ある楽器無しの週末の記録

2008年09月09日 15:28

こそこそ…
IMG_4531.jpg何をしているかと言えば…

お菓子のデコレーション、しかも隠れて仕事中。
IMG_4535えつこ

先週末は何ヶ月も前から友人たちと約束していた山梨詣に行っておりました。

そして、お訪ねした先の主、Tさまが土曜日がお誕生日だったことが判明したので、皆でサプライズのお祝いを…

あくまでもサプライズに徹するよう、SK夫人が隠し持って来て下さったケーキの土台
『ご本人に見つからないようにデコレーションするよーに』と仰せつかった私とKさん、生クリームを泡立てて、果物を切って、並べ、チョコペンで文字を書く…こそこそと主さまの御声がする度に明かりを消して…

戦時中の内職みたい?な気分で頑張った甲斐あって、御本人には全く気付かれず、でした。

やるなら、とことん!クールボックスの中に隠して登場したケーキです。IMG_4559えつこ皆を代表して私が選んだプレゼントはフィンランドのメーカー、イッタラ「タイカ」の黒白の新作で『シック!趣味だわ!!』と大変喜んで下さったし、(お召しになってるものと、まるで合わせたみたい)主さまの御主人の全面的な協力によって、見事、上出来なサプライズになりました。

 それにしても。。。主さまは私の大先輩なのですが、何度お年を伺っても信じられない。。。
なんともパワフルでチャーミングな女性なのです。

 そして、夜はえんえんと続く…
前菜部分だけでも大変なものでした。なにせ皆さま女性軍はお料理自慢なパーティ上手ばかり。(私など出る幕無しで、今回は食べる専門。召し上がりたかったらヨーロッパまでいらしてね…)
IMG_4562えつこ

で、男性軍はやっぱりバーベキュー係でしょう。
↓は火奉行と呼ばれたK氏…足下で一緒に火番をしているコタロウくん(珍しい韓国犬)はこのお家にいる4匹の犬の長老格。IMG_4572えつこまるでアラスカでキャンプする孤独な人とお供のハスキーのよう…
 この左に見える御主人制作の石釜で焼いたピザがまた最高!でも結局、贅沢にも食べ物が多すぎて、残念ながら2枚しか焼けなかったのでした。。。

 途中、劇的な雨に襲われながらもワインボトルがどんどん空になる夜でした。

そして翌日は早起きし、S氏お薦めの萌木の村のオルゴール館へ。IMG_4578えつここれがまた素晴らしかった。
正直にいうと行く前は「え~オルゴールう?ワイン倉のほうがいいかなあ」などと可愛くなく呟いていたワタクシ、反省致しましたです、はい。
IMG_4580.jpg先ず、結構な音量で金管楽器アンサンブル的な迫力に押されたオルゴール。つい、オルゴールというと箱の上にバレリーナがくっ付いて踊ったり、アクセサリーを入れる小さなものを想像してしまいますが、もともとはこのようなオルガンなのでした。
IMG_4579.jpg日本の絡繰り人形を彷彿とさせる、フルート人形は指が細かく動き、しかも<瞬き>します!

地元に<お顔>が効くS氏のおかげ様で、モーツァルトの自動オルガンのための曲を再現して頂きました。ナビをして下さったこの女性は<オルゴールのプロ>です。
IMG_4582.jpgこの楽器は180年前にウィーンで紛失され、今から30年前に15年かけた復元が完成しやっと日の目を浴びたとの事。いくらモーツァルトの譜面が残っていても、書かれた楽器を通さなければ意味が半減しますものね。そういう意味では大変に感激しました。

 ただ、音楽家の立場からすると『もしオリジナルが残っていれば、当時の演奏方法を知る良い機会だったのに、残念!』と思ってしまう。
モーツァルト時代の残り香を感じられる希有な楽器となっていたでしょうから。

 それでも、復元した方々の熱意は素晴らしく、また、その楽器がこの場所にやって来たのも御縁でしょう。なんでもドイツの元の持ち主に『ここのオルゴール館なら専門の職人が付ききりで世話をして下さるから』と信頼されてお嫁にきたそうです。
確かに、オーナーの情熱と楽器への愛情を感じた場所でありました。

で、これIMG_4583.jpg1920年代にアメリカで流行った自動ピアノ<リプロデューシング・ピアノ>、この日はラフマニノフの演奏を拝見。ペダルは動かなかったのですが、「流石のラフマニノフ、手が大きいのだろうな」とか、「ここではルバートしないのか」などなど、やはり目の前で鍵盤が動くのはCDよりもずっと生々しく、興味深いのでした。

そこで早速に、ガーシュインがリプロデューシング・ピアノで、紙に孔をあけて記録を残した(録音?)『ラプソディー・イン・ブルー』のCDを買った次第。だってリズムが変わっていて面白いんですもの。
 何か不思議なのです。自動ピアノなんだけど、機械じゃなくて、そこに弾いている人の温度を感じる…まるで残留思念のようなエネルギー、ね。

興奮さめやらずに、ガレット&クレープ、ブルーベリーシェイクで軽やかなお昼を。
総勢、14名…普段お忙しい方々ばかりなので、こうして御一緒の週末を過ごすなんて、考えてみると一泊でも良く実行出来たものです。皆さま、ありがとうございました!

 そういえば、仕事で移動ばかりしている私も、こんな楽器無しの旅なんて大人になって初めてかも?
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