旅するチェリスト水谷川(みやがわ)優子のブログ

2011-03-30 Wed 08:16
~明日のために~
ご無沙汰してしまいました!

更新しない間にこんなにブログ拍手をいただいて…
びっくりしながらも応援して戴いているのを感じました。
ありがとうございます!

さてさて、10日ほど前のブログに記したのは『いま 自分に できること』を手探りで考えるということ。
その間、日本中の方がかつて無いほどの深さと真剣さで、それをご自分に尋ねられているのをヒシヒシと感じていました。

それは年齢や職種や立場を越えた尊いものから来ているように思えます。

そして、いま世界でも今回の震災被災者支援のために何かをしよう、と立ち上がってくださってる方が沢山いらっしゃいます。

昨日は毎夏8月に行われるRauma音楽祭実行委員会の1人、Rittaさんからメールを戴きました。
『音楽祭実行委員や仲間、その家族がそれぞれ街頭に立って日本への応援を呼びかけて集めた寄付を日本赤十字に送りました。どうか頑張って!』という内容でした。

嬉しさに胸が熱くなったのは申し上げるまでもありません。

また個人的なご寄付をはじめとして、音楽家の友人たちは手弁当で義援金を集めるためのコンサートを各地で行っています。
しかも、どんどん出演者の輪を広げている…私たちの背中を押してくれる暖かい力を感じます。

ドイツやフランス、ベルギーにスイス…各国から次々に被災者支援のためのコンサートのお知らせが届いていますが、いまのところ現地との日程があわず参加できないので、私は取り急ぎ日本でその活動をやっていきたいと思っています。(個人的にはなんとか長いスパンで被災者の方々を応援させて戴きたいとも考えています)
IMG_0388pp.jpg(写真:WestfalenClassicsより)

音で明日への希望を紡ぐことができたら、それはどんな音楽家にとっても本望ではないでしょうか。

そのような中で<お知らせ>があります!

4月15日 金曜日の18:30より霊南坂教会で行われる「水谷川優子 チャリティ コンサート」
主催者である<海外と文化を交流する会事務局>のMさまから当日のチャリティー先を東日本大震災被災者支援のために変更したいとお申し出がありました。
有難いお話です!

お申し込みは enne-club@yuko-miyagawa.com
または    080-2262-6225 まで どうぞ。

なお、コンサートやチャリティーについてのお問い合わせは「海外と文化を交流する会事務局」 03-3370-6786 までお願いいたします。

当日は慰霊のための黙祷もありますし、共演者のオルガニスト藤森いずみさんと、いま一度プログラムを組み直しているところです。
IMG_0409ppp.jpg(写真:WestfalenClassicsより)
誰かのために祈ることで結局は自分が力をいただいてるのではないかと思う今日この頃…

当日、宜しければぜひ御一緒におすごしください。
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2011-03-18 Fri 14:50
円覚寺でのチャリティーコンサート そして…
皆さま、体調などいかがでいらっしゃいますか?

あれから一週間…
想像を絶するような目におあいになった
そして今も深刻な状況にある東北の被災地の方々のことを思うと
自分はどんなことにも耐えられる気がしてきます。

どうか頑張っていただきたい
お一人でも助かっていただきたい

それから、この瞬間にも実際に命をかけて原発を食い止めてくださる方々への感謝と申し訳なさと…

いま日本の多くの方々が祈る気持ちで毎日を過ごしていらっしゃると思います。

けれども、この緊張感は目に見えないところで我々にもダメージを与えているはず。
昨日は「地震酔い」なる言葉を知って、地面が揺れている感覚が続く自分にも納得したところです。落ち着いていると自負していたのに…これは気が張っているのと寝不足からだと思います。

ですので、どうか皆様もできるだけお身体を休めてください。
アタマと心を空っぽにする時間は貴重です。

これから長期戦になったとき、本当にお力になれるよう体力や気力を温存することも大切なのだろう、と思い始めてきました。

さて…計画停電にもだいぶ慣れてきました。

こちらは有難いことに一日2回=6時間の停電もまったく不便を感じない状況ですが、なによりも『昔はこんなだったのよ。当たりまえ!』とおっしゃる御年配の方々が力強くて頼もしい。

ご自宅に御病人や赤ちゃんがいらっしゃる方は本当に大変だと思うのですが…

そういう問題がなければ、とりあえず停電だって断水だって電話の不通だって、少々寒くたって、
もっと大変な方々を思ったら全く何でもない。

「買いだめ」に走る人がいたとしても、怪しげなチェーンメールが回ってきても、自分たちが冷静ならば煽られずに正しく判断できます。

いまは回りの方の『これでお役立つのなら本当に嬉しい!』と積極的に節電していらっしゃる姿にも勇気づけられています。


あと、前回のブログに書かせていただいた
「水谷川優子 円覚寺で春を奏でる」のコンサートについて
もう1つ大事な「お知らせ」があるのを失念いたしておりました!

