real版[のだめカンタービレ]

昨日も今日もロトさんと合わせ…別れた筈の夏は未だ、しぶとく残っているし、明日からアメリカなのにパッキングしていないし…
こんなに時間が無い!!のに、とうとう読んでしまいました、噂の[のだめカンタービレ]気になるといてもたってもいられぬ私…
勿論、キャラクター占いで当たったジャンの出ている前後巻2、3冊だけ速攻調達しての斜め読み。
読むのは異様に速いのです。普通の小説でも作品によるけれど内容について質疑応答出来る程度には、普通の長さの文庫本なら30分で充分。普段読まないけどコミックなら10分もあれば…ふふん。しかし今回アメリカにはドストエフスキーを連れていくので、これはそうはいきません。じっくり世界に入ります…大体、海外では日本語の本は貴重品、みじみじと時間を引き延ばして読みます。速度を変え再読、途中から、又は視点を変えて…などと何度でも味わい直すのです。
ところで話を戻しますが、この[のだめカンタービレ]、なんとリアリスティックな!!大体の方は面白く読まれることと思いますが、我々音楽家にとっては殆んど現実そのものの世界…演奏家の楽器による奏者の性格の違いなど、良い着眼点で生き生きと描かれています。面白い。
しかし!事実は小説より奇なり…桐朋時代も留学時代も、そして今でも奇っ怪だったり滑稽だったり、ドラマチックな事が少なくない演奏家の日常…世界の国を旅して色んな人に巡り合うからかもしれませんが、まず第一に演奏家仲間は変わった人が…否、相当な奇人・変人が多いのです!日本人は変わっていても、まとも…やはり海外の自我の個性には負けます。(日本社会には<変>が適さないのか)
わざと個性的にしている訳ではないのに、この人は一体!?と私を唸らせる分析不可能な人物に何ヶ月に一回は必ず遭遇します。
ピアニストは特に宇宙人的傾向が…ヒロコ・ナカムーラ女史ではないけれど、蛮族がウジャウジャ…やはり小さい頃から一人でピアノに向かうからかしら。まあマニアックな部分がないとピアニストとしては大成しないのか。この夏会ったロシアの最後の大物と呼ばれているソ○ロフなんて、舞台と楽屋で豹変、アカの他人くらいに別人。普段は普通に話しが出来る感じの好い人なのに、舞台での存在感は岩の塊に何か悪い憑き物が…?という感じ。カーテンの隙間から客席をじいいーっと暗く覗き見する、その姿は観客から丸見えでした。でも、なんか可愛かった。逆パターンの、舞台上では良い人で裏で嫌な人は大物ではいないかも。
アルゲリッチ様と連弾でCDも出している某有名ピアニスト。出会ってから、一週間昼夜連続で色んなチェロの名曲メロディーにユウコミヤガワの歌詞をつけてFaxして下さったな。
世界的カリスマ指揮者が私の学校(ザルツブルグ・モーツァルテウム)の学食で浮浪者救済サービス用のスープを配られたのは伝説的事実だし、同じく母校では国を代表するチェリストが新しい警備のオジさんに職務質問されていたのを目撃したし…(確かに不審者に見える格好だった)
携帯の留守番電話に最低5回は続けて同じメッセージを入れるピアニスト、音無しだと数の数えられないプリマドンナ、自分はジャンヌダルクとマリーアントワネットの生まれ変わりと信じているフルーティスト(本気)、夢遊病で品川の某ホテルで目が覚めたら鍵も持たずに素裸で廊下にたっていたスカンジナビア出身のチェリスト…
自分が一番の僕ちゃんや、オレ様主義も沢山いるけれど、憎めない人ばかり。
とあるピアニストの様に「嘘つき、ワガママ、人間じゃない、卑怯者」と友人達に罵られながらも、毎回演奏後に「でも心は天使かしら」と許され愛されている人も多い。
他にも旅先での珍道中を書き出したらキリがありません!学生時代には、次々に起こる出来事をメモに残し将来それを元にエッセイを書こうかと思ったくらい。
ま、今日はこの辺にしておこう。
おまけ:ちなみに昨日は郵便局で円をドルに替えました。指令の通り両替をしてきてくれた母、無言の微笑みにて渡された封筒の中身は400ドル。全部一ドル札でした!!!ぎゃー!!
『大丈夫よ、新札だから。ほほほ』by母
明日から久々アメリカ!


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Category: Diary コンサート
Published on: Wed,  14 2005 23:33
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