桜のあとおし

いま東京や鎌倉では実に桜が美しいのです。
皆さまの町はいかがですか?

今年の入学式は久しぶりに桜にお祝いしていただけますね。
今日は町でぴちぴちの一年生たちがピカピカのランドセルを背負っているのを見かけました。
ご入学おめでとう!

4/4気付の「銀座新聞ニュース」http://www.ginzanews.com/headline/7079/?ref=rssでアクアトリニティについての記事が、また音楽誌「String(ストリング)」の2011/03/25発売号 (4月号) でもAQT3人組のインタヴューを載せていただいております。よろしければご覧下さい。
久々のアクア・コンサートは来週の木曜日、power upした音をお聴きいただきたいと思います!

さてさて昨日は15日のコンサート会場である霊南坂教会にてオルガンの藤森いづみさんとリハーサル。
会堂を占領して半日籠ってしまいました。
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国を問わず教会の響きはまたホールとちょっと違う格別なものです。
音響だけではなくて、「祈りの場」の空気感のためかもしれません。
今回のプログラムのなかでは特にフォーレの「Pie Jesu ピエ・イエス」、それからバッハで色んな発見があります。

当日の前半はバッハ尽くし。伴奏チェロ組曲第2番のほかに、藤森さんの御提案でビオラ・ダ・ガンバ・ソナタの第2番も弾きます。この曲をオルガンと共演する日がくるとは思いませんでしたが、これが面白い!チェンバロと弾くのとはテンポも音の響かせ方も対極的で刺激があります。
やっぱりバッハは凄いな。
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それから「ピエ・イエス」は数日前に長年の友人のお父さまのプライベートな追悼御ミサでも弾かせていただいたばかり…包み込むような優しさがあって、特別に思える曲です。

フォーレの『レクイエム』の初体験は十代の桐朋の学生時代、なんと指揮は故ジャン・フルネ先生でした!
いま思えば学校では贅沢すぎる体験をさせて戴いて「猫にこんばんは」状態だったなあ。
弾くのに必死で、いまだったらもっと先生から吸い取れるかも…
本番中は鳥肌が立つのを抑えながら弾いていました。
空気が透明になったり、薄くなったり、厳粛に重くなったり…マエストロのレクイエムの世界観に完全に引き込まれました。
少なくともあの感覚は一生忘れないでしょう。
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1888年の初演時に『死に対する畏れを表現していない』と教会から厳しく批判されたこの曲…「死の子守歌」と名付けた人もいたそうです。確かに、透明感あふれた和声の生む澄んだ響きや、華美な装飾を排除したシンプルな旋律は死の恐怖を起こさせるよりも、私たちを鎮め癒す…私も「救われ」そして「赦されている」と感じます。心に溜まってしまった不必要な強張りが洗い流されていくのです。

フォーレ自身もー自分にとって死は苦しみであるよりも、むしろ永遠の至福に満ちた解放であるように感じるーと手紙に記しているそうです。

Pie Jesu, Domine Dona eis requiem.
慈悲深き主イエスよ 彼らに安息を与え給え
Dona eis requiem Sempiternam requiem.
彼らに安息を 永遠の安息を与え給え
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4月になって新年度と一緒に気持ちが切り替った方が多いことと思います。
町に流れる極度な緊張感が薄れ、やっと色んなことが少しずつ普通に回りはじめている。
鎌倉も観光客の賑わいを取り戻しつつあってゴーストタウンだったのが嘘のよう。
わたしも遅ればせながらやっと「人間」に戻ってきたという感じ。
桜が後押ししてくれてるのかもしれません。
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Category: Diary コンサート
Published on: Thu,  07 2011 19:37
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