旅するチェリスト水谷川(みやがわ)優子のブログ

2009-07-11 Sat 15:27
移動中&<幸福のセオリー>
昨日はなんとか無事にベルリンに到着いたしました。


しかし…身体のどこかに不安な(痛みを伴う)箇所があるって、本当に久々。
しかも、それで30キロのスーツケース、コンピューターバッグ(重要な楽譜が入っている)に機内持ち込み用バッグ+チェロは結構キビシいものでした。


 普段からすこぶる健康で痛みもなく生活できているのが、当たりまえで…
 心から感謝すべきことなのに、驕っていたと思います。


いつも超早足でぶんぶん飛ぶように歩いているのが、いまは痛い右足をかばってカタツムリ。
階段の上り下りも一段ずつじゃないと出来ないし、普段の3~4倍スローかな。

でも、お陰さまで山田武彦さんが心配してくださった打撲のショック、後遺症も酷くないみたいだし、何よりも転倒時に庇ったけど少し打ってしまった手が確実に良くなっています!



今回のこと…いろいろ焦っていた私への警告のように受け止めています。

 当日はお客様が入る録音があったのに、こんなことをしてしまって…
 実は久々にかなり落ち込みました。

 機内でもひとり、チェロの影にかくれて小さくなって(?)猛省に次ぐ猛省。
 さすがに映画も観る気せず。(何故か成田で買った松本清張の上下巻は読破したけど…)


で、反省したのは
あの日だけでなく、忙しいと生活全てのスピードが上がってしまい、ヒートアップしていた自分のこと。

 それを気付かせてくれた痛棒でした。

あと思ったのは、人は忙しくて余裕がなくなってくると優しい気持ちが薄れてくるのかな、ということ。


 小学生のころに読んで心に残った<幸福のセオリー>

イヤな事があったあなたは隣の知らない人にイライラ顔をお裾分け→その人はうつされた不機嫌を他の人にお裾分け→うつされた人はまた…

あなたが隣の人に微笑む→その人は貰った微笑みをまた人にお裾分け…

 どちらが良いですか?

 子供心に、こんなシンプルなことで世界は変わるかもと感動したものです。





昨日、少し右足をひきずりながら、ゆっくり世界を眺めているといろんなことが見えてきました。

 神さまに(仏さまかも?)冷水を浴びせられた、というところですね。
 私はヒートアップすると、「一番大切なところ」の焦点が少しずつズレてくる。

 ーそういえば、自分は器用なタイプじゃなかったんだよな、と苦笑しましたー
 いつの間にか、自分でないものになろうとしていたみたい。

どんな所にいても自分のテンポを崩さずに歩く。
私にとっては、それは人生の約半分を過ごすヨーロッパにいる時の方が当たり前に出来ていること。
(みんな自分のペースを知って、崩さないのです。頑固なまでに。。。)

 でも、それは、日本にいても出来るはず。私の「祖国」、愛する母国なんですから

どこにいても自分の「一番大切なところ」を見据えて、ど~んと生きる人間になろうっと。



 ーなんのために生きるのか、なんのために音楽を弾くのかー
 これが私の「一番大切なところ」です。



では、今からまた、飛びますね。

今度はフィンランドから、ブログでお目にかかりましょう!
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