知らない人に楽器を触られたら、反射的に身体が動いて楽器を庇ってしまうもの。
これは、もう習性ですから、どうしようも無い。

 気をつけなくっちゃ!

とまあ、色々ありまして…
『ヨラバ切るぞ』や『ゴルゴ13』の状態は続き、無事に予約した席に落ち着いてチェロをシートに括りつけるまでは、実は非常にハラハラしているのです。

      疲れます。

なので皆さま、そういう人(ワタクシ)を見たら、そっと労ってくださいね。来世でいいことがあるでしょう、きっと。。。
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(『あ~大きい楽器、こういうのって手荷物持ち込みイイわけえ~?』なんて口が裂けても言わないように!じゃないと、口避け女がやって来て「2席買ってます~」と攻撃しますよ、恐いですよ、そこのお嬢さんたち!!)

と…いうわけで時差対策のためには夜まで横になってはいけないはずだけど、

 まだ、ひたすら眠いので

  ただ、ひたすら貪り眠ってしまおうという計画。

   鎌倉は雨です。

    オヤスミナサイ~
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2009-09-07 Mon 22:37
WEIMARの偉人たち…そして東へ
 ベルリンから電車で、秋色になりかけの景色を眺めること2時間…

初めての旧東独…WEIMARは洗練された町でした。

町のあちこちを馬車が走っているのは、昔に住んでいたSalzburgみたい。
ここも観光都市なのね、と妙に納得しました。

迎えに出てくれたペーターが『ここはルターが通った教会』『ここがトーマス・マンの「ワイマールのロッテ」に出て来たホテル・エレファント』などと説明してくれます。

そういえばニーチェが没したのもこの町でしたね。

あのマルチン・ルターが同じ石畳の道を歩いたのかと思うと、なんとも不思議な感じ。
こじんまりとした場所なのに…なんて濃い歴史なんでしょ。
ゲーテ、シラーIMG_3429wei.jpgそれに、リストさまの町!

そして、私とCora(コーラ)はリハーサルに直行しました。
いつもながら彼女のピアノは本当に魅力的。躍動感があって、一音一音が生き生き…IMG_3431wei.jpgなので一緒に弾いていると、2時間くらい軽く過ぎていきます。

で、タイムリミットになったところにPeter邸からお迎え。

この8月はラウマ音楽祭とマットハイザー音楽祭で3週間半の日々を共に過ごしたペーターは、ほとんど家族みたいな感じ。私とM夫は去年から彼をWEIMARに訪ねる約束をしていたので、今回は歓迎の御馳走を用意してくれました。

前菜はモッツァレッラとアンチョビのレモン詰め
メインはローストビーフ、5キロ分…いや、低温でじっくりの焼き加減が素晴らしい!
添え物はカボチャとヤギのチーズ焼き
そしてデザートはラズベリーチーズケーキ!

これのコツはラズベリーを手で潰す事だそうで…ほとんどスプラッター!
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アシスタントは歌手のナズィラ。

総勢13人分のディナーは彼1人で料理してくれました。素晴らしっ!

お客はお医者さま御夫婦1組に実業家の女性お1人、後は全員が音楽家。
でも話題は何でもあり、ひたすら御飯を楽しみ、ワインを楽しみ、食後酒を楽しみ…で夜半まで。

翌日は観光の日です。
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実は私が一番楽しみにしていたのは宮殿美術館のルーカス・クラナッハ!!
(Lucas Cranach/1472-1553)

やっと会えた「シビレー・フォン・クレーベ姫の肖像」(Portraet der Prinzessin Sibylle von Cleve als Braut 1526)は想像通りに、その肌といい目といい、吸い込まれそうな美しさ!

でも、心に刻み込まれたのは、画家の友人であった若きルターの肖像でした。
後にクラナッハは何度もルターの肖像を描いていますが、なにしろ、その目に宿った力が凄いのです。

やはり、ルターも、そしてクラナッハもなんと凄い人だったのだろう…と暫く絵の前から動けませんでした。

あとはー姦淫を行った女をキリストが庇う絵ーに心惹かれました。
キリストと女を囲む男たちの目が凄い。
女を罵る目、キリストに疑念を抱く目、答えを求める目、弱い心を持つ男の目…
これから、もっとクラナッハの絵に会いたいと思います。


ゲーテ博物館 (ゲーテ・ハウス)では
Goethemuseum (Goethes Wohnhaus) IMG_3466wai.jpg彼が死を迎えた寝室にドキッとしました。最後の言葉は「もっと光を!(Mehr Licht!)」とされていますね。。。

それからリスト博物館 (リストの家)Liszt-Museum (Liszt-Haus) にも行きました。
愛用のステッキが素敵(…って駄洒落じゃなく)、それに指揮棒が格好良すぎで、さすが伊達男!
一階はヘッドフォン付きで回ります。
名だたるピアニストの作品解釈を比較したり、時代ごとの代表作を年表を追いながら聴いたり、彼に関わった人たちの証言が朗読で聞けるのも面白い。

年中旅ばかりの我々2人ですが、こんな正当な「観光」なんて何年ぶり!
なかなか楽しいです。
ゲーテが設計したという公園を散策。IMG_3486wei.jpg
我々の後ろの建物は「ゲーテ・ガーデンハウス 」 Goethes Gartenhaus
IMG_3494wei.jpgゲーテがワイマール到着後に住居兼仕事場としてた家で、公爵のガーデンハウスだったそう。
クラリネット奏者のマーティン、私、チェロのサブリナちゃんにペーター。

前日にペーターの家で、トーマス・マンがここをバックに撮った写真(葉書)を見たばかりだったので、
感動ひとしお。

で、はたと気がついたのが町中の銅像がちょっと変?

