WEIMARの偉人たち…そして東へ

 ベルリンから電車で、秋色になりかけの景色を眺めること2時間…

初めての旧東独…WEIMARは洗練された町でした。

町のあちこちを馬車が走っているのは、昔に住んでいたSalzburgみたい。
ここも観光都市なのね、と妙に納得しました。

迎えに出てくれたペーターが『ここはルターが通った教会』『ここがトーマス・マンの「ワイマールのロッテ」に出て来たホテル・エレファント』などと説明してくれます。

そういえばニーチェが没したのもこの町でしたね。

あのマルチン・ルターが同じ石畳の道を歩いたのかと思うと、なんとも不思議な感じ。
こじんまりとした場所なのに…なんて濃い歴史なんでしょ。
ゲーテ、シラーIMG_3429wei.jpgそれに、リストさまの町!

そして、私とCora(コーラ)はリハーサルに直行しました。
いつもながら彼女のピアノは本当に魅力的。躍動感があって、一音一音が生き生き…IMG_3431wei.jpgなので一緒に弾いていると、2時間くらい軽く過ぎていきます。

で、タイムリミットになったところにPeter邸からお迎え。

この8月はラウマ音楽祭とマットハイザー音楽祭で3週間半の日々を共に過ごしたペーターは、ほとんど家族みたいな感じ。私とM夫は去年から彼をWEIMARに訪ねる約束をしていたので、今回は歓迎の御馳走を用意してくれました。

前菜はモッツァレッラとアンチョビのレモン詰め
メインはローストビーフ、5キロ分…いや、低温でじっくりの焼き加減が素晴らしい!
添え物はカボチャとヤギのチーズ焼き
そしてデザートはラズベリーチーズケーキ!

これのコツはラズベリーを手で潰す事だそうで…ほとんどスプラッター!
IMG_3438wei.jpg
アシスタントは歌手のナズィラ。

総勢13人分のディナーは彼1人で料理してくれました。素晴らしっ!

お客はお医者さま御夫婦1組に実業家の女性お1人、後は全員が音楽家。
でも話題は何でもあり、ひたすら御飯を楽しみ、ワインを楽しみ、食後酒を楽しみ…で夜半まで。

翌日は観光の日です。
IMG_3498wei2.jpg
実は私が一番楽しみにしていたのは宮殿美術館のルーカス・クラナッハ!!
(Lucas Cranach/1472-1553)

やっと会えた「シビレー・フォン・クレーベ姫の肖像」(Portraet der Prinzessin Sibylle von Cleve als Braut 1526)は想像通りに、その肌といい目といい、吸い込まれそうな美しさ!

でも、心に刻み込まれたのは、画家の友人であった若きルターの肖像でした。
後にクラナッハは何度もルターの肖像を描いていますが、なにしろ、その目に宿った力が凄いのです。

やはり、ルターも、そしてクラナッハもなんと凄い人だったのだろう…と暫く絵の前から動けませんでした。

あとはー姦淫を行った女をキリストが庇う絵ーに心惹かれました。
キリストと女を囲む男たちの目が凄い。
女を罵る目、キリストに疑念を抱く目、答えを求める目、弱い心を持つ男の目…
これから、もっとクラナッハの絵に会いたいと思います。


ゲーテ博物館 (ゲーテ・ハウス)では
Goethemuseum (Goethes Wohnhaus) IMG_3466wai.jpg彼が死を迎えた寝室にドキッとしました。最後の言葉は「もっと光を!(Mehr Licht!)」とされていますね。。。

それからリスト博物館 (リストの家)Liszt-Museum (Liszt-Haus) にも行きました。
愛用のステッキが素敵(…って駄洒落じゃなく)、それに指揮棒が格好良すぎで、さすが伊達男!
一階はヘッドフォン付きで回ります。
名だたるピアニストの作品解釈を比較したり、時代ごとの代表作を年表を追いながら聴いたり、彼に関わった人たちの証言が朗読で聞けるのも面白い。

年中旅ばかりの我々2人ですが、こんな正当な「観光」なんて何年ぶり!
なかなか楽しいです。
ゲーテが設計したという公園を散策。IMG_3486wei.jpg
我々の後ろの建物は「ゲーテ・ガーデンハウス 」 Goethes Gartenhaus
IMG_3494wei.jpgゲーテがワイマール到着後に住居兼仕事場としてた家で、公爵のガーデンハウスだったそう。
クラリネット奏者のマーティン、私、チェロのサブリナちゃんにペーター。

前日にペーターの家で、トーマス・マンがここをバックに撮った写真(葉書)を見たばかりだったので、
感動ひとしお。

で、はたと気がついたのが町中の銅像がちょっと変?

こちらHerderplatzにあるのは「Johann Gottfried Herder」さんのはず…IMG_3427wei.jpgあれ?
ここはWielandplatzで「 Christoph Martin Wieland」のはず…
IMG_3481wei.jpg顔大きいし…

あっ!!顔がみんな<リスト>になってる!3870558956_aa7d4ba10c_m.jpgしかも、どの銅像の下にも『Liszt lebtーリストは生きている』と書いて有ります!

実はこれ、期間限定の催しの1つだそうです。ああ、びっくりした。

というわけで、楽しく実りある2日間でした。IMG_3473wei.jpg

………で…

なんと明日は日本に発ちます。(パッキングは未だ。。。間に合うのか?)

留守中には随分と色んなことがあった様子ですね。
(政権交代とかドラッグ問題とか…色んな「まさか」が…いや、「やっぱり」?)

私はおかげ様でこの2ヶ月間(早かった)で相当音楽のエネルギーを蓄えました。

秋はまた日本でも力強くやって参りますので
  どうぞ 宜しくお願いいたします。

ではでは、お目にかかれるのを楽しみに!
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Category: 海のこっち側で
Published on: Mon,  07 2009 22:37
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