「梅雨明けだって」と聞いて思わずエイプリルフールかと思った私です。新しいレインシューズ買わなくて良かった。。。
さて日本に戻ってから時が飛ぶようにすぎていきます。
よく「いつも忙しそう」と言われますが、それは旅が多いことと、日本にいるときに予定を詰めているのでそう見えるだけ( ̄∀ ̄)
時を平らにならすとそんなでもないのです。絶対に会社勤めの方のほうが猛烈にお仕事して忙しいはず!
というわけで昨日と一昨日は長崎で収録、いろいろな体験をさせていただきました。
それについては後日また情報解禁になってから書かせていただきますね!
ちょっとだけ、、、↓
中町教会にて

ここ平和祈念公園で見たこと、原爆資料館で現地の方にインタビューで伺ったこと、そして自分が感じたこと、、それはまだまだ言葉にはできなさそう。
きっと宙に舞う砂塵が静かに沈んでいくように時がかかる。
でも悲しみ、怒りといった表面的な感情ではなく、もっと深くて静かな思いが湧いてくるのを感じます。
ここの地で非常に大切なことを教えていただいたと、そう思います。
それにしても…長崎滞在中は良いお天気で日差しが強くてびっくりしたのに、今朝のニュースでは豪雨の注意報がでていて驚きました。
どうぞ被害がありませんようにお祈りしております。
そうそう長崎の前日と翌日(今日です)はラジオ ミュージックバード「今トキ!クラシック」の収録もありました。
近々の放送は7月8日(再放送7/15)
『フィンランドに想いを寄せて』をテーマに爽やかな音楽と私のフィンランドこぼれ話を楽しんでいただきたいと思います。
こちら1人語りに茶々をいれて(?!)盛り上げてくれたマネージャーK氏と!
今日は近衞音楽研究所にて7/28に明治学院である祖父・秀麿の生誕120周年記念シンポジウムとコンサートについてのミーティングもありました。
これも面白くなりそう、ワクワクしております。
ちょうど本日産経新聞の記事になったのでご覧ください!
さあ、明日はEnne倶楽部の年に1度のアンニュアルミーティングそして対談コンサート!
そろそろ休まなければ、、、
いま真夜中、、、今日は夕方に旅から戻って夜寝(!)して万全な姿勢でワールドカップ 観戦いたしておりました。
そしてセネガル - 日本戦、2対2で試合は引き分け!!
なんだか日本、かつてないチームの繋がりを感じさせる良い雰囲気ですね。偉そうですが選手の層が厚くなり円熟してきたみたい。ドイツのブンデスリーガで活躍してる方もたくさん!
「足の速いセネガルチームを相手にボールの支配率が高く、むらなく安定しているワ」などとにわか解説者しながら、時おり画面の前に仁王立ちしながら応援しておりました。すかさずベルリンのM夫からもメッセージ、いわく「やっぱり日本人には日本人の監督だよ!!」だそうで。よしっっ
さてここで二泊三日の旅の記事を~
新潟県三条市に年に1、2回お招きいただくようになって今年で10年目。
もう私にとっての還る場所-ふるさと-のひとつになっています。
さてその三条、今回は市の主催行事の演奏会でピアノの小柳美奈子さんとでかけて参りました。
「きっかけの一歩 地域デビューコンサート」ということで、先月に入場整理券を配布したところ1日半で全てなくなったということで、昨日のコンサート会場はホール後部にパイプ椅子を並べる対応の満席プラスアルファ。市の方によると当日のお問い合わせも多く、直接に会場にいらっしゃる方もあって大変だったそう。
開場前からなんども流れる館内アナウンスに、洩れ聞こえる外の気配…なんだか凄いことになっていそうな空気感に、楽屋では美奈子さんと顔を見合わせてばかり。
前の日に現地入りしてみっちりリハーサルしたにも関わらず、何故か当日のゲネプロも時間ギリギリまでやってしまい、着替えやメイクが間に合わないかと大焦り、ちょっと久しぶりにドキドキしました。

