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水谷川優子のチェロ弾き旅烏日記

リサイタル・シリーズvol.12 〜北欧のマエストロを迎えて〜

“The Show Must Go on!!”

いま岐阜行きの新幹線の中でこれを書いております。

ちょうど1週間前の今日は紀尾井ホールでラルフとマークを迎えたリサイタルでした。

ふと気がつけば繰り返し耳のなかで鳴っているのは

「Show Must Go on♪」
Queenのあの曲のサビメロディです。

リサイタルの翌朝早くにラルフはベルリンへ
マークと私は三重県でコンサート
そしてマークはその翌日にベルリンに発ちました。

それから私は
免許の更新に行き 歯医者に行き 加圧に行き
毎日リハの前後に朝食女子会や旧友たちとミニ同窓会
それからロータリーで卓話演奏など。

明日は恒例の岐阜の三甲美術館のコンサートです。

ここで振り返っておかないとまた先へ先へと流されてしまいそう。

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さて第12回目のリサイタル・シリーズ

前準備はいろいろ大変だったのに
こんなに自然な気持ちで弾けたのは

やはりファミリーのおかげでしょう。
やっぱり彼らと弾くのはもっとも自然

ベルリンやフィンランドの島で一緒にすごしたり
時にはあちこちの国で破茶滅茶な冒険をしたり

マークとは当たり前だけど
義父のラルフとも楽しいことも 大変なこともけっこう分かち合ってきた気がします。

でも大変なことがあってもいつも笑いあってすごしてるのが、われわれファミリー。
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いま振り返ってみると もう演奏した音楽は消化されているみたいで

あまり言葉が出てきません。

前半
シベリウス マリンコニア
Sibelius :Malinconia vc & pf
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幼ない娘を失ったシベリウスの慟哭が聴こえてくるような曲
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Sibelius :Rondino, Romance & Mazurka vl & pf
シベリウス ロンディーノ、ロマンス、マズルカ
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大家の可愛らしい面を見せるロンディーノ
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叙情的かつ大きなロマンス 愛妻アイノのことが頭をよぎる
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(これはゲネプロ中!ちなみにコンサート時の撮影は中村義政さまによるもの)

Ralf Gothoni:2 pieces from “The Bull and his Herdsman” (2018/world premier) vc & pf
--No.7 Bull Forgotten - Man Remains
--No.9 Return to the Origin, Back to the Source
ラルフ・ゴトーニ 「十牛図」より2つの瞑想曲
世界初演 第七図「忘牛存人」 第九図「返本還源」vc&pf
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(こちら横で見守ってくれたマネージャーMちゃんによる写真)

ラルフに導かれながら 歩む絵図の世界
すべては霧散して そして融合する
気がつけばこの身は静かな喜びに纏われていた

そして
Matti Rautio:Divertimento No.1 vc & pf
ラウティオ ディベルティメント 第1番
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解放!!
自由!!

生きる喜び!!

後半
A.Dvorak:Piano Trio No.4 Op.90 “Dumky”
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いつものレパートリーなのに
素晴らしいホールと
素晴らしいピアノ
そして聴衆の皆さまの集中力に

心も身体も研ぎ澄まされる

お互いにインスピレーションが湧き出して止まらないのがわかる
止めなくて良いんだ
コントロールなんか要らない

ただひたすら
耳を澄ましあい
分かち合い
与え合い
そしてさらに大きなエネルギーの渦が生まれる
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生きている
いま
ここに在る!
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終わらないで
まだ終わらないで
もうすこしだけ この余韻のなかにいさせて ください

最後の音がホールにたなびいていく瞬間
そんなことがアタマの斜め上あたりをよぎった気がします。
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ゴトーニ・水谷川のファミリー三重奏

またいつか どこかでお聴きいただけることを心から楽しみにいたしております。
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コンサート会場には作曲家 指揮者 ピアニスト ヴァイオリニスト チェリスト ギタリスト 邦楽などなどなどの音楽仲間、いろんな音楽関係者の方もたくさん。心に染みます。感謝!
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こちら指揮者×指揮者の対話
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いろんな形で応援くださった皆さま
当日お出ましくださった皆さま

ずっと伴走してくれるマネージャーMちゃん
そして知恵袋のマネージャーHさん、Nさん、Kさん、O副社長とS社長

フィンランド大使館
日本シベリウス協会
一般社団法人日本フィンランド友好協会
一般社団法人日本フィンランド文化友好協会
日本・フィンランド新音楽協会
そして株式会社メディプロデュースの久保田 恵里さん
それからEnne倶楽部

皆さまに心からの感謝を申し上げるとともに
その感謝を糧にもっと先に前進したいと思います。

ありがとうございました!!
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ゴトーニ・トリオ@日経ホール〜Erlebnis〜

おととい5/7は-第484回日経ミューズサロン-「ラルフ・ゴトーニ スペシャル・ピアノトリオ」のコンサートでした。

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会場は大手町の日経ホール!

