旅するチェリスト水谷川(みやがわ)優子のブログ

2011-02-24 Thu 22:31
ベルリン-の日々+浮気?!
こちら-の日々です。
ハイフンではありません。
-マイナスIMG_0185bb.jpg
はい、ただいまドイツ各地は零下で真冬に逆戻り~

そして…ベルリンは最高気温-4~5の最低気温-11です。
パリは14度くらいで日本並みの暖かさらしいというのに、こっちは耳がポロリと落ちてしまいそうな寒さだす。
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帽子と髪の毛じゃ足りない。イヤーマフが必要かも。

ますます暖かい部屋でぬくぬく練習に励むわけです。
ほんと、クラシックが野外演奏でなくて良かったわ。
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というわけで自宅だけでなく音大Hochschule(いま学期休み)にもリハで通っております。
レッスン室にベヒシュタインがあるのがベルリンらしい。
ボロボロだけど。。。

このチェロは…
なんとチェロ雄ではありません!IMG_0231b.jpg
実は今回の渡欧期間チェロ雄は日本で留守番なのです。

そもそもカイロでの講習会に自分のチェロを持って行くことを懸念していたワタクシ、
でもレッスンのためには現地で楽器を手配せねばならぬし、3月アタマにはドイツで音楽祭もあるし…
と唸っていたところ、前から噂にうかがっていた弦楽器のコレクターの方が楽器を提供してくださるということになったのです。
音楽愛好家でアマチュア・ヴァイオリニストでもあるお医者様です。
しかもエジプト行きは延期で楽器がドイツ国内に留まるということで、快く貸してくださったのはイギリス生まれで170歳くらいの美しいチェロ太郎(仮称)くん。

1906年クレモナ出身のチェロ雄とは全然違うキャラクターです。
ほんとうのところ「チェロ太郎」の名が似合わないノーブレスな雰囲気を醸し出しています。
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弓はフレンチのオールドとの相性が非常に良いみたい。
ノーブレス同士で気が合うのかしらん。。。

でも暫く弾かれていなかったのか眠っている(響きにくい)音が飛び飛びにあったので
出逢った最初の1時間はゆっくりの全調のスケールでチェック、
次の1時間はいつでも手に入っているバッハの無伴奏と、久しぶりに弾くビオラ・ダ・ガンバ・ソナタ(4/15に霊南坂で弾きます)で楽器に私に馴染んでもらい、
最後の1時間はブラームスからラフマニノフのロマン派でいろんなヴィブラートを駆使、弓の圧力や速度をかえてppからffを覚え込ませ、
仕上げにソッリマの「アローン」で無情にも叩き起こしたら、かなりびっくりしているようでした。
可哀想?
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<ノーブレス太郎くん>
いったいどんな生まれでどんな育ち方をしてきたのか…
探っていくのがわくわくと楽しい毎日です。

ーチェロ雄く~ん!これ浮気じゃないから~!!ー
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2011-02-20 Sun 05:46
ベルリン休暇
ベルリン日記再開~

 のはずが…
ほとんど冬眠状態です。
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本当だったら今ごろはカイロ…すっぽり空いた10日間を休暇としてトリノかパリの友人を訪ねるか、スイスの姉家族を訪ねるか、などとはりきっていたのですが…
どうもM夫ともども風邪気味なのでベルリンでゆっくりすることに決めました。
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よく考えると自分のベッドで寝るのも9月以来…
で、どうやら5ヶ月分の疲れがどっと出たようで寝ても寝ても眠れる自分が恐ろしい。

でも今週は「自宅バカンス」と称してゆっくり過ごすことにし
さっそく買い物にでかけて空っぽの冷蔵庫を満たしました。
IMG_0168b.jpg母のお薦め「八海山の酒粕」
先ずはBIOの豚を漬けました。
隠し味はなんとマティーニのロッソ

朝からコトコト煮たのはセロリの根っこやひよこ豆も入った辛口カレー。
IMG_0180b.jpgこちらの隠し味はジン。
夜は料理しながらワインの味見を…
いいや、明日の日曜日まではバカンスなのだ。
心穏やかに優雅に過ごしましょう。
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そういうわけで貪り読んでいるのは日本から連れてきたの村上春樹氏の「夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです」と出たばっかりの「雑文集 」、そして著書『肚』で有名なデュルクハイム博士の「Wunderbare Katze und andere Zen-Texte 」。

