旅するチェリスト水谷川(みやがわ)優子のブログ

2013-01-19 Sat 23:25
10年という時間&感謝の気持ち
昨日は東京の某サロンにてクローズドのコンサートでした。
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ちょっと昔話をさせていただきますが、私の高校生時代といえば桐朋で日々学び、素晴らしい体験をさせて戴きながらも、密かに「いつか両親のようにヨーロッパで勉強を。。。」と思っていました。それは具体的な目標というよりも憧れに近いもので、しかも実力も伴わないのに(!)「一刻も早く留学したい」と夢みていたのです。

でも師匠は「まだ全部教えてないからダメ!それに今は自立して生活できないから、まだダメ!」と首を縦にふってくださらず…やっとお許しがでたときには本当に嬉しくて、骨を埋める覚悟で渡欧しました。

そしてチェロという楽器の特性で、本当に幸運なことに直ぐに色々なアンサンブルやオーケストラで御声がかかり学生時代からたくさんチャンスを与えていただいて仲間たちと演奏旅行へ、我ながら楽しく青春を謳歌したものだと思います。

でも故郷の日本に帰るたびに<お客さま>という立場の自分に「このままで良いのか?」と疑問を抱きはじめ、また根無し草になるような気がして、遅ればせながら2000年をすぎた頃に日本で本格的にチェロを弾いていこうと思うに至りました。

そうして、今までヨーロッパとの行き来を無くすことなく、なんとかやって来ることができたのは日本で支えてくださる方々がいてくださったからです。10年ほど前にサポートしてくださる会が発足、心ある少人数の方々がはじめてくださったのに、だんだんと口コミで広がり、いま10年前には思いもしなかったような、私にとって第2の仲間のような会となりました。不思議な感じですし、また、こんなに有難いことはないとも実感しています。
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昨日も御一緒してくださった美奈子さんとも長いご縁になってきました。
初共演のコンサートのことも昨日のことのように良く覚えています。
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素晴らしい先輩、仲間に恵まれて、それも本当に有難いこと。
感謝が自分の原動力なんだなあと思う、今日この頃です。

この場を拝借してお伝えしたいことがあります。
実は、この前日に祖母が97歳にて永眠いたしました。
私を育ててくれた祖母です。
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12月のベルリン滞在中に入院の知らせを受け、毎日「待っていて」と願っていたら、ちゃんと私の帰国を待ってくれたようです。そして私のこともわかってくれて「あら、帰ってきたの?」と言って微笑んでくれる瞬間がありました。

最後の最後の瞬間は、祖母の一番近い存在であった母によって看取られました。
私は一旦病院から帰されたので間にあいませんでしたが、まだ暖かい祖母にお別れをいうこともできました。
穏やかな寝顔はまるで微笑んでいるみたい。自分の祖母のことをお恥ずかしいですが「こんなに綺麗な人だったんだ」と嘆息してしまいました。
ちゃんと天に召されて登っていったんだと実感して、残された人が浄化されるようなそんな別れでした。
オーマ、ありがとうございました。
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2013-01-10 Thu 13:03
New Year Concert2013一山水&コンクール審査
5日は毎年恒例となっている六本木ヒルズクラブでのNew Year Concert、私にとっては2013年の「コンサート初め」でありました。
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前日に帰ってきて翌日に本番というのは心配でもありましたが、去年は一日あいだを置いたためか猛烈な風邪をひいて散々な目にあってしまったので、今年は気合いで勝負〜

しかもコンサート自体がこんなメンバーと御一緒ではまったく気が抜けない!
天才と鬼才のあいだで揉まれながらバロックからインプロヴィゼーションの世界に興じました。
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左から能管の一噌幸弘さん、私、ピアノの山田武彦さんで新ユニット誕生です。
その名も「一山水」!!
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今年は残念ながら朝からの曇りで富士山がはっきり見えなかったのですが、その分おかげさまでコンサートとPartyは大変に盛り上がりました。

このユニット、かな〜り濃い内容になりそうです。
色んな素晴らしいアーティストの方とのご縁に恵まれて本当に自分は幸せだとしみじみ…
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もちろんアーティストだけでなく、人とのご縁にも恵まれています。
左はイマジン副社長のO倉さん、右は山田さんと私の共通マネージャーである法ちゃん!
ご縁あるすべての皆さまに感謝申し上げております。

そうそう、このドレス、なんと我が母がその昔に七五三のために松屋さんで誂えた着物を作り替えていただきました。本好きな子どもだった母のために祖母が本をつかった意匠にしたそうです。「ウン十ン年前のものなのに色鮮やか!」とデザイナーの方もそれを生かしてくださいました。やはり昔の日本の職人技はスゴいし、それをレスペクとする現代のアーティストもスゴい!時代を越えたコラボがここにもありました。

多いに盛り上がった翌日と翌々日は、第4回「コンコルソMusicArte」グランフィナーレ審査でした。
器楽から声楽まで実に85組(!)の演奏をうかがった訳ですが、面白いもので全員の演奏の印象はいまでもくっきり覚えています。

まあ、ヴァイオリンについてはレッスンやオーディションの審査で慣れているのですが、自分の専門である弦楽器以外の審査をするのは非常に興味深く、また責任もかかってくるので耳も目も凝らしてずっと集中!!
2日間で疲れた部分もありますが、それ以上に出場された方からは得るものが沢山ありました。

中でも魂が揺さぶられるようなコンテスタントの演奏に出逢うと一瞬にして疲れが吹っ飛びますし、そして大人の方でも審査されるという自意識よりも、素直に自分の音楽に向かっている方の演奏は好感が湧いて「もっと聴きたい」と思います。

審査会での空気は終始和気藹々という感じで生き生きしたもので、他の楽器の先生方とのやり取りも大変に勉強になり、またイタリア人の先生方とも楽しく色んなご意見を伺ったり、終了後も夜まで日本の教育の在り方などにも喧々囂々と意見を取り交わして有意義な2日間でした。

一昨日と昨日はそれの疲れと興奮と、またホッとしたのか時差がぶり返し、よく休むことができました。

これでエネルギーチャージ完了〜今日はこれから声楽の日伊コンコルソへ行って参ります。

審査の合間には、この夏にイタリアの世界遺産や歴史的ホールで紹介する日本の珠玉の子供たちの演奏を披露していただきます。キラキラと音楽の喜びを体現してくれる彼ら、これからもスクスクと伸びていって欲しいと切に願います。未来ある若者たちに乾杯!
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2013-01-04 Fri 22:03
2013年巳年はじまり〜帰国いたしました!
謹んで新春のお慶びを申し上げます。
どうぞ本年も宜しくお願いいたします。

ー2013年1月吉日ー

今朝、元気に日本に戻ってまいりました!

こちらは寒いのですね〜
明日は東京が0度ですって?!ベルリンの方が暖かいって一体どうなっているのでしょう?
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さて除夜の鐘を恋しく思った大晦日でしたが、私も先ほど母のおせち&お屠蘇、白味噌に丸餅のお雑煮をいただいて、遅ればせながらやっと年が明けた気分になりました。

そうそうベルリンの年越しですが、ブランデンブルグ門のあたりは100万人もの人が集まったそうで、隅田川の花火大会もうなる(?)ほどの大花火大会が催されたようです。
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ーこちらはまだ早い時間の「旧西ベルリンの銀座」クーダムにてー
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ここも夜は身動きならないほどの人で埋め尽くされたらしい。

すでに午後3〜4時くらいから気の早い人が街のあちこちでパンパン花火をあげていましたが、真夜中の12時は爆音が轟いてまるで集中砲火のようでした!
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このカウントダウンが0になった瞬間にシャンパンで乾杯、その後に「プファンクーヘン」(ドイツ風揚げドーナッツ)を食べるのがベルリン式年越しの儀。

見晴らしの良い友人のアパートメントには犬連れ(なにせ犬は耳が繊細!この爆音の大晦日に家に置いてきぼりにすると大変なことになるらしい)の友だち家族も登場して、皆とお祝いのディナー&年越しのあとはしみじみ飲んで…M夫と私が帰路についたのは午前3:30。それでもまだ飽きずに花火をあげている若者がたくさん…まあ年に一度のことだから、いいか。

そういうわけで無事に突入した2013年、明日は六本木ヒルズクラブにて「コンサート初め」です!

今年はたくさん新しい曲を弾くことになりそうでレパートリー拡張も目標の1つ。
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巳年にあやかって蛇のようにどんどん脱皮して、後ろをふりむかずに前進したいと思います!
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