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コペンハーゲン空港にて・ぶーぶーのお裾分け

以前、拙日記で触れたのでご存知かとは思いますが、ドイツの首都ベルリンにはボーイングなどの大型機種が離着陸出来る飛行場はありません。という事は大陸間を結ぶ長距離飛行機が飛ばないという事。よってくどい様ですが、東京ーベルリン間の直行便は無いのです。(首都のくせに首都のくせに!)

で、LHのフランクフルト乗り換え→ベルリンには最近ちょっと飽きて、今回は私の割と気に入ってるSASで往復だったのですが、なんと只今乗り換え先のコペンハーゲン空港で立ち往生中。まさか旅の最中にこの日記を更新する事になろうとは…とほほ
いえ、私は立ち往生していません。
飛行機が立ち往生しているのです!
たった3時間強の遅れ予定なのですが、当初の乗り換え時間が既に有りに余っていた私は、スカンジナビア・デザインの新作チェックをし、頼まれた買い物を終え、優雅な一休みも含めてこの空港でやるべき事は全て済ませ、さあ後はゲートを確認して頭をポヤポヤのお休みモードに切り替え…!という所でディレートを発見したので一寸ショック。カウンターで100クローネのクーポンを配布されましたが、あんまり嬉しくない。(←我が儘)『もう、この空港に用無いもん』と心がムクれました。
その理由は楽器を持っての乗り換え中はピリピリしてるから…そう、チェロと移動中の私はいつも毛が逆立った猫状態です。通常は非常にぽわっと(ぼーっと)していますが、一人旅道中は別人。
クロサワ映画のトシロー・ミフネの気分で、背中のチェロを庇って四方八方敵だらけ『寄らば切るぞ*触れば己が生まれた事を後悔するであろう**』状態です。
だから、毎回税関のおにーさんや、セキュリティーチェックのヲヂさん達にチェロに関するジョークを言われても笑顔はちょっと引きつってます。(それどころじゃないの)
私の眉のビビアン・リー態勢が解除されるのは、やっと機内。小さな御子様連れの方や、車いすの方などと一緒に(時にアナウンスでもっと早く呼び出される事も)一番先に乗り、事前に電話で予約してある<前後の方々に影響をもたらさない席(直前に機種が替わる事があるので、カウンターで確認するまでは安心出来ない)>でチェロのエクステンション・ベルトを自分で締める(航空会社によっては専門のおにい(おじ)さん達にチェロが寄ってたかって紐でグルグル巻きにされる事もある。着陸時にその<知恵の輪>を解くのは一苦労)。
ようやくチェロの隣に腰をかけた時の解放感と言ったら!!
今まで色んな国の様々な航空会社を利用しましたが、地上乗務員とステュワーデスの連絡が通っている所はきちんとした会社だと思います。
これはお国柄もあるかもしれませんが、イタリアで飛行機に乗るのが一番憂鬱かな。カウンターから始まって、ゲートから自分の席に辿り着くまで、出会う職員事に『これは何だ?』「楽器、チェロ」『大きすぎるから乗せられないぞ』「チェロの切符持ってる」おおーいっ!パウロ!!』『「ほら、見て」『大型荷物一つ、下へ追加で持ってってぇ!』「だから切符有るってばっっ!!!」という戦いをこなすのは試練以外の何者でもありません。一人倒し又一人、進めば敵の武器も変わる…ってプレイステーションじゃないんだから!毎回これでは機内に着く頃には、気の長い私でも堪忍袋の尾が切れて千切れてもうバラバラ。そうだ、学生の頃にはナポリの飛行場でセキュリティーのベルトコンベアーにチェロ(手荷物扱い)が嵌らないから乗せられない、と言われた事もあったけなあ。あの時は泣きそうになって拙いイタリア語で『じゃっ、私もチェロと一緒に貨物室に乗りますっ!隣の席ですからっ!!』と言い張り、空港の一番偉い人がなだめに来てくれたっけ。(係のお兄さんはボスに叱られたのでした)

過去にそうやって鍛えられ、さんざん泣かされたので、現在は目出たく三船敏郎に変身出来る様になりました。切られる前に切れという訳でも有りませんが、昔の様な、いちゃもんはつけられなくなりました。チェロ人口も増えたのかな。N.Yテロの後、暫く楽器を持って飛行機に乗るのはバイオリンでさえ大変だった時期もありました。
ま、チェロとの二人旅のおかげで楽しい出会いもあります。何度か音楽好きの機長に呼ばれ操縦席まで伺った事も有るし、機内や飛行場で同僚に出会う事もあるし…知らない人が話しかけてくる事もあるし、大変な事ばっかりでもないな。チェロのおかげで色んな体験が出来ます。
さ、そうこうしている内に時間も経ってきました。
そろそろ日本では飲まない白ワインか、最近ご無沙汰のウォッカトニックなどを楽しんで、今回はリラックスして乗り込むとしましょう。
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yuko miyagawa
Posted byyuko miyagawa