浜離宮朝日ホール・御報告もどき

流石に体も心も休息を求めていたみたいで、昨日はやっぱり一日、空白の日となってしまいました。
おかげ様で10月の四国から一昨日の浜離宮朝日ホールでのリサイタルまで、ずっと<気>がクレッシェンドし続ける事が出来ました。(意味不明な言葉ですが、ご想像下さい)いや、厳密に言ったら今回のプログラムが心に浮かんだ晩春からずっと続いていたのか。
皆様に『さぞや虚脱状態でしょう…』とご心配を頂いた様ですが、もう今日は完全復活して、良いものも悪いものも過去の事は全て払拭し、無色の自分から出発して次に向かっております。以前は大きなコンサートの後には自分の中にぽっかりと穴が空き、風が吹いても心に滲みる<モノノアハレ>状態でした。過去から現在(未来を含む)への切り替えが早く出来る様になってきたのは<年の功>??いや、時間の大切さがやっと少しわかって来たからでしょう。
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綺麗なホールですよね。実はここの舞台は初めて…冷たい響きのホールかなと勝手な印象を持っていましたが、それは杞憂で既にGPの時から幸せな気分で弾かせて頂きました。後半などは自分の音の還り方を楽しんだくらい。色んな素晴らしいホールを体験させて頂けて恵まれているなあ、としみじみしております。DSC04533a.jpg
アンコールの時には、マイクを持たねばならなかったのですが、いつもより言葉は出なかった。(最近、口下手に…??!いえ、それは虚しい嘘です。)20051111235042.jpg
このピアノをご覧下さい!コンサート前日に朝日ホール所有の4台のピアノから、公演に借りる楽器を選びにいらしたロトさん、木目調の古いスタインウェイを一目見るなり『これが良いデス!!』と即決なさったそうです。これは50年以上前の楽器で、調律をして下さった松尾楽器の岩崎さん(岩崎名人とお呼びしたい、素晴らしい芸術家です!)によると『万人向けでない癖が強いピアノなので、普通は興味があってもコンサートでは冒険しない』のだそう。やっぱりロトさんらしいなあ。個性があって『じゃじゃ馬』とか『暴れ馬』等と呼ばれているらしいピアノ。それがロトさんにかかると、柔らかい、優しく豊かな音を奏でるので弦楽器、特にチェロにはぴったり!私の楽器も喜んで一緒に響いているのを感じました。
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お花は毎回お願いしているフローリストの野崎由理香さんの作品。Enne
会員でもある彼女とは長ーい御付き合い。前半はシルバーのシンプルなドレスだったので横の髪に深い色の薔薇をさしました。素晴らしく良い香りだった。皆で分け合った、お残りが家に飾られています。後半はプログラムのエッセイ(そのうちにHPに載せて頂きますね)にも付記した<お形見のドレス>…奇しくもロトさんの選んだピアノと同じ年代の物でした。ちなみにドレス関係でお世話になっているのもEnne会員のデザイナーの鈴木さん、タイトだったドレスの横を開けて深紅のボトムを作って下さいました。
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というわけで、お決まりのサイン会…この時に皆様と目を合わせてお話が出来ます。DSC04539a.jpg
お待たせしてしまうので恐縮なのですが、一言でも、お聴き下さった方の御声を伺えるのは嬉しいものです。DSC04540a.jpg
ロトさん、最初に私が金で自分が銀のペンなのが不服そう。金の方が好きなのかな?とペンを交換したら『同じ色がハーモニー良いデス!!』と言われた。こだわり?DSC04543a.jpg

ロトさんとはこれからも、きっと長い長い御縁になります。それでも、お別れを告げる時はお互いにちょっと淋しかった。ロトさんと彼のピアノに心より感謝申し上げています。
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Category: Diary コンサート
Published on: Sat,  12 2005 15:37
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