こういう行間みたいな時間は久しぶり…
日頃の行いを反省しながら「今」を味わうの巻。
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2011-02-16 Wed 12:46
ではしばし

成田空港到着~

しばしドイツにいって参ります。

昨日はアクア・トリニティで音楽誌「ストリング」の取材でした。4月のヤマハホールもすぐ来てしまうんだろうなあ…

ではではまた向こうからブログアップします!
寒いドイツに突撃~
皆さまもお風邪など召しませぬよう…
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2011-02-14 Mon 13:00
山形テルサ・ガラ=HAPPY VALENTINE!!
皆さま ハッピーバレンタイン!!
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2日間の濃厚な山形滞在を経て昨晩おそくに帰宅しました。
DSCF7584.jpg←ウェルカムボード
一言で「最高に楽しいコンサート」でした。
アンコール全員の「リベルタンゴ」迫力あったのでは?(B型の自画自賛がうつった?!)
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(リハ風景)

やっぱりガラは超絶に楽しい!!
山形テルサの方も最高に暖かい方ばかりで色んな逸話がたくさんあります。

が!今日はフランス人アーティストの友人たちが鎌倉を訪れているので~また写真をアップしますね。
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というわけで早速にテルサの続きを~
今回のガラコンサートの出演者は
フルート 山形由美さん
サックス 須川展也さん
バンドネオン 小松亮太さん
ヴァイオリン 奥村愛ちゃん
ピアノ 小柳美奈子さん
ベース 田中伸司さん
それからトルヴェールカルテット!!

皆さんお人柄も演奏も素晴らしい方ばかりで前日から大盛り上がりでした。
ホールの皆さまのたっぷりの愛情があちこちに反映され…私たちの音にも影響あったかな??
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あれ?ウェルカムボード良く見ると演奏家の中に…
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マネージャーのK保さんと法ちゃんが混じってるし!

そして2日間の食生活は副館長さまの「ウェルカムこんにゃく」から始まり
F1001378.jpg美味しかった
F1001379.jpg背中は小松さん
F1001380.jpg前日は米沢だった須川さん
おかげさまで懇親会で幻の「十四代」に出逢うことが!
IMG_0123.jpgトルヴェールの皆さん
このお酒はここのホールでCD録音した山本貴志くんからも『激・推薦』されていたのです。
そして山形ワインもあって…みんなの飲むこと飲むこと食べること…
IMG_0127.jpg須川さん&美奈子さん…
F1001395.jpg名物の芋煮
DSCF7617.jpgこれも最高に美味しかった
芋煮の薫りがただよう舞台裏。。。
IMG_0148.jpgコンバスの田中さん&愛ちゃん
食べる食べる!
あ、でもちゃんと前日はきっちりリハしましたし
DSCF7575.jpgピアソラまっただなか~
ゲネも
F1001386.jpg美奈子さんと♡
(シベリウスのロマンスとロンディーノを弾くの図)
本番もばっちり!!
DSCF7627.jpg御一緒にサティを弾かせていただきました。
(由美さまも召し上がった、芋煮!!)
こちらはピアソラ「コラール」待機中
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編成はバンドネオンにヴァイオリン、チェロそしてコントラバスです。
この曲がまた本当~に涙がでるほど良い曲なのです。
本番があっという間に終わってしまってちょっぴり切なかったくらい。
でも4人が1つになる瞬間、最高でした。
ますますピアソラへの愛が深まりました!

そ~し~て~
さきほどの芋煮はなんとカレーうどんに変身!
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彦坂さんを囲んでDSCF7619.jpg
新幹線ぎりぎりまで食べる食べる…

と思ったらなんとこんな感動的なものがっ!
なんとウェルカムボードがケーキになって登場~
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みんな(辛党のひとも)自分の顔部分担当でいただきました。
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さてさて、この日は須川さんと地元の中高生のブラスバンドのプレコンサートもあって私も聞き惚れてしまいました。(みんな可愛かった!)
ガラの楽しさ…きっとお客さまも満喫してくださったと思います。
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テルサの皆さま、本当にどうも有り難うございました!!
本当に噂に違わず『山形人は暖かった』
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そしてK保さん&法ちゃん、ありがとう!!
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2011-02-12 Sat 11:13
山形への道



わあい雪!
う~ん雪景色!!


