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水谷川優子のチェロ弾き旅烏日記

湘南サロンコンサート&水彩画

マークが来日し、さっそく昨日は湘南でのサロン・コンサートでした。
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(数日前までスペインでコンサートしていたマーク、あちらは15度もあったそうな!)

こちらのコンサートシリーズでは2003年からソロ、ピアノと、またマークと…と幾度も弾かせて戴いていますが、今回で改築のためサロン開催を一時的にストップなさるということで、記念として会を主催なさるT氏作曲のヴァイオリンとチェロのための組曲「遠き日」も初演しました。

T氏は作曲家としてはアマチュアですが、お若い頃からコーラスで歌われ指揮をなさっただけあって、その造形の深いこと!ご夫婦ともフィンランドの音楽祭も訪ねてきてくださったほどの音楽好きです。

この組曲の中では特に「秋の陽は暮れ行く」という、郷愁に溢れたゆっくりの楽章がマークと私のお気にいりでした。

それにしても…いつも思うことですが、作曲者の前で演奏するのは緊張しますね~

昨日はいつも私たちがレパートリーとしているヘンデル-ハルヴォルセンやコダーイ、グリエールなどの作品も弾きましたが、これらの作り手たちはとうの昔に亡くなっているわけで…
でも作曲家の前で演奏するという、この良い緊張感は常に持つべきだなあと改めて実感しました。

思えば学生のころは先生に「作曲家が安らかに眠れるように弾け」と言われたものです(>_<)
(今は同じようなことを生徒に偉そうに言っています(笑))

でも実際にホールの最前列にバッハやベートーヴェンが座っていたら…想像しただけで恐ろしい!
でも、常にこの良きプレッシャーを忘れずにいきたいと思います。

ところで…今回サロンの片隅になんと「自分」を発見しました。
20120130194901nt.jpg(左からT氏、私、マーク、T夫人、母)
顔は美化されて観音さまのよう(!)ですが、楽器の構え方が足の先のくせまでそっくり!!

終演後のパーティーでお客さまに「水谷川さんでは?」と言われて拝見したのですが、マークも「あっユーコだ!!」とすぐわかっていました。

この絵は9年前に初めてこちらで聴いてくださったYさまが書いてくださった作品でした。
最前列に座ってこっそりスケッチなさっていたそうで、その後、紀尾井ホールでのリサイタルなどに足繁く通ってくださったYさま…去年もお手紙をいただいたのにご自分がご病気などとは一言も仰らず、昨日この年明けにご病気でお亡くなりになったのだと伺いました。

御遺品の中から、この絵をご覧になった奥様がこちらに寄贈なさったとのことで、油絵を得意となさったYさまが「この絵だけは水彩でないと水谷川さんの音の透明感がでない」とこだわって描いてらしたと伺って、なんとも言えない有難い気持ちになっています。
F1000019nt.jpg(T夫人と)
写真では見にくいのですが、音が見えてくるような絵です。
Yさまの遺された絵に応えるような演奏をしていきたいと思いました。

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yuko miyagawa

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