今年はマークと一緒に久しぶりに日本で誕生日とクリスマスと
それから長年お世話になっている関西のお寺にいって大掃除にお餅つきまで
仕事納めは28日でしたがゆったりとした日々で
本当に何年ぶりに心も身体も年越しの準備ができた気がします。

こちらは一昨日の写真、嵐の前の静けさの鎌倉です。



人がいないと有難味が増すような?
神さまもホッとなさってるのかしら。


ここは今晩は大変なことになるはず
さ、これから年越しの会♪飲むぞ〜
皆さまもどうぞ良いお年をお迎えくださいませね!

心からの感謝と愛をこめて 水谷川優子
鷹揚に時が流れるベルリンもさすがにクリスマス前の煩雑さというか、焦りのようなものが感じられるようになりました。やっぱり師走ならでは?道も混んでおり、クラクションもいつもの3倍くらい賑やかです。
で、ただいまパリのシャルルドゴール空港から羽田に向かう機内でこれを書いております。
先日のブログは
「日本からベルリンに到着してそのままピアノ三重奏<トリオ ソ・ラ>のリハーサル」
というところでした。
そう、あれから3日間集中練習して、夜はご飯とワインで英気を養って
週末はパリでコンサートでした。

写真の黒一点が館のオーナーのJJ氏です。
画家だけれど作曲もなさり、パリの名だたる演奏家が彼の作品を初演したという「趣味人の極み」のような方。
なんでもコンサートとお食事という友人たちへのもてなしのためだけに、この1830年に建築された館をお買いになったばかりだそうで、5階建のヴィラの上階はまだリノベーション中でした。
ムッシュJJ、郊外にはお城も持ってらっしゃるそうな。。。

こちらがコンサートを行うメインのサロン
パノラマ写真を凝縮したので部屋がへちゃむくれて(!)見えますが
なんとピアノに向かって右手の壁の中にはエレベーターが隠されています。
で、、、、、、
素晴らしい部屋でのリハーサル、ピアノも年代物なのに良いコンディションのベーゼンドルファー
なのにちょっと落ち着かない、なんとなーく寒気がするし。
じっと目を凝らしていたらピアノを弾くかつら嬢の真後ろに隠れ扉を発見!
どうも地下室から人が上がって来そうでちょっと怖い。
挙句の果てにJJ氏とその従者が一瞬お留守になった数分間は
私3人しか屋敷にいないはずなのに
コトリと音がして玄関の扉が開いて風が入るわ、天井は軋む音がするわ、人がいるような物音はするわ。。。
すっかり1人で御手洗いにも行けなくなった私たちでしたが
そこは3人揃えば「姦しく」
やれヒッチコックの「サイコ」だの「マダムタッソーの蝋人形館」だの「エドガー・アラン・ポー」だの
と騒いで励ましあっている間にすっかりハイな気分に。

曲も曲だったのでさっきまで身を寄せあって怖がっていたのもすっかり忘れ
優雅なサロンコンサートにセレクトされたパリの芸術文化を支援なさるVIPのお客様を前に大暴れ
で、盛り上がったコンサート後にゲストの方が嬉しそうに教えてくださるには
「ここは詩人の〇〇や画家の〇〇も住んだ歴史的な建物なのだよ」
ふむふむ
「それに1910年には殺人事件もあったのだよ」
さ、殺人事件?!
「そう、若く美しい乙女が三角関係のもつれで殺されて、それ以来ここには彼女が出るんだよ、ロマンティックだろう?」
え、それってロマンティックなの?
いやいや、どうりで納得!
なんだか逆に怖くなくなりました。
大体、モーツァルトはともかくとして
吉松隆さんのロック調な楽曲とか
ショスタコーヴィッチの激しさにはさすがの幽霊も吹っ飛んだはず。
と思ったらヴァイオリンの祥子嬢は「幽霊は吉松さんのご機嫌なアトムハーツが好きだった気がするわ」ですって。
うん、なかなか素敵なゴーストじゃないの。
それにしてもお化けもやっぱり美女なのね、丸々としたおばさんじゃいけないのかな。
あくまでも姦しく突っ込む3人でした。
コンサートには9月にご一緒させていただいたマエストロ・パスキエも聴きに来てくださって、曰く

『今回の館も興味深いけれど、道を隔た建物(写真の左後方)はパリの音楽界でも歴史的なコンサートが行われたシアターだったんだよ』
ガブリエル・フォーレがパスキエ先生のおじい様方と演奏したり
またコルトー、ティボー、カザルスのピアノ三重奏も常連だったそう
<アンサンブルの聖地 >なんだか縁起が良さそう!
これで1月のソ・ラのコンサートも景気良くいけそうです。