前半のドレス 無事に弾き終わったところでちょっと安心。
今回つけたサブタイトル「音楽で巡る時の旅」、実はプログラムには今年のアニヴァーサリーの作曲家ばかり集めたのです。
パガニーニがテーマをとって変奏曲を書いたロッシーニの没後150年から始まって
ブルッフ 生誕180年
ドビュッシー 没後100年
いろんなお話を交えながら進行します。
そして美奈子さんリクエストで黛敏郎さんの文楽。
それから前半最後には今年が生誕120年になる祖父・近衞秀麿の「ちんちん千鳥」を。
満場のお客さまは最初から驚くほど素晴らしい集中力で聴いてくださっています。
不思議なことに舞台上って客席のことがよくわかるのです。拍手が礼儀正しいものか、熱がこもっているかは当たり前としても、何も発していないはずの沈黙も雄弁に語りかけてきます。会場の空気の中の粒子が伝達するのでしょうか?
今回は「楽しみに待っててくださった」というのを実感しました。
だからますますそれに応えたくなる。お互いに呼応するのです。
後半はアメリカに特化して黒人霊歌「アメージンググレース」と「誰も知らない私の悩み」で始まって、美奈子さんとCDにいれるためにジャズピアニストの狭間美穂さんがお洒落に編曲してくださったガーシュウィンの「アイ・ガット・リズム」と「サマータイム」
ガーシュウィンは生誕120、ということは祖父と同い年生まれなのですね!!ちょっとびっくり。
それから最後は生誕100年のバーンシュタイン「ウエストサイド物語」で盛り上がって終わりました。
バーンシュタインは小澤征爾先生の恩師、そんなエピソードを加えながら、会場の皆さまにこの不屈の名作をご覧になってない方がいらっしゃるか伺ったり、おススメしたり。
皆さまの暖かい雰囲気にすっかり気を良くして、曲の中で叫ぶ「マンボっ!!!」も2人でかつてないほど絶叫、会場に響き渡っていきました。
いや、爽快、爽快!自分たちで言うのも何ですが、カッコよかった(笑)宝塚の男役のようにハリがある声でした。私はいつもウエストサイドストーリーでは絶対的にマリアよりトニーの気持ちになって弾くことが多いのですが、(「アメリカ」はアニータ)昨日ばかりはいつも愛らしい美奈子さんまでがジェット団のメンバーみたいでした。
本当にこの曲はいま私たちの18番!!いまちょっと自画自賛が止まりません。またいろんなところで2人で弾きたいと思います。
アンコールは父の編曲した「ふるさと」とサンサーンスの「白鳥」
そして「ふるさと」三条には次回なんとクリスマス・イヴに参上します。あ、ダジャレ。。
なんとマークと山本貴志さんとのピアノ三重奏です!(ついでにアタクシの誕生日でもあります)
あ、翌日は新潟市内でも別のコンサートをさせていただきます。
年代や性別、仕事などを超えたご縁で結ばれた素晴らしい友人たちが増えるばかりの新潟県、もちろん餌付けもされております。
こちらは前の日のリハ後に美奈子さんと、土地の美味しいものを食べるの図。栃尾の油揚げ、サイコー!!

コンサート前夜なのでお酒も嗜む程度に、、新潟県上越市ご出身の美奈子さんご推薦の佐渡お酒「北雪」でカンパイ。
わざわざ新潟市から来てくださったA子さんイチオシのゼリー
大大大好きな笹団子!!
他にもいろんな方にいろんな差し入れやお土産もいただきました。和洋のお菓子から日本酒まで、大いに餌付けされております。
新潟バンザイ!

こちらは楽屋にご用意くださったお弁当、、、開けてびっくり「甘海老のお刺身がこんにちは」です。本番前はあまり食べられないのですが、ましてやこの時は時間がなくて焦っていたのですが、さすがにこれほ見過ごせなかった。。。そして新潟県のお米の美味しいことといったら!!ドレスのチャックが気になりながらも戴きましたとも。
そして本番後は國定市長さまをはじめとした市役所の方や、コンサートのオープニングでご挨拶くださった生涯学習課のKさんたちコンサートの仕掛け人の方々と打ち上げ!!
生きてて良かった、の蟹味噌

皆さま、ごめんなさい、の海の幸たち

もともと好きなのに、茄子って 枝豆ってこんなに美味しかったっけ?!

