旅するチェリスト水谷川(みやがわ)優子のブログ

2008-11-14 Fri 23:13
本日の流れ、そして朝の妄想?
今日は東京FMホールでコンサートIMG_5192.jpg
オール・ソロでトークをはさみながらバッハから黒人霊歌、ソッリマの「アローン」に黛敏郎氏の「文楽」など、休憩を入れて2時間ほど弾かせて戴きました。

こちらは初めてのホールだったのですが、大変に良い響き!
IMG_5190.jpg天井が高いし、こういう残響音の場所なら無伴奏でも無理しないで楽しく弾くことができます。舞台の方々も<響きのアイディア>を出して下さる素晴らしい「必殺仕事人」で、文句無しの◎。
 ご覧下さい、この平台の黒カーテン! IMG_5199.jpg
気分良くて、ついリハ-サルにも力が入ります…

 楽しく弾くといえば、そういえば「アローン」を日本で弾くのは初めてかも…本当に良い曲!
学生時代からの大切なレパートリーである「文楽」がチェロという楽器の、音色の可能性を突き詰めた曲で、これに日本人としての血が騒ぐとしたら、「アローン」には現代人としての血が沸きます。
 これから積極的にプログラムに入れようっと。

そして肝心のコンサートは「信証学苑創立70周年記念演奏会」でしたが、今年は学苑理事長である園長先生が勲章を授与され、さらに70歳になられた年。。。
IMG_5201.jpg右端が3つもおめでたい事が重なっていらっしゃる園長先生。
 どうぞ、これからも健やかな子供たちをお育てください!IMG_5200-3

 さてさて、明後日は「神戸日帰り演奏」の日。

これから休み無しの結構厳しい11月ですが、今日は何故か「転んでもタダでは起きない」不屈の精神が備わっています。


その理由を知りたい方は…小咄を一つ致しますので、右下の「続きを読む」をクリック。。。
小咄その1

  今朝、出掛けに目撃、いや体験したこと


 タクシーの配車センターが混み合って、電話が通じない。
仕方なくバスに乗ると、渋滞。
「電車にはギリギリ間に合う」と自分に言い聞かせ、イライラさせないように深呼吸して窓の外など眺めてみる。

そこに見たのはゴミ収集係の人物、小粋にキャップを被っている当世の若者である。
それぞれのゴミを集めた場所から、角に止めたゴミ収集車まで運ぶのが目下の彼の仕事なのだ。

 ん?若者かと思いきや、どうやら、それは小粋にキャップを被ったおじさんであった。。。

電信柱横のゴミ置き場に無造作に置かれるプラスチック袋の山々…彼は躊躇なく左手に1つゴミ袋を持つと、そこに右手で手際良く袋を束ねていく。
2つ、3つ…6つ、8つ…一心不乱にどんどん束ねる。15、16…とうとう、そこにあった袋を全部持った!20個は軽く超えている。

いくらプラスティック類のゴミが軽いといっても、ぱんぱんに膨らんだ、有り得ないほどの数のビニール袋がおじさんの細い腕の先に収まった姿は、まるでたわわに実った葡萄の枝のようだ。

これでは風船売りのおじさんだ、と思いながらじっとバスの中から見ている私。
 おじさんはゴミ収集車に走って戻る。そうしながら、何故かふと上を見た。

目が合った…気がした。

おじさんは額に汗をかきながら、微笑んでいた。

私に微笑んでいたのではない。一心不乱に仕事をしながら微笑んでいたのだ。

 そして、おじさんの微笑みは大変に爽やかだった。

イライラしていた自分が恥ずかしくなった、その瞬間に私の前に立っていたオバサマが突然振り返った。
そして私に同意を求めるかのようにちょっと肩をすくめてみせたのだ。

「ねっ?」と。

あれは、なんだったのだろう。夢だったのかもしれない。
でも確かに、おじさんは微笑んでいたし、オバサマも肩をすくめたのだ。

全て私の錯覚だったのかもしれない。本当のことだった、と言い切る自信は、あまりない。
でも、駅に着いた時は私のイライラはすっかり綺麗に消え去っていた。

 今は「イライラ」が別世界の動物、例えばバクのような存在になっている。

いつまで続くかはわからないけれど、おじさんに浄化された「イライラ」であった。

そして、何故かオバサマにトドメをさされた。「ね、わかってるでしょ?」と、今日はそんな日だった。
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