柔らかな天邪鬼→近衞秀麿ドキュメンタリー番組

今夜から明日にかけて祖父・近衞秀麿に関連する番組が3つ放送されます。

そういえば6月にはインティームなサロンでコンサートもいたしました。
(Blog記事「秀麿の冒険」)
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ワルシャワの撮影・収録から戻ったばかりの映像プロデューサー菅野冬樹さんとそれに同行した父・水谷川忠俊、私、祖父の曲などを一緒に弾いてくださったギターの鈴木大介さん
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ヒデマロを追って30年、執念の取材を重ねていらした菅野さんの迫力ある語り
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焼け野原になったワルシャワでポーランド人たちと祖父が演奏したシューベルトの未完成に思いを馳せて
大介さんと同じくシューベルトのアルペジオーネ・ソナタを演奏しました。

私には留学生時代より心の聖書とする本が幾つかあるのですが、そのうちの一冊は祖父の書いたものです。

留学先で突き詰めたい、掴みたい、と四苦八苦して 挫けそうになっては開いた本は
ヨーロッパの都市を横断する長い長い汽車の旅の伴でもあったエッセイ本です。
そこに記された言葉、行間に滲み出る祖父の考え方は時にはアナーキーなほど激しい。

きっと祖父のお公家さんらしい柔らかい物腰や言葉遣いをご存知だった方はびっくりなさったことでしょう。

昔、祖父のことを父は私に「あまのじゃく」という言葉で教えてくれたっけ。
祖父のように徹底はしていないし、きっとその何100分の1だけれど

長いものに巻かれたくない
人に言われるままじゃなくて自分で体験して、人生を決断したい
ときに痛みを伴っても、不器用でも、身体を使って理解したい
ほんの少しだけ自分にも当てはまるところがある、密かにそう思ったものです。

でもその天邪鬼が「まさかここまでとは」そう唸ったのは祖父のドキュメンタリーを見たとき。
そこに捕虜として囚われていたときの文章に感じとれたのと同じ、硬派で信念ある祖父の姿が映っていました。

幼い頃から祖父のエピソードは色んな音楽家の先生たちから聞かせていただいたものですが
そこに見え隠れする姿は全く違うもの。柔らかくてホワッとしています。
不思議だなあ。。。


さて、おじいさんの思い出は?
と訊かれて
くっきりと脳裏に浮かぶのは葬儀の映像。
幼い頃からまるで映画みたいに繰り返し繰り返し思い出します。

でも祖父が遺してくれた楽譜や文章、演奏の数々
そこに生き生きとした祖父自身を感じられるのは幸せ以外の何物でもありません。

つくづく、祖父という人は自分の「真」に対しては天邪鬼じゃなかったんだなあ。。。


では、以下に本日からの番組について記しておきます。
宜しければぜひご覧くださいませ!

NHK総合放送ミッドナイトシアター
7月29日(土)(今晩!)午前2:20~4:00


2015年に放送したドキュメンタリー番組「戦火のマエストロ 近衛秀麿」
皆さまのリクエストにお応えしてNHK地上波での放送となりました!

「戦火のマエストロ・近衛秀麿~ユダヤ人の命を救った音楽家~」 元首相・近衛文麿の弟であり、同盟国の客人としてナチスからも活動を許されていた秀麿の水面下での知られざる活動。それは、戦後、連合国側の取り調べから明らかになった。今回番組では、アメリカ公文書館で見つかった調書や、秀麿を知る関係者の証言を通じて、ユダヤ人演奏家たちの亡命を助けていた実態や音楽に身をささげたその個性を描き出す。 【出演】藤田由之,鳩山寛,クロイツァー・凉子,水谷川優子,水谷川忠俊,本多章一,【語り】益岡徹


スーパープレミアム
玉木宏 音楽サスペンス紀行 マエストロ・ヒデマロ 亡命オーケストラの謎」
7月29日(土)[BSプレミアム]後8:00~10:00


戦前からヨーロッパ・ドイツを拠点に活躍した日本人指揮者・近衛秀麿には、「表の顔」からは想像もできない、もう一つの顔があった。刻一刻と激しさを増すナチスのユダヤ人弾圧の嵐の中で、多くのユダヤ人たちを国外に脱出させ命を救っていたというのだ。しかし、その動機や手法は、いまだに多くの謎につつまれている。
マエストロ・ヒデマロはいかにしてその大胆な試みを企て実行していったのか、ドラマ「のだめカンタービレ」でクラシックのジャンルを超えて音楽ファンの心をとらえた俳優・玉木宏が、ヨーロッパ各地を旅し、「音楽史に眠るマエストロ・ヒデマロの謎」の解明に挑んでいく。


「死の都」に響いた「未完成交響曲」
〜1943.9.28 戦火のワルシャワ公演を再現する〜
【放送予定】7月29日(土)[BSプレミアム]後11:45〜前0:35


スーパープレミアム「玉木宏 音楽サスペンス紀行」の放送に合わせて、4K映像と5.1chサラウンド・オーディオによる「未完成交響曲」を全曲お届けするコンサートスペシャル。世界の音楽史に残る日本人指揮者・近衛秀麿のワルシャワ公演を、60名のポーランド人演奏家で編成されたオーケストラが演奏、指揮者にはウィーン大学名誉教授の前田昭雄氏を迎え、現代によみがえらせる。



いま見てみたら過去のBlogにも祖父の番組についてちょっと記していました。
戦火のマエストロ〜鼈(スッポン)の男?!
「戦火のマエストロ~近衞秀麿」の放送&NHK撮影@ベルリン
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Category: Diary コンサート
Published on: Fri,  28 2017 18:20
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