旅するチェリスト水谷川(みやがわ)優子のブログ

2011-04-30 Sat 08:30
円覚寺コンサート~春を音祝ぐ





昨日は北鎌倉の円覚寺さまで藤原道山さんをゲストにおよびして東日本大震災のためのチャリティーコンサートでした。

おかげさまで晴天!完売の上さらに当日飛び込み用の「お座布団席」もご用意いただき、なんと300人を超える方がいらして下さいました。

こちらの方丈で弾かせて戴くのももう4度め…今回は恐れ多いことに仏様を背中にステージを作っていただきましたが、後ろから見守られて尺八の音とチェロが溶け合った気がします。

音を吸うタタミ対策でいろいろ工夫した甲斐あって響きも悪くなかったようで一安心!

そもそもお寺でのコンサートはホールと違って舞台も椅子も並んでいない何もないところから始めるので準備と後片付けが本当に大変…
円覚寺さまのA比奈さま、Enne倶楽部の育代ちゃん、そしてスタッフとして朝からお手伝いくださった沢山の皆さまのお力がなかったら出来なかったコンサートです。本当にありがとうございました。心から感謝しています!

本当だったら3月19日に行われる筈のコンサート…あれから実にいろんなことがありました。トークでは東北の被災地への藤原さんのストレートな思いもうかがえたし、私も言葉にならない気持ちが何度も何度もこみ上げてきました。


それはさておき…
昨日のチェロ独奏曲「文楽」は尺八の音色に誘発されていつもより更に邦楽魂が炸裂した(?)気がします。
ヘンデル-ハルヴォルセンでは鋭く激しい超絶技巧の尺八と…また日本の歌シリーズでは柔らかく暖かい尺八の音色と一緒に祖父の「ちんちん千鳥」や「あかとんぼ」に「荒城の月」最後はもちろん「ふるさと」!

なんだか、あの尺八の音色がどこから来るのか少~しだけわかった気がします。

アンコールは藤原さんの編曲「おぼろ月夜」でお別れ。良い曲ですね、道山さんナイス・チョイス!


そして東北支援のために皆さまからお預かりした義援金ボックスの中味に私たち2人のCD売上から足した10万円を「あしなが育英会」の震災遺児の心のケアをするレインボーハウス建設基金へ、またチャリティーコンサートの収益は(チラシやレンタルなどの経費があるのでまだ金額がわかりませんが…)後日に日本赤十字へ、必ず責任を持って寄付させて戴きます。
ありがとうございました。

道山さん、これに懲りずに是非またゲストにいらして下さいね!

とりあえずリハーサル風景と前半と後半の写真をアップしたいけれど、今すでに新幹線のなかなので携帯からうまく出来るかしらん…自信ないな。


そう今朝は6時半に家をでて関西に向かっています。とうとう昨夜の睡眠時間は3時間きってしまった…自分でもよく生きてるなと思います。
実は一昨日はぎっくり腰になったし(コンサートは密かにコルセット付き)そろそろ危ないかも…

昨日はニューヨークから着いたロトさんと電話、マークもいまドイツから関空に向かっています。3人で京都に集結して夜中までリハーサル、明日は奈良でコンサートです!

外来アーティストが次々にコンサートをキャンセルしている、こんな時に何も言わずに当たり前のように日本に来てくれる2人には本当に本当に感謝しています。ロトさんったら「飛行機ガラガラだったよ。お陰でゆっくり眠れた!」ですって。


気力は充満しているのですが、身体資本だから気をつけなきゃ。
皆さまもお大事になさってくださいね!
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2011-04-28 Thu 09:31
キーン氏にじーん
ちょっと なんなタイトルでごめんくださいまし…

昨日のニュース、日本への帰化を決意なさったドナルド・キーン氏のお言葉には心が震えましたよね!

ー日本の未来を信じているー
なんだか大声で泣きたくなりました。(泣かなかったけど)
たぶん、今いちばん欲しかった言葉だったのかも。
 
ー自分に残された時間を日本ですごしたいー
私たちと共に在るために「日本人」になられる88歳のキーン氏…その行動にはもの凄い力をいただいている気がします。

自分はもっともっとできる…だから前をみて歩こう。


さてさて私の日常はリハ三昧とか取材とか…
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藤原道山さんとのコンサートもいよいよ明日!
雨の北鎌倉も素敵だけど、ひたすら晴れることを念じようっと。
それにしても、尺八も素晴らしい音色ですね。日本の歌の◯◯とか◯◯なんて思わず聞き惚れてしまいました。
いや、藤原さんの尺八だから良いのか?!