3人でいろんなところで弾きましたが、とうとう東京で共演…なんだか不思議な気持ちになりました。
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絶賛リハーサル中 撮影@マネージャーMちゃん

なにしろベートーヴェン2曲の合間にショスタコーヴィッチの2番

なかなかがっちりとした弾き甲斐があるプログラムです。
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「街の歌」も「幽霊」も大好きな愛おしい曲
生きることへの喜びとエネルギーが湧いてきます。

そしてショスタコにいたっては体験したことのないはずのソビエト連邦の空気がまとわりついて魂が叫び出しだす。
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いまこうして ここにいること

ひたすらそれを受け止めて

感謝しながら進んでいきたい

弾き終わって しばらくしたら空っぽのアタマにこんなことだけ浮かんでいました。
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そして昨日は世田谷のK邸で明日5/10の紀尾井ホール・リサイタルの試演会でした。
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(演奏後のパーティの場でスピーチの代わりに1曲「無言歌」を披露したラルフ)

私が生涯で一番長く一緒に弾いているマーク
自分の夫なのに言葉にするのは変だけど、私にとって仲間だけど尊敬する先輩です。

そして その父ラルフとは家族の一員としての付き合いも長く そしてけっこう濃いのですが

もちろん一緒に弾いているときは「パパ」ではありません。

指揮者でもあり、作曲もするラルフは音楽の見方が非常に大きくて、ピアノという楽器を超えたところから音楽にアプローチしています。

だから毎回、共演のたびに思うのは音楽は「ERLEBNIS」なんだということ。

訳すと「経験」とか「体験」になってしまうけれど、、、音楽で教えられる世界はそれだけでは言い表せない。

「一回限りの」や「一期一会」に繋がっていくような気がします。

明日はどんなコンサートになるんだろう。

とりあげる作曲家は
シベリウス
ラルフ・ゴトーニ
ラルフの盟友だったラウティオ

そして私たちの大事なレパートリーの1つ
何度弾いても新しいページが開くドヴォルザークの「ドゥムキー」

ちょっと武者震い
ではまた明日に 紀尾井ホールで!
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十牛図からシベリウス / LFJ祭

史上最長のゴールデンウィークもあと少し
どこも恐ろしいほどの人+人+人です。

いつも平穏な家の周りももう9時くらいからザワザワ。早朝は元気に自己主張している鶯やコジュケイ、栗鼠たちも夕方まで身を隠しております。気持ちはわかる。私も人混みは苦手。あと湿気も。

さてギリギリで改元前の日本列島にすべりこみ
「平成最後の日」はO女史のサロンにて5/10のプログラムについてレクチャーさせていただきました。

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音の資料もご紹介しながら、コンサートに向けてイメージを膨らませていただくための2時間。

そして終わってからは近くのイタリアンにて白アスパラの会!
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やっぱり少人数制だと密にコミュニケートできて良いですね。終わってからも皆さまといろんなお話ができて楽しい会となりました。
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(可愛く美しい桜エビさんたち ベルリンじゃ絶対に食べられない)

今年は日本フィンランド外交樹立100年ですが、そんなフィンランドが独立してまだ102年。。

シベリウスの音楽は、帝国ロシアからの独立を目指して奮闘する国民を鼓舞したと言われますが、シベリウス自身が自分のなかの「祖国フィンランド」に目を向けるようになったのは妻アイノとその父親の影響が大きい。

フィンランドは1155~1809年という長い間スウェーデンに統治され、独立前までフィンランドの公用語、教育は全てスウェーデン語だったのです。だからシベリウスのフィンランド語はかなりアクセントが強く、また書くのもそんなに得意ではなかったらしい。実はシベリウスには、御遺族が長らく公開を拒んでいた日記があるのですが、数年前にそれをマークの母アリアがフィンランド語に翻訳したのです。スウェーデン語をベースにところどころ癖のあるフィンランド語、私的なものなので謎の走り書きなどもあり、訳すのは一筋縄ではいかず、それはそれは大変な作業だったと話してくれました。

そんなことを絡めたシベリウスの話しのあとは、ラウティオについて:作品を始めとして、彼のフィンランド人らしい素朴で謙虚なお人柄を示すエピソード、ゴトーニファミリーとの友情についてなどなど。

そしてラルフのライフワーク「十牛図」
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牛を真の自己、自分を牛飼いに見立てて
それを説く十枚の絵図は禅の入門書と言われるものです。