(ベルリンのクリスマスマーケットにて)
トリオ ソ・ラは来年1月は浜松や鎌倉でコンサート
メインの「三都物語 vol.4」は1月18日の19:00から東京文化会館小ホールであります。
お問い合わせやチケットのお申込みは以下までどうぞ♪
Enne倶楽部
tel:080-2262-6225 fax03-5775-2076
mail:enne-club2@yuko-miyagawa.com
というわけで日本!
いま着陸したところでまだシートベルト着用中、今回も快適な空の旅でありました。

(クリスマス市名物のグリューワインを手に。顔がパンケーキみたい)
実はこのコンサートが私の「2017年のコンサート納め」
もちろん仕事納めはまだ先ですが
今年は久しぶりに日本で年越しなのです!
では次回は今年中に日本から〜
昨晩の深夜便で羽田を発ち、パリ経由でいま早朝のベルリンに降り立ったところ

空の上は見たこともない色で

刻々と変わる朝焼けに

朝から胸を揺さぶられました。飛行機の窓がちょっと、、だけど。
さて2週間の日本滞在、濃くも楽しい時間で
帰る寸前の土日は新潟でした。
さんさん♪という音が聞こえそうなお日様が出迎えてくれた三条市

敬愛するチェリスト・渡邉辰紀さんと
眩しさのあまり敬礼する2人
「タツキさま」のお名前は芸高(芸大付属高校)のころから桐朋まで轟いていて、私などにとってはずっと雲の上のチェリストでした。
だから留学生時代に姉や義兄と一緒にパリでごはんを食べたのは貴重な思い出です。
しなやかでカッコいいチェロもですが、指のラインダンスという指芸にも衝撃を受けたっけ。

それがこの10年くらいはチェリスト丸山康雄さん主催の「スーパー・チェロ・アンサンブル・トーキョー」でご一緒する機会をいただいて、思い切ってDUOをお願いしたのが今年の1月。今回はギリギリ一年内の再共演となりました。
しなやかなチェロはしなやかなお人柄から?
難しいパッセージでも涼しやかなタツキさまはダンディでご婦人方の目はハートに〜
コンサートの後半には質問コーナーも設けて盛り上がったかな?
激しいリベルタンゴで締めくくったあと、アンコールはスコットランド民謡でしっとり。
今回は200人を超えるお客さまがいらしてくださったそうで会場の東公民館はいっぱい。
土地の方以外にも新潟、東京や大阪などからもいらしてくださいました。
暖かいお客さまに感謝を!!

左はこの晩の宿、大好きな嵐渓荘の若女将、大竹由香利さん、右は「 女性エジソン」こと株式会社ダヴィンチ・ブレインズ社長の下川眞季さん!

毎年、司会をしてくださる近藤美智江さん、お手作りの差し入れも美味で最高!

いつも松本から聴きに来てくださる音楽をこよなく愛する鈴木澄子さんと♪
猫好きのくまモン好きの同志でもあります。
ご縁がご縁を生んで広がった三条のこのコンサートもなんと来年で10年目!
私を応援してくださる(奇特な)方々のお集まり「Enne倶楽部」の新潟支部ができてずっと続けてくださっています。

こちらは去年の写真、山本貴志さんと。
思えば新潟県でのデビューは1999年に三条中央公民館で行われた「三条しんきんコンサート」、新潟市よりも前だったことにご縁を感じます。
それでなんと来年2018年は
6月23日に三条公民館にお呼ばれしてリサイタル:ピアノは小柳美奈子さん
12月24日に「10周年」のコンサート:山本貴志さんとマークとのピアノ三重奏
会場は同じく三条中央公民館
(誕生日にコンサートですっ)
と半年に一回、三条に伺えることになりました。
これも今までずっと応援してくださった皆さまのお力です。
10年の間にご縁の輪が広がってたくさんの方々が関わってくださること
ずっとずっと応援してくださった方々の継続するお気持ちには
なんと御礼を申し上げたらいいかわかりません。
翌日の月曜日は新潟市にいって保育園で子どもたちのために弾いてきました。
バッハとか日本の歌を聴いていただいて、最後は彼らとのコラボ!

本当に可愛かった。
ここは色んなご縁の元を作ってくださった姉のようなRさんが遺した大切な場所。
やっぱり「お返し」はチェロ雄でしかできない、ですね。

(素晴らしい温泉がある隠れ家旅館・嵐渓荘、空気も景色も最高)
そ〜し〜て〜タツキさまとも来年もご一緒させていただく機会が増えそうです。
楽しくもチャレンジングな企画も考えておりますので年明けにお知らせいたしますね。
とにかく聞き惚れて自分のパートを落ちないようにせねば〜
さて、今日はさっそくリハが始まります。
時差ボケなんて言ってられないや。
あんな朝焼けを見たんだもの!