鮭も一口で絶句、そして絶叫「いつも食べている鮭は、じゃあ何だというの?!」という味。
そ、そして、、友だちを失くすかもしれない覚悟でカミングアウト。。。
雲丹の天ぷら
どうしよう、こんなことして、もう天罰がくだるかも、と怯えながら味わいました。
咀嚼しながら、雲丹は海苔と手を繋いで天に上がって行くのがみえたような気がします。。。

そして美味しいものには美味しいお供を!
うーむ、どれも美味しいですが、この晩は地元の酒蔵・福顔酒造の五十嵐川がお魚と手に手をとる感じで美味しゅうございました。
ビバ 三条 !!オレ 新潟!!です。

こちらは前日のリハーサル前、まだ一滴もはいらず「クリーン」な私たち。
いやはや、帰国して早々に日本の美味しさをディープに味わっております。この国の食文化はやはり豊かだなあ。
では、そろそろまた眠りにつくことにします。時差ボケの危機がやって来そう。。
一昨日の夜に帰国して新潟の三条市にきております。
昨日は着いてすぐホールにこもってピアノの小柳美奈子さんとリハ、コンサートは今日の午後です。
こちらはまだ梅雨入りしていないそうで快晴、リハのあとに夏を思わせる美しい夕陽をみました。
と、その前に機内で書いていたブログ記事をアップしておきますね!
いまベルリンは一年で一番良い季節、どこもかしこも緑に溢れています。
今回は久しぶりの我が家生活を満喫、なんのかんの用事がありながらも寛いだ時間をすごせました。
ヨーロッパの都市の中でもここは緑が多く、ちょっと歩くだけでもリフレッシュできます。