まだ誰の足跡もついていない真っ白な世界にわくわく。
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2011-02-12 Sat 10:49
ぬくぬくしたい





私だって暖かい布団でぬくぬくしてたいのだよ、ネロオくん

…と呟きながら今朝は息が白いなか家をでました。

一昨日おそくに「お籠もり」から帰ってみれば昨日は1日ずっと雪。びっくりしましたが、どうやら関東不在中も降ったようですね。

一週間ですっかり浦島状態です。

「お籠もり」中に日本が政権交代していてもわからないくらい籠もっていたもので…


あ、政権交代といえばエジプトは先ほど「ムバラク大統領の辞任」が報道されたようですね。
良かった良かった!

国としてこれからどうなっていくのかは不明ですが、若者たちが未来に希望をもって学んだり働いたりできるようになって欲しいと思います。

それにしても…あれだけの人数のデモで暴徒化しなかったのは凄いことですね。

ドイツで生まれ育ったエジプト人ジャーナリストが現地からドイツの新聞に寄稿した記事によると、どうやらデモの初期に刑務所から脱走者が相次いだようで…それも計画的に放たれた可能性があるとか…前政府がデモを混乱させるためにしたと思われる節があるとかないとか…
まあ真実はわかりませんが、前の前の日記で触れた、博物館に強盗がはいった事件はその一部だったのかなと思います。

デモの統制が取れていたのは行進に参加した人々の心が一つの目標に定まっていたから。感情的にならずブレなかった若者たちに敬意を表したいと思います。

あ、カイロでの講習会は秋に延期となりました。楽しみが先に伸びたという感じ。

まあ、悠久の時を超えたピラミッドやスフィンクスはそう簡単には消えないでしょうしね!

さてさて、ただいまは東京よりさら~に雪の多い山形に向かっています。
私の後ろの席は山形由美さま。
朝から「山形さんと山形☆」とか口走ってしまいました。

通路を隔てた隣の窓側では小松亮太さんが座席と一体化しながら爆睡中。

前の席はサックス軍団、あと隣の車両には奥村愛ちゃんや小柳美奈子さんが乗ってるはずです。

はい、明日は山形テルサにてガラ・コンサート。

今日からみんなで現地入りしてみっちりリハです。

さて須川展也さん超絶お薦めの山形・幻のお酒「十四代」に出逢えるか?!
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2011-02-06 Sun 18:08
未来へ投稿
この記事がアップされるころ私は毎年恒例の関西でお籠りのまっただ中…
未来への予約投稿です。

3日には恩師の七回忌で演奏しているはず。
言葉に尽くせないほどお世話になった方を偲んで…一体どんな気持ちで弾いているのでしょうか。

そうそう!
これを書いている時点でカイロ・オペラのビオラ奏者スーザンちゃんより『無事です』という連絡がありました。
早く平和で自由な美しいエジプトとなって皆を待っている…と。
どうか、これ以上死傷者がでませんように!早期の解決を願っています。


 いまごろ寒稽古は寒~いだろうなあ。。。

こちらは<携帯でご覧の方へ>サイドバーのチラシの内容です。
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「水谷川優子 円覚寺で春を奏でる」
3月19日(土)14:30~@北鎌倉・円覚寺

今回のゲストは藤原道山さん
チェロと尺八であんな曲やこんな曲にチャレンジ!
詳細はこちら
お問い合わせ先:Enne倶楽部 enne-club@yuko-miyagawa.com
毎回売り切れになってしまうのでご興味の方はお早めにどうぞ。

miyagawa2011-表面A
水谷川優子 リサイタル vol.4
「デュオ with 山本貴志 ~峻烈のショパン! 憧憬のラフマニノフ!」
6月25日(土)14:00@紀尾井ホール
去年に続いて山本貴志さんにご登場いただきます。

ーショパンとラフマニノフー
2年前に見附市アルカディアホールで初共演したときから話していたプログラム…
山本くんも『大好き!』という2大ロマンティックのチェロソナタたちがやっと形になります。
乞うご期待!

