yuko miyagawa
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ルードビッヒの挑戦
2008-09-20 Sat 23:59
今日は午後に新宿Hホテルにてお世話になっている財団法人の65周年の祝賀会で祝辞(として演奏)、そのまま電車に飛び乗って高崎に行って参りました。

 そして今は自宅でこれを書いております。

日帰りどころか夜着いて夜帰るなんて。。。高崎、近いっ!!


 それにしても、せっかく高崎まで行ったのに言葉通りのトンボ返りでした。

何故そんな事をしたかといえば、スイスにいる姉の夫=義兄のヨハンが群馬交響楽団の定期演奏会でコンチェルトを弾いたから。
組んでいるピアノ三重奏団<Trio Ceresio トリオ・チェレージオ>で指揮者の広上淳一さんに呼んで戴いて、ベートーヴェンのトリプル・コンチェルト(ピアノ、ヴァイオリン、チェロのための三重協奏曲 ハ長調 作品56)を演奏したのです。
 
 今日は私の初<郡響>体験でした。
先ず席に座ろうとホールに入ったら、プレ・コンサート・トークというので舞台で解説をなさっている方が。。。ほぼ満席の会場は色んな世代、様々な職種(に、見受けられる)の方が真剣に聞いてらっしゃる。いい感じです。

 そして、広上さんの演奏はチャーミングで細やか、且つダイナミックなものでした。
オーケストラも特に弦楽器(どうしても弦をメインに聴いてしまう職業病の耳です)が柔軟でしなやかで生き生きしている。
なので1曲目、ウェーバーの<オイリアンテ>序曲からワクワク、そしてベートーヴェンといったら…

 出だしからドキドキ。

「このドキドキは義兄ヨハンちゃんが弾くから?」と自分をチェックしたら、どうやら曲にときめいていたらしい。
冒頭は何度聴いても一体何が起こるんだろう、と思わせる緊張感なのです。
  
 もー、ベートーヴェンったら!

いつもは長ーく感じる(30分強)曲なのに、今日は作品の構築性に唸り、ソリストたちの掛け合い、それに絡むオーケストラを楽しみ、しているウチに、「ああ美しい!やっぱり名曲!」と2楽章で堪らずウルっとし、それが季節が巡るように3楽章に移り変わり…あっという間に終わってしまいました。

 実はこれ、鬼のような難曲なのです。いえ、本当に。

チェロ・パートが<イジメ>じゃないか、というくらい難しい。並じゃない難しさです。
ハイドンのチェロ協奏曲の2番の難しさに匹敵、いやそれ以上。これに比べればドヴォルジャークのチェロ協奏曲なんてある意味<チョロい>かも。

いや、違う難しさなのですね。

とにかく毎回聴く度に「ルードビッヒ、こんなの書くならチェロ協奏曲も遺してくれ!!」と思うのです。

 でも今晩は、我が義兄ながら大ブラヴォーでした。

家に着くなりスイスの姉に報告電話をして「ヨハンちゃん、素晴らしかった!!!」と言ったら『あら、義妹バカ?』とクールにいなされてしまいましたが。。。

 いえ、もちろんヨハンだけでなく、指揮者+オーケストラ+ソリストたち皆が一丸となって、この作品の歓びを存分に与えてくださり、会場も興奮の熱気に溢れ、大変充実した気分で満足して帰路についたのです。

 ただ、新幹線の都合で後半のブラームスのセレナーデ1番を聴き損ねたのが口惜しい。。。

ちゃっかりゲネプロからお邪魔して聴いていた父は『大満足!』だそうです。ちっ!


 次回また絶対に聴きたい<郡響>&広上さん、でした。

そうそうプログラムには義兄の名がヨハン・セバスチャン・ピーチと印刷されていましたが、ペイチュと発音するのです。
ヨハン・セバスチャンだけでも珍しいのに、<桃>は。。。

 走って「おめでとう」しに行った舞台裏でチラリとお話した広上さんやトリオ・チェレージオ、写真なんか撮れる訳も無かったので↓を記念に!
20080920200400.jpg群馬音楽センターの電話です。やられた!


さあ、明日はその義兄と嵐のごとくリハーサルです!

オヤスミナサイ
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