この日はWリハで後から山本貴志くんが登場。
せっかくだから3人でパチり。
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それぞれのファンの方に申し訳ないのでワタクシ微妙な距離を気遣っております。
お二人ともおっとりと穏やか、なにかが似てらっしゃるような気がする…
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この日はラフマニノフの日…なんて遠慮なく美しいメロディーなんでしょ!
ばんばん心に響いてきます。
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『6月25日は紀尾井ホールにてショパンとラフマニノフの日!是非いらしてください』
6月なんて先だ~と思ってたらあっという間に迫ってきました。
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それから取材の時は「Mストリー」のTさんや「Vらあぼ」でHさんに、それぞれ鋭いご質問をいただいて楽しかった。こちらが心の中で漠然と思っていることを言葉として引き出していただきました。

また今回はDUOとしてのインタヴューもしていただいたので、またお互いに対する意見や見解を客観的に聞き合うのも面白かった。そして「イープ◯ス」や「ぴ◯」のための動画も撮っていただきましたが、これが2人とも笑ってしまって…なかなか難しゅうございました。

インタヴュー中に山本くんと何度も繰り返した言葉は『楽しい』でした。
これは『歓び』に繋がります。
室内楽のエネルギーの源であり、そして生きる原動力でもありますよね。

6月にはそういうものが音になって、皆さまにお届けできるように
そうなれるよう前をみて歩こう。
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2011-04-24 Sun 14:52
まだまだ続く さくら
先週は弓の稽古で3日間、中部と北陸をまわっていました。
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関東では終わりつつある桜も高山ではまだ…
でも富山と石川では圧倒的に美しい桜たちに出逢いました。
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鎌倉もそうですが、和倉温泉の街もほんとうにガラガラ。
どこもかしこも海外観光客のキャンセルで打撃を受けていますね。
いまは仕方ないけれど…こんなに綺麗な景色を世界中の人たちに見て欲しい。
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「いまも日本の春はこんなに美しいんですよ」と大声で伝えたいと思いました。

そして昨日は雨の円覚寺にて29日にせまった東日本被災者支援チャリティーコンサートの最終打ち合わせ、そのあとは移動して東京駅OAZOでミーティング。
(新緑の世界から都会のビルへ電車で50分で、タイムスリップ気分になれます)
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この公演はもともと3月19日が延期したもので早々に完売しましたが、改めて少しでも多くご寄付できるように座席も増やしました。
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円覚寺教学部長の朝比奈和尚さまと。
「ご協力ありがとうございます!」

しっとりとした雨の鎌倉もなかなか良いものです。
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それから新たなチャリティーコンサートのお知らせを!
(前回のブログでーごそごそわらわらーしていた理由はこれです)

実は前々から東北で被災した子供たちを支援したいと考えており、公演のチケット収益は全額を「あしなが育英会」の東日本大地震・津波遺児基金に寄付いたします。
こちらの機関では現在、東日本大地震で親を失った子供たち(0~大学院生)に緊急対応処置として一時金を給付しており、また被災した子供たちの心のケアをする施設「レインボーハウス東北(仮称)」を先ずは宮城県に建設する予定です。施設の第1号「神戸レインボーハウス」は阪神・淡路大震災後の99年に建てられ、私は2001年に訪問演奏に伺いましたが、心に傷を負った子供たちを支える本当に大切な場所だと痛感しました。

そして今回、賛同してくれた音楽家は去年の3月にハイドンの「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」を一緒に演奏したメンバーでヴァイオリンの島田真千子ちゃんにヴィオラの大島亮くん、そしてマーク…心強い仲間です。
さらに一緒にやっていこうと言ってくださる方々のサポートを得て、まず第1回目は5/8に鎌倉で行います。

それから6月25日の紀尾井リサイタルも同じく純益は「あしなが基金」へ全額寄付、また義援金ボックスも置かせていただくことにしました。

あちこちで集められている義援金ですが、大きな金額を「えいや!」と出された方も、またちょっとづつ何度も寄付する方もそれぞれ素晴らしいと思います。
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この災害で親をなくした子供たちは1000人を下らないといわれています。
小さくても細々とでもいいから、彼らを応援する活動を長く続けていきたいとヒシヒシと思います。