2~4枚目の写真はどこも家の近所。
光と緑で行き交う人々の顔も明るいし、街は冬とは全く別な顔を見せます。
今回は結婚記念日もあって2人で静かに乾杯しました。
これで13年目に突入!まだ13年 もう13年です。
ちょうど「去年、金婚式を迎えた」というドイツ人とアメリカ人のご夫妻にお呼ばれし、お二人が親友のように、また恋人のようにお互いを慈しみあってらっしゃるお姿に思うところあり。自然体で実に素敵だったのです。
うーむ、2人で長生きしないと金婚式は無理かもしれませんが、やっぱりこの広ーい地球上で出逢った縁の不思議を忘れず感謝をもって日々をすごしたいものです。
もちろん夫婦間だけではなく、色んなご縁もしかり。ふっと力が抜けて改めて素直にこんなことを実感したベルリン滞在です。
(大学の中庭、カフェテラスです。大きな木に囲まれた憩いの場)
そうそう、この6月~7月はマークが教鞭をとるベルリン芸大の試験シーズン、あとオーディションも多い季節です。
それで私も連日のようにマークのクラスの公開卒業試験の子たちの演奏を聴いたり、弾きあい会を聴いたり
彼のクラスにはヨーロッパ、南米、アジアから色んな国の生徒たちがいますが、ずっと横でその成長を見てきているので皆が前進していくのを感じられるのは本当に幸せ。
まるで自分たちの子どもたちのようにも思います。
そうそう、これは中国から留学している子のベートーヴェンのソナタのヘンレー版の楽譜。タイトルが中国語なのが新鮮、ベートーヴェンの名前も漢字で想像できますね!面白くてついパシャリ。
姪たちとの一枚
チェロにヴァイオリン、2人ともベルリン芸大の学生です。オバとしてはなるべく、シツコくしないように気をつけながら、でも時々ちょっかいを出したい、、、
コンサートでベルリンに来た友人たちに、海外からから休暇で来た友人たち、あとベルリン在住の友人たちにも会いました。
ドイツ人指揮者のフリーダーはいつもベルリンの色んな顔を教えてくれます。去年は自転車ツアーに連れていかれたっけ。
季節にとらわれず、カフェで外の席に座るのもヨーロッパ風。最近は日本でも普通になってきましたが、真冬でも外の席は人気、、、日本人としては理解しがたい時もあります。
とりあえず陽射しが強いところがマークの席、なるべく弱いところが私の席。。
我が家の庭にも外用のソファが出してあり、朝はエスプレッソ、夜はキャンドル灯してワインを楽しんでいます。
その前に2人で頑張って草むしりしたのは言うまでもありません。。。
料理は趣味でストレス解消でもあります。だから外食はなるべく家で作らないものが多くなる。
これはヴィーナーシュニッツェル、ウィーン風子牛のカツレツですね。クロイツベルク地区に昔からあるオーストリア料理のレストランを教えてもらい、さっそく試してきました。
ええと、もちろん私のが小さなサイズ、右がマークの普通サイズ!!
我が青春のオーストリア、そこでマークと初共演してから20年とちょっと。。もう遥か昔のことに思える、なんだかすでに前世のような感じ!
そうそう今回の滞在中のベルリンは、もちろんワールドカップ で湧いておりました。ドイツ人のサッカー熱は普段から凄いのですが、やはりヨーロッパチャンピオンズリーグ戦、そしてもちろんこのFIFAの盛り上がりは格別です。
ま、ドイツはいきなり初戦でメキシコに負けて街も一瞬シーン、、、となったのですが、そこは人種のるつぼのベルリン!
あちこちのレストランにそれぞれ応援する国の旗が掲げられてたりして活気があります。
私としては最初に見たスペイン、ポルトガル戦で「ポルトガルがいける気がする」と予告してから、けっこう予想が当たっているところ。
でもちょうど用事で見られなかった日本-コロンビア戦の勝利は思ってもみず、これは嬉しかった!
ドイツで活躍する日本人選手の数も多くて誇らしいなあ、と思いながら帰国したら、なんと昨日三条のホールではこのボードが迎えてくれました。
ハンブルクのチームに所属する酒井選手、ドイツのブンデスリーガで初の日本人キャプテンをつとめた酒井選手は、ニューヨーク生まれの三条育ちだったのですね!
なんとなく嬉しい。
で、その隣にはこんな看板が、、、

ということで、そろそろ用意をせねば。。。
美奈子さんとのコンサートは昨年の11月ぶり、楽しんで弾かせていただいてきます。
5/7に帰国して1カ月とすこし
いろいろな場所でさまざまなコンサートを弾かせていただきました。
そしていま羽田でこれからドイツへ。
しばしベルリンの自宅ですごして参ります。睡眠時間をとって、ホっとして、次のプログラムも練習せねば。もちろん毎日料理もしたいと思います!!その日に受けたインスピレーションを形にする勝手な創作料理ですが、私の一番のストレス解消&喜びなのですo(^▽^)o
それをマークをはじめとして友人たちに食べて貰うのも嬉しい!
さて、こちらは昨日の写真:今回の滞在、締めくくりは東京で家政学院の会でクローズドのコンサートでした。
そとに見えるは霧雨にけむるような市ヶ谷の図

チェロ雄は湿気が大の苦手、だから私もシンクロして梅雨時期は非常に辛いのですが、乾いて居心地の良い建物の中からしっとりとした外の世界を眺めるのはわりと好き、、、誰でもそうかな (笑)

まずは6/2のコンサートからブログがストップしているので(6/3のリサイタルはあまりに濃すぎてすぐに言葉を紡ぐのは不可能でした ( ̄∀ ̄;) )振り返って書きますね。
次回の帰国時も盛りだくさん!新潟、長崎と旅も続きます。たぶんまた新たな出逢いもたくさんありそうな気配。
人生は一回きり!いろいろなことに感謝しながら音を造っていきたいものです。それには健康でいることも大事、ですね。
あ、そろそろ離陸が近づいてきたみたい。ではまたベルリンから~