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クフモ・『冬の旅』そして河合隼雄先生のこと、その1

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 いま、フィンランドの北の町<クフモ>にいます。例のゴトーニ父子とのコンサートの翌日に飛んで来ました。ここはこの国で一番大きな音楽祭があることで有名な町。私は去年に続いてマークに付いて来ました。10日間弱、私の<束の間の休暇>!です。
 夏のクフモでは朝の11時から真夜中まで、一日中町のあちこちでコンサートが行われます。私は日本でコンサートを聴きに行く機会がどんどん減っているので、最近は音楽漬けになってビタミン補給する唯一の場所。それと同時に秋からのコンサート・プログラムの準備や、レパートリー拡張のための貴重な期間でもある訳です。(先日ヘルシンキの図書館でフィンランド作曲家の作品をごっそりと借りてきました)
 ここには世界中から音楽家が集まってくる訳で、色んなマエストロに再会。久々に今井信子先生にもお目にかかりました。なんと先生はこちらで初めて演奏なさるそうで、演奏家とその家族、マスターコースに参加する生徒やスタッフとがごちゃまぜになって食事をする食堂(給食です)で『なんか学生時代を思い出すわ』と笑っていらっしゃいました。そうそう、ここでの移動手段は基本的に自転車。皆さん楽器を背負って乗りこなしています。チェリスト達も果敢にチェロをおぶって。。。去年はストラド抱えて転んだフランスのビオラ奏者もいて、大事には至りませんでしたが、結構危ない。(勿論、私は愛チェロ君とは自転車に乗りません…自信なし)でも借りているアパートメントと各種コンサート会場の間を湖に沿って自転車を飛ばすのは本当に気持ちがよいものです。
 そうそう、それからもう一つ。ここでじっくりと本を読む事も私の目的のうちの一つでした。一つの旅には期間によって長編一冊とエッセイ一冊、または中くらいの長さの小説を1、2冊とエッセイを2、3冊くらい持って行きます。最近フィンランドでは村上春樹さんの作品を読み返すことが多く、今回も長編『ねじまき鳥クロニクル』と対談本『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』を連れてきました。

 河合隼雄先生…実は私の二枚目のCD「ソルヴェイグの祈り」のライナーノートには河合先生のコメントを戴いています。

そして友人から緊急メールを貰ったのは昨日の事でした。<河合先生がお亡くなりになった>事を急いで知らせるために仕事場から送ってくれたメール。
「まさか」と「やはり」の狭間の中でどうしていいか、わからず、心に収まりきらない思いが体中を駆け巡りました。
去年の夏に先生が倒れられてから、この一年間心の中に持っていた思いが有ります。それを整理したかった事もあって村上さんとの対談の御本をフィンランドまで持って来たのに。。。
 
 この場を拝借して心に収まりきらなかった事を少し綴っていこうと思います。
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yuko miyagawa
Posted byyuko miyagawa