こちらの演奏会は純益を鎌倉ユネスコ協会を通じて
「1杯のスプーン運動」に寄付させて戴く予定でしたが
このたびの「東北地方太平洋沖地震」によって日本赤十字を通じた被災地援助への
チャリティーコンサートに変更させていただきます。

鎌倉ユネスコ協会の方々に感謝申し上げます!

なお現在もチケットは完売ですが
昨日も当日券のお問い合わせを多々いただいているそうで
すこしでも多くご寄付できるように現在はお席を少々増やすことも検討中です。

なお、切符をお持ちの方々には
電話と葉書で延期の御案内をいたしておりますが
コンサートの変更をここでもう一度お知らせを!

<3月19日→4月29日14:00開演(30分繰り上がりました)>
◯ゲスト:藤原道山(尺八)と場所:円覚寺には変更ありません。


昨日はそのことで円覚寺さまに延期の御挨拶にうかがってきました。
ゴーストタウン化した鎌倉の街を歩いてから
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電車で1つとなりの北鎌倉へ。

山門を一歩くぐると、その空気の清浄さがスッとはいってきました。
花粉対策のマスクをはずして吸い込むと甘やかな梅の薫りが胸に沁みるようです。
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人影はほとんど見られず、庭を作務してらっしゃる方のお姿のみ。
リズミカルな箒の音だけが心地よく響いています。

その静けさ、時間がとまったような美しさに久しぶりに深く息をすった気持ちになりました。
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いま日本中のかたが<自分のできること>を自分自答していらっしゃることと思います。

自分のなかに恐怖はありませんが
私のなかにはお役にたてない自分への無力感や、申し訳なさによる黒い穴があるのを認めざるを得ません。

 でも同時にこんなことでは挫けないと思ってる自分もいます。
 挫けてる場合ではないと。

こんな時、私たちは音楽で何ができるのだろう。
多分、いますべての音楽家たちが考えていることだと思います。

いまの虚しさと力不足の歯痒さも、いつかエネルギーの源に変わると信じています。
この状況は長期戦になるかもしれませんが
本当に自分にできることに全力で尽くせる日のために、力を溜めます。

言葉が足りなくてごめんなさい。
F1001408.jpg
最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。
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2011-03-15 Tue 15:16
地震の影響によるコンサート延期のお知らせ
皆さま、ご無事でおすごしでいらっしゃいますか。

地震の一次、二次災害の悲惨さに言葉もないまま、からだの真ん中に大きな穴がぽっかりと空いている気がしております。

一刻一刻とかわる福島第1原発の状況も悪夢のようで…でも惚けている場合ではありませんよね。
力を振り絞って、冷静かつ前向きに生きていかねば!

さて、本日はとりいそぎコンサート延期のお知らせを申し上げます。

<地震の影響によるコンサート延期のお知らせ>

3月19日に予定していた「水谷川優子 円覚寺で春を奏でる」のコンサートは東日本大震災の影響で下記の通りに延期させて頂くこととなりました。

4月29日14:00開演(30分繰り上がりました)

ゲスト:藤原道山(尺八)と場所:北鎌倉・円覚寺には変更ございません。

計画停電による交通機関への影響などを考慮し、お客さまの安全を第一に検討いたしたものです。
どうぞご了承くださいませ。

当日はそのままのチケットでご入場頂けますが、ご都合の合わない場合などは払い戻しもさせていただきます。
お問い合わせはenne-club@yuko-miyagawa.com まで

どうぞ宜しくお願い申し上げます。

ほんとうに残念ですが…このコンサートの頃には皆さまと心から春を音祝げることを深く祈っております。

水谷川優子


追伸:我が家はあと3分で計画停電にはいります。
普通の家庭内節電はもちろん実行中!!
いまの自分にすこしでも何ができるか検討中です。
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2011-03-11 Fri 19:21
帰国のち停電…

元気に帰国いたしました!が先ほど地震に見舞われて現在キャンドル生活中。

キャンドルといえば聞こえがよいが…ローソクや蝋燭だと陰鬱な感じですわね。

膨大なキャンドル・コレクションが役に立つ日がくるなんて。。。


そうです。ただいま鎌倉は全面的に停電中。450万世帯が停電って首都圏の数なのかしら?