お問い合わせ先:コンサートイマジン 03-3235-3777
ウェブでのチケットお申し込みはこちらからどうぞ。

さあて、風邪なんて吹っ飛ばして頑張らなくっちゃ。
それではお籠り解除したら、また!!
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2011-02-01 Tue 13:39
ラーさまへお願い
『カイロ、大統領の退陣を求めるデモ激化!』
『負傷者は数百人!!』

この前まで、ちょっと遠くてちょっと近い国だったエジプト。
すぐに連想するのはナイル川、ピラミッド、スフィンクス、クレオパトラにツタンカーメン…そして「王家の呪い」

行ったこともないのに、知っているような気になるのは完全に小説や映画のおかげでした。

王家の紋章
子供のころ姉と読んでいた大河歴史ロマン・コミック。「ガラスの仮面」と並ぶ超ご長寿連載マンガですが、未だに完結してないって…「メンフィス~っ!」
ミカ・ワルタリ「エジプト人」
M夫の◎レコメンド!フィンランド人作家が1945年に出版した壮大な歴史小説。古代エジプト人の生き様がいきいきと描かれたで大ヒット、その後にハリウッド映画の原作となったそう。角川文庫で読めます。抄訳版は「ミイラ医師シヌヘ」地球人ライブラリーより出版)
ナイルに死す
アガサ・クリスティの推理小説。映画「ナイル殺人事件」ではミア・ファローが印象的でしたね。ナイル川クルーズが目に浮かぶ。。。

というわけで実に想像力をかき立てられる国なのですが、
ここ5年ほどヨーロッパでの講習会であちらの若い音楽家と交流する機会が増えており、さらに親近感を覚えていました。

で、なんと2月には講習会の講師として☆祝・初エジプト☆のはずが…
!!!このタイミングでこんなに激しいデモが起こるとはっ!!!

あのムバラク大統領の『全閣僚を更迭し新内閣発足』という緊急演説が完全に火に油を注ぎましたよね。
外国人の私ですら「だからエジプトの若者はあなた(大統領)の退陣を求めてるんだってば!」と呟いたもの…

30年間も国を治めた上に自分の次男(=現在は英国脱出中)を後継者にしようとした82歳の大統領にはすでに民意は通じないのでしょうか…一刻も早く退陣して状況を収めて欲しい。

事態は収束されるどころか、今日2月1日はとうとうエジプト全土での「百万人デモ」という噂…
それに改革を求めるデモが飛び火して暴徒化するのも心配されています。すでに国立エジプト考古学博物館ではミイラが2体も破壊されたようだし…こういう火事場泥棒的行為はいかんっ!ミイラに呪われてしまえ!!

それにしてもカイロの友人たちのことが本当に心配です。

若い音楽家の彼ら、ニュースのとおりインターネット通信の術を奪われたようで現在はいっさい連絡がつきません。男の子も女の子もいつも笑顔でポジティブで気持ちのいい子ばかり。
あの心優しい子たちもデモに参加してるのかな。
危ないことに巻き込まれてないかしら…
IMG_2044.jpg(留学生と出逢ったフィンランドの講習会)

つい先日まであちらの主催者は『2月半ばには治まるでしょう!』なんてのんびり構えていましたが、いまはもちろん渡航禁止状態。

 室内楽で国境を超えるはずだったのに…
 ムバラクさん、どうしてくれるの~

太陽神ラーさま、はやくデモを沈静化して国民の皆さんの平和をお守りください!!
(ついでに奇跡もおこして私のエジプト訪問も叶えてください…)


ぜいぜいはあはあ…
息がきれたところで本日のお知らせです。
◎雑誌「音遊人」2011年3月号にアクアトリニティのインタビュー記事が掲載されました
タイトルは「新時代を予感させるモダン楽器と古楽器の出逢い」です。

はあ。。。お仕事してきます。。。
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