こちらHerderplatzにあるのは「Johann Gottfried Herder」さんのはず…IMG_3427wei.jpgあれ?
ここはWielandplatzで「 Christoph Martin Wieland」のはず…
IMG_3481wei.jpg顔大きいし…

あっ!!顔がみんな<リスト>になってる!3870558956_aa7d4ba10c_m.jpgしかも、どの銅像の下にも『Liszt lebtーリストは生きている』と書いて有ります!

実はこれ、期間限定の催しの1つだそうです。ああ、びっくりした。

というわけで、楽しく実りある2日間でした。IMG_3473wei.jpg

………で…

なんと明日は日本に発ちます。(パッキングは未だ。。。間に合うのか?)

留守中には随分と色んなことがあった様子ですね。
(政権交代とかドラッグ問題とか…色んな「まさか」が…いや、「やっぱり」?)

私はおかげ様でこの2ヶ月間(早かった)で相当音楽のエネルギーを蓄えました。

秋はまた日本でも力強くやって参りますので
  どうぞ 宜しくお願いいたします。

ではでは、お目にかかれるのを楽しみに!
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2009-09-04 Fri 16:57
ベルリン自宅ライフ
ベルリンの自宅ライフをエンジョイして3日発ちました。

実はワタクシ、この夏は鬼の生まれ変わりのごとく元気に過ごすことができまして…
どんなに忙しくても風邪菌一つ寄って来なかった、この欧州生活2ヶ月弱だったのですが、とうとう前回の音楽祭(講習会)の最終日に「クシュン?」と何かの影が忍び寄り…

理由は最後の2日間で急激に寒くなったため。
山の天気みたいに温度が1日で10度以上も下がって、夜のコンサートの後に冷えたせいです。

でも、帰りの車の中で寝て(M夫に感謝を…)、40%の果実酒で消毒(?)して、昨日で完全復活!

昨日はローマから学会のためにベルリンに来た友人とお昼にお寿司を食べて散歩、新曲の練習の合間にひたすら洗濯機を回し、秋の飛行機を予約し、夜は楽しく料理(粗挽き牛のパセリ・ボンベイ味にメキシコ風アボガドサラダ、サツマイモのチップス薫製胡椒風味)、DVDで「コープスブライド」を楽しむ夜という濃い1日でした。

夕食のお供は先日に目覚めたドイツワインのSpätburgundeシュペートブルグンダー(ピノ・ノワールPinot Noir)、でもまだ舌が開発されていないのでバリック(樽貯蔵)です。
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スカラ6本にシュペートブルグンダー4本、メルロー1本にロゼワインのジェリー。
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ロゼのジェリーは早速にチェダーチーズと合わせてみました。子羊には絶対に合いそうなので、やってみます!IMG_3413r.jpg


これから人生○年の間にどれだけ色んな味に出逢うことが出来るだろう。。。
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さて、今日は今からゲーテの愛した町Weimarヴァイマールへ…
そう、ヴァイマル憲法の、あそこで神聖ローマ帝国時代にはザクセン=ヴァイマル公国の首都であった。。。って私は実は初めて訪問します。

ベルリンからは約2時間で近いのですよ。
宰相を務めたゲーテ以外にもバッハ、シラー、リスト、クラナッハも住んだ文化の町。
マルティン・ルターの縁の町でもあり、さらにはバウハウス発祥の地であります!

なんと濃い町なんでしょう!

といっても第一目的は秋のコンサートのための、ピアニストのコーラ・イルセンとのリハーサル。

色彩豊かな音楽で音の粒が本当に美しいコーラ…なんとザルツブルグで同じ大学(モーツァルテウム)で、ドイツで再会した大事な友人でもあります。

ベートーヴェンの5番ソナタに7つの変奏曲、メンデルスゾーンのDソナタを古都でしっかり合わせてきます。晩はマークのピアノカルテットの仲間であるペーター邸にお呼ばれ。

明日はゆっくり巨匠たちの足跡を辿ってきますね。
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2009-09-02 Wed 02:36
音楽祭終わり、ドイツワインと帰宅の巻
で…結局のところ

レッスンは楽になるどころか最後の方は生徒のコンサートが続いて毎日が佳境!
朝は9時半にホテルを出て帰りは真夜中過ぎ…インターネットどころかコンピューターに触る時間もなく…

  でも濃厚で得るところの多い2週間でした。
何よりも別れを惜しんだ時の生徒たちが、来た時と全く違う顔つきだったのに非常にエネルギーを頂きました。約130人、20カ国以上集まった講習会は地元の人々の暖かい支えで無事終了。

先生方とも生徒たちとも涙を流して別れを惜しみ、昨夜にベルリンに戻ってきました。
途中アウトバーンを180キロで飛ばしたM夫。。。

で、今回の音楽以外の収穫が…ドイツワインです!
素晴らしい赤ワインに出逢ったので、その畑にもよって、ちゃっかり1ダース購入してきました。IMG_3397pf.jpg
今日は締め切り原稿も送ったし、買い出しにも行ったし、スーツケースの中身も整理して…の自宅休暇でした。IMG_3399ph.jpg今週末はヴァイマールで秋のコンサートのために合わせです。明日から猛練習しなくっちゃ?!

生徒のみんなの音楽への純粋な姿勢から頂いたエネルギーで、私も前進しなくては、です!
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