なにせ情報がまだらです。

電車もバス(信号が止まっている)も、我が家においては固定電話も携帯(ドコモ)も、テレビもコンピューターも、ぜ~んぶアウト!

辛うじて使えるiモードと携帯メールがありがたい。

ラジオは電池入れれば大丈夫かな。


実は今日はOFF日で…お恥ずかしいことに地震が起こった午後3時前後は思いっきりベッドの中でぼおっとしていました。

だから最初の瞬間は揺れは自分の目眩かと…そうしたら地鳴りはするし家も揺れ動くし。

でも横揺れだったので横目で部屋の片隅にいるチェロ男の姿をチェックしながら「上から降ってくるものは無いし、次に縦揺れが来てさらに横がきたら飛び起きよう」などと時差ボケのアタマで考えていました。
(縦→横揺れが危険というのは阪神大震災で覚えた知識、でも間違っているかも?)

そうして縦は来なかったわけですが、改めてしみじみ地震は怖いと思っております。

地震に備えて一般市民ができるのはせいぜい防災道具を整え(整えなくちゃ!)、いざという時にパニックにならないことくらい。
予防はもちろん抵抗が一切出来ない不可抗力で(せめて広いところに避難するくらい)、都会生活などはものの数秒で壊滅させられてしまいます。


クライストチャーチの地震で、現地に住む仲がよいドイツ人ピアニストの安否を確かめたばかりで、まさか日本が…と思うのはぼんやりし過ぎでしょうか。

しかしあんなに揺れても関東は震度5くらいとは!震度7では本当になにも出来ないかもしれません。

宮城、三陸の方々に心からお見舞申し上げます。
津波の被害が少しでも小さいことを祈りながら…


まだ7時…鎌倉の町はすでに闇の中に沈んでおります。
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2011-03-08 Tue 06:23
チェロ子の旅
先ほど無事にベルリン生還!
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お店が閉まるぎりぎりに買い出しへと走って久々の自宅御飯を楽しんだところです。

音楽祭は気心知れた仲間たちとの室内楽とあってたいへん楽しい日々でした。
数日間の住処となったお城も見かけの寒そうなイメージと違って、中は近代的に改築されてたいへんに快適だったし!
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宿泊用のお部屋は全9室がそれぞれ壁紙から調度までちょっとずつ雰囲気が違ってほんとうに素敵だし、なんといっても食事からリハーサル、もちろんコンサートもお散歩のほかは外に出ない生活が楽でした。
やっぱり合宿状態での音楽作りは体力勝負でもあるのです。
IMG_0383b.jpg(ウォークインクローゼットも嬉しい)
唯一不便だったのは壁が厚すぎてワイヤレスが届かないということ(!)で、まずはiPodが封じ込めの刑に…そしてマークのiPhoneはFC2ブログと相性悪く(アプリケーションをダウンロードせねば?!)、またドコモの携帯もチャージャーを忘れ…

というわけで『ブログの更新は??』というお言葉にお応えできず、申し訳ありませんでした。

一昨日は最後のコンサートを聴きにいらしてくださった家族のように親しいザッセ御夫婦に連れられてSOEST(ゾースト)の邸宅へお泊まり。夜更けまでワインで話し込んだ翌日の昨日は早起きして南ドイツのStuttgart(シュトゥットガルト)へ移動、マークがメンバーであるMozart Piano Quartetのコンサートでした。
でも…音楽祭の写真もふくめてそれはまた明日に(以降!?)

