旅するチェリスト水谷川(みやがわ)優子のブログ

2016-12-17 Sat 21:39
「チェロ、響の大河。その源流への旅。」リサイタルシリーズVol.10 始動!
毎年続けているリサイタルシリーズ、早いもので来年は10回目になります。

区切りの年に -過去と いま と 未来- を見据えて決めたプログラムがこちら

「チェロ、響の大河。その源流への旅。」
20161217180423649.jpeg
(クリックで大きくなります)
10周年特別企画として考えたら リサイタル2回分になってしまいました。。。

第1章
-未来という海、現代という河口、近代という汽水域-
ヴァスクス:無伴奏チェロのための『本』第2曲「ドルチッシモ」
ショスタコービッチ:チェロ・ソナタニ短調Op.40
ウェーベルン:チェロとピアノのための3つの小品 Op. 11

第2章
-ロマン派、そして古典派。或いは、最も深く豊かな流れ-
シューマン:民謡風の5つの小品Op.102
ベートーヴェン: ソナタ 第5番 ニ長調Op.102

第3章
-バッハという「始まり」-
J.S.バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバ ソナタ ト長調BWV 1027
無伴奏組曲 第1番 ト長調 BWV1007

第4章
-「始まり」の先へ。-
ガブリエリ: チェロ・ソナタト長調
デーリ:リチェルカーテ Op. 1より

このように近代から過去に遡る形で
皆さまと音楽の川下りをするような1日となることを願っております。
20161217180612908.jpeg
(裏面には私の文章が載っております↑どうぞクリックなさってみてください)

今回のパートナーも前回に続いてピアノの黒田亜樹さん
松山でチラシを見せたら改めて絶句していました(笑)

9曲のうち3曲は無伴奏ですが、ピアニストも大変なプログラム

乗りかかった船
いや、毒喰らわば皿まで
亜樹ちゃん、宜しくお願い申し上げます!

そしてなんと2部の終わりには音楽評論家の林田直樹さんのトークコーナーもあります。
博識で御文章も素晴らしい林田さんはラジオ番組も持ってらしてお喋りもステキなのです。

これは体力をつけねば。。。
人生初のランニングか?流石に散歩くらいではダメでしょうねえ。

コンサートは2017年5月14日に東京文化会館小ホールにて
開演14:00で終演予定は17:00という3時間フルコースです。

という訳で本日よりチケット販売開始となりました♪
こちらからお申し込みいただけます

< Still warters run deep -深き河は静かに流るる-
時代奔流の中でも常に不変なものがあると、音楽は教えてくれる。>
ー音の河を遡る旅を どうぞご一緒にー 水谷川優子
20161217183140a4f.jpeg
皆さま、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
「カンパイ!」
別窓 | Diary コンサート | トラックバック:0 |
2016-12-16 Fri 13:22
松山気質?!ピティナ愛媛支部30周年記念コンサート
リハに本番に打ち合わせ&たまに懐かしい友人たちとご飯…

師走でなくとも相変わらず時間に追われるバタバタ生活
万年師走のチェロ弾き旅烏です。

さてそのような中で先日の松山行きは心洗われる二泊三日でした。
20161215120833ba2.jpeg
私にとっては5年ぶりの松山
相変わらず太陽に恵まれて幸せな気持ちになる場所です。

今回は「ピティナ愛媛支部30周年記念」でお招きいただいて
先ずは空港から直行したメンバーの皆さまとのランチ
201612151811059cb.jpeg
<腹が減っては戦が出来ぬ!>

暖かく迎えていただいてすでに「絶対に充実の松山滞在になる!」と確信した私


そして午後はアンサンブルレクチャー&トークコンサート
可愛くて若ーーい共演者さんたちと共演して、黒田亜樹さんと2人でレクチャーをしました。
2016121512090982b.jpeg
左からあきちゃん
「トロイメライ」を選んだ大川優来ちゃん、小学6年生
「愛の挨拶」を選んだ猪川翔映くんは4年生
そして最年少2年生の臼坂玲音ちゃんとは「夢の後に」を一緒に弾きました。

「よく勉強してきた」とか「上手だった」なんていう言葉は使いたくない。。。
一緒に音を奏でている時には相手が小学生などと一瞬なりとも思いませんでした。

本当に若いって、素直って、凄いこと
3人ともどんどん変わって2度目に弾いた時には全く違った
感性のアンテナが開いているからかな。ああ楽しかった!

