カイロ日記その2

間があいてしまいましたが、まだカイロ滞在中~
なんだか毎日毎日が飛ぶように時間がすぎていき、今日が最終日のガラ・コンサートです。
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<明日の予定>どころか午前中に午後の予定が決まる、というオルガニゼーションに翻弄される日々でしたが、なんとか可愛いチェロの生徒たち(16歳の学生から34歳のオーケストラの団員までの12人)のレッスンも無事に終了しました。みんな驚くほど素直に吸収してくれて…本当に嬉しい日々でした。

そして昨夜はラルフ(ゴトーニ)の指揮による音楽院オーケストラのコンサートでマークと私も若者に混じって参加。
学生時代を思い出しながら楽しく弾きました。
たぶん後ろに子供たちを率いるアヒルのお母さんみたいに見えた、と思います。。。

こちらはレッスン&コンサート会場だったオペラハウス。
なんと1988年に日本政府の援助によりできた建物です!!
エジプトの方はたいへん親日的なのですが、オペラハウスの存在も拍車をかけてくれているかもしれませんね。
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夜この建物を出ると、空には細い月がメロン状態(下だけ見える)に浮かんでいる…
まるでアラビアンナイトの世界そのもの。
毎晩、言葉もなく見とれていたのは言うまでもありません。
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さて、カイロ生活の続きです!!


「道路」
もうバスのドアが開いたまま走っているのにも慣れたし、走ってるバスに飛び乗ったり飛び降りたりする風景も日常になりました(笑)
あとロバさんが荷台を引いているのにも、女性たちが肩幅の倍のお盆にパンやら果物やらを乗せてスタスタ歩いているのにも慣れました。

命がけで道を渡るのだって上手なものです、というか、外国人を見るとみんなゆっくり走ってくれるのです。
それからホテルを出ると群がる「タクシー?タクシー?」というおじさんたちにも、
「バザール?バザール?」というお土産屋さんの勧誘にも悠然と微笑み(?)「シュクラン(ありがとう)」とやりすごしています。

ケンタッキーフライドチキン!
カーネルサンダース氏が懐かしい~

「気候…そしてエアコン」
着いたときは思ったよりも寒く、また朝夕が冷え込むのでずっとセーターと薄手のコートを着用…
それなのにホテルやオペラ(レッスン会場)では異常なまでエアコンが効いて凍え死にそう!
どうやらエアコンでキンキンに冷やすのが富の象徴らしいです。
でも、一昨日あたりから熱くなって今日はなんと31度!エアコンがありがたくなってきました。
やっとTシャツのお出ましですが、ショートパンツはもちろん外ではNG!なので持ってきたのに意味がない~
イスラム教なのを忘れてたわけではないのだけれど。。。

「サハラ?」 
ここに着いた翌日からクシャミばかりしています。
花粉症?!でも砂だらけの道路をみて砂塵だということに気がつきました。
まあ、サハラ砂漠の砂にやられるなら名誉だと思ったのですが、ある日のこと地元民の若手ヴィオラ奏者Sちゃんが『これはポリューションなのよ』と。
う~ん、それ以来アレルギーがひどくなった気がします。

昨日なんてスゴい風でビルの向こう側がかすんで真っ黄色!黄砂なんて目ではありません。
一瞬にして髪も服もザラザラ、日本から持ってきたアルコールおしぼりが大活躍しています。

しかし一体サハラなのか、公害なのか…

***注***なんと、この『黄色い向こう側』が有名な砂嵐だったそうです!!
昨日、現地に赴任中の方から伺いました。
ちょうど季節なのだとか、納得です!!

「お手洗い」
こんなテーマで恐縮ですが…

レッスンとリハで3回ほど行った音楽院でのこと。
まず建物は新しくて立派なのに、放置されているような荒れ果てた雰囲気にびっくり!
去年の革命以来、政府はガタガタ…(5月に大統領選挙があります)とくに文化面は予算がおりず学校も大変だったみたいです。

特にスゴかったのはお手洗い!まあ紙がないのは良いとしても、水が止められているのにびっくり仰天!!
どの階も並ぶ洗面台のうちの1つには1.5リットルの空ボトルが置いてあって、どうもそれで水を組んで流すらしい…
さりげなく学校中リサーチして1ヶ所だけ流れるお手洗いのブースを発見!!やれやれでした。。。

それが、オペラハウスの観客用のお手洗いは「番人」が住んでいてケアしてくれる(手を洗うときに石鹸や紙を手渡してくれました。もちろんチップを渡します)のですが、今日オペラハウスに隣接する劇場のカフェで行ったら、日本のデパートにあるような立派な大理石のお手洗いなのに、なんと紙のホルダーがありませんでした。
はい、紙が置いてないのではなく、紙ホルダーが存在しないのです!

「紙」はあくまでも『自己責任』なのね?!
ホテルの待遇の良さを痛感した瞬間です。


「ホテルのサービス」
またしてもお手洗い関係でもうしわけないのですが…

ある日、午前のレッスンをおえて部屋に戻ると、2つあるバスルームのうち1つの水をながすボタンが作動しなくなっていました。
外してみるとシンプルな作り。。。でも私が治せるものでもなく先ずはフロントへ電話。

『あ、壊れたんですね。じゃあすぐに修理のものをよこします!』

爽やかな返事を信じてしばらく待ってみましたが、だれも来ない。
さらに出がけにフロントのMr.オバマ(大統領にそっくりな受付の人)に頼みます。

『それは失礼いたしました。ではさっそくに修理のものを!』

レッスンが終わって帰ってみたら、やっぱり壊れたまま。
これは男性が言ったほうが良いか?とマークがもう一度フロントへ言いにいってからディナーへ。

もちろん、けっきょく何も起こらずに翌日になりました。
そうしてデモンストレーションで蓋を外しておいたのに、午前の部屋のお掃除でも何も起こらず(蓋はもとに戻っていましたが、ボタンはそのまま)…

諦めかけた夕方に廊下を歩いていたホテルの従業員のお兄さんが話しが通じそうだったので泣きついてみました。
彼の『任せてください!』という瞳を信じて帰ってきたら、カンペキに直っていたのは言うまでもありません!

う~ん、エジプトでの「すぐに!」というのはちょっとしたタイムラグがあるみたいです。
これはオーケストラやリハーサル、レッスンでも同じ。
時間にルーズというよりは、時間の感覚が違うのかもしれません。

でも中には「任せてください!」と魔法のようにささっと仕事をする人もいて、そういう人はまた時間を超越しているのですね。
もしかしたら、個人的に直接話しをしたほうが良いのかも。

最初に触れたオルガニゼーションの滅茶苦茶ぶりの要因はこれかな?
ここでは伝言ゲームはうまくいかないのだと学びました。


「食べ物編」

◎イスラムの国ではアルコールを飲めないので、夜はホテルで寛ぎの一杯を。
エジプト産ワインの赤はピノノワールみたいな味でなかなか美味、イタリアのトラットリアで飲むハウスワインを思い浮かべました。
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◎大好きなフモス(ひよこ豆のペースト)やタヒーナ(胡麻のペースト)、ババガヌー(茄子のペースト)との相性も抜群です。
そして欠かせないのは薄いピタパン!
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◎マークが気に入っているのはエジプトビールのルクソール。ドイツの軽めのピルスナーみたいです。
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◎朝ご飯はエジプトの国民食「フール」そら豆のペーストです。
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ミネラルたっぷりで1日分の栄養が入っているという健康食!
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目玉焼きもタマゴが新鮮なので美味しい。

◎デザートも豊富ですが、こちらはホテルのシナモンボン。
シナモンロールのクリームかけです。
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日本にもありそうでなさそうな。。。

◎いちおうエスプレッソもありますが、トルコ珈琲が美味しい。
普通のコーヒーはなぜか「ネスカフェ」と呼ばれています。
本当にネスカフェなの?それともインスタントなの~?!
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朝ご飯に飲む「カフェ」はいわゆるアメリカンです。
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こちらはナイル川ほとりのレバノン料理屋さんにて
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エジプト料理に似ていますが微妙にスパイスが違ったりします。
美味でした!

そころで『エジプトで家庭に呼ばれたら要注意だぞ!』と言われていたことがあります。
それは御馳走の分量のスゴさです。

話しにはきいていたものの、今回ラルフとマークと3人でお呼ばれした若手ヴァイオリニスト、マフムッドくんの御自宅にお邪魔したら、そこにはテーブルにのらないほどの御馳走が待っていました。さまざまな豆のペーストからはじまって、アヒルに鳥に牛のオンパレード、そしてサラダ2種類に葡萄の葉っぱやピーマン、ズッキーニにお米がつまったもの、さらにサイドディッシュはフライドポテト!!

もう身動き出来なくなった頃にイチゴジュースと、お茶と、山盛りのココナッツやレーズン、チーズをふんだんにつかったデザートが何種類も登場!
気を失いかけたころに果物がでてきて、これはなんとか持って帰らせていただきました。
翌日は夜まで何も食べられなかったのは言うまでもありません。

そうそう食後に見せていただいたマフムッドくんの小さい頃のアルバムには、お誕生日パーティーで山のようなケーキたちに埋もれて微笑む彼の写真が貼ってありました…



「シーシャ」
シーシャは水タバコのことです。
一番人気というリンゴ味に挑戦しましたが、ニコチンがはいっているとは知らず…最初の1吸いでケホケホ。。。
思いっきり吸わなければ肺にもはいらないしタバコに慣れないひとはクラクラするときいたので、口の中だけで香りを味わいました。
本当に甘い良い薫り!普通のタバコのイヤな臭いとは比べ物になりません。
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そうそう、ここは嫌煙権なんていうものは存在しません。
なにしろホテルもエレベーターの中でさえ吸っているのです!
服や髪が煙たいのは悲しいですが、どうやっても避けられない…なのですっかり諦めました。


「慣れる」
私が生まれ育った日本とも、第二の故郷となったヨーロッパとも、こんなに違うのに馴染むのが早いのはなぜ??
北アフリカにあるエジプトですが、やっぱりアラビアのオリエンタルな雰囲気もあるし、人間や文化もアジアに近いものを感じます。

私が出逢ったエジプト人はシャイだけれど実は人懐っこいという方が多い。ちょっと昔の日本人みたいなイメージかも。
あと上記でも触れましたが、日本人に対してはたいへん友好的に接してくださいます!

話しによると去年の311のあとカイロの日本大使館前で「私たちはあなたたちを応援する」というプラカードをもって沢山の方が行進してくださったとか…
これは被災された方々の素晴らしい態度に心から感動し、敬意を表してのことだそうです。
そのお気持ちが本当に嬉しいですね!


では今からガラ・コンサートへ!!
私が演奏するのは黛敏郎氏の「文楽」です。私の人生に欠かせなくなったこの曲は色んな国で弾いていますが、エジプトの観客のリアクションはどうだろう??
わくわくしています!
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↑ラルフと!

では行ってまいります~
明日はベルリンへ飛んで夜はリハ、明後日からはパリです。

ピラミッドとスフィンクスに逢ったお話しは旅の最中に書いておきますので、また次回!!

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。ブログをアップしているいま、実はガラ・コンサートとレセプションが終わってホテルに戻ってきたところです。
色んな意味で大切なカイロでの初コンサートとなりました!
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Category: Diary コンサート
Published on: Tue,  03 2012 07:46
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