明朝も早起きして溜まった用事をすまさねば!
とうとう今回のベルリンライフ最後の一日です。

モーツァルトやハイドンの小さな室内楽だけでなく厚みのあるブラームスやシュトラウスの六重奏、またドヴォルジャークの八重奏(スラブ舞曲の編曲もの)でも回りの名器に負けずに頑張ってくれた「チェロ子ちゃん」旅の図↓
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汽車の中では荷物台にて機嫌良く移動してくれました。
ちなみにクッションはダウンコートです。

<お知らせ>
3月19日に鎌倉の円覚寺で行われる「水谷川優子 円覚寺で春を奏でる」コンサートはおかげ様でSS、S、A席ともに全席完売となったそうです。

ありがたやありがたや。。。!
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2011-03-02 Wed 19:03
『Winter Edition』
今日から音楽祭です。
パッキングもできたし戸締まりもOK、エスプレッソ飲んででかけます。

行き先はSchloss Körtlinghausen
sr_sendcard_5d351b4c7b.jpg
おお、素敵なお城!

宿泊もリハーサルもコンサートもこちらで完全缶詰になってきます。
daniela_stefan_blog-118.jpg
<Photo FinishのHPより>
しかしホテルではなくイベントのゲストのみ宿泊可能ということで、タオルなかったり…
はないと思うけれど必需品のドライヤーは持って行こう。
馴染みの音楽祭の『Winter Edition』ということだけど
schloss-koertlinghausen-lebediges-kunsthandwerk-thumb-250xauto-366.jpgこんな雪景色じゃないといいな。。。
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2011-03-01 Tue 08:13
必殺風邪退治ミックス茶
英国生まれのノーブルな<チェロ太郎>はどうやら<姫>であるらしいと思ったもの。。。
IMG_0264b.jpg
弾いていると、どうやら絹に包まれた<姫>ではなく自然の薫りを知っている<大地主のお嬢さん>のような気がしてきます。
なかなか骨太な部分やお茶目なところもでて裏板も共鳴してきました。

しかし…毎回30分以上弾いていないとお目目が覚めないのが一苦労。
明後日からは音楽祭、合間にガーガー弾いておかないと。。。

さてさて『日本は春どころか初夏のよう…』
というメールがパリから日本に飛んだばかりの友人からきました。

 しょ、初夏って?!

こちらはまだまだ氷が張っております~
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春夏には噴水が美しい池も冬は野生(?)のスケートリンク。
IMG_0270b.jpg恐る恐る
乗ってみると
歩ける!IMG_0271_2.jpg
しっかりと分厚い氷は当分溶けなさそうです。
「マイシューズ」ご持参の幼児(!)からクルクル・スピンを披露するおじさんまで…お上手な地元民のなかで滑らないようにじにじと歩く私は目立っていたらしい。

そういえば、さっき電話でヘルシンキの友人が『いま暖かいのよ!マイナス5度♡』と言ってたな。
そうか、マイナスでも暖かいのか。。。

こちらは零下は脱出して今日などは+5度くらい。
それでも身体を内側からも温めておかねば、ということで最近は近くの<BIO COMPANY>でお茶を買い集めております。
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ある意味イギリス人以上にお茶好きなドイツ人…紅茶も飲むけれど緑茶やロイブスティー、そしてハーブティーの種類の多さは圧巻です。
photo 3-8b
日本でも最近は生のローズマリー茶ばかり飲んでいたのですが、ここでのイチオシはインドのヨギ茶シリーズ。
スパイスがきいていて飲むとポカポカする気がします。

でも、生姜やチリ、シナモンや胡椒などがミックスされた味はどれもかな~り濃いので苦手な方もあるかと。。。

そして最高に強力なのは、このところM夫が凝っている「必殺風邪退治ミックス茶」。。。
生のショウガに生のローズマリーにヨギ・ティーのシナモン/レモングラス、そして…
鬼のように大量のコリアンダーっ!!!IMG_0177b.jpg
こ・れ・は地獄の味…
効きそう…というよりも「これで効かなきゃ飲む意味がないっ!」と叫びたい。
IMG_0178b.jpg味はもはやスープか薬かと…
毎朝この薫りで叩き起こしていただいて。。。か、感謝しています。
先週末は舅のラルフが幼年時代の親友のフルート奏者イルポと登場。
これまたワンパク時代からの仲間で指揮者のオッコ・カムのベルリンのご新居にみんなで押し寄せて昼間からワイン三昧。。。
さんざん酔ったところにオッコとラルフがベートーヴェンのピアノ三重奏「幽霊」を演奏しようというのでチェロ無しだった私は声で参加。
photo 3-7
必殺風邪退治ミックス茶に蜂蜜をいれて飲んだカイがあったというものです、はい。
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