三都物語 vol.4 空はどこまでも続く

東京はちらほらと雪が降り始めました。空は見渡す限りの雪空です。

こちらはそんなに積もらないと思う(願わくば)けれど、今日は日本中で雪なのかしら?


皆さま、どうぞお気をつけて!!


さて蝋梅(ろうばい)の甘い香りが漂うシーズンになりました。そう、小さな黄色の花の木です。

ご近所でも通るたびに幸せな気持ちになるスポットがあります。

あの香りにはアロマテラピーの効果があるそうな。どおりで気分良くなるはず!

ちなみに花言葉には
「ゆかしさ」「慈悲の心」「慈しみ」
などがあるそう。

他には「先導」や「先見」ですって。
面白いなあ。
やはり春の先取りだからかしら。

ところで蝋梅は梅と書くのに梅の仲間ではないそう。知らなかった!ひとつお利口になった気持ち、いやなってないか、、、


さてさて、トリオ ソ・ラのメインコンサートが終わりました。

もう先週の木曜日になります。

弾き終えて、打ち上げしながらこれからの打ち合わせをして

かつらちゃんはすぐニューヨークへ
祥もこれからパリへ
私はしばらく日本

と次回会うまではまた三者三様の道へ、、、

なんて書くとなんだか一抹の寂しさが…

いや、そんなことは言っていられません!

いまは堰き止めていたTO DO LISTを片っ端からやっつけ中。ぐずぐずしていたらまた直ぐに秋が来ちゃう。


以下、中村義政さまからいただいた写真をコラージュしました。

ゲネプロの姿一枚、あとはモーツァルトのトリオハ長調
いま一番好きなモーツァルトのトリオ。

こちらは吉松隆さんのアトムハーツ!

じつは最終楽章の「ロックンロール」はちょっとお腹の出てきたおじさんたちがロックで「青春する」イメージを念頭に弾きました( ̄ー ̄)

70年代イギリスのプログレももちろんですが、なんと言っても鉄腕アトムは昭和だものね!


こちら後半のショスタコーヴィッチ
「出て来たときの表情からして違いましたね」と御言葉があったそうなのですが

そりゃそうだ

もう舞台に上がる時の私の気持ちは、、、

ずばりシベリア流刑
他の2人はモスクワだったかもしれないけれど

冒頭はチェロのフレーズで始まるのです。
モノローグで長い長~いフラジオレット

毎回、気持ちが入りすぎて、お墓の上のヒトダマみたいなピアニッシモになってしまったり

凍てつくロシアの大地をイメージしたら、腕の動きが凍てついちゃったり

と珍体験を通して、ここにきてやっと方向性が定まりました。


ここからショスタコーヴィッチの見てきたお話しが語り始められる

そんな出だし。

それぞれの楽章が終わるたびに人生の節目を越えたかのように感じました。


そうしてたどり着いた終楽章、、、魂の叫び、断末魔の怒り

具体的には腕が千切れるかと思うほどのフォルテッシモ

祥も私もかつてないほどどんどん弓の毛が切れたので、それが見えたお客さまはハラハラなさったらしい。


そして浄化


3人ともこの曲のあとは蛻の殻みたいになるのはわかっていたので、アンコールのことはかなり悩みました。
でも相談して次回9月18日の「三都物語vol.5」のプログラムにいれたベートーヴェンの街の歌の2楽章を弾くことに

ベートーヴェンならばショスタコーヴィッチも抱擁してくれるだろうと。

実際に弾いてみると、ベートーヴェンがショスタコーヴィッチを抱擁した感がありました。

皆さまに心から御礼を

ともに音楽に向かいあえる仲間と出逢えたことに感謝

そしていまこうして弾けること

この奇跡のもとに跪く気持ちです。

こうしてまた一つ過ぎ去っていきました。

でも寂しくは、ない。

音とは生まれた瞬間たなびいて消えていく運命、大事に取っておくものではありません。掴もうとしたら、それは執着になって別物になってしまう。


大切なものは不識のうちに心に残るのです。

前半が終わったぞ↑の印に楽譜をもって

次のSolLaは7月にベルリン集合、日本では9月。
9/18の朝日浜離宮ホールの他にもまたいろいろ弾かせていただくことになっております。


-会う度にお互いに成長して切磋琢磨し続けられる-そんなトリオでありたいな。

明日は日本海側へ旅

雪大丈夫かな?真っ白な世界にはチェロ雄が同化しちゃうかも?

では蝋梅にあやかって
慈しみもってすごすことにしましょう。
関連記事