旅するチェリスト水谷川(みやがわ)優子のブログ

2008-12-05 Fri 00:58
スーパーチェロとAQT<シンプルな幸せ>
 秋に逆戻りの感あり。
今日などはブーツがいらないくらいの暖かい一日でした。(でも福島行きの土曜日から寒~くなるらしい)

この3日間は連日リハーサル。
今日などはAQTとスーパーチェロのWリハ、併せて12時から21時までの長丁場でした。
20081204145655.jpg12月14日の静岡では初お披露目の曲が4曲あって自分たちで「ああだこうだ」と編曲もどきをしております。聞き慣れた作品がチェンバロの音色を通すと、全く新しい響くとなって本当に楽しい。3人ともアイディアが泉のように(?)湧いてきて…AQTの存在には新たな刺激を受けております。
例によって、お菓子持参で楽しく過ごし。。。photoーー1

こちらは恒例の「スーパーチェロ車内写真」
20081204211159.jpg揺れたのでクリアーではないですが、今回も12人ともにエネルギーたっぷりです!

今日は<続き>があります。ご興味がお有りの方は↓の【Read More・・・】をクリック
<続きコーナー>
ところで、先週はチェロが乾燥のため不調となり、楽器屋さんに駆け込んだお話をちらりと書きました。

 実は実は…今だからここでお話できる後日談があります。

あれから、チェロがまたまた剥がれ…しかも、それは日曜日のコンサート中のことで、強いライトと乾燥のために最悪な状態になってしまったのです。演奏中に少しずつ響きが微妙に変わってきて、私だけにわかる小さな声で楽器が『苦しいよ』と訴えているように感じました。(小さい子に弱々しく『お腹が痛いよ』と訴えられているのをご想像下さい。)


 こんな事は、この楽器を弾いてきた16年の中で初めてのこと。
ー乾燥により、表板と横板、もしくは横板と裏板を接着したニカワが剥がれるーこれは未然には防げないことですが、自分が重大な過失をおかしてしまったように感じて、珍しく、酷く落ち込みました。

<その夜は、幼い頃に不注意でチェロを傷つけて後悔したことを思い出しました。「自分だったら治るから、代わりたい」と泣きに泣いた、あの時の気持ちを。>

 いつも言うことですが、
チェロとは人生の中で誰よりも私の側にいる時間が長い、家族のような存在で、私のエネルギーのバロメーターであり、また師でもあります。

 毎日交わすチェロとの会話の時間は、私が自分自身を見つめ直すチャンス。
 
 チェロは己の心を嘘偽り無く映し出す<真実の鏡>だとも言えます。


剥がれたところは、前回とは全く別なボトムの部分で、前よりもずっと広い箇所でした。
主治医のドクターM山は、私を慰めるように『これはニカワの寿命の問題ですから…湿度の変化によって、前もっては予測できないし、防ぐ事も出来ないものです。』と静かに仰いました。

そして…チェロはまた一晩、病院に入院。
翌日は弦も張り替え、調整もして戴き、満面の笑みを浮かべて私を迎えてくれたように感じました。

 心無しか、前より元気が良くなったような!

とにかく今は一音一音が楽しくて、楽しくて仕方有りません。
こうして元気なチェロを弾かせて頂けるのが、本当に嬉しい…シンプルに幸せな気持ち(感謝)をチェロ雄が思い出させてくれたような気がします。

それで今は私の方も、何故か寝不足からくる体調不良も帳消しなほど、元気なのです。

 不思議ですね!
関連記事
別窓 | Diary コンサート | トラックバック:0 |
この記事のトラックバック
トラックバックURL

FC2ブログユーザー専用トラックバックURLはこちら
| 水谷川優子のチェロ弾き旅烏日記 |