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進化する師のシルエット〜松波恵子先生
2017-11-28 Tue 16:16
今回の日本滞在2週間もあっという間に半分過ぎようとしています。
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毎日やることいっぱいでバタバタ、でも今回は穏やかな心持ちで過ごすんだー
と唱えています。

そのような中で昨日は恩師・松波恵子先生のリサイタルに伺ってまいりました。
初めて見ていただいたのは9歳
それから留学する20歳までという長い年月チェロを教えてくださった先生です。

人生でご縁をいただいたどの先生にもひたすら心から感謝申し上げているのですが
特に松波先生には、感謝してもしきれません。

チェリストの影も形も見られない粘土のような私
指もふにゃふにゃ
手もふにゃふにゃ
心もふにゃふにゃ

集中力もないし 海のものとも山のものとも、、、

そんな私を実に辛抱強く、コンスタントに指導してくださいました。
それこそ雨のときも風のときも、ひたすら丁寧に。

先生の凄さは時を経れば経るほど身に染みます。
先生に出逢わなかったら自分はいまチェロは弾いていないだろうと、そう思います。
一生アタマが上がらない恩師です。

その先生のコンサート、ここ数年は帰国のタイミングと合わず、やっと久しぶりに伺えるということでずっと楽しみにしていたのです。

共演者は近年の先生のDUOのパートナー、ピアニストの川村文雄さんと
先生の学生時代からのお仲間、クラリネット奏者の横川晴児先生

プログラムはベートーヴェンとブラームス

そして演奏が始まりました。
満員で補助イスの、しかも前方に座ってしまった私
アンコールが終わるまで息をするのを忘れていたような気がします。

先生の左手
先生の右手

教えてくださったことを体現なさるチェロ
いえ、一層冴えわたるチェロに圧倒されました。

脇目もふらずチェロ道をひたすら歩んでらした先生の後ろ姿が垣間見られるような演奏
なんと美しいことか
真摯な先生の生き方がチェロを通して滲みでてくるのです。

そして横川先生の深い深いクラリネットとともに紡がれる対話のしみじみと美しいこと
そこに詩的な川村さんのピアノが奥行きをあたえる心地よいアンサンブル
なんだか良い小説を読んだような一晩でした。

恩師のチェロ道は揺るぎない一本道
改めてこんな凄い先生にご縁をいただけたことに深く深くこうべを垂れています。

それと同時に、沸々と湧いてくるものもあります。

こんな凄い方に習ったことを無駄にしたくない
先生に恥じる演奏はしたくない

そんな思いです。

これからも先生の後ろ姿を追い続けていきたいと思います。
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って、先生に教えていただいていた時代を思い出していたらピッタリな写真がありました。

先日のフィンランド・トゥルクの市場にいたカモメの赤ちゃんの写真

赤ちゃん!!
でも大きい!!!
お腹が空いていて、しかもお母さんを呼んでいるのか大きな声で鳴いています。
いや、泣いていたのかも。
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(後を追う私 逃げるカモメの子)

松波先生って小柄で可愛い方なのです。
で、教えていただいている間にわれわれ生徒たちはどんどん伸びて身長は先生を追い越す、、、

なぜだか松波門下は背が高めな生徒が多いのです。

でも身体ばっかり大きくても チェロは先生に追いつけなくて、、、
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先生にたくさん たくさん 餌を与えていただいて
どうにか今までチェロを続けることができました。

さて、今日もがんばろうっと!
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九州の人が善い町〜人吉〜
2017-11-26 Sun 22:54
ただいま絶賛日本満喫中でございます!

帰国してさっそくに一昨日、昨日はピアノの小柳美奈子さんと人吉に伺っておりました。
九州は熊本でございます。
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私は人吉デビュー、なんと美奈子さんは4度目!
コンサートだけでなくプライベートでも訪れてらっしゃるほどご縁のある街だそう。
鰻が名物だとか、城下町だったなどとレクチャーを受けました。

ふむふむ

ということで行きの機内からテンション高く、猫グッズを自慢しあう2人
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左は私が楽譜を入れている「岩合光昭さんの猫ファイル」
右は美奈子さんの溺愛猫さまのお写真。。。ふふ
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美奈子さんのメガネ拭き、チェロ弾き猫発見
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とかなんとか言っている間に鹿児島空港に到着。

そう人吉は熊本県だけど鹿児島にも近いのです。
(今回得た知識)

今回は人吉労音 第300回例会《水谷川優子チェロ・リサイタル》 というコンサートだったのですが
空港に労音のS氏がお迎えにきてくださって車の中で町についていろいろ教えていただきました。

遡ること鎌倉時代よりという長い歴史を持つところなのですね、
「お人好し」が「人吉」になったそうな、なるほど。
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(こちらは翌朝訪ねた青井阿蘇神社)

というわけで、着いたらゲネプロ前にさっそく人吉名物のうなぎっ!!



を、食べそこねました。

なんと人気ナンバー1の老舗うえむらさんは
人吉労音の会員でこの日はコンサートのために「本日休業」。。。

泣く泣く2番目にオススメのお店に電話して戴いたけれどまったく通じず、、、
ご親切なタクシーの運転手さんがタクシー本部に問い合わせてくださったら
なんと軽く一時間待ちという大繁盛だそうで。

で、断念。

「いえ、いいのです、コンサートを聴いてくださるんですもの、鰻よりもそちらのほうが嬉しいのですう」
などと言ったものの、いったん鰻の口になってしまったらなかなか直らず、、

これはリベンジせねばなるまい!

