音を彫るということ <エルガー:チェロ協奏曲>

 ただいま音彫り作業中
エルガーのチェロ協奏曲20090217214004.jpg

音を彫っていると上手に言葉が出てこなくなります。

 3月16日はオペラシティで「アフラック・クラシック・チャリティーコンサート2009」。
梅田俊明さんの指揮で新日本フィルハーモニー交響楽団という素晴らしいオーケストラと弾かせて頂きます。

他のソリストの方はソプラノの足立さつきさんにヴァイオリンの木嶋真優さん、そして司会は頼近美津子さんという華やかな<ガラコンサート>、これは小児がんなどの難病と闘う子どもたちとその家族のためにアフラック社が毎年催されるチャリティーコンサートです。

昨秋の打ち合わせで「何か協奏曲を」と仰って下さった演出の方に私が御提案したのが、エルガーのチェロ協奏曲。他にもピアソラのリベルタンゴなど数曲弾かせて頂くので全楽章は時間的に無理ですが、この協奏曲の集約である第4楽章を演奏することになりました。

 写真の左側は十代の頃に先生に戴いたコピーで、この曲を最初に勉強した時の楽譜です。
色鉛筆でカラフルに書き込みされたボロボロの楽譜は、留学先のザルツブルグにも付いて来た懐かしいもの。

 譜面を眺めて当時を振り返ると、今造りたい音は明確になってきます。

  ーこんな簡単なこと、どうしてあの時は出来なかったんだろうー

思い描く音に手が届かなくって悔しくて涙した日々
寝ても覚めても焦がれた旋律が耳に鳴り続けた、あの頃が蘇ってくるようです。

そう、思春期の私に「音楽と婚姻を結ぶこと」を教えてくれたのは、エルガーのチェロ協奏曲でした。
「一生チェロと共に生きて行きたい」という<私>を自覚させてくれた曲。

                感謝しています
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Category: Diary コンサート
Published on: Tue,  17 2009 23:18
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