今回、初演するのは第七図「忘牛存人」と 第九図「返本還源」をテーマにした瞑想曲。

鈴木大拙先生のお言葉と梅原猛さんの解説をご紹介しながら、なぜラルフがここに心惹かれるのかお話しました。こうして言葉にすると、自分のなかで明確になって 引っ張りだされるものがあります。
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これが「平成」の締めくくり、、
不思議さとワクワク感に包まれながら、来たる御代の平和を願って乾杯いたしました。


天皇陛下の御言葉と 両陛下お揃いのお姿に
すこしでも前進できるよう 精進したいと強く思っています。

そして「令和最初の」コンサートは5/3に黒田亜樹さんとのラフォルジュルネ。
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LFJ 丸の内エリアコンサートで東京ビルTOKIA にて
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さすが国内屈指の音楽のお祭りで熱いこと!!
エリアはかなり盛り上がっておりました。
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今年のLFJのテーマは「ボヤージュ 旅から生まれた音楽(ものがたり)」だとか。旅烏仲間のわれわれにピッタリ!とは亜樹さんの弁。

何故かこの2人が揃うとさらに珍道中になります。
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ヴィラロボスピアソラをテーマに演奏
亜樹さんとの共演はいつぶりかしら?

これぶりかな?
https://youtu.be/3Qf3xc5tuxk
この日も弾いたヴィラロボスの動画撮り以来
https://youtu.be/DIIfGWMmBl4

毎回、一緒に弾いていてスカっとした爽快な心持ちになります。楽しいのう
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実はこのプログラムは8/8の「2人のバッキアーナ」の布石であり
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(ちなみに売り出しは明日から のはずhttps://s.confetti-web.com/detail.php?tid=52204)

さらに9月のイタリアでのレコーディングの布石でもあります。

令和元年はじまりました。

マークも昨日、上海のコンサートを終えて元気にやって来ました。ラルフもこちらに向かっています。

まずは明後日の日経ミューズサロン。

「一つ一つの機を大切に、生き急がないように」
音を紡いでいきますね。


あ、今度から以下のようなものをときどきお知らせすることにいたしました。どこかの会場でお目にかかれますように♪

令和もよろしくお願い申し上げます。

✳︎年間予定 (5/5アップデート)

5/7 (火) 18:30 第484回日経ミューズサロン ラルフ・ゴトーニ スペシャル・ピアノ・トリオ 日経ホール 東京

5/10 (金) 19:00 チェロリサイタル・シリーズ Vol.12 〜北欧のマエストロを迎えて〜 紀尾井ホール 東京

‪5/11 朝香宮杯 前夜祭 withマーク・ゴトーニ‬ 津カントリー倶楽部 ‬ 三重
5/18 (土) 13:30:DUO with 山本貴志
音の旅 〜琥珀の涙の物語〜三甲美術館 岐阜
満席 5/21 サロン・ディナーコンサート @大阪‬
‪6/15‬ (土) 13:45 〜ケルト・スピリッツ2019〜with 鈴木大介 (ギター) 紀尾井町サロンホール 東京
完売 6/20-24 にっぽん丸クルーズ:礼文島ほか
7月 Ensemble with Regis Pasquier Savonlinna
8/8 ‬ 「‬2人のバッキアーナ」with 黒田亜樹(ピアノ)
第1公演 〜昼下がりの黒鳥〜15:00
‪ 第2公演 〜暮れなずむ白鳥〜19:00 紀尾井町サロンホール
‪8月 Trio SolLa Berlin‬
9/8 (日) 15:00 チャリティコンサート カトリック大船教会
‪9/9 (月) 18:30 アトリウムコンサート 日本橋三井タワー
9月 Pescara Italy concert and CD recording
‪9/29 (日) 14:00 アンサンブルφ 横須賀三浦教育会館 神奈川
10/2 (水) 19:00 チャリティ・ガラ・コンサート 紀尾井ホール 東京
10/9 デュオwith ハープ 山宮るり子 上越文化会館
10/10&11 アウトリーチ 長岡市&燕市
10/12 デュオwith ハープ 山宮るり子 だいしホール 新潟
10/13 デュオwith ハープ 山宮るり子 三条東公民館
10/18 和波 孝禧と仲間たち 清里 長野
10/20 第28回 和波孝禧<仲間とともに奏でる秋の五重奏> 東京文化会館 小ホール
10/22 アンサンブル 銀座 王子ホール
10/24 品川ロータリー 記念コンサート
10/25 フィンランド大使館:「日本フィンランド外交100周年記念」
10/26 和波 孝禧と仲間たち あづみ野コンサートホール
11月21日 (木) 13:30 トリオ ソ・ラ 宗次ホール Munetsugu Hall 名古屋‬
11/22 (金) 14:00 トリオ ソ・ラ ザ・フェニックスホール 大阪
11/25 (月) 19:00 トリオ ソ・ラ 浜離宮朝日ホール 東京

皆さま

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