旅するチェリスト水谷川(みやがわ)優子のブログ

2009-09-09 Wed 20:45
ゴルゴ13も帰宅して…の巻
皆さま、こんにちは!

おかげさまで無事に帰国いたしました。
IMG_2602_2haus.jpg
やっぱり、チェロを背負った一人旅では気分がケモノになりますね。
疲れたのか、さっきまで爆睡してしまいました。

そうそう、この夏はチェロ仲間のラウレンティウやペーターとあちこち飛んだので、他のチェリストたちの旅の様子をじっくりと見ることができました。

 大抵のエアラインでは、チェロを安全に座席にセットするために(極太ロープでグルグルに括られてケースに傷がつくことも!)一番最初に搭乗します。

 ゲートから飛行機までバスに乗って移動する時は一番前に待機、時にはお迎えの車で先に走ることもあるのです。

 VIP扱いなんだか、厄介者(犯罪者?!)扱いなんだか、その両方の気分を味わえますよ。。。


ラウレンティウは『大丈夫大丈夫!』と相手を宥めて自分のペースに持って行くー貫禄派ー
『ペーターはキミ以上にピリピリするけど…任せてたらいいよ』とは、この春に彼とブラジルツアーしたばかりのマークの助言。

なにせペーター、飛行機の入り口で我々を待っていた係の強面お兄さんの持っていた太い縄をジロっと一瞥、『それ、イラナイ。使うこと有リエナイ…』と低く呟くのです。
思わず「ボンドかターミネーターか!」と思いました。(いやあ、相手がおっとりしたフィンランド人でよかったわ)

でもほんと、一緒のフライトでは彼の影に隠れて全てがスムーズに終わりました。
これってー威嚇派ー?

でも外国人奏者の誰もがドキドキするのはセキュリティーチェックが厳しい北米でしょう。
ちょっとした言動でお縄になってしまいますからね。

実際にベルリンフィルのコンマス、ガイ・ブラウンシュタイン氏が荷物検査時に、彼のヴァイオリン(グァルネリ)を勝手に(!)ケースから取り出した係員に怒鳴って拘留されかかったのは、ほぼ伝説になっています。

 でも、いま一番大変なのはイスラエルかな。
先日もテルアビブの空港でノルウェイのヴァイオリニストRが特に悪さをしたわけでもなく(彼のジョークが通じなくて出国審査官を怒らせてしまったらしい。とほほ。。。)別室御案内で検査(ドラッグ!)の上に留置され…もちろん当日のヨーロッパ行きフライトはパーになりました。同じ飛行機に搭乗する筈だったラルフ(ゴトーニ)もトバッチリを受けたのか、最新のMacを30分以上弄くられて壊され、泣き寝入りしたそう。(しかし、どうやって壊すの?!)

『あの~?コンピューター、作動しなくなったのですが…』と一応丁寧に言ってみたマエストロ、
審査官の答えは『はん?高価だったわけ?』…ですって。。。


 おお、恐い!!


日本の審査官の皆さんが紳士で文化人で本当に良かったです!

我々、知らない人に楽器を触られたら、反射的に身体が動いて楽器を庇ってしまうもの。
これは、もう習性ですから、どうしようも無い。

 気をつけなくっちゃ!

とまあ、色々ありまして…
『ヨラバ切るぞ』や『ゴルゴ13』の状態は続き、無事に予約した席に落ち着いてチェロをシートに括りつけるまでは、実は非常にハラハラしているのです。

      疲れます。

なので皆さま、そういう人(ワタクシ)を見たら、そっと労ってくださいね。来世でいいことがあるでしょう、きっと。。。
IMG_2603haus.jpg
(『あ~大きい楽器、こういうのって手荷物持ち込みイイわけえ~?』なんて口が裂けても言わないように!じゃないと、口避け女がやって来て「2席買ってます~」と攻撃しますよ、恐いですよ、そこのお嬢さんたち!!)

と…いうわけで時差対策のためには夜まで横になってはいけないはずだけど、

 まだ、ひたすら眠いので

  ただ、ひたすら貪り眠ってしまおうという計画。

   鎌倉は雨です。

    オヤスミナサイ~
関連記事
別窓 | Diary コンサート | トラックバック:0 |
この記事のトラックバック
トラックバックURL

FC2ブログユーザー専用トラックバックURLはこちら
| 水谷川優子のチェロ弾き旅烏日記 |