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2011-04-17 Sun 22:31
強制鎖国おわり??
やっと諸外国の日本への渡航自粛勧告が解除されつつあるようです!
英国、フランス、デンマークやスウェーデン、オーストラリア、ロシアに米国…
大袈裟かもしれませんが、本当にこのまま強制鎖国になるのかと思いました。
ちょっとホッとしています。

反原発のドイツでもようやく渡航制限の緩和が通告され、16日からは成田便も直行便に戻りました。ルフトハンザは地震直後の一時期は成田便運行をすべて取りやめたし、その後もソウル経由で機長やクルーを入れ替えていました。同じくソウル経由だったオーストリア航空や香港経由だったスイス航空も同時に直行便に戻っています。

<東京より北には行かないように>という但し書き付きですが、今回の緩和でひとまず『日本の状況が安定しつつある』とちょっと各国に認められたと思っていいのかな?

色々なニュースがある中で東京で調査をしたロシア連邦医学生物学局のウイバ局長の『東京の放射線量はモスクワの半分』という発言が頼もしく感じました。今回のことでは「専門家ですら色んな立場を背負って発言しているのだ」と痛感して少々、疑心暗鬼になっていますが、こうして実際に具体的なことを示していただくと説得力が違います。

地震以降はただでさえ、ドイツにいるM夫やスイスの姉一家、アメリカの叔母一家には言葉にできないほどの心配をかけてきましたが、実は例の急激な<レベル7>引き上げ宣言以来、特にヨーロッパは蜂の巣をつついたような騒ぎで…

とくにドイツの音楽仲間、友人たちからは『各国のオーケストラやアンサンブルは今年いっぱい日本ツアーを中止した』とか『お前はいつ日本から戻ってくるんだ?!』や『一刻も早く脱出しろ!』などの連絡が昼夜を問わずひっきりなし…心配してくれるのがヒシヒシと伝わって嬉しい反面、「いま日本でやっていくこと」でアタマがいっぱいな私としては非常に複雑な気持ちでした。また本人もこれから来日しようとしているM夫が『なぜ妻を日本から連れ戻さない』と非難されたり…そんな気が張った状況でのニュースに、とりあえず一息つける気がします。

でも実際のところ原発の状況が予断を許さないのは変わらず…
色んな立場の専門家のご意見を知りたいと思っていたところ、友人が昔から原発に反対する姿勢をとってらっしゃる京都大学原子炉実験所助教授の小出裕章氏の本を薦めてくれました。

とにかく「本当のところはどうなのか」それが知りたいわけですが、小さな判断は自分でしていかなければと思います。


さてさて!
そんな中での木曜日のアクアトリニティ&金曜日のオルガンとのコンサート、おかげさまで両方とも無事に終わりました。

実はAQTでは1日目のホール・リハ中に地震があって、「本番中に揺れたらどうする」という指示も受けていたのです。両日ともにコンサートの間では地震がなくてほんとうに幸いでした!!

一周年を迎えたYAMAHAホールは素晴らしい響きでチェンバロにもぴったり、贅沢にも2日間リハさせていただいてチェロ雄もご機嫌だったようです。
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1曲目のあとに震災被災者の方へ黙祷を…
中止になったかもしれなかったコンサートを迎え、この1ヶ月のいろいろな思いが自分のなかで交錯したようで、この日のMCで私は言葉がうまく出てきませんでした。話すのは弾くのよりずっと難しい…
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そして急遽、終演後に義援金ボックスをもって3人で立たせていただくことになりました。
切符を買っていらしてくださったのに、さらにお願いした義援金でしたが、たくさんの方が入れてくださいました。なかには『休憩中に入れたので、心ばかり』と二重にご寄付くださったかたもあって沢山の金額が集まったようです。こちらはYAMAHAの方によって日赤に寄付されます。本当にありがとうございました!
(くわしい金額などは絵里ちゃんのブログにて)
YAMAHAの皆さま、1002の皆さま、そして支えてくださった皆さまに心から感謝いたします。
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AQTの新プログラムもなかなか手応えあり、次回の5月小松に向けて3人でまた磨きをかけます!