しかしこうしてだんだん共演者との歳が離れていって
いつかこっち80代、共演者20代とかになるのかな。。。

そんな考えが過ぎったあとに
同世代、同い年の「盟友ピアニスト」あきちゃんと数曲演奏
これももちろん「ああ楽しかった!」

この晩は道後温泉を堪能し
20161215120829df8.jpeg
翌日はコンサート
20161215120828acb.jpeg
サンサーンス、ラフマニノフ、ベートーヴェンという王道からピアソラまで
亜樹ちゃんとはもう昔〜から一緒に弾いている気がするけれど
振り返れば初共演からそんなに時間が経ってない。

でも「時」とは相対的に感じるもの
共に深い体験をすれば、一秒一秒が濃いものとなる
そんな2人です。
2016121512083155c.jpeg
コンサートの前半は松山出身ピアニストのお二人が素晴らしい演奏を!
杉本直澄さんと太田糸音ちゃん、お二人とも2016年のピティナ主催コンクール入賞者です。
2016121613012982f.jpeg
コンサートには3人の可愛い共演者の皆さんのお姿も!
20161215120910268.jpeg201612151209088aa.jpeg
可愛い♡優来ちゃんとの写真が手元にないのが残念。。。
20161215120830546.jpeg
ピティナ愛媛支部の皆さまと
201612151209121bb.jpeg
そして打ち上げでは松山気質が穏やかで明るいだけでないところをばーんと見せてくださいました!

音楽を愛し、若者にその心と技術を伝えていらした皆さまと
この晩に心から幸せに杯を重ねたことは言うまでもありません。

翌日は皆と別れ難くてちょっと後ろ髪を引かれながら飛行機にのりました。
松山、太陽も、人もご飯も道後温泉も最高☆でまた明日にでも戻りたいくらい。

ピティナ愛媛支部の皆さま、亜樹ちゃん、ありがとうございました!


さてさて一昨日は東京で小さな本番があって
年内のコンサートは残すところあと23日の福島公演のみ☆

でもやることが山積み、、、気分よく年越しできるよう頑張ろうっと。
別窓 | Diary コンサート | トラックバック:0 |
2016-12-10 Sat 11:11
愛媛へ&難民支援チャリティコンサート@大船教会
いま羽田空港におります。
といっても国内線、本日はチェロ雄とともに松山に飛びます。

なのにさっき「あっ!!パスポート忘れた!」と一瞬青くなりました。。。

さて今回はピティナ愛媛県支部の創立30周年記念ということで盟友ピアニスト黒田亜樹さんにお声がけいただきました。

今日はアンサンブルレクチャー&トークコンサート。
亜樹さんと地元の小さなピアニストさんたちを公開レッスン、模範(?!)演奏とあとは自由にお話し(!)ということなのですが、果たして私たち2人に自由に喋らせて良いのか??
弾丸トークにならないよう気をつけようっと。。。

明日は松山市内でメインのコンサートです!

さて、ブログの内容が、、、
いろいろ順番が飛んでおりましてごめんなさい。

ええと、では師走も三分の一すぎてしまって恐縮ですが、
先日の韓国行きの前日のカトリック大船教会でのチャリティコンサートについて

母の友人のシスターに「なんみん共の会(ASR)のお話しを伺ったのは去年のこと、
このグループはすでにー難民として日本に住んでいらっしゃる方々ーを支援なさっているもので
実際日本に逃れてきた方のお話しとサポートなさる方々の姿勢に深く共感いたしました。

そうして東京のカトリック駒込教会で第一回目のチャリティコンサートをさせていただいたのが去年の秋のこと。
二回目は今回と同じ、鎌倉のカトリック大船教会で今春4月に行いました。
20161210081517725.jpeg
毎回マークも駆けつけて弾いてくれています。
(教会の楽屋にて写真はもう着替えてしまったけれど、、、)

毎回コンサートは教会でヴァイオリンとチェロそれぞれの無伴奏曲、そしてDUOもたっぷり聴いていただいています。
20161210081521166.jpeg
響きの素晴らしい大船教会↑
十字架の下にバッハを弾く…まさに身も心も献げる気持ちになります。
今回はメインにヴァスクスの二重奏を弾かせていただきました。
なんて美しい曲、、、弾きながら浄化される思いでした。

ところでこのコンサートでは合間に難民の方へのインタビューや彼らのスピーチもあります。
「なぜ難民になったのか」「いま日本で何を思って何をしているのか」
彼らの生の声を聴く、これが本当に重要なこと!
日本では滅多にない大事な機会だと思います。

ドイツに住んでいると難民問題は「対岸の火事」ではないと痛感します。
日本でだって同じ。

地球上の向こう側で起こっていると思っていることが 実はすぐ隣である

これが自分の国だったら
故郷に帰れなくなったら
家族の安否もわからない状況にあったら

一体、私はどうするのか

自問自答しながら自分に出来る小さいことのお手伝いをしていきたいと思います。
201612100815192d4.jpeg
こちら私のお隣はエリトリアのデサレさん
右はタンザニアのサリムさん
2人ともしばらく会わないうちに日本語が物凄く達者になってらしてビックリ!