などと呟く私にS氏がニコニコと差し出されたのが人吉労音40周年記念冊子
そこにはトルヴェールカルテットと美奈子さんの初人吉公演の記事が載っておりました。

なんと1999年の3月12日、18年前の、しかも美奈子さんのお誕生日のコンサート
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皆さん全然変わらない、いや、お写真が昭和のブロマイドっぽい〜
と思わず鰻も忘れる大興奮!

人吉労音誕生は1964年3月
冊子を拝見すると色んな先輩や友人たちの初々しい姿の写真が載っていて胸が暖かくなります。
それと同時にこんな長い月日、途切れずにコンサートを続けてらした、その記録に心を打たれました。

思えばこの日はコンサート300回目という大きな区切り、
こんな大切な時にお招きくださったことに深く感謝の念が湧いてきました。
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それが音で伝わっていたら良いなあ。

自分としては久々に美奈子さんとご一緒できてご機嫌なコンサートとなりました。
2人のレパートリーに加わったウエストサイド物語もさらに進化中♪
「マンボっ!!」

やっぱり観客の皆さまも暖かくて、それが舞台に伝わって私たちのエネルギーになりました。
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コンサート会場でこの日の係をしてくださった皆さまと記念写真を撮ったけれど手元になく、残念!
こちらは打ち上げ写真、人生初「牛乳鍋」さっぱりと美味しくいただきました。

この日に出逢ったのは、皆さま、穏やかで暖かい方ばかり
その雰囲気はここの町や風景と一致するものでした。
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このお鍋ですら、しみじみと穏やかで、暖かくさせる。
人吉、恐るべし〜

翌朝は美奈子さんと早起きして名物の朝霧の中を温泉へ、素晴らしいお湯でした。
肌もつるつるになったところで労音のAさんとI氏が町をご案内くださり

まずは前出の青井阿蘇神社へ
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立派な御門
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左からIさん、Aさんに美奈子さん
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有難い気持ちになる御神木

そしてマークにお米の焼酎を(寝かせてあってまるでウィスキーのような味わい!)買い
あとはお醤油の釜田醸造所へ
ここもちょっとお味見させていただいて悩んだ挙句にお醤油2種類ほかにも色々、、

荷物は増えて行きはヨイヨイ
帰りは重い、、、
でもなんといっても本物のお土産はこの景色や皆さんから伺ったいろいろなお話だと思っています。

すっかり気に入ってしまったこの場所、皆さん、美奈子さん、ありがとうございました。
また戻ってきますね。

家に着いて「次回は鍾乳洞にもいってみたい、いや、鰻のリベンジが先か」
と呟きながら、コンサートでいただいた可愛い【きじ馬】を眺めていたら

それを見た母が「あら、この子の子どもが、、」と見せてくれたのはこちら
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うん10年前に父が人吉から連れて帰ってきたきじ馬くん!!

そういえば子どもの頃に、これ見てた!!
だから無性に懐かしかったんだ

自分が知るより前からご縁が続いていたような気になりました。
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晩秋に〜
2017-11-21 Tue 22:13
またまたご無沙汰してしまいました。。。
すっかり晩秋になっておりますね。

今日まで2週間ほどヨーロッパにおりまして
ただいま日本行きの飛行機の乗り継ぎで次のフライトを待っているところ。

今回は久しぶりにKLMを利用、アムステルダム空港のラウンジにてこれを書いています。

この11月はフィンランドの西の街トゥルクとベルリンで秋の深まりを感じてながら過ごしておりました。
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(マークとフィンランドの古都トゥルクの市場の中の汽車カフェにて)

北の国らしく一気に寒くなるからか双方ともに街路樹のなんと色鮮やかなこと!鬱金色に橙色、柿色や朱に蘇芳、とさまざまな日本の色の名前を思い出しながら、やっと9月以降いろいろ弾かせていただいたコンサートが消化できて、次に向かう力が湧いてきたように感じます。
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(舅のラルフと)

コンサートは数もそうですが、1つ1つの中身が濃くて、毎回いろんな体験をします。それを分析して、学んで、次に生かすのには、咀嚼が大事なのですね。これは大袈裟に言って人生と同じ。
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(今回はラルフとマークのデュオのコンサートが3日連続であって、それについていったのですが、ちょうどマークの「記念」の誕生日もあって、フィンランドの家族や親類、古い友人もコンサートを聴きにきて実に良いタイミングとなりました。こちらはホテルのご主人、ラルフとは長〜いお付き合い!)

あと、食生活も同じ?こちらは身体がお利口なので、勝手にやってくれますが、考えたら凄いこと。考えなしに何でも口にいれたら身体に負担をかけて大変なことになってしまう。
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加えて、実は最近になって生まれて初めて続けざまに風邪をひき…今更ながら健康って有難いものだなあと、医者いらずを豪語する私も猛省中なのであります。

え、老化?いやいや進化です!

子供のころに憧れたのは周囲のおじいさま、おばあさま方、皆さま素敵な80代でありました。
ああいう心が豊かな80代を目指したいものです。
先は長し!

帰国した今回は九州と新潟でコンサートです。
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ではまた〜
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