そして翌日の霊南坂教会でのチャリティーコンサートのゲネプロ風景です。
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オルガンってなんて厳粛な響きなんだろう。
黙祷のためのオルガン・ソロから会場が穏やかなエネルギーに包まれ、その中で弾いたバッハは自分の手を放れていくようでした、
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オルガンとピアノで共演してくださった優しく素敵な藤森いづみさん。
黒人霊歌で始まった後半はファリャで思う存分燃え(?)、コルニドライ、ピエ・イエス、カッチーニ(アヴェマリア)、鳥の歌とアンコールの最後まで「祈る」曲が続きました。
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『悲しいわけではないのに涙が…』と仰る方がたくさんいらっしゃいましたが、それはやっぱり音楽の力というよりも教会の空気なのだと思います。なんというか、浄化する力。ギザギザになった心の角をとって丸くするというか…私もただただ空っぽの心でチェロの響きに身を委ねるばかり。


昨日と今日はこれからやっていきたいことを形にするためにごそごそわらわらしていました。
同じ方面を見ている仲間たちと共に、できることを1つずつやっていきたいと思います。


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2011-04-11 Mon 20:02
いのる
ウチの方では鶯が朝から晩まで猛烈に練習しています。
ときどき烏が絡むのがちょっと可笑しい。

今日は鎌倉の鶴岡八幡宮で『東日本大震災 追善供養 復興祈願祭』という仏教、神道、キリスト教の宗派をこえる合同慰霊祭がありました。ピースウォークもあったので快晴でほんとうに良かった。
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私たちも今こそ<我>による自己主張を捨て、立場を超えて、大事なことに向けて心をひとつにしないといけませんね。
とくに政治家の方には足を引っ張りあわずに「できること・やらねばならぬこと」を迅速にしていただきたい!

さて、こちらは土曜日の「東日本大震災救援募金のためのマラソン・ガラコンサート」のようす。
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演奏者11組20名での6時間に渡るマラソン・コンサート
たくさんのボランティアスタッフの方々のお力で朝から大盛況だったようです。
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ほんの一瞬でしたが、久々に藤原真理さんからカルテット・エクセルシオールのメンバーにも再会!!
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↓の写真は初共演だった宮谷理香ちゃんにフルートの荒川洋くんファミリー&ピアノの三輪郁ちゃんと。
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休み無く働かれるスタッフの方々と1枚↓
皆さん、ほんとうにお疲れさまでした&ありがとうございました。
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理香りん、弾きながら一緒に祈ってるように感じていましたよ。
皆さんがそれぞれ「できること」に向かっているのだと実感した催し物でした。


さて今日は4/11 <あれから一ヶ月>
今さっきも地震…手にしていたチェロをケースに入れるか一瞬迷いました。
それでも神奈川は震度3。

震源地の福島は今もずっと分刻みで揺れ続けています。

神さま、そして仏さま
どうか、もうこれ以上は東北を揺らさないでください!
天に願わずにはいられません。

被災地の方はさぞ怖い思いをしていらっしゃると思います。
皆さんの心とお身体、そして故郷がこれ以上ダメージを受けることがありませんように、ひたすら祈っています。

明日からは連続リハ、そして連続コンサート
無事に迎えられて、そして被災者支援のお力になることができますように…
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2011-04-09 Sat 10:41
3組いろいろな再会
昨日はなんだか嬉しい日でした。

久しぶりにアクアトリニティでじっくりリハ。
新しい発想を含めて色んな発見があって、創造的な時間を満喫しました。
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やっぱり楽しいAQT!

地震以降は3人ともいろいろあって…
弾いていると空気のなかに言葉にできない微妙な変化を感じます。
3/11のbefore after で何か決定的に違う気がします。
音も変わりつつあります。

3人でもっともっと熟していきたいと思っています!

もう1つ嬉しかったこと。
14日のドレス直しのためにTadashiアトリエに伺ったらなんと神谷未穂ちゃんと遭遇!
IMG_0343m.jpg(Tadashiさんの復興支援Tシャツと)
ブログでもお馴染みの未穂ちゃんは仙台フィルハーモニーのコンミスに就任し、新しい地元となった仙台で被災されたのです。

リハーサル中の大地震にオーケストラのメンバーは裸の楽器を抱えて雪の中に飛び出したとは聞いていましたが、一昨日のあの酷い余震で唯一なんとか姿を保っていたホールも決定的なダメージを受けたそう…

それでも仙台フィルの人々は自分たちも被災しながら、いち早く精力的に被災地への訪問コンサートを始められています…凄いことです!
『昨日までそこにあった町がほんとうに跡形もないの。何一つ残ってない』『そこにいるのに自分の目が信じられなくて…』そんな未穂ちゃんの言葉に、被災地は私などの想像を絶する状態にあるのだと改めて痛感しました。(自然に恨み言をいっても仕方がないけれど…惨すぎる)

でもマークの祖国フィンランドでも「仙台フィル」を支援するチャリティーコンサートがあって<日本では音楽や芸術が人々の心を支える。仙台フィルは被災した方々の勇気のシンボルとなる>と書いてあったと伝えたら未穂ちゃんは喜んでくれました。

未穂ちゃん、昨日は再会できて本当に嬉しかった!
私も応援しています。

そして、こちらは宮谷理香ちゃんとのリハ風景です。
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(撮影S我さまに感謝!)

