旅するチェリスト水谷川(みやがわ)優子のブログ

2006-01-24 Tue 00:48
カフェ&カフェ2
今日が一体何日なんだかわからないほどの集中リハーサルも数日目となりました…

さて、17日の日記の続編です。
ウィーンに負けぬ文化の歴史を誇る都市<ベルリン>。
ヨーロッパでカフェが大流行したのは1920年前後ですが、その頃のベルリンには軽く500軒を超える店が存在したそうです。文学、演劇、画壇…ありとあらゆる職種の文化人が寄り集まり、各々の芸術論を熱くぶつけ合う場所が当時のカフェ…真の文化の発信地であったといえるでしょう。(その頃ベルリンにいた祖父もカフェに通ったのでしょうか??)
そういえばパリでは、その昔に売れない絵描き達がお金の代わりにスケッチを置いていったというカフェが何軒も残っています。彼ら貧乏画家達も現代においては巨匠…こうなると店主がスポンサーの様なものですね。ベルリンでもコーヒー1杯で半日たむろし、支払いはツケというのも通常だったらしいし…

日常の時間の流れが忙しくなった今、流石に半日カフェで過ごす人は皆無でしょうけれど、実際にベルリンのカフェではゆったりと過ごすことが出来ます。友達と話し込む人、ぼおっと窓の外を眺めている人、分厚い本を読んでいる人など、それぞれ寛いでいますが、ウェイターやウェイトレス達はお客の注文の品を運んだ後にやたらとテーブルに寄ってくることがありません。追加の注文がある時はこちらが軽く手を振って来てもらうので、お互いに何となくテリトリーを侵さない…といった感じです。まあ、たまにローマのカフェなどでは、お客がウェイターに忘れ去られてじっと待つ、なんて事もあります。国によって微妙にルールが違うのもカフェの楽しい部分です。

カフェ・アインシュタインにて
20060124233026.jpg


ベルリンのカフェは夜遅くまで開いています。気の利いたメニューや美味しいワインを置いているところも少なくないので、私にとっては特にコンサートの後、食事や軽く一杯飲むのにバーやレストランに行くよりも気軽で便利です。
朝9時から夜中の1時まで、金曜、土曜は夜中の3時、無休、さらにクレジットカードは受け付けない…というのが典型的なベルリンのカフェと言えば、雰囲気はわかっていただけるでしょうか。
最先端のインテリアでお洒落な店、店主の趣味が滲み出た個性的な店、そして昔から在ってこれからも在り続ける歴史を背負った店…地区によってお店の傾向がガラっと変わるのが今のベルリンの良い所です。
我が家はあるものの、じっくりと過ごすことが当面無さそうなベルリン生活ですが、戻る度に小さな発見があって新鮮な喜びとなります。恋しく思う事はあっても、飽きる事は無さそうな街であります。
関連記事
別窓 | 海のこっち側で | トラックバック:0 |
この記事のトラックバック
トラックバックURL

FC2ブログユーザー専用トラックバックURLはこちら
| 水谷川優子のチェロ弾き旅烏日記 |