一年ぶりに旧交を温めたデサレさんはいま早稲田の大学院で学んでいるとのこと
その学習意欲にはアタマが下がるばかり!

彼の故郷エリトリアはアフリカ最後の独裁国家と呼ばれる国、
「アフリカの北朝鮮」や「世界最悪の独裁国家」とも言われているようです。
無期限兵役があり、自由な発言は一切認めらず、、、
もし公の場で少しでも国家を非難しようものなら即、逮捕され2度と帰って来ない。
人権侵害で国連からも警告を受けています。

この国から逃れたものの一家はバラバラとなったデサレさん
1人で日本で生活しており、前はちょっと寂しそうでしたが
本来の明るさを取り戻しているようでホッとしました。

「東京にも慣れてきたし、なによりも学べる機会があって嬉しい」
と話してくれた彼は日本語でのスピーチではジョークも快調でお客さまも大絶賛!

やっぱり御寄附をいただくのには「支援する相手」がわかるのが一番
そして、その切実な状況を理解するのが一番

コンサート純益の他に当日の募金箱にも沢山いれていただいて
シスター方もお驚きになるくらいの金額が集まったとのこと
(いま正確な数字手元にないのですが、、、)

こちらは彼らの日本語習得や学業のサポートに使用されます。

コンサートを作ってくださった方々 いらしてくださった方々
サポートしてくださった方々

皆さまに心から感謝申し上げます!
2016121008151915c.jpeg
(大船教会の神父さま、ボランティアの皆さまと共に)
20161210110400b41.jpeg
コンサートには礒絵里子ちゃんも来てくれました。
ご主人の武藤さんとマークはワインで友情を結び、幸せに美味しいものを戴けることに皆で感謝!

そうそう、昨日は鎌倉の町でこのコンサートにいらしたという方からお声をお掛けいただきました。
「知ることが出来て嬉しかった」という御言葉に勇気を得て
これからもこの活動を細々とですが応援していこうと思います。
「もし自分の身に起こったら」と考えながら。。。

さて、そうこうしているうちに松山空港に着きそう!
今日の夜はあきちゃんと温泉で反省会かな?!
別窓 | Diary コンサート | トラックバック:0 |
2016-12-04 Sun 23:58
オルガンと天翔ける旋律を!
今日はオルガ二ストの関本恵美子さんとリハーサルでした。
20161204233700c82.jpeg
恵美子さんとの共演は久しぶりです♪
今回のコンサートは12/23に福島音楽堂で開催!
20161204233702a10.jpeg
(今日は霊南坂教会にて、パイプオルガンの下ではチェロ雄が小さく見えます)

オルガンとのリハーサルはもちろんオルガンがないと出来ない、、、
しかもオルガンも楽器によって随分と構造や機能が違うようで前もって色々試して曲を選んでいます。

今回はそれぞれのソロもありますが
デュオコーナーは前半にアルビノーニ(ジャゾット)のアダージョという定番やフォーレのピエ イエス、バッハのアリオーソなどなど

後半にはアヴェマリアシリーズ。
バッハ-グノーからカッチーニ、ピアソラ(タンティ アンニ プリマ)、あとブルッフのアヴェマリアを弾きます。

このブルッフは器楽のために書かれたもので歌のように有名ではないものの大変に劇的で美しい曲!
オリジナルは独奏チェロとオーケストラで演奏ですが
オルガンとの共演だとさらに深みが出て聖母マリアの苦しみや赦しを感じられます。

まさに天上の音楽、本番が楽しみです!
20161204233659122.jpeg
こちらはオルガンの本に載っていた福島音楽堂の楽器、美しい!

しかし、なんとオルガンは舞台の上で奏者はお客さまに背中を見せることになります。
私は下で普通にお客さまに向かうことに、、、
すなわち私たちは上下と前後にかなり離れ離れになってしまうのです!!

お互いの呼吸がわかる距離ではありません。
新しい曲もいろいろあってちょっとドキドキ、、、
20161204233703369.jpeg
こちらは先日リハーサルした恵泉女学園大学のオルガン。
明るい音色で、チェロ雄との共演も経験済みで相性もバッチリ。

色んな楽器と共演させていただくと改めてチェロという楽器の面白さを感じます。
同じ曲でもテンポや、フレーズ感も変わっていくし、音色にも工夫します。
日々発見、楽しい「チェロ道」です。
別窓 | Diary コンサート | トラックバック:0 |
2016-12-01 Thu 23:58
突然ですが、人生初ソウル!
ええと、、、ただいま人生初の韓国、ソウルでブログを書いております。
和歌山4公演から戻って鎌倉のコンサート
(これらのブログはまた別に。。。(・ω・)ノ)

その翌朝にこちらに飛んで参りました。
20161201223722819.jpeg
201612011459355c5.jpeg
といってもマークの仕事にくっついての3泊4日ソウル滞在

自由時間はほとんどなく、やっと昨日30分ほど王宮を散歩
20161201145846628.jpeg
景福宮、いまにも宮廷に仕える人が出てきそう。
20161201145935843.jpeg
なんだか懐かしいなあ。
奈良を思いだします。
201612011458489f9.jpeg
後ろにチマチョゴリの可愛いお嬢さんたちが〜

どうもレンタル衣装があるようで
庭園のあちこちで学生らしきカップルたちが王朝時代姿で記念写真大会を
中にはイスラム教の女の子もいました!
20161201224143fd7.jpeg
ちょっとだけ着てみたくなった私
どうせならチャングムに出てくる王妃さまとか宮廷女官の衣装で
あの三つ編みぐるぐるねじりドーナッツみたいなヘアスタイルもしてみたい!
201612012241412dc.jpeg
そう思ってマークに昔の王妃さまたちの絵を見せたら
「こんなにアタマが大きいと首が凝るでしょ」と即却下。
確かに凝りそう。いや日本髪とどっちが重いかな。

と、夢見心地の散歩を終えて門をくぐったら
2016120122372672d.jpeg
外はポリスでいっぱい!!
そうそう、こちらの裏には大統領官邸があるそうで
ここのメインストリートはデモの中心地なのです。

警察のバスだけで50台くらいみたから1000人単位の人が警備にあたってる?!
他の地区では緊張感なんてまったく感じられなかったのですが
ここはどこもかしこも警備員か警察だらけ。

このあと信号機が止まった横断歩道では数十人のポリスマンたちが
マークと私のためだけに道を遮断してくださって、、、
いやはや恐縮というか、ちょっとドキドキしました。

デモは土曜日がメインだということでデモ隊には遭遇せず。

さて今回の唯一の自由時間は夜ご飯!
いろんな再会や新しい出逢いができました。
今回は20161201145851068.jpeg
右はヴァイオリン奏者のミキュン・リー、ベルリンの御近所さまで夏のフィンランドでもご一緒の姉貴分。
左のヨージュン・チュンも同じくヴァイオリン、ドイツ留学してケルンのオーケストラに所属していたときに知り合いました。
201612011458501cb.jpeg
こちら右がチェロのヤンチャン・チョー、私は十数年前に彼のアシスタントをして以来いろんなところで一緒に弾いており、マークとも20年来の仲。数年ぶりの再会が心に沁みました。
そのお隣は今回、紹介されたヴィオラのサンジン・キム、この秋も日本でコンサートしていたそうで日本語も上手、なんと彼の弟は私とザルツブルク時代の同門チェリスト、ウージンくんだと判明!!
世の中は小さいなあ。
20161201145848c03.jpeg
食べ物もワインも会話も美味しくて楽しかったホームパーティ
左が翌晩に東大門のナイト・ショッピングに連れていってくれたオーボエのナヨンちゃん
その隣がパーティのホステス、素晴らしいワインをバンバン進めてくれたクラリネットのヒュンジョちゃん

それからワインエキスパートでクラシック音楽通のジェジョルくん、彼の仕事先は江南区のレストラン「DININGTENT」
最後の晩に訪ねていったらル・コルドンブルーで修行したシェフの素晴らしいお料理と、ジェジョルくんのお薦めワインの組み合わせが絶妙でした。ああ、美味しかった。
ジェジョルくんマークはワインでおおいに意気投合!

いままで近くて遠かったお隣の国
でも昔からの音楽の仲間たちに暖かく迎えて貰い
また新しい出逢いにも恵まれて
大変幸せで有意義なソウル滞在になりました。

東京からたったの2時間
色んなものを共有できる友だちのおかげで国も近く感じます。

音楽と、そしてなんといっても食べ物は重要〜
シェアできるって素晴らしいこと!
20161202000414715.jpeg
他にもいろんな出逢いがあって、今回の旅は短いながらも濃いものとなりました。
また近々、でかけることになるかも。。。

そのうちにチェロ雄くんも一緒に来ることになりそうです。

先ずは姪たちのために山のような韓国海苔を買った私。
韓国のごはん、まだまだ食べ飽きておりません。。。

と書いているうちに家にたどり着きました。
やっぱり近いや。
別窓 | 味の記憶 | トラックバック:0 |
| 水谷川優子のチェロ弾き旅烏日記 |