今から2人は上大岡での被災地支援のマラソン・ガラ・コンサートに出陣。
皆で東北にエネルギーを飛ばしてきます!
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2011-04-07 Thu 19:37
桜のあとおし
いま東京や鎌倉では実に桜が美しいのです。
皆さまの町はいかがですか?

今年の入学式は久しぶりに桜にお祝いしていただけますね。
今日は町でぴちぴちの一年生たちがピカピカのランドセルを背負っているのを見かけました。
ご入学おめでとう!

4/4気付の「銀座新聞ニュース」http://www.ginzanews.com/headline/7079/?ref=rssでアクアトリニティについての記事が、また音楽誌「String(ストリング)」の2011/03/25発売号 (4月号) でもAQT3人組のインタヴューを載せていただいております。よろしければご覧下さい。
久々のアクア・コンサートは来週の木曜日、power upした音をお聴きいただきたいと思います!

さてさて昨日は15日のコンサート会場である霊南坂教会にてオルガンの藤森いづみさんとリハーサル。
会堂を占領して半日籠ってしまいました。
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国を問わず教会の響きはまたホールとちょっと違う格別なものです。
音響だけではなくて、「祈りの場」の空気感のためかもしれません。
今回のプログラムのなかでは特にフォーレの「Pie Jesu ピエ・イエス」、それからバッハで色んな発見があります。

当日の前半はバッハ尽くし。伴奏チェロ組曲第2番のほかに、藤森さんの御提案でビオラ・ダ・ガンバ・ソナタの第2番も弾きます。この曲をオルガンと共演する日がくるとは思いませんでしたが、これが面白い!チェンバロと弾くのとはテンポも音の響かせ方も対極的で刺激があります。
やっぱりバッハは凄いな。
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それから「ピエ・イエス」は数日前に長年の友人のお父さまのプライベートな追悼御ミサでも弾かせていただいたばかり…包み込むような優しさがあって、特別に思える曲です。

フォーレの『レクイエム』の初体験は十代の桐朋の学生時代、なんと指揮は故ジャン・フルネ先生でした!
いま思えば学校では贅沢すぎる体験をさせて戴いて「猫にこんばんは」状態だったなあ。
弾くのに必死で、いまだったらもっと先生から吸い取れるかも…
本番中は鳥肌が立つのを抑えながら弾いていました。
空気が透明になったり、薄くなったり、厳粛に重くなったり…マエストロのレクイエムの世界観に完全に引き込まれました。
少なくともあの感覚は一生忘れないでしょう。
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1888年の初演時に『死に対する畏れを表現していない』と教会から厳しく批判されたこの曲…「死の子守歌」と名付けた人もいたそうです。確かに、透明感あふれた和声の生む澄んだ響きや、華美な装飾を排除したシンプルな旋律は死の恐怖を起こさせるよりも、私たちを鎮め癒す…私も「救われ」そして「赦されている」と感じます。心に溜まってしまった不必要な強張りが洗い流されていくのです。

フォーレ自身もー自分にとって死は苦しみであるよりも、むしろ永遠の至福に満ちた解放であるように感じるーと手紙に記しているそうです。

Pie Jesu, Domine Dona eis requiem.
慈悲深き主イエスよ 彼らに安息を与え給え
Dona eis requiem Sempiternam requiem.
彼らに安息を 永遠の安息を与え給え
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4月になって新年度と一緒に気持ちが切り替った方が多いことと思います。
町に流れる極度な緊張感が薄れ、やっと色んなことが少しずつ普通に回りはじめている。
鎌倉も観光客の賑わいを取り戻しつつあってゴーストタウンだったのが嘘のよう。
わたしも遅ればせながらやっと「人間」に戻ってきたという感じ。
桜が後押ししてくれてるのかもしれません。
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2011-04-01 Fri 19:53
マエヘマエヘ!
4月が始まりましたね。

ありとあらゆる鳥たちが春の到来を喜んで囀っている気がする今日この頃…
自然界ではなにごともなかったかの如く、整然と運行しているようです。
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さてさて前回の4月15日霊南坂教会チャリティーコンサートに続いて2つお知らせがあります!

<その1>
『東日本大震災救援募金のためのマラソン・ガラコンサート』

日時: 2011年4月9日(土)10:30~16:30
会場: 横浜・上大岡ウィング2階 ガーデンコート

プレステージ 寺本沙綾香PF 薄井真介VC
1. 11:00 川本嘉子Va 加藤洋之Pf
2. 11:30 伊藤恵Pf
3.12:00 四戸世紀Cl 加藤洋之Pf
4.12:30 加藤知子Vn 加藤洋之Pf
5.13:00 藤原真理Vc 倉戸テルPf
6.13:30 クァルテット・エクセルシオ
7.14:00 水谷川優子Vc 宮谷理香Pf
8.14:30 小林美恵Vn 加藤洋之Pf
9.15:00 荒川洋Fl 三輪郁Pf
10.15:30 宮田大Vc 加藤洋之Pf
11.16:00 漆原朝子Vn 三輪郁Pf

都合により、出演者・演奏順は変更になる可能性もあります。

■義援金の募金にご協力ください。
アーティスト、運営スタッフは全員ボランティアで参加します。
義援金は、すべて被災者の支援のために寄付します。

■入場無料:来場者多数の場合、入場できない場合もあります。
着席整理券(各ステージ限定30席)は10:00より配布します。

連絡先:横浜楽友会 平井(090-2404-6832) 

横浜楽友会の平井さまからお声がけがあって急遽生まれたマラソン・ガラです。
たくさんの素晴らしい演奏家が参加されるこのコンサート
私もお客さまに混じって聴きたい…

今回が初共演になる宮谷理香ちゃんとはもちろん顔見知りですが
お互いに「こんな時にご縁があるとは…」と戸惑いながらも一緒に頑張ろうといっております!
この日も思い入れが深い舞台になりそうです。
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そして…<その2>

4月14日のヤマハホールでの『アクア・トリニティ・スプリング・コンサート』が正式に開催されることになりました!!

ご存知のように、いまクラシック、ポップスを問わず、たくさんのコンサートがかなり先のものまで軒並みキャンセルされています。
そんな状況下で実はこのコンサートも開催が危ぶまれていました。

 『日本中が根底から揺らいでいる現状ではコンサートどころではない』
 『いや、こんな時だからこそ音楽を必要とするんだ』

いろんなご意見が耳に入ってくる間、私たち音楽家は改めて自分たちの存在意義を見つめ直さざるを得ませんでした。それはマネージャーの方々やホールを始めとする音楽会主催者の方々も同様だと思います。

 ーなぜ音楽なのかー

 ーなんのために弾くのかー

正直に申し上げたら、私はあの大地震の直後は惚けてしまったように何もできませんでした。
すぐに立ち上がって前向きに生産性のある行動をとることはできませんでした。
そして、そんな自分が情けなく、東北で被災なさった方々に対しても申し訳ないと自分を責めていました。

多くの関東の方がそうであるように、あの大きな揺れを通して、停電を通して、私も東北の方々に心がシンクロしていたようです。本能的に、共に嘆き、怖れ、涙を流し、喪失感を共有することで被災者の方の苦しみを背負う。できることなら、分かち合うことで彼らの痛みを半減したいと。

実際のところ、<それ>はその瞬間にはなんのお役にもたたないのですが
感情的、また感傷的な「思い」とは全く違う種類のリアルな痛みでした。

そうして、時間が経つにつれて<その痛み>が「現実的にできることを形にしていく」エネルギーの核になりつつあるのがわかります。

救済そして復興へむかって<これから>の長い道を思うと、空回りしないやる気と、継続する力が必要だと痛感します。被災した子供たちが無事に大人になるまでには、いったい何がどのくらい必要になるのか…


ー自分にできることー
私には音楽の力を信じるしかありません。

さて14日のコンサート会場には被災者支援の募金箱を置かせていただきます。(ホールはもちろん節電も念頭におかれると思います)ヤマハホールの方も企画の皆さんも心は一致しています。

そうして私たちアクアトリニティにできることは、良い演奏をすること。
力強い、未来へのエネルギーとなる音楽を奏でたいと願っています。

3人で待ちに待ったヤマハホールの方からのGOサイン、喜びをもってコンサート開催のお知らせをさせていただきました。

またまた長くなってしまって…ごめんなさい。
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