旅するチェリスト水谷川(みやがわ)優子のブログ

2016-06-25 Sat 10:58
熊本地震被災地応援チャリティイベントのお知らせ!
<チャリティコンサートのお知らせ>

来る7月2日のこと、私の活動を応援してくださる方々の会「Enne倶楽部(エンネ クラブ)」の年に一度のアニュアルミーティングをこのたびは熊本地震のための被災地応援のチャリティイベントにしていただくことになりました。

地震発生から2ヶ月が経ち、メディアが被害状況を取り上げなくなって、言葉が目に触れなくなってくると、復興も全てが前向きに「うまくいっている」ように思いがち。。。

でも実際のところ、まだまだどころか、長引く余震に被害が拡がったところに、追い討ちをかけるような集中豪雨にも見舞われています。

個人的には地震直後は酪農や農業への影響を心配いたしておりましたが、いま工場を撤退させるところもでてきて改めて雇用問題も発生している事実に愕然といたしております。

現地の方は「忘れられてしまう」のを心配していらっしゃいます。

今日の朝に避難所で今朝の食事を撮ってらっしゃる方のお写真を目にしました。

フジミネラルウォーターにコンビニエンスストアのビニールに包まれたパンが1つ
紙パックの野菜ジュース。

カロリーや分量など形の上では十分かもしれませんが、これがあれから毎日ずっと続いていると思うと。。。

誰かの温もり感じるご飯を召し上がりたいだろうなあ、召し上がっていただきたいなあと切に思います。

現地ではまだまだ瓦礫が山積みの町もあるそうです。

それから家屋の査定をされたけれど、家の中が住める状況にないのに外観の損傷がすくなく見えて保証が受けられなかったと嘆くおばあさまの話も耳にいたしました。

一件一件のお話を把握するのは不可能ですが
自分の身に置き換えたら、、、どれだけお困りでまたどんなにか不安でいらっしゃるか想像できます。

(カイロでみつけた大きな古い地球儀)

この日はコンサートの他に、チャリティバザーとオークションもいたします。

会場の広尾の南麻布セントレホールもお力添えくださることになり、また力強い仲間のピアニスト・黒田亜樹さん、ナレーションで俳優の渡辺克己さんが共演してくださることになりました。

いま共感してくださった方々がバザーやオークションにと素敵なものをご提供くださっています。私からもいろいろ、イタリアで見つけたアクセサリーやベルリンのオススメグッズもお出しします。

この機会に、皆さまのお気持ちと1つになって被災地に想いを寄せたいと思います。

「想い」はどんなに小さくてもエネルギーがあると思うからです。

このイベントは会員の方でなくてもご参加いただけます。皆さま、宜しければぜひぜひいらしてください!

7/2(土)14:00~ Enne倶楽部AMスペシャル
~熊本・大分地震被災地応援チャリティコンサート&オークション~

共 演:ゲスト・アーティスト:黒田亜樹(ピアニスト)/ 賛助出演:渡辺克己(役者、ナレーター)

料 金:
一般3000円 会員2500円
*会費は当日受付にてのお支払いになります。チケットはございません。

※会費は全額、被災地支援に寄付をいたします。

お申込み & お問合せ:
tel:080-2262-6225
mail:enne-club2@yuko-miyagawa.com

場 所:南麻布セントレホール
http://www.centre-hall.com/access.html

交 通:
東京メトロ日比谷線「広尾駅」1番出口 徒歩6分
渋谷より都バス(都 06)「天現寺橋」下車徒歩 1分

お目にかかれますのを心待ちにいたしております。
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2016-06-20 Mon 01:21
Bach im Bach~バッハ 響きの鏡像@東京文化会館
こちらのBlogもfacebookもずいぶんと御無沙汰してしまいました。。。 
まずはお詫びに今朝の(もう日付けが変わってしまったけれど)円覚寺さま境内の紫陽花など↓

一言で紫陽花といっても随分といろいろな種類があります。

こちらなどは赤ちゃんの頭より大きいくらい↓

というわけで金曜日、お陰さまでリサイタルシリーズ第9回目となる「Bach im Bach~バッハ 響きの鏡像」を無事に終えることができました。

(撮影 : Naoko G Nambaさま、中村義政さま、ありがとうございました)
 
怖いプログラムかなあと懸念していたのですが沢山の方々にいらしていただけて幸いでした。これもいろんな記事で取り上げてくださり、それぞれの記者の方が読者の心を高揚するような御文章を書いてくださったから。。。感謝! 
 Blogを楽しみにしてくださった方には申し訳なかったのですが、ご想像のとおりこの春から予定を欲張りすぎたか、はたまた、このプログラムがチャレンジすぎたのか、体力的にも精神的にもどんどん余力がなくなり、なんだか追い込まれました。

最後はチェロと自分だけが残るように感じていましたが、
 曲を委嘱し、また素敵なプログラムノートまで書いてくださった杉山洋一さん 
 そして盟友ピアニスト黒田亜樹さんという素晴らしい芸術家ご夫妻にイタリアでも日本でも私の芯の部分を支えていただいて 
なんとか最後まで駆け抜けることができたように思えます。

もちろん、他にもたくさんの方々に応援していただいて、実務面でも強力にサポートしていただいて、家族の皆にもいろいろ甘え、、、ました。申し訳ない。 
そして、ありがとうございました。 
この晩を共に過ごしてくださったお客さまお一人お一人に心から感謝申し上げております。 
 
このたび、実はリサイタル3日前に曲目の一部を変更しました。こんなこと自分ではなかなか、しません。
 
プログラムの曲順は杉山さんの新曲の完成を待って決定したのですが、出来上がってみれば思わぬ大曲で、しかも非常に深い内容のものだったため、弾いていくうちにシャコンヌの居場所がなくなりました。
 
いまの私はシャコンヌを弾くと非常に強いエモーショナルなものが噴き出してしまいます。かたや杉山さんの作品は淡々とした音の運びの中に力強いエネルギーが流れ、それが進むにつれて慟哭を体験した人の魂の叫びのようなものに変わっていくように感じます。これを2つ並べたら、私も、お客さまも恐ろしい目にあうなあ。。。と悩みました。いくらこのリサイタルシリーズが私にとっての挑戦であっても、帰結できなかったら意味がありません。 
入り口と出口も必要ですが、流れはもっと大切!プログラムの中の自然な流れが切れてしまうのを恐れました。 
そして、いま一度タイトルの「響きの鏡像」にたちかえって考えて、無理なく自然に感じられたのが以下のものです。こうしてバッハを映す鏡のプログラムができました。 
 
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調BWV 1009
杉山洋一:ベルリンのコラール J.S.バッハ「目覚めよと呼ぶ声す」によるチェロ独奏曲(委嘱・日本初演)
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第2番ニ短調BWV 1008 
---休憩---  
アルヴォ・ペルト:フラトレス
アルフレード・シュニトケ:チェロソナタ第1番
アルヴォ・ペルト:鏡の中の鏡

アンコールには愛する無伴奏ヴァイオリン・ソナタの2番より「アンダンテ」をピアノとチェロで。幼いころの私に「チェロの刷り込み現象」をしたカザルスに憧憬をこめて演奏しました。
バッハを敬愛したカザルス、、、  
皆が誰かの背中を見ているとしたらバッハは誰の背中見ていたのかな。

ありがとう。ひたすら感謝を。 
ところでこちらは前半の無伴奏を弾き終わったところ↓

ドレスはデザイナーの鈴木芳子さんに祖母の帯と帯締めを使っていただきました。

舞台のお花はこの前半のドレスをフューチャーしたもの。紫陽花を使ったアレンジはフローリストの野崎由理香さんの作品です。 
  
それから大事なこと、今回の後半のプログラムを表現するのに亜樹さんが選んだのはYAMAHAのCFX、そしてご無理をお願いしてYAMAHAの酒井武さんに調律をしていただきました。酒井さんは私たちの馴染んでいるヨーロッパの「響く音」を造ってくださり、また曲のイメージも共有して調律してくださる稀有なコンサートチューナーなのです。職人そして心はアーティスト、ここでも強い味方が助けてくださいました。  
さて昨日は1日チェロ雄に触れないで、心と身体、耳の禊をしたので、いま冷静にいろいろ振り返ることができます。(禊は切り替えのために必要です。切り替えできないと、自分が弾いた音、体験した音の形骸が数日間、耳に纏わりつくのです。それは過去の亡霊のようなもの) 
そうやって距離をもってみたら、先ほど書いた「余力がなくなる」というのは、逆に言うと、要らないものを持っていられなくなってどんどん捨てていくという、削ぎ落とされる不可欠なプロセスであったのだなあと気が付きました。  
ふむ。このリサイタルシリーズ、来年はとうとう10周年です。 
もちろん、いまからスペシャルな内容のものを考えています。舞台の上も下も一体となって大切なことを分かち合えるような、そんな日にしたい。 
2017年5月14日の日曜日、 場所はまた東京文化会館です。お楽しみに!

さて亜樹ちゃんとは秋に大きなプロジェクトも控えていますが、近々では7月2日に広尾の南麻布セントレホールで行う「熊本地震被災地応援チャリティコンサート」にて共演します。 
それから杉山さんの作品は、これからも弾かせていただきます。 
留学生時代に黛敏郎さんの「BUNRAKU」に出逢ってからずっと弾き続けて、いま曲が私の言葉、身の一部になったように、この曲を自分を映す器となるようにしたいと願っています。
おまけ 
実は本番で譜めくりをしてくださったのも亜樹ちゃんなのですよ。。。笑
 皆さま、またお聴きください。
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2016-06-02 Thu 15:19
「ミラノ公演」雨降ってまだ地固まらないけど前進す、の巻
神か仏が「これでもか、これでもか」と試練を与えてくださったけれど昨晩のミラノの本番もなんとか無事に終了!
一昨々日に成田から乗ったフランクフルト行きのルフトハンザ機がエンジンの1つが故障で止まって途中で成田に引き換えして以来、凄い旅をしています。
やっと辿り着いたドイツ国内も歴史的な嵐で空路が凄いことになって、なんとか30時間遅れでベルリンに着いたけど、もちろんスーツケースは来なかった。それからまだまだ珍道中が続いています。
こうなると、もう開き直ります。
もう命さえあええば、なんでも良いやと思います。
どんなに疲れてもボロボロでも命あってのこと。
そして心も身体もボロボロでもなんとかチェロが弾ける。
一緒に弾いてくれる亜樹ちゃん、
素晴らしい作品を書いてくださった杉山洋一さん
聴いてくださる皆さま
それから心配してくれる家族たちに感謝を
本当に有難いと思っています。
詳しくは、また!
さあ、今日はマントヴァ、行ってまいります。
知る人ぞ知るミラノの音楽愛好家が集う建築家のサロンにて黒田亜樹ちゃんと。
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