日本列島移動開始・思うところ

ただいま奈良に向かって移動中です。

新幹線はいつもの席の進行方向いちばん後ろ(チェロ雄をおくため)の右側(富士山を拝むため)で寛いでいます。
品川駅にてスタバのソイラテと野菜の15品目ラップを仕入れて「わあ、なんか日本っぽい」と思ったものの…そういえばスタバはベルリンにもあったのでした。

雨後のタケノコ状態で街に繁殖しかかったスタバだけど、我が家のご近所にできた店はシェーネベルグ住民のテイストにそぐわなかったらしく閑古鳥がなきまくって早々に撤退。

やっぱり個性重視のベルリンでは観光客しか入らないかも。

ベルリンのカフェのレベルは高くて、誰もがお気に入りの場所を幾つか持っているのです。

そういえば先日、朝ご飯に初挑戦したチョコレート専門店兼カフェなんて、こだわりすぎてクロワッサン+自家製の塗るチョコ、ラッテマキアートが注文してから30分ほどかかって出てきたっけ…

さすがにM夫と驚いたけれど、周りの常連さんたちが誰1人として文句を言わず、黙って本読んだり、静かに「お話し」したりしていたのに、さらにびっくり…

落ち着いたアンティークの家具に世界中のチョコレートがお洒落に飾ってある、オーナーのテイストが滲み出ている素敵だけど気取っていないお店(お店の人に頼んで写真を撮りたかったけれどM夫に阻まれた…「たまには自分の目で撮りなさい」だって。父親か!)でしたが、まるでメディテーション・センター(「来ない来ない」という雑念を振り払う)のような気配になってましたわ。

日頃せっかちな私には少々カルチャーショックでございました。


さて、今日は奈良女子大学で弾かせて戴きます。

なんと学会の講演会のゲストで私以外は立派な学者の方々のお話し…

まあ、マイペースでいきます。


いまアタマの中をクルクル回っているのは昨日、山本くんと語り合ったシューベルトとショパンの生き様について。

若くして亡くなってる2人の作曲家ですが、生き方も性格も全く違う。

友人関係も、そして恋愛遍歴も何から何まで。


いま弾いているショパンのチェロソナタは彼が残した最後の大作なわけですが、何か先日弾いたシューベルトのトリオを思い出させるのです。

あちらも、やはりシューベルト最晩年(若いけど)の大作といえる作品ですが、特に最終楽章に縦糸と横糸が絡み合っていく感じが、弾いていると私のアタマのなかのスイッチを押していくのです。

一体これは何だろう。

エネルギーの放出の仕方なのか、方向性なのか…作品に漲る力に圧倒されます。

まるで矛盾ある人生においての-複雑なラビリンス-の中にいるにも関わらず「もう迷わない」という揺るぎない決意がそこに在る、とでもいうか。

勇気を奮い立たされる。

非常に主観的で感覚的なものだけど…


さて一呼吸おいて、既にいまは京都駅。

懐かしい近鉄!
これに乗ると西大寺に住んでらした河合隼雄先生のことを思い出します。

そういえば今日の会場、奈良女子大の記念講堂でも先生とご一緒に弾かせて戴いたんだっけな。

木の素敵な会場での室内楽に先生もお喜びでダジャレもノンストップだったものです…


よし、気合いいれよう!
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Category: Diary コンサート
Published on: Fri,  10 2010 14:08
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