ベルリン-の日々+浮気?!
こちら-の日々です。
ハイフンではありません。
-マイナス
はい、ただいまドイツ各地は零下で真冬に逆戻り~
そして…ベルリンは最高気温-4~5の最低気温-11です。
パリは14度くらいで日本並みの暖かさらしいというのに、こっちは耳がポロリと落ちてしまいそうな寒さだす。
帽子と髪の毛じゃ足りない。イヤーマフが必要かも。
ますます暖かい部屋でぬくぬく練習に励むわけです。
ほんと、クラシックが野外演奏でなくて良かったわ。
というわけで自宅だけでなく音大Hochschule(いま学期休み)にもリハで通っております。
レッスン室にベヒシュタインがあるのがベルリンらしい。
ボロボロだけど。。。
このチェロは…
なんとチェロ雄ではありません!
実は今回の渡欧期間チェロ雄は日本で留守番なのです。
そもそもカイロでの講習会に自分のチェロを持って行くことを懸念していたワタクシ、
でもレッスンのためには現地で楽器を手配せねばならぬし、3月アタマにはドイツで音楽祭もあるし…
と唸っていたところ、前から噂にうかがっていた弦楽器のコレクターの方が楽器を提供してくださるということになったのです。
音楽愛好家でアマチュア・ヴァイオリニストでもあるお医者様です。
しかもエジプト行きは延期で楽器がドイツ国内に留まるということで、快く貸してくださったのはイギリス生まれで170歳くらいの美しいチェロ太郎(仮称)くん。
1906年クレモナ出身のチェロ雄とは全然違うキャラクターです。
ほんとうのところ「チェロ太郎」の名が似合わないノーブレスな雰囲気を醸し出しています。
弓はフレンチのオールドとの相性が非常に良いみたい。
ノーブレス同士で気が合うのかしらん。。。
でも暫く弾かれていなかったのか眠っている(響きにくい)音が飛び飛びにあったので
出逢った最初の1時間はゆっくりの全調のスケールでチェック、
次の1時間はいつでも手に入っているバッハの無伴奏と、久しぶりに弾くビオラ・ダ・ガンバ・ソナタ(4/15に霊南坂で弾きます)で楽器に私に馴染んでもらい、
最後の1時間はブラームスからラフマニノフのロマン派でいろんなヴィブラートを駆使、弓の圧力や速度をかえてppからffを覚え込ませ、
仕上げにソッリマの「アローン」で無情にも叩き起こしたら、かなりびっくりしているようでした。
可哀想?
<ノーブレス太郎くん>
いったいどんな生まれでどんな育ち方をしてきたのか…
探っていくのがわくわくと楽しい毎日です。
ーチェロ雄く~ん!これ浮気じゃないから~!!ー