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水谷川優子のチェロ弾き旅烏日記

夏の名残…秋の始まり

土曜日は倉敷の大原美術館でクローズドのコンサートでした。
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大原美術館は今年で創立80周年!

いままで館内で行われる「ギャラリーコンサート」には留学生時代の1996年にザルツブルグの仲間たちと組んだ「テオフィルス・アンサンブル」で第60回に、藤井一興先生とのリサイタルで第64回、そして小柳美奈子さんとのリサイタルは第101回と3度も弾かせていただいています。

そういえば最初にエルグレコの「受胎告知」をバックに演奏したとき、弦楽五重奏のメンバーたちと(1st.ヴァイオリンはマーク!)何のカバーもされていない「生の名画」に『弓があたったらどうしよう!』とドキドキしたものです。

あそこに流れている穏やかな空気は私にとって懐かしく、「いつでも帰りたい」場所です。

今回はいろいろと御縁がある会での演奏でしたが、演奏前に私がいつも心に焼き付けているルオーの作品(なぜか心惹かれるのは「道化師」ではなくて「呪われた王」)にも会えたし、この場所で必ず演奏することにしている『文楽』(黛敏郎氏によるこの曲は大原総一郎氏の委嘱作品、1960年にこちらの美術館で初演されました)も弾かせていただいたし…


久しぶりに大原館長と、子供のころから可愛がってくださっている大原れいこさんともお目にかかれ、楽しい夜も過ごせました。

それにしても『文楽』は私にとって留学背時代に日本人としてのアイデンティティを再発見するきっかけの1つとなった大事な、いえ恩人のような曲…
 以来、日本だけでなく、カナダ、オーストリアやドイツ、イタリアとフィンランドでも演奏しており、自分のライフワークとして一生弾き続けていこうと思っていますが、弾く度に発見があります。
(時々お教えすることもありますが、譜面を読み取って咀嚼する過程が一番大切なこの曲は『「現代曲」に聴こえたら大失敗!!』と言っています)

昔からお世話になっている「くらしきコンサート」のF本さんと
F1010030.jpg知的で優しい!ほんとうに素敵な方です。

そして日曜日は弓の稽古、昨日も自習して関東に戻りましたが、こちらは寒い!
冬物ださなくっちゃ。

日本の西にはまだ夏の名残が、東はすでに秋に突入したというところでしょうか。。。
新幹線の中で衣替えした私でした。